レクサスは「RX」のフルモデルチェンジを行い2022年11月18日に発売した。エンジンは「ガソリン車」「ハイブリッド車」「プラグインハイブリッド車」から選ぶことになる。「RX350」「RX350h」「RX450h+」「RX500h」の4種類ある。プラグインハイブリッド車・ハイブリッド車・ガソリン車の違いや、グレードによる違いなどを詳しく解説します。
レクサス 5代目 RX フルモデルチェンジについて
- エクステリア、インテリアにはレクサス新世代デザインを採用
- 高解像度「14インチワイドタッチディスプレイ」を採用
- ドアハンドルに「e-ラッチシステム」を採用し、危険を検知した際にドア開放をキャンセルする「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」採用
- 新世代ハイブリッド、ガソリンパワートレインを搭載
- プラグインハイブリッドモデル「RX450h+」を設定
- パフォーマンスモデル「RX500h F SPORT Performance」の導入、新開発4WDシステム「DIRECT4」を採用。
- 安全システムに、最新の「Lexus Safety System+」を搭載
- 進化したレクサスならではの乗り心地
- 最新の予防安全機能 進運転支援システム(ADAS)用センサーを変更して予防安全性能を強化
エクステリアはキープコンセプトでありながら、今回はもちろん、改良した第二世代「TNGA(Toyota New Global Architecture)」「GA-Kプラットフォーム」と呼ばれる新開発のプラットフォームとマルチリンク式サスペンション搭載することによって、旧型モデルよりも広い室内空間を得ることが可能。高い空力性能を実現するなど、新開発のプラットフォームを採用により「低重心化」「ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。軽量化と低床化を図ることで、重心高を従来型から15mm下げ、ホイールベースの60mm、トレッドの前15mm、後45mmずつ拡幅により、ヨー慣性モーメントを低減させるパッケージとする。マルチリンク式サスペンションの採用。次世代「Lexus Safety System +」を全車標準搭載する。
小型・軽量化されたハイブリッドシステム「高性能マルチステージTHSⅡ」を採用し燃費向上を果たす。最上級グレードとなる「RX500h」には「2.4L直噴ターボエンジン+ハイブリッドシステム」を採用。RX500h F SPORT Performanceには、RZに続き、電動化技術を活用した四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用。
「Lexus Safety System+」の進化
単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」自動車専用道路等においてレーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する「レーダークルーズコントロール」と「レーントレーシングアシスト(LTA)」カメラで主要な道路標識を読み取り、メーターとヘッドアップディスプレイ内に表示する「ロードサインアシスト(RSA)」先行車の発進をメーターとヘッドアップディスプレイ内での表示とブザーで知らせる「先行車発進告知機能(TMN)」採用する。
レクサス 5代目 新型 RX 価格グレードについて
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
RX350 “version L” | 2.4L直噴ターボ D-4ST エンジン(T24A-FTS) | Direct Shift- 8AT | 2WD(FF) | 6,660,000円 |
RX350 “version L” | 2.4L直噴ターボ D-4ST エンジン(T24A-FTS) | Direct Shift- 8AT | AWD | 7,070,000円 |
RX350 “F SPORT” | 2.4L直噴ターボ D-4ST エンジン(T24A-FTS) | Direct Shift- 8AT | AWD | 7,070,000円 |
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
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RX350h “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(A25A-FXS) | 電気式 無段変速機 | 2WD(FF) | 7,580,000円 |
RX350h “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(A25A-FXS) | 電気式 無段変速機 | AWD | 7,960,000円 |
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
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RX450h+ “version L” | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(A25A-FXS) | 電気式 無段変速機 | AWD | 8,720,000円 |
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
RX500h “F SPORT Performance” | 2.4L直噴ターボエンジン D-4ST +ハイブリッドシステム (T24A-FTS) | Direct Shift 6AT | AWD | 9,010,000円 |
レクサス RX 燃費データ
ガソリン車(AWD)の燃費はWLCTモード燃費:11.2km/L(8.5km/L)
ハイブリッド車(AWD)の燃費はWLCTモード燃費:18.7km/L(13.1km/L)
プラグインハイブリット車(AWD)WLCTモード燃費:19.6km/L EV走行距離86km)(15km/L)
( )はおおよそ実燃費
スペック | RX350 “version L” | RX350h “version L” | RX450h+ “version L” |
---|---|---|---|
全長 | 4,890mm | 4,890mm | 4,890mm |
全幅 | 1,920mm | 1,920mm | 1,920mm |
全高 | 1,705mm | 1,700mm | 1,700mm |
ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm | 2,850mm |
エンジン | 2.4L直噴ターボ D-4ST エンジン (T24A-FTS) | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター (A25A-FXS) | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター (A25A-FXS) |
最高出力 | 205kW(279PS)/ 6,000rpm | 140kW(190ps)/ 6,000rpm | 135kW(185PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 430Nm(43.8kgmf)/ 1,700-3,600rpm | 236Nm(24.1kgm)/ 4,300-4,500rpm | 228Nm(23.2kgmf)/ 3,600-3,700rpm |
フロントモーター 最高出力 | – | 134kw(182ps) | 134kW(182ps) |
フロントモーター 最大トルク | – | 270Nm(27.5kgm) | 270Nm(27.5kgm) |
リアモーター 最高出力 | – | 40kW(54ps) | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | – | 121Nm(12.3kgfm) | 121Nm(12.3kgfm) |
システム 最高出力 | – | 184kW(250ps) | 227kW(309ps) |
トランス ミッション | Direct Shift 8AT | 電気式 無段変速機 | 電気式 無段変速機 |
駆動方式 | 2WD /AWD | 2WD/AWD | AWD |
WLTCモード 燃費 | 11.8km/L(2WD) 11.2km/L(AWD) | 20.2km/L(2WD) 18.7km/L(AWD) | 19.6km/L(AWD) |
EV走行距離 | – | – | 86km |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
レクサス RX プラグインハイブリット・ハイブリッドで元が取れるまで
燃費と価格を考えたときに非常に悩ましい問題となった。3つのグレード「“version L”」のAWDで比較した場合、ガソリンモデルは7,070,000円、ハイブリッドモデルは7,960,000円、プラグインハイブリッドモデルは8,720,000円となる。ハイブリッドモデルは890,000円の差額、プラグインハイブリットモデルは1,650,000円の差額となる。更にハイブリットモデルは、「エコカー減税」で37,500円の減税、プラグインハイブリットモデルは、「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の申請をした場合、合計で620,000円の減税が受けられる。
ここでガソリンの計算となるが、ハイブリットモデルが852,500円、プラグインハイブリットモデルが1,030,000円のガソリン代を埋める場合にどれほど乗ればお得となるのか検証する。現実的に上記記載の実燃費を元に計算すると。
金額項目 | RX350 “version L” | RX350h “version L” | RX450h+ “version L” |
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本体価格 | 7,070,000円 | 7,960,000円 | 8,720,000 |
差額 | – | +890,000円 | +1,650,000円 |
減税・ 優遇額合計 | 0円 | -37,500円 | -620,000円 |
差額合計値 | – | +852,500円 | +1,030,000円 |
ガソリン車(AWD)の燃費はWLCTモード燃費:11.2km/L(8.5km/L) ハイブリットモデル(AWD)の燃費はWLCTモード燃費18.7km/L(13.1km/L)プラグインハイブリットモデル(AWD)の燃費はWLCTモード燃費19.6km/L EV走行距離86km)(15km/L)
ガソリン価格 ハイオク 1L 177円の場合
ガソリンモデル 10,000km=208,235円
ハイブリッドモデル 10,000km=135,114円
プラグインハイブリットモデル 10,000km=118,000円
距離 | RX350 “version L” | RX350h “version L” | RX450h+ “version L” |
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10,000km | 208,235円 | 135,114円 | 118,000円 |
50,000km | 1,041,175円 | 675,570円 | 590,000円 |
100,000km | 2,082,350円 | 1,351,140円 | 1,180,000円 |
10,000km走行して、ハイブリットモデルは73,121円 プラグインハイブリットモデルは90,235円の差額がでた。50,000km走行して、ハイブリットモデルは365,605円、プラグインハイブリットモデルは451,175円の差になる。つまりこれでも本体代の差額を埋めることができず・・・
通常5年ほどで新車を手放す可能性が高いか、もしくは100,000kmと考えてもハイブリッド車を選ぶとペイできない。プラグインハイブリットモデルは差額902,350円と元を取れないことになる。ハイブリッド車だからと言って安易に選ぶことができない。更に、「RX version L」の場合エクステリアデザインにハイブリッドとの差がなくドヤ顔できる訳でもない。
RX ボディカラーについて
- ホワイトノーヴァガラスフレーク
- ヒートブルーコントラストレイヤリング ※有料カラー 165,000円
- ソニッククロム
- ソニッククォーツ
- テレーンカーキマイカメタリック
- ソニックチタニウム
- セレスティアルブルーガラスフレーク
- グラファイトブラックガラスフレーク
- ソニックイリジウム
- ディープブルーマイカ
- レッドマイカクリスタルシャイン
- ソニックカッパー ※有料カラー 165,000円
結論 まとめ
「RX350h “F SPORT”」「 RX350h “version L”」2WDモデルが1番人気となるだろう。ハイブリッドグレードとオプション選択の自由度では間違えなくこの二つがダントツの人気となる。 価格の安い「NX350 “version L”」「NX350“F SPORT”」2WDが更に人気となるだろう。唯一のガソリン仕様でエクステリアデザインや装備もほぼ文句なしとうことで人気が出るだろう。
今までは金額的な話をしてきたが、快適性の話もしたい。走り出しはモーターのみで走行することになるがはモーターの得意分野でありとてもいい走り出しが期待できる。更に、「全車速追走機能付きACC アダプティブクルーズコントロール」を使用時では電気制御とハイブリッドの相性がいいので違いが出る可能性が高い。快適性能では「ハイブリッド車」をおすすめする。更にハイブリッドとガソリンの価格差が89万円であること。一昔前ほどではない今ではそこまで差がないことを考えるとどちらを選んでもいい時代になったと感じた。リセールバリューも考えて少しでも余裕があるのであれば「ハイブリッド」グレードを選択してもらいたい。