トヨタ自動車は2026年2月20日、人気コンパクトカー「ヤリス」の一部改良モデルを発表し、3月2日より全国のトヨタ販売店で発売を開始します。今回の一部改良では、ハイブリッド車への電動パーキングブレーキ標準装備をはじめ、上級グレードへの大型ディスプレイオーディオ採用など、快適性と利便性を大幅に向上させた内容となっています。
本記事では、新型ヤリスの一部改良内容、価格、装備、スペックなど、購入を検討されている方に役立つ最新情報を詳しく解説します。

【2026年一部改良】ヤリスの主な変更点まとめ
電動パーキングブレーキを新採用

今回の一部改良における最大のトピックは、ハイブリッド車全グレードに電動パーキングブレーキ(EPB)とブレーキホールド機能が標準装備されたことです。従来のサイドブレーキレバーから電動式に変更されたことで、スペース効率が向上し、運転の利便性も大きく改善されました。

この変更により、ハイブリッドモデルのZ・Gグレードには、新たに**フロント席アームレスト(コンソールボックス付き)**が標準装備となり、収納性と快適性が向上しています。

大画面ディスプレイオーディオを標準装備

最上級グレード「Z」には10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusが標準装備され、従来の8インチから大幅にサイズアップしました。画面が大きくなることで視認性が向上し、ナビゲーションや各種操作がより快適に行えます。

また、「G」グレードには8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusが標準装備となり、中間グレードでも充実した装備内容となっています。
新色ボディカラー「マスタード」を追加

2026年モデルでは、鮮やかなイエロー系の新色**「マスタード」**がZグレードに設定されました。この色はプリウスにも採用されており、若々しく個性的な印象を与えます。一方で、従来の「コーラルクリスタルシャイン」は廃止されています。
また、全グレードのドアミラーとシャークフィンアンテナがブラック加飾に統一され、よりスポーティで引き締まった外観となりました。
特別仕様車「Z URBANO」に6速MT追加

人気の特別仕様車「Z URBANO(ウルバーノ)」には、ガソリン車に**6速MT(マニュアルトランスミッション)**が新たに設定されました。運転の楽しさを追求するユーザーにとって、待望の設定と言えるでしょう。
さらに、特別仕様車専用の2トーンカラー**「ブラック×マスタード」**も新設定され、よりスタイリッシュな外観を楽しめます。
一部装備の廃止と設定変更
一方で、今回の一部改良では以下の装備が廃止されました:
- デジタルキー
- トヨタチームメイト[アドバンストパーク](自動駐車支援システム)
- パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)
- パーキングサポートブレーキ(後方接近車両・後方歩行者)
- ターンチルトシート(Xグレードでの設定廃止、Gグレードのみに)
これらの装備廃止は、コスト最適化の一環と考えられますが、特にアドバンストパークや先進的な駐車支援機能を重視するユーザーにとっては残念な変更点です。
新型ヤリスのグレード別価格一覧【2026年モデル】
ガソリン車価格
【1.0L 直列3気筒ガソリン】(全グレードCVT・FF)
- X:1,697,300円(+39,600円)
- G:1,921,700円(+101,200円)
【1.5L 直列3気筒ガソリン】
- X CVT FF:1,848,000円(+36,300円)
- X CVT 4WD:2,061,400円(+52,800円)
- X 6MT FF:1,771,000円(+71,500円)
- G CVT FF:2,072,400円(+97,900円)
- G CVT 4WD:2,286,900円(+114,400円)
- G 6MT FF:1,996,500円(+97,900円)
- Z CVT FF:2,301,200円(+63,800円)
- Z CVT 4WD:2,515,700円(+80,300円)
- Z 6MT FF:2,197,800円(+63,800円)
ハイブリッド車価格
【1.5L ハイブリッド】
- HYBRID X FF:2,249,500円(+49,500円)
- HYBRID X E-Four:2,473,900円(+66,000円)
- HYBRID G FF:2,445,300円(+124,300円)
- HYBRID G E-Four:2,669,700円(+140,800円)
- HYBRID Z FF:2,669,700円(+90,200円)
- HYBRID Z E-Four:2,884,200円(+106,700円)
特別仕様車「Z URBANO」価格
ガソリン車
- CVT FF:2,411,200円(+63,800円)
- CVT 4WD:2,625,700円(+80,300円)
- 6MT FF:2,307,800円(新設定)
ハイブリッド車
- FF:2,779,700円(+90,200円)
- E-Four:2,994,200円(+106,700円)
※カッコ内は前モデルとの価格差
今回の一部改良により、全グレードで価格が上昇しています。特にGグレードとハイブリッド車での値上げ幅が大きく、HYBRID G E-Fourでは140,800円の値上げとなっています。これは電動パーキングブレーキや大型ディスプレイオーディオなど、装備充実によるコスト増が反映されたものと考えられます。
新型ヤリスの外装デザインと特徴
2024年マイナーチェンジで刷新されたフロントデザイン
ヤリスは2024年1月の大規模改良で、フロントグリルデザインが一新され、よりスポーティで洗練された印象になりました。今回の2026年一部改良では、基本的なデザインは踏襲しつつ、細部の質感向上が図られています。
全グレードでブラック加飾を採用
ドアミラーとシャークフィンアンテナが全グレードでブラック加飾に統一されたことで、ボディカラーを問わず引き締まった印象を与えます。特に明るい色のボディとの組み合わせでは、コントラストが効いたスタイリッシュな外観になります。
コンパクトながら存在感のあるボディサイズ
- 全長×全幅×全高:3,940×1,695×1,500mm(4WD車は1,515mm)
- ホイールベース:2,550mm
- 最小回転半径:4.8m
5ナンバーサイズのコンパクトボディながら、ホイールベースが長く取られているため、室内空間は十分に確保されています。最小回転半径も4.8mと小回りが利くため、都市部での取り回しも優れています。
新型ヤリスの内装・インテリアの進化
大型ディスプレイオーディオで操作性向上
Zグレードに標準装備される10.5インチディスプレイオーディオは、従来の8インチから大幅にサイズアップし、画面の視認性と操作性が向上しました。コネクティッドナビに対応しており、常に最新の地図情報でルート案内が可能です。
ハイブリッド車に快適なアームレスト装備
電動パーキングブレーキの採用により、センターコンソールに余裕が生まれたハイブリッド車のZ・Gグレードには、**フロント席アームレスト(コンソールボックス付き)**が標準装備されました。長距離ドライブでも疲れにくく、小物収納としても活用できます。
7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
X、U以外の全グレードには、7.0インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイが標準装備されています。高精細な表示で運転情報や車両設定を確認でき、先進的なコックピット空間を演出します。
豊富な収納スペース
コンパクトカーながら、車内には豊富な収納スペースが用意されています。アジャスタブルデッキボード採用のラゲッジスペースは、荷物の量や大きさに応じて使い分けが可能です。
ハイブリッドモデルでは、駆動用バッテリーをリヤシート下部に配置することで、ガソリン車と同等の荷室容量を確保しています。
新型ヤリスのパワートレインとスペック
直列3気筒1.0Lガソリンエンジン
- 最高出力:69ps
- 最大トルク:9.4kgm
- 燃費:20.2km/L(WLTCモード)
日常使いに十分なパワーを持ちながら、優れた燃費性能を実現しています。
直列3気筒1.5Lガソリンエンジン(ダイナミックフォースエンジン)
- 最高出力:120ps
- 最大トルク:14.8kgm
- 燃費(CVT・FF):21.6km/L
- 燃費(CVT・4WD):19.2km/L
- 燃費(6MT・FF):19.6km/L
- トランスミッション:Direct Shift-CVTまたは6速MT
トヨタの最新技術「ダイナミックフォースエンジン」は、高効率と高出力を両立。Direct Shift-CVTは発進用ギアを採用し、ダイレクトな加速フィーリングを実現しています。
1.5Lハイブリッドシステム
- システム最高出力:116ps
- 燃費(FF):36.0km/L
- 燃費(E-Four):30.2km/L
- 駆動方式:FF または E-Four(電気式4WD)
リチウムイオンバッテリーと高出力モーターを組み合わせた最新ハイブリッドシステムは、クラストップレベルの燃費性能を誇ります。E-Fourは電気モーターで後輪を駆動するため、悪路や雪道でも安定した走行が可能です。
優れた燃費性能
ヤリスハイブリッドの燃費36.0km/L(WLTCモード・FF)は、コンパクトカークラスでトップレベルの数値です。実燃費に近いWLTCモード値でこの数字を達成しているため、日常使いでも高い経済性を実感できます。
新型ヤリスの安全装備「Toyota Safety Sense」
最新の予防安全パッケージを全車標準装備
ヤリスには、トヨタの最新予防安全パッケージ**「Toyota Safety Sense」**が全車に標準装備されています。
主な機能:
- プリクラッシュセーフティ
- 歩行者検知(昼夜)
- 自転車運転者検知(昼間)
- 右折時対向直進車検知
- 右左折後横断歩行者検知
- 低速時加速抑制機能
- アクセルの踏み間違いによる急発進を抑制
- レーダークルーズコントロール
- 前方車両との車間距離を自動で維持
- レーントレーシングアシスト(LTA)
- 車線中央を維持するようステアリング操作を支援
- オートマチックハイビーム(AHB)
- 対向車を検知して自動でハイ・ローを切り替え
- ロードサインアシスト(RSA)
- 道路標識をカメラで認識しディスプレイに表示
プラスサポート用スマートキー対応
高齢者や運転に不安を感じる方向けに、プラスサポート用スマートキーに対応しています。このキーでドアロックを解錠すると、アクセルの踏み間違い・踏みすぎを自動的に抑制する機能が作動します。
TNGA「GA-B」プラットフォームによる優れた走行性能
軽量・高剛性ボディ
ヤリスは、トヨタの最新プラットフォーム**「TNGA GA-B」**を採用しています。前モデル(ヴィッツ)から約50kgの軽量化を実現しながら、ねじり剛性は30%以上向上しています。
主なスペック:
- 車重:940kg~1,090kg
- 重心高:前モデル比15mm低下
優れた運動性能
低重心化と高剛性化により、コーナリング時の安定性が向上。コンパクトカーとは思えない上質な乗り心地と、キビキビとした走りを両立しています。
優れた衝突安全性能
「フロントサイドメンバ×メンバリヤ結合」などの新構造を採用し、衝突時のエネルギー吸収性能が向上。コンパクトカークラスでトップレベルの安全性を実現しています。
【比較】ヤリスとライバル車
ホンダ・フィットとの比較
- 価格帯:フィットは159万円~、ヤリスは169万円~
- 燃費:ヤリスハイブリッド36.0km/L、フィットe:HEV 29.4km/L
- 特徴:フィットは室内空間の広さ、ヤリスは燃費と走行性能で優位
日産・ノートとの比較
- パワートレイン:ノートは全車e-POWER(シリーズハイブリッド)
- 燃費:ノート e-POWER 29.5km/L、ヤリスハイブリッド 36.0km/L
- 特徴:ノートはe-POWERの独特な走行フィーリング、ヤリスは燃費と価格で優位
マツダ2との比較
- 価格帯:マツダ2は150万円台~
- 特徴:マツダ2は質感高い内装とディーゼル設定、ヤリスは燃費性能と先進装備で優位
新型ヤリスをおすすめする理由
1. クラストップレベルの燃費性能
ハイブリッドモデルで36.0km/L(WLTCモード)は、コンパクトカーの中でもトップクラス。ガソリン価格が高騰する中、経済性に優れた選択肢です。
2. 充実した安全装備
Toyota Safety Senseを全車標準装備し、先進的な予防安全機能を搭載。安心して運転できます。
3. 走りの質感
TNGA GA-Bプラットフォームによる軽量・高剛性ボディは、コンパクトカーを超えた上質な乗り心地と走行性能を実現しています。
4. 豊富なグレード・パワートレイン選択肢
1.0L/1.5Lガソリン、1.5Lハイブリッド、FF/4WD、CVT/MTと、ライフスタイルや用途に合わせて幅広い選択が可能です。
5. コンパクトで扱いやすいサイズ
全長3,940mm、最小回転半径4.8mと、都市部での取り回しに優れています。
新型ヤリス購入時の注意点
一部装備が廃止されている
2026年モデルでは、アドバンストパーク(自動駐車支援)、床下透過表示機能付きパノラミックビューモニター、後方接近車両検知機能などが廃止されています。これらの機能を重視する方は、中古車市場で2025年モデルを探すのも選択肢です。
オートブレーキホールドにメモリー機能なし
電動パーキングブレーキは標準装備されましたが、オートブレーキホールドに自己復帰(メモリー)機能がありません。エンジンをかけるたびに手動でONにする必要があります。
価格が全グレードで上昇
一部改良により、全グレードで価格が上昇しています。特にGグレードとハイブリッド車での値上げ幅が大きいため、予算計画を立てる際は注意が必要です。
まとめ:2026年一部改良ヤリスの評価
トヨタ新型ヤリス2026年一部改良モデルは、電動パーキングブレーキの採用、大型ディスプレイオーディオの標準装備、新色ボディカラーの追加など、使い勝手と魅力を向上させる改良が施されています。
一方で、アドバンストパークなど一部の先進装備が廃止されたのは残念な点ですが、基本性能の高さ、クラストップレベルの燃費、充実した安全装備など、コンパクトカーとしての総合力は依然として高いレベルにあります。
こんな方におすすめ:
- 燃費性能を最優先したい方
- コンパクトで扱いやすい車が欲しい方
- 安全装備が充実した車を探している方
- トヨタブランドの信頼性を重視する方
- 走りの質感にもこだわりたい方
発売日:2026年3月2日
価格帯:1,697,300円~2,994,200円
新型ヤリスは全国のトヨタ販売店で試乗可能です。実際に乗って、その走りと質感を体感してみることをおすすめします。
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