日産のフラッグシップSUV「パトロール」は、2027年度前半(2027年4月〜9月)に日本へ導入されることが日産から公式に発表されています。発売が近づくにつれて日本仕様の中身に注目が集まっていますが、グレード構成や価格はまだ日産から発表されていません。
現行の7代目パトロールは、2024年9月に中東のアブダビで世界初公開されたモデルです。日本ではかつて「サファリ」の名前で販売されていましたが、2007年に生産を終えて以来、日産は日本でこのクラスの本格SUVを売っていませんでした。2025年10月29日に開幕したジャパンモビリティショー2025で、日産は「パトロールを2027年度前半に日本へ導入する」と明らかにし、約20年ぶりの復活が決まりました。
日本仕様の価格・グレード・装備は公式発表前のため、この記事では日産が公式に発表した海外仕様の情報をもとに、日本仕様の見どころを整理しています(日本仕様についての見通しは「予想」として書いています)。
この記事では、新型パトロールの日本発売日、海外仕様のスペックと装備、ボディサイズ、NISMOの存在、日本仕様と価格の見通し、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそも日産 新型 パトロールとは?
パトロールは、1951年に誕生した日産で最も歴史の長いSUVです。砂漠や山岳地帯など過酷な環境で使われることを前提に作られ、中東・オーストラリア・アフリカなど世界中で高い評価を得てきました。新型のボディ側面には「Since 1951」のモチーフが入れられ、70年以上続く伝統を受け継いでいることが表現されています。
現行型は7代目にあたり、2024年9月にアブダビで日産の社長兼CEO(当時)が自ら発表しました。中東では2024年11月1日から販売が始まり、UAE(アラブ首長国連邦)やサウジアラビアを中心に展開されています。日産はパトロールを「ハートビートモデル」(ブランドを象徴する心臓部のクルマ)と位置づけており、ジャパンモビリティショー2025では、日産のイヴァン・エスピノーサ社長が「日本の新しいフラッグシップとして投入する」と述べています。
日本で買える日産の大型車は、ミニバンのエルグランドが中心でした。そこに、ランドクルーザー300やレクサスLXと同じクラスの本格クロカンSUVが加わることになり、日産の国内ラインアップの「頂点」を担うモデルになると見られます。
【特徴まとめ】新型パトロールはここがすごい
日産が公式に発表している、新型パトロール(海外仕様)の主な特徴は以下の通りです。
- パワートレイン:V8に代わる新開発の3.5L V6ツインターボ(425HP・700Nm)と9速AT
- 走破性:6つのドライブモード、電子制御ダンパー、車高を変えられるアダプティブエアサスペンション
- インテリア:14.3インチ画面を2枚並べた28.6インチの「モノリス」ディスプレイ、Google搭載のナビ
- 安全・運転支援:プロパイロット アシストをパトロールとして初搭載、エアバッグは7つ
- 日本導入:2027年度前半(2027年4月〜9月)に日本へ導入予定(価格・グレードは未発表)
① V8から3.5L V6ツインターボへ
最大の変更点はエンジンです。先代のV8に代わり、新開発の3.5L V6ツインターボ「VR35DDTT」を搭載しました。最高出力は425HP、最大トルクは700Nmで、日産の発表ではV8に比べて出力は7%、トルクは25%向上しています。排気量を下げながら力強さを増した、いわゆるダウンサイジングターボです。エンジンは日本のいわき工場で組み立てられています。
② 悪路に強い走りの装備
ドライブモードはスタンダード・サンド・ロック・マッド/ラット・エコ・スポーツの6種類。路面の変化をとらえて減衰力を調整する電子制御ダンパーに加え、車高を変えられるアダプティブエアサスペンションも用意されています。4WDの切り替えとドライブモードを連動させる仕組みは、日産として初めての採用です。

③ 大画面とGoogle搭載の最新インフォテインメント
ダッシュボードには、14.3インチの画面を2枚つなげた28.6インチの横長ディスプレイを配置。ナビなどには「NissanConnect 2.0」を採用し、中東の日産車で初めてGoogleのサービスを内蔵しました。日本仕様にどこまで同じ機能が入るかは、まだ発表されていません。
新型パトロールのグレードと価格一覧
日本仕様のグレード構成と価格は、2026年11月7日時点で日産から発表されていません。海外では、3.8L V6自然吸気エンジン車、3.5L V6ツインターボ車、悪路向けの「PRO-4X」、高性能版の「NISMO」が用意されています。
| 項目 | 日本仕様の状況 |
|---|---|
| 発売時期 | 2027年度前半(2027年4月〜9月)に導入予定(公式) |
| グレード | 未発表 |
| エンジン | 未発表(海外は3.5L V6ツインターボ/3.8L V6) |
| 価格(税込) | 未発表 |
日本では、グレードを絞って導入されるのではないか、という見方が出ています(予想)。上位グレード中心になれば、ランドクルーザー300の上級グレードやレクサスLXに近い価格帯になる可能性もありますが、具体的な金額は公式発表を待つ必要があります。
新型パトロールのボディサイズ
日産が公表している海外仕様(標準モデル)の主な数値は次の通りです。日本仕様の寸法は未発表です。
| 項目 | パトロール | パトロール NISMO |
|---|---|---|
| 全長 | 5,205mm | 5,295mm |
| 全幅 | 2,030mm | 2,070mm |
| 最低地上高 | 244mm | 195mm |
| 車両重量 | 2,813kg | 2,817kg |
| 乗車定員 | 8人 | 8人 |
ライバルとなるトヨタ ランドクルーザー300は、全長がおよそ4.95〜4.99m、全幅が約1.98〜1.99mです。パトロールはそれより全長で20cm以上長く、全幅も2mを超えるため、日本の道路ではかなり大きなクルマになります。そのぶん室内は広く、3列8人乗りのゆとりや荷室容量(先代比で最大30%拡大)が強みになります。
威風堂々!新型パトロールの外装(エクステリア)
フロント
フロントは、より幅を広げた日産の「Vモーション」グリルと、「ダブルC」形状のヘッドランプが特徴です。ヘッドランプには、対向車などに合わせて照らす範囲を自動で変える「アダプティブドライビングビーム」が採用されています(海外仕様)。

リア
リアは、車幅いっぱいに伸びる横一文字のテールランプが目を引きます。持ち主が近づくと、地面にパトロールのシルエットを映し出す「パドルランプ」も備わり、高級車らしい演出が加えられました。

ボディカラー
海外仕様のボディカラーは7色で、ルーフを黒にした2トーンも4種類用意されています。日本仕様で選べる色は未発表です。
上質さ全開!新型パトロールの内装(インテリア)
コックピットとディスプレイ
運転席の前には28.6インチの横長ディスプレイが広がり、メーターとナビを一体で表示します。64色から選べるアンビエントライトや、全車に標準のパノラミックサンルーフ(海外仕様)で、開放感のある室内に仕上げています。

シートと後席の装備
シートは日本の伝統工芸「組子」をモチーフにしたキルティングレザーで、一部グレードにはマッサージ機能も付きます。後席向けには12.8インチの画面2枚(オプション)、12スピーカーのKlipschプレミアムオーディオ、乗員の体温に合わせて送風する「バイオメトリッククーリング」などを用意。3列目シートは電動で格納・復帰ができます。新しいフレームと遮音ガラスで静かさも高めています。
新型パトロールのパワートレインとスペック
| 項目 | 3.5L V6ツインターボ | 3.8L V6(自然吸気) | NISMO |
|---|---|---|---|
| エンジン | VR35DDTT(3,492cc) | 3.8L V6 | VR35DDTT(3,492cc) |
| 最高出力 | 425HP | 316HP | 495HP(5,600rpm) |
| 最大トルク | 700Nm | 386Nm | 700Nm(3,600rpm) |
| 変速機 | 9速AT | 9速AT | 9速AT(パドルシフト付き) |
| 駆動方式 | 4WD | 4WD | 4WD |
数値はいずれも海外仕様(日産発表)です。日本にどのエンジンが導入されるかは未発表ですが、日本でのフラッグシップという位置づけを考えると、3.5L V6ツインターボが中心になると予想されます。
新型パトロールの燃費(WLTCモード)
日本の燃費基準であるWLTCモードの数値は、日本仕様が発表されていないため未発表です。2.8トンを超える車重と大排気量ガソリンエンジンの組み合わせのため、ハイブリッド車のような低燃費は期待しにくいクラスです。
新型パトロールの安全装備「プロパイロット アシスト」ほか
海外仕様には、日産の運転支援技術がまとめて採用されています。主な機能は次の通りです。
- プロパイロット アシスト(車間距離を保つクルーズコントロール+車線の中央を保つ支援。パトロールで初採用)
- インテリジェント エマージェンシーブレーキ(歩行者検知付き)
- インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)、後退時の自動ブレーキ
- 3Dアラウンドビューモニター、170度の広角表示、車体の下が透けて見えるような「インビジブルフードビュー」
- インテリジェント ルームミラー、リアズームビュー
- 運転席ひざ用を含む7つのエアバッグ(パトロールで初)
大きなボディの死角を補うカメラ類の充実は、日本の狭い道でも心強いポイントです。
新型パトロールはどのグレードを選ぶべきか?日本仕様の予想
日本仕様のグレードは未発表のため、ここでは海外仕様をもとにした「選び方の考え方」を紹介します(予想)。
本命 【フラッグシップらしさ重視なら】3.5L V6ツインターボの上級仕様
価格:未発表
日産が「日本の新しいフラッグシップ」と位置づけている以上、日本では装備を充実させた上級仕様が中心になると予想されます。28.6インチディスプレイやプロパイロット アシスト、エアサスペンションなど、パトロールの魅力をひと通り味わえる仕様になれば、ランドクルーザー300の上級グレードからの乗り換え候補にもなりそうです。
注目 【走りを楽しみたいなら】パトロール NISMO
価格:未発表(日本導入も未定)
NISMOは2025年6月に中東で世界初公開された高性能版で、2026年11月時点では中東専用のモデルです。日本導入は発表されていませんが、もし導入されればランドクルーザーやレクサスLXにはない個性になります。


さらに速い「パトロール NISMO」とは?
パトロール NISMOは、2025年6月にドバイで世界初公開されました。エンジンは標準車と同じVR35DDTTですが、スポーツモードで495HPまで出力を高め、9速ATもパドルシフト付きに調整しています。RAYSと共同開発した22インチ鍛造ホイール(標準車用より約23%軽量)、立体的なハニカムメッシュのグリル、空力パーツ、NISMO専用の電子制御ダンパーなどを備えます。
室内は黒と赤のコーディネートで、ハニカム模様のキルティングシートや赤いシートベルトが専用装備です。中東では2025年7月から販売されており、標準車、PRO-4Xに続く3つ目の選択肢となっています。
日産 パトロール(サファリ)の歴史をおさらい
パトロールは1951年に誕生し、日本では「サファリ」の名前で親しまれました。タフなイメージで今も根強いファンを持つモデルです。日本でのサファリの生産は2007年に終わりましたが、海外ではパトロールとして進化を続け、V8エンジンと高級装備で中東の定番SUVに成長しました。
2026年には誕生75周年を迎え、中東では記念モデルも登場しました。約20年ぶりに日本へ戻る2027年は、パトロールにとって大きな節目になります。
新型パトロールの日本発売日はいつ?
日産の公式発表では、日本への導入は2027年度前半(2027年4月〜9月)です。正確な発表日・発売日、予約の開始時期は、2026年11月7日時点では発表されていません。仕様や価格などの詳細は、発売時期に合わせて案内されると見られます。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、受注の状況です。導入台数が限られた場合、発表直後に注文が集中する可能性があります。気になる方は、早めに近くの日産販売店へ問い合わせ、案内を受けられるようにしておくと安心です。
2つ目は、駐車スペースです。全長5.2m・全幅2m超(海外仕様)のサイズは、一般的な機械式駐車場に入らないことが多く、自宅や職場の駐車場で使えるかを先に確かめておく必要があります。
3つ目は、維持費です。3.5Lの大排気量ターボで車重も重いため、燃料代・自動車税・タイヤ代などは一般的なSUVより高くなります。価格だけでなく、年間の維持費も含めて予算を考えておきましょう。
新型パトロールに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型パトロールの日本発売日はいつですか?
A. 日産は2027年度前半(2027年4月〜9月)に日本へ導入すると発表しています。具体的な日付は未発表です。
Q. 日本での価格はいくらですか?
A. 2026年11月7日時点で、日本の価格は発表されていません。
Q. エンジンは何ですか?
A. 海外仕様の主力は3.5L V6ツインターボ(425HP・700Nm)と9速ATの組み合わせです。日本仕様のエンジンは未発表です。
Q. 何人乗りですか?
A. 海外仕様は3列シートの8人乗りです。
Q. パトロール NISMOは日本で買えますか?
A. NISMOは中東専用モデルとして販売されており、日本導入は発表されていません。
まとめ:新型パトロールは日産の新フラッグシップとして2027年に日本上陸
新型パトロールは、3.5L V6ツインターボと9速AT、28.6インチの大画面、プロパイロット アシストなどを備えた日産の最上級SUVです。日産は2027年度前半に日本へ導入すると公式に発表しており、サファリ以来、約20年ぶりに日産の本格クロカンSUVが日本へ戻ってきます。
一方で、日本仕様のグレード・装備・価格はまだ発表されていません。ランドクルーザー300やレクサスLXと比べてどんな価格になるのかが、今後いちばんの注目点です。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

