「軽自動車は燃費が良い」というイメージが一般的ですが、実は軽自動車の中にも燃費が悪いモデルが存在します。2026年現在、ガソリン価格の高騰が続く中、燃費性能は車選びの重要なポイントです。本記事では、燃費が悪い軽自動車をランキング形式で紹介し、なぜ燃費が悪いのか、その理由と特徴を詳しく解説します。
【2026年版】燃費が悪い軽自動車ランキングTOP10
第1位:スズキ エブリイワゴン【WLTCモード燃費:13.3km/L】

軽ワゴン最大の積載力、代償は燃費
堂々のワースト1位は、スズキのエブリイワゴン。WLTCモード燃費13.3km/Lは、現行軽自動車の中で最も低い数値です。
燃費が悪い理由:
- 商用車ベースのヘビーデューティ設計
- 広大な車内空間による車両重量の増加(約950~1,000kg)
- 空気抵抗の大きいボックス型ボディ
- 4速ATの採用(CVT非搭載)
- ターボエンジン搭載による燃料消費
実燃費: 12~14km/L程度
おすすめする人: 積載力最優先、燃費は二の次の方
第2位:スズキ ジムニー【WLTCモード燃費:14.3~16.6km/L】

本格オフローダーの宿命
軽自動車唯一の本格4WDオフロード車。その走破性能と引き換えに燃費性能を犠牲にしています。
燃費が悪い理由:
- ラダーフレーム構造による車両重量増(約1,040~1,050kg)
- 本格4WDシステムの常時駆動
- オフロード走行を想定した硬派な設計
- 高い最低地上高による空気抵抗
- 3速ATまたは5速MT(CVT非搭載)
実燃費: 13~15km/L程度
おすすめする人: オフロード走行、雪道・悪路走行が多い方
第3位:ダイハツ アトレー【WLTCモード燃費:14.7km/L】

商用バンの実用性が燃費に影響
ダイハツの軽商用バン「ハイゼットカーゴ」の乗用モデル。広大な荷室空間が魅力ですが、燃費は犠牲になっています。
燃費が悪い理由:
- 商用バンベースの設計
- 大容量荷室確保のための重量増
- ボックス型デザインによる空力性能の低下
- ターボエンジン搭載
- CVT非搭載
実燃費: 11~14km/L程度
おすすめする人: 車中泊、アウトドア、大量の荷物運搬をする方
第4位:三菱 eKクロス(ターボ・4WD)【WLTCモード燃費:16.8km/L】

SUVテイストの代償
デリカD:5を彷彿とさせるダイナミックシールドが特徴。ターボ+4WD仕様は燃費性能が低下します。
燃費が悪い理由:
- ターボエンジン搭載
- 4WDシステムによる重量増
- SUVスタイルのボディデザイン
- スーパーハイトワゴンの大きな車体
実燃費: 14~17km/L程度
おすすめする人: 走行性能重視、降雪地域の方
第5位:ダイハツ コペン【WLTCモード燃費:19.2km/L】

軽オープンスポーツの楽しさ優先
軽自動車唯一の電動開閉式ルーフを持つオープンカー。走る楽しさを追求したスポーツカーです。
燃費が悪い理由:
- ターボエンジン搭載
- オープン機構による車両重量増
- スポーツ走行を想定したセッティング
- 空力よりもデザイン性を優先
- 2シーター専用設計
実燃費: 16~19km/L程度
おすすめする人: 走る楽しさ優先、趣味の車として所有したい方
第6位:日産 ルークス(ターボ・4WD)【WLTCモード燃費:17.0~18.0km/L】

プレミアム装備が重量増の要因
軽スーパーハイトワゴンの中でも上質な仕上がりが特徴。ターボ+4WD仕様は燃費に影響します。
燃費が悪い理由:
- スーパーハイトワゴンの大型ボディ
- 充実した装備による重量増
- ターボエンジン+4WD仕様
- プロパイロット等の先進装備搭載
実燃費: 15~17km/L程度
第7位:ダイハツ タント(ターボ・4WD)【WLTCモード燃費:19.6~20.0km/L】

大開口ドアの利便性優先
ミラクルオープンドアを持つファミリー向けモデル。ターボ+4WD仕様では燃費が悪化します。
燃費が悪い理由:
- ピラーレス構造による重量増
- スーパーハイトワゴンの大型ボディ
- ターボエンジン搭載
- 4WDシステムの重量
実燃費: 17~19km/L程度
第8位:ホンダ N-BOX(ターボ・4WD)【WLTCモード燃費:18.0~19.0km/L】

販売台数No.1の実力派も燃費では
軽自動車販売台数トップのN-BOX。ターボ+4WD仕様では燃費性能が低下します。
燃費が悪い理由:
- クラス最大級の室内空間
- 充実装備による重量増
- ターボエンジン搭載
- 4WDシステムの駆動ロス
実燃費: 15~18km/L程度
第9位:スズキ スペーシアギア(4WD)【WLTCモード燃費:19.0~20.0km/L】

SUVテイストの個性派
アウトドア志向のスタイリッシュなモデル。4WD仕様では燃費が悪化します。
燃費が悪い理由:
- SUVスタイルのデザイン
- 専用パーツによる重量増
- 4WDシステム搭載
- 大径タイヤの採用
実燃費: 17~19km/L程度
第10位:三菱 デリカミニ(ターボ・4WD)【WLTCモード燃費:20.0~21.0km/L】

デリカDNAを受け継ぐ力強さ
デリカシリーズの末弟として登場。ターボ+4WD仕様では燃費性能が犠牲になります。
燃費が悪い理由:
- SUVテイストの力強いデザイン
- デリカらしい装備の充実
- ターボエンジン+4WD仕様
- アウトドア志向の設計
実燃費: 17~20km/L程度
軽自動車の燃費が悪くなる3つの要因
1. 車両重量の増加
重量と燃費の関係
車両重量が100kg増えると、燃費は約5~10%悪化すると言われています。
重量が増える要因:
- スライドドアの採用
- スーパーハイトワゴンの大型ボディ
- 4WDシステムの搭載
- 充実した安全装備・快適装備
- ラダーフレーム構造(ジムニー)
2. ターボエンジンの搭載
パワーと燃費のトレードオフ
ターボエンジンは高出力を実現しますが、燃料消費量が増加します。
ターボ車の特徴:
- NA(自然吸気)エンジンより2~4km/L燃費が悪化
- 高速道路や坂道での走行性能は向上
- アクセルを踏む頻度が減り、実燃費は使い方次第
3. 4WDシステムの採用
全輪駆動の代償
4WDシステムは悪路走行性能を高めますが、燃費に影響します。
4WDのデメリット:
- 車両重量が約50~70kg増加
- 駆動系の抵抗による燃費悪化
- 2WDと比較して1~3km/L燃費が低下
- 車両価格も10~15万円高額
ボディタイプ別 燃費が悪い理由
商用バンベース(エブリイワゴン・アトレー)
実用性最優先の設計
- 広大な荷室空間確保のための設計
- CVT非搭載(3~4速AT)
- ボックス型による空気抵抗増
- 商用車由来の実用性重視設計
オフロード車(ジムニー)
走破性能最優先
- ラダーフレーム構造
- 本格4WDシステム
- 高い最低地上高
- オフロード走行を想定した設計
- 燃費よりも耐久性・信頼性優先
スーパーハイトワゴン(N-BOX・タント・ルークス等)
室内空間最優先
- 1,800mm前後の全高
- 大型スライドドア
- 広大な室内空間確保
- 充実した装備による重量増
スポーツカー(コペン)
走行性能・楽しさ優先
- ターボエンジン標準装備
- オープン機構の重量
- スポーツ走行志向のセッティング
- 燃費よりも走りの楽しさ優先
燃費が悪くても選ばれる理由
実用性・機能性の高さ
燃費が悪い軽自動車は、その代わりに優れた実用性を持っています。
エブリイワゴン・アトレー:
- 圧倒的な積載能力
- フルフラットで車中泊可能
- 商用車由来の耐久性
- アウトドアや趣味に最適
ジムニー:
- 本格オフロード走行性能
- 雪道・悪路での圧倒的な走破性
- 唯一無二の存在感
- 高いリセールバリュー
走行性能・楽しさ
ターボ車のメリット:
- 高速道路での余裕ある加速
- 坂道での力強い走り
- 4人乗車時の快適性
- ストレスの少ない運転
安全性・快適性
4WDのメリット:
- 降雪地域での安心感
- 悪天候時の走行安定性
- 坂道発進の安定性
- 積載時の走行安定性
燃費の悪い軽自動車を賢く選ぶポイント
1. 使用目的を明確にする
問いかけリスト:
- 年間走行距離はどのくらい?(1万km以下なら燃費差は小さい)
- 主な使用シーンは?(市街地・高速・悪路)
- 積載性はどの程度必要?
- 降雪地域に住んでいるか?
- 趣味・アウトドアでの使用頻度は?
2. トータルコストで考える
燃費差による年間コスト
例:年間1万km走行、ガソリン170円/Lの場合
- 燃費15km/L:年間約113,000円
- 燃費25km/L:年間約68,000円
- 差額:年間約45,000円
しかし、以下も考慮すべき:
- 車両価格の差
- リセールバリュー
- 満足度・利便性
- 用途に合った機能性
3. 2WDとターボの選び方
2WDで十分な人:
- 降雪のない地域
- 平坦な道路がメイン
- 車両価格を抑えたい
- 燃費重視
4WDが必要な人:
- 降雪地域在住
- 山間部・悪路走行が多い
- 安全性を最優先
- 下り坂でのエンジンブレーキ重視
ターボが必要な人:
- 高速道路利用が多い
- 4人乗車の機会が多い
- 坂道走行が多い
- ストレスフリーな走りを求める
NAエンジンで十分な人:
- 市街地走行がメイン
- 1~2人乗車が中心
- 燃費最優先
- 車両価格を抑えたい
【シミュレーション】年間維持費の比較
年間走行距離別の燃料代比較(ガソリン170円/L)
年間5,000km走行の場合:
| 車種 | 実燃費 | 年間燃料代 | 燃費良い車との差額 |
|---|---|---|---|
| エブリイワゴン | 13km/L | 約65,000円 | +31,000円 |
| ジムニー | 14km/L | 約61,000円 | +27,000円 |
| アルト(燃費良) | 28km/L | 約30,000円 | 基準 |
年間10,000km走行の場合:
| 車種 | 実燃費 | 年間燃料代 | 燃費良い車との差額 |
|---|---|---|---|
| エブリイワゴン | 13km/L | 約131,000円 | +70,000円 |
| ジムニー | 14km/L | 約121,000円 | +60,000円 |
| アルト(燃費良) | 28km/L | 約61,000円 | 基準 |
年間15,000km走行の場合:
| 車種 | 実燃費 | 年間燃料代 | 燃費良い車との差額 |
|---|---|---|---|
| エブリイワゴン | 13km/L | 約196,000円 | +105,000円 |
| ジムニー | 14km/L | 約182,000円 | +91,000円 |
| アルト(燃費良) | 28km/L | 約91,000円 | 基準 |
燃費を改善する運転テクニック
燃費が悪い車でも、運転方法次第で改善可能です。
1. エコドライブの実践
基本テクニック:
- 急発進・急加速を避ける
- エンジンブレーキの活用
- 不要なアイドリングをしない
- 適切な車間距離の維持
- タイヤ空気圧の適正管理
効果: 10~20%の燃費改善が可能
2. 荷物の軽量化
不要な荷物を降ろす
- 10kgの荷物で約1%燃費悪化
- 使わないキャンプ道具や工具を降ろす
- 屋根のキャリアは未使用時に外す
3. エアコンの適切使用
燃費への影響大
- エアコンONで10~20%燃費悪化
- 設定温度を控えめに(25~26℃)
- 窓開けは高速道路では逆効果
よくある質問(FAQ)
- 燃費が悪い軽自動車は買ってはいけない?
-
用途次第です。積載性、走破性、走行性能など、燃費以外のメリットが大きい場合は十分選択肢になります。
- 軽自動車でも10km/L以下の車はある?
-
現行モデルではありません。最も悪いエブリイワゴンでも13.3km/Lです。ただし、実燃費は運転条件により10km/L以下になる場合もあります。
- ジムニーの燃費が悪いのは欠陥?
-
欠陥ではありません。本格4WD機構とラダーフレーム構造による必然的な結果です。走破性能とのトレードオフです。
- ターボ車とNA車、どちらを選ぶべき?
-
使用環境次第です。高速道路や坂道が多い場合はターボ、市街地中心ならNAがおすすめです。
- 4WDは雪が降らない地域でも必要?
-
基本的に不要です。雨天時の安定性は向上しますが、燃費・価格を考えると2WDがコスパに優れます。
- 実燃費はカタログ値とどのくらい違う?
-
一般的に70~85%程度。運転環境や方法により大きく変動します。
燃費が悪くても人気の理由
エブリイワゴン・アトレー
圧倒的な積載能力
- 車中泊ユーザーに絶大な支持
- フルフラットで快適な就寝スペース
- 趣味の道具を大量に積載可能
- 商用車由来の高い耐久性
ジムニー
唯一無二の存在感
- 軽自動車唯一の本格オフローダー
- 新車3年待ちの超人気車種
- 高いリセールバリュー
- 圧倒的な走破性能
- 世界的な評価の高さ
N-BOX・タント等のスーパーハイトワゴン
ファミリーカーとしての完成度
- 子育て世代に最適な使い勝手
- 広々とした室内空間
- 充実した安全装備
- スライドドアの利便性
まとめ:燃費が悪い=悪い車ではない
2026年の軽自動車市場では、燃費が悪いモデルでも明確な存在価値があります。
重要なポイント:
- 用途に合った選択が最重要
- 年間走行距離が少なければ燃費差の影響は小さい
- 必要な機能性があれば燃費の悪さは許容範囲
- 燃費が悪い理由を理解する
- 積載性優先(エブリイワゴン・アトレー)
- 走破性優先(ジムニー)
- 室内空間優先(スーパーハイトワゴン)
- 走る楽しさ優先(コペン)
- トータルコストで判断
- 車両価格
- リセールバリュー
- 満足度・利便性
- 維持費全体
- 2WD・NAの選択肢も検討
- 同じ車種でも2WD・NAなら燃費向上
- 用途に合わせた適切なグレード選択
最終的な判断基準:
燃費は重要ですが、それだけで車を選ぶべきではありません。あなたのライフスタイル、使用目的、優先順位に合わせて、燃費とその他の性能・機能のバランスを考えることが、後悔しない車選びの秘訣です。
燃費が悪くても、それを上回る価値があれば、それはあなたにとっての「正しい選択」となります。
※本記事の燃費数値は2026年1月時点のWLTCモード燃費です。実燃費は走行条件により異なります。

