ジープは2026年11月3日、6.4リッターV型8気筒「HEMI」エンジンを積む「ラングラー 392 モアブ(Wrangler Moab 392)」を日本に導入すると発表しました。米国仕様は最高出力470hp、35インチのオールテレーンタイヤを標準装備する4ドアのオフロードモデルで、日本の価格・発売日・台数は後日発表の予定です。
発表の場は、富士スピードウェイで開かれたステランティスの合同イベント「STELLANTIS ALL BRANDS DAY - JAPAN 2026」。いま日本で正規販売されているラングラーは2.0リッター直4ターボだけなので、V8を積んだラングラーが日本のラインアップに戻ってくるのは大きなニュースです。米国では2025年11月に登場し、2026年1月からは全50州で注文を受け付けています。
米国でもラングラー 392 モアブは限定版として売られている特別なモデルで、日本に入る台数も限られる可能性があります。気になる方は、正式発表の前からジープ正規ディーラーに情報をお願いしておくと安心です。
この記事では、新型ラングラー 392 モアブの日本導入の内容、米国仕様の装備とスペック、日本で売られているラングラーとの違い、発売日の見通し、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそも新型ラングラー 392 モアブとは?
ラングラー 392 モアブは、ジープが2025年11月12日に米国で発表したラングラーの特別なモデルです。車名の「392」は6.4リッターHEMI V8の排気量を立方インチで表した数字(392キュービックインチ)で、「モアブ」はジープファンの聖地として知られる米国ユタ州の町の名前。毎年この町で開かれる「イースター・ジープ・サファリ」が60回目を迎えることと、ジープブランドの85周年を記念したモデルです。
ジープは2026年のブランド85周年に向けて、毎月12日に新しい限定版ラングラーを1台ずつ、12か月続けて発表するキャンペーン「Twelve 4 Twelve(トゥエルブ・フォー・トゥエルブ)」を行っています。ラングラー 392 モアブはその第1弾で、ジープのCEOは「HEMI V8を残してほしいというファンの声に応えた」とコメントしています。
ボディは4ドア(アンリミテッド)だけの設定で、生産は米国オハイオ州のトレド組立工場です。米国の希望小売価格は7万9,995ドル(輸送費1,995ドル別)。2026年1月15日には、カリフォルニア州やニューヨーク州なども含めた全50州で注文受付が始まりました。
新型ラングラー 392 モアブの特徴まとめ
米国の公式発表から分かる主な特徴は、以下の4点です。
- 6.4L HEMI V8:最高出力470hp、最大トルク470lb-ftを8速ATで4輪に伝える
- 35インチタイヤ:ビードロック対応の17インチホイールに35インチのオールテレーンタイヤを標準装備
- フルタイム4WD:低速側2.72のセレクトラック フルタイム4×4と、4.56の最終減速比を組み合わせる
- 上級装備:ヒーター付きナッパレザーシート、アルパイン製オーディオ、12.3インチのナビ付きディスプレイを標準装備
① 470馬力の6.4L HEMI V8を搭載
最大の特徴は、ボンネットの下に収まる6.4リッターV8です。米国仕様の最高出力は470hp(約477PS)、最大トルクは470lb-ft(約637N·m)。日本で販売中のラングラー(2.0リッター直4ターボ・272PS/400N·m)と比べると、出力は約1.75倍、トルクは約1.6倍になります。変速機は8速ATで、2モード切り替え式のデュアルエキゾーストを備えています。

② 35インチタイヤと専用の足まわり
足元には、ビードロック対応の17インチホイールと35インチのオールテレーンタイヤを標準で装着します。日本仕様のラングラー ルビコンが履くLT255/75R17(外径はおよそ33インチ)よりひと回り大きく、岩場や深いわだちでの余裕が増しています。最終減速比は4.56と低く設定され、大きなタイヤでも力強く転がせるようにしています。

③ 冷気を取り込むボンネットとスチールバンパー
ボンネットには、走行中に冷たい空気をエンジンへ送り込む「コールドエアインテークフード」を採用。水を分離する機構付きで、雨や渡河のときにも水が入りにくい作りです。前後のバンパーはスチール製で、ロックレール(サイドの岩当たり防止)や黒いけん引フックも標準装備になります。
新型ラングラー 392 モアブの日本価格は?
日本での価格は未発表です。米国の希望小売価格は7万9,995ドル(輸送費別)ですが、輸入車の日本価格は輸送費や日本向けの仕様、為替などで大きく変わるため、ドル価格をそのまま円に直しても目安にはなりません。正式な価格は後日の発表を待つ必要があります。
参考までに、日本で販売中のラングラーの希望小売価格は814万円からです(2026年1月から経済変動に応じた価格調整額を含む)。
| モデル | エンジン | 価格 |
|---|---|---|
| ラングラー 392 モアブ(日本仕様) 【導入予定】 | 6.4L V8 | 未発表 |
| ラングラー 392 モアブ(米国仕様) | 6.4L V8 | 7万9,995ドル(輸送費別) |
| ラングラー アンリミテッド(日本で販売中) | 2.0L 直4ターボ | 814万円〜(税込) |
新型ラングラー 392 モアブのボディサイズ
ラングラー 392 モアブのボディサイズは、日本仕様の数値がまだ発表されていません。4ドアのアンリミテッドがベースなので、参考として日本で販売中のラングラー アンリミテッドの寸法を載せておきます。
- 全長:4,870mm
- 全幅:1,895mm(ルビコンは1,930mm)
- 全高:1,845mm(ルビコンは1,855mm)
- ホイールベース:3,010mm
- 車両重量:1,990〜2,110kg
35インチタイヤを履くラングラー 392 モアブは、全高や全幅がルビコンより大きくなる可能性があります。立体駐車場や自宅の車庫に入るかどうかは、日本仕様の諸元が出てから必ず確認しましょう。

迫力のV8仕様!新型ラングラー 392 モアブの外装(エクステリア)
フロント
7本スロットのグリルや丸いヘッドライトはラングラーらしいままですが、大きく口を開けたボンネットのエアインテークと、フェンダーの「MOAB」の文字、ボンネットの「392」バッジが特別なモデルであることを主張します。スチール製のフロントバンパーには黒いけん引フックが付きます。

リア・ボディ
屋根は取り外しできるボディ同色のハードトップで、フェンダーフレアは塗装せずに色を練り込んだ樹脂製です。背面に予備タイヤを背負う姿はおなじみですが、35インチタイヤで腰高になったスタンスは、横から見ても後ろから見てもひと目で特別なラングラーと分かります。米国では、ボタンひとつで屋根を開け閉めできる「スカイ ワンタッチ パワートップ」や、8,000ポンド(約3.6トン)級のWARN製ウインチもオプションで選べます。

上質な仕立て!新型ラングラー 392 モアブの内装(インテリア)
室内は黒のナッパレザーシートで、前席にはシートヒーターが付きます。オーディオはアルパイン製のプレミアムシステム、ダッシュボード中央には12.3インチのタッチスクリーン(Uconnect 5)を備え、ナビゲーションも標準です。フロントのオフロードカメラも標準装備で、岩場で見えにくい車の前方を画面で確かめられます。
日本で販売中のラングラーも12.3インチのタッチパネルモニターやオフロードカメラを全車に標準装備しているので、日本仕様のラングラー 392 モアブでも同じような装備になると考えられますが、日本向けの装備内容はまだ発表されていません。

新型ラングラー 392 モアブのパワートレインとスペック
米国の公式発表をもとに、日本で販売中のラングラー ルビコンと並べてみます(ラングラー 392 モアブの日本仕様の数値は未発表です)。
| 項目 | 392 モアブ(米国仕様) | ルビコン(日本仕様) |
|---|---|---|
| エンジン | 6.4L V8(HEMI) | 2.0L 直4ターボ |
| 最高出力 | 470hp(約477PS) | 272PS |
| 最大トルク | 470lb-ft(約637N·m) | 400N·m |
| 変速機 | 8速AT | 8速AT |
| 4WD方式 | セレクトラック(フルタイム) | ロックトラック(フルタイム) |
| 副変速機(低速) | 2.72 | 4.000 |
| 最終減速比 | 4.56 | 4.100 |
| タイヤ | 35インチ オールテレーン | LT255/75R17 マッド&テレイン |
ルビコンが極低速の岩場を得意とする作り(副変速機の低速側4.000)なのに対し、ラングラー 392 モアブは副変速機を2.72にとどめ、V8のトルクと低い最終減速比で走る作りです。砂丘のような速度の出る悪路や、舗装路での加速の力強さはモアブが上回るでしょう。

新型ラングラー 392 モアブの燃費
日本仕様の燃費(WLTCモード)は未発表です。参考として、日本で販売中のラングラーはWLTCモードで9.8km/L(ルビコンは9.2km/L)。6.4リッターV8のラングラー 392 モアブはこれより燃費が下がると考えておいたほうがよく、燃料代だけでなく、排気量で決まる自動車税も2.0リッター車より高くなります。
新型ラングラー 392 モアブの安全装備
日本仕様の安全装備はまだ発表されていません。日本で販売中のラングラーには、次のような装備が全車に標準で付いています。
- アダプティブクルーズコントロール(STOP機能付)
- 前面衝突警報(クラッシュミティゲーション付)
- ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクション
- ParkSense フロント・リアパークアシスト、リアバックアップカメラ
- サイドカーテンエアバッグ、エレクトロニック・ロール・ミティゲーション
新型ラングラー 392 モアブとルビコンはどちらを選ぶべきか?
おすすめ① 【V8の走りを味わいたいなら】ラングラー 392 モアブ
価格:未発表
大排気量V8ならではの加速と音を楽しみたい方、35インチタイヤの迫力ある見た目を最初から手に入れたい方に向いています。カスタムで同じ仕様に近づけるのは費用も手間もかかるため、メーカーが仕上げたV8モデルを新車で買える価値は大きいでしょう。
おすすめ② 【本格的な岩場を走るなら】ラングラー アンリミテッド ルビコン
価格:814万円〜のラングラーの上級グレード
副変速機の低速側4.000、ロックトラック4×4、電子制御式フロントスウェイバーディスコネクトなど、極低速の悪路を走るための装備がそろっています。維持費を抑えつつ本格的なオフロード性能がほしい方には、2.0リッターターボのルビコンが現実的です。
日本で買えるラングラーの特別なモデル
ジープジャパンは2026年、ラングラーの限定車を続けて投入しています。公式サイトでは、ルビコンをベースにした「ラングラー 85th アニバーサリー エディション」(全国100台)、「ラングラー ホワイトキャップ」(全国100台)、2ドアの「ラングラー ルビコン ファイナルエディション」(全国140台)が紹介されています。米国の「Twelve 4 Twelve」で登場したモデルが日本にも少しずつ入ってきている形で、ラングラー 392 モアブはその中でも最も力強い1台になります。
新型ラングラー 392 モアブの日本発売日はいつ?
日本での発売時期・価格・販売台数は、いずれも後日発表とされています。2026年11月3日の時点で決まっているのは「日本に導入する」ことだけです。日本の正式な発表を待ちつつ、気になる方は早めに販売店へ相談しておきましょう。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、販売台数と購入方法です。日本のラングラーの限定車は100〜140台ほどで、抽選や先着になることが多くあります。ラングラー 392 モアブも台数が限られる可能性があるので、販売方法の発表を見逃さないようにしましょう。
2つ目は、維持費です。6.4リッターのV8は自動車税が2.0リッター車より大きく上がり、燃料代もかさみます。35インチタイヤは交換費用も高くなるため、車両価格だけでなく年間の維持費まで見積もっておくと安心です。
3つ目は、サイズと日本向けの仕様です。35インチタイヤで車高や全幅が大きくなる可能性があり、駐車場に入るかの確認が欠かせません。また、ハンドル位置やナビの言語など、日本向けの仕様がどうなるかも正式発表で確かめましょう。
新型ラングラー 392 モアブに関するよくある質問(FAQ)
Q. ラングラー 392 モアブの日本導入はいつ発表されましたか?
A. 2026年11月3日に、富士スピードウェイで開かれた「STELLANTIS ALL BRANDS DAY - JAPAN 2026」で発表されました。
Q. 日本での価格はいくらですか?
A. 未発表です。米国の希望小売価格は7万9,995ドル(輸送費1,995ドル別)です。
Q. エンジンの性能は?
A. 米国仕様は6.4リッターV8で、最高出力470hp、最大トルク470lb-ft。8速ATを組み合わせます。
Q. 2ドアはありますか?
A. 米国ではラングラー 392 モアブは4ドアだけの設定です。
Q. 「392」とはどういう意味ですか?
A. 6.4リッターV8の排気量を立方インチで表した数字(392キュービックインチ)です。
まとめ:新型ラングラー 392 モアブはV8ラングラー日本復帰の本命
ジープは2026年11月3日、6.4リッターV8を積む「ラングラー 392 モアブ」の日本導入を発表しました。米国仕様は470hpのV8、35インチタイヤ、スチールバンパー、ナッパレザーシートなどを標準で備え、2.0リッターターボだけの日本のラングラーとはまったく違う性格のモデルです。
一方で、日本の価格・発売日・台数・装備はまだ決まっていません。限られた台数になる可能性もあるため、欲しい方は正式発表の前から販売店に声をかけておくのがおすすめです。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

