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ビー・エム・ダブリュー株式会社は、2025年4月24日、世界中で成功を収めているプレミアム・ミドル・クラス・セダン「BMW 5シリーズ」のラインアップに、待望のロングホイールベースモデルとなる「BMW 525Li」および電気自動車「BMW i5 eDrive35L」を追加設定し、同日より日本国内での販売を開始したことを発表しました。
納車時期については、ガソリンモデルの「BMW 525Li」が2025年5月以降、電気自動車の「BMW i5 eDrive35L」が同年9月以降を予定しています。この新モデルの投入により、BMW 5シリーズはさらなる魅力を増し、多様化する顧客ニーズに応える体制を強化します。本稿では、この新型ロングホイールベースモデルの詳細を中心に、現行8代目BMW 5シリーズの進化、スペック、価格、そして先進技術について、最新情報に基づき包括的に解説していきます。
新モデル発表:
ロングホイールベースモデルの特徴:
パワートレイン(ロングホイールベース):
現行5シリーズ(8代目)の概要:
価格:
市場での意義:
1972年に初代が登場して以来、BMW 5シリーズは、その卓越した走行性能、洗練されたデザイン、そして革新的な技術により、プレミアム・ミドル・クラス・セダン市場において世界的な成功を収め、ビジネスセダンの代名詞としての地位を確立してきました。日本市場においても、その高い品質とブランドイメージから、多くのドライバーに支持されています。
2023年7月にフルモデルチェンジを果たし、第8世代へと進化した現行BMW 5シリーズは、BMWの伝統的なデザイン要素を踏襲しつつも、コンセプトを一新。より格式高く、エレガントでありながらダイナミックな存在感を放つエクステリアデザインを採用しました。大きな特徴としては、5シリーズの半世紀を超える歴史の中で初めて、電気のみで走行する電気自動車「BMW i5」を量販モデル(eDrive40)とMパフォーマンス・モデル(M60 xDrive)の双方でラインアップに加えたことが挙げられます。さらに、ガソリンエンジン搭載モデル(523i)およびディーゼルエンジン搭載モデル(523d xDrive)には、BMW 5シリーズ初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを標準で搭載し、走行性能の向上と環境性能の両立を実現しています。
インテリアにおいても、最新世代の「BMW iDrive」と大型のBMWカーブドディスプレイを採用し、デジタル体験を大幅に向上させました。安全性と快適性においても、高速道路での渋滞時にステアリングから手を放しての走行を可能にする「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」をはじめとする最先端の運転支援システムを搭載。これにより、プレミアム・ミドル・クラス・セダンにおけるリーダーとしての地位をより強固なものとしています。
今回、ラインアップに追加された「BMW 525Li」と「BMW i5 eDrive35L」は、標準ボディの5シリーズをベースに、ホイールベースと全長を延伸することで、特に後席の居住性と快適性を大幅に向上させたモデルです。ショーファードリブン(運転手付きで後席に乗る使い方)の需要が高い市場からの要望に応える形で開発され、BMWのフラッグシップサルーンである「7シリーズ」と標準ボディの「5シリーズ」の中間に位置づけられる、新たな選択肢を提供します。

そのボディサイズは、標準ボディの全長5,060mm、ホイールベース2,995mmに対し、ロングホイールベースモデルでは全長が115mm延長されて5,175mmに、ホイールベースは110mm延長されて3,105mmとなっています。全幅は1,900mmで標準ボディと共通ですが、全高はわずかに5mm高い1,520mmです。この延長されたスペースの恩恵は、主に後席の足元空間の拡大に充てられており、長時間の移動でもゆったりと寛げる、極上の移動空間を実現しています。参考までに、前モデル(第7世代)の5シリーズセダンは全長4,975mm、ホイールベース2,975mmであり、現行の7シリーズは全長5,391mm、ホイールベース3,215mmであることから、新型5シリーズロングホイールベースモデルのサイズ感が掴めるでしょう。
エクステリアデザインにおいては、スポーティな魅力を高めるM Sportバンパーと大径20インチのアロイホイールを標準装備しながらも、ウィンドウ・モールディングには落ち着いた輝きを放つサテン・アルミニウム・ラインを採用。これにより、標準ボディのM Sportモデルとは一味違う、伸びやかでエレガントなサイドビューを強調しています。また、他の現行5シリーズモデルと同様に、Cピラーには「5」のエンボス加工が施され、モデルのアイデンティティをさりげなく主張します。
しかし、ロングホイールベースモデルの真髄は、そのインテリア、特に後席空間の設えにあります。後席シートは、標準モデルよりもさらに柔らかく深みのある座面構造を採用し、乗員を優しく包み込むような、この上なくリラックスした乗り心地を提供します。長距離ドライブの疲労を軽減するヘッドレストクッションも標準装備。センターアームレストには、小物を収納できるスペースに加え、スマートフォンなどを充電できるワイヤレスチャージ機能も備わります。
さらに、後席の快適性を高めるための空調システムにも特別な配慮がなされています。通常のエアアウトレットに加え、Bピラーにも専用のエアダクトを設け、後席全体に効率よく快適な空気を循環させます。標準装備される4ゾーン・オートマチック・エア・コンディショナーには、花粉やPM2.5、バクテリアといった外気中の微粒子をナノレベルで除去する高性能なナノファイバーフィルターが組み込まれており、常にクリーンで快適な室内環境を維持します。

これらの後席専用装備に加え、ロングホイールベースモデルには、上質な肌触りが魅力のBMW Individualレザー・メリノ・シート、広大な面積で圧倒的な開放感をもたらすスカイ・ラウンジ・パノラマ・ガラス・サンルーフ、そして臨場感あふれるサウンド体験を提供するBowers & Wilkinsサラウンド・サウンド・システムといった、通常モデルではオプションとなるような高品質かつ高機能な装備が標準で装着されています。これらの装備により、後席の快適性および豪華さは、まさに上位モデルであるBMW 7シリーズに匹敵するレベルにまで高められています。この特別な装備内容を反映し、モデル名称は「Exclusive M Sport」とされています。
運転席周りの装備も、最新世代のものが搭載されています。ドライバー正面には12.3インチのインフォメーションディスプレイ、センターには14.9インチのコントロールディスプレイを一体化させたBMWカーブドディスプレイが配置され、先進的で視認性の高いインターフェースを提供します。最新の「BMW iDrive」は、ホーム画面に機能アイコンを縦に並べ、サブメニューに深く潜ることなく目的の機能に素早くアクセスできる「QuickSelect」コンセプトを採用し、操作性が向上しています。Apple CarPlayやAndroid Autoへのワイヤレス接続はもちろん、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスもシームレスに利用可能です。「OK, BMW」と呼びかけることで起動するBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントにより、ナビゲーション設定やエアコン調整などを音声で操作できます。
また、エンターテイメント機能として、車両停車中にスマートフォンをコントローラーとして使用し、センターディスプレイで対戦型ゲームなどが楽しめる「AirConsole」プラットフォームも初採用されています。さらに、対応するスマートフォンやスマートウォッチを車両のキーとして使用できる「BMWデジタル・キー・プラス」も標準装備。キーを携帯していなくても、車両への接近・解錠、エンジンの始動が可能です。
新型BMW 5シリーズは、ガソリン、ディーゼル、そして電気自動車(EV)と、極めて多彩なパワートレインを用意しており、ユーザーのライフスタイルや価値観に合わせた選択が可能です。ロングホイールベースモデルに用意されるパワートレインは以下の2種類です。
BMW 525Li Exclusive M Sport: 2.0リッター直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンに、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせています。エンジン単体の最高出力は190ps、最大トルクは31.6kgm(310Nm)を発揮。マイルドハイブリッドシステムは、発進時や加速時に電気モーターによるアシストを加えることで、スムーズな加速フィールと燃費性能の向上に貢献します。トランスミッションは8速ステップトロニック・オートマチック・トランスミッション、駆動方式は後輪駆動(FR)です。
BMW i5 eDrive35L Exclusive M Sport: リアアクスルに1基の電気モーターを搭載する後輪駆動の電気自動車です。最高出力は272ps、最大トルクは41.8kgm(410Nm)を発生し、EVならではの力強く静かな加速を実現します。搭載されるバッテリーや航続距離に関する日本仕様の公式発表は現時点ではありませんが、参考として標準ボディの「i5 eDrive40」は81.2kWhのバッテリーを搭載し、一充電走行距離は477km~582km(WLTCモード)となっています。i5 eDrive35Lもこれに近い性能を持つと推測されます。BMWの第5世代eDriveテクノロジーを採用したこのパワートレインは、レアアース(希土類)を使用せずに高いパフォーマンスを発揮する点も特徴です。
これらロングホイールベースモデルに加え、標準ボディの5シリーズには以下のパワートレインが設定されています。
さらに海外市場では、より高出力なガソリンモデル(530i, 540i)や、プラグインハイブリッドモデル(530e, 550e)も展開されており、BMW 5シリーズのパワートレイン戦略の幅広さを示しています。
走行性能を支えるシャシー技術も最新世代のものが投入されています。ホイールのスリップを極めて早期に検知し、エンジンやブレーキ制御に介入することなく、駆動輪へのトルク伝達を直接制御する「ホイールスリップテクノロジー」、優れた制動フィールと安定性を実現する「統合ブレーキシステム」、そしてダイレクトなハンドリングを提供する「バリアブル・スポーツ・ステアリング」は全車に標準装備されます。
さらに、電気自動車i5には、4輪操舵を可能とし、低速域での取り回しやすさと高速域での走行安定性を両立する「インテグレーテッド・アクティブ・ステアリング(前後輪統合制御ステアリング・システム)」と、電子制御ショックアブソーバーを備えた「アダプティブ・サスペンション」が標準装備(他のガソリン・ディーゼルモデルではオプション設定)。最上位のMパフォーマンスモデルであるi5 M60 xDriveには、コーナリング時のボディロールを効果的に抑制するアクティブ・ロール・コントロール機能(電子制御スタビライザー)を含む「アダプティブ M サスペンション・プロフェッショナル」が標準装備され、究極のダイナミクスと卓越した快適性を高次元で融合させています。
新型BMW 5シリーズは、ボディサイズが拡大され、装備が充実したにもかかわらず、最新のパワートレイン技術、特に48Vマイルドハイブリッドシステムの採用により、優れた燃費性能を実現しています。欧州WLTPモードでの燃費値を見ると、ガソリンモデル(523i相当)は約15.6km/L~17.5km/L、ディーゼルモデル(523d xDrive相当)は約17.8km/L~19.6km/Lと公表されています。これは、先代モデルのディーゼル車(523d)のWLTCモード燃費15.0km/Lと比較しても、大幅な改善が見られます。ロングホイールベースモデルの「525Li」も、標準ボディの523iと同等の効率的なパワートレインを搭載しているため、良好な燃費性能が期待できます。
電気自動車「i5」は、走行中にCO2を排出しないゼロ・エミッション・ビークルであり、環境負荷低減に大きく貢献します。標準ボディのi5 eDrive40の航続距離は最大582km(WLTCモード)と実用性も高く、日常的な利用から長距離ドライブまで幅広く対応可能です。ロングホイールベースのi5 eDrive35Lについても、十分な航続距離が確保される見込みです。
安全性は、BMWが最も重視する要素の一つであり、新型5シリーズにも最新鋭の安全装備と運転支援システムが惜しみなく搭載されています。
特に注目されるのが、「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」に含まれる「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」です。これは、高速道路での渋滞時(原則として時速60km/h以下)において、ドライバーが常に前方を注視し、直ちにハンドル操作を行える状態にある限り、ステアリングから手を離しての走行が可能となる画期的な機能です。長時間の渋滞におけるドライバーの疲労を大幅に軽減し、安全運転に貢献します。
駐車支援システムも大幅に進化しました。「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」には、車両が直前に前進したルートを最大200mまで記憶し、そのルートを正確に自動で後退できる「リバース・アシスト・プロフェッショナル」機能が含まれます。狭い道でのUターンが困難な場合などに非常に役立ちます。さらに、システムが駐車可能なスペースを検知すると、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジの全てを車両が自動で行い、駐車を完了させる「パーキング・サポート・プロフェッショナル」も搭載。ドライバーは車内外からシステムを監視するだけです。加えて、駐車スペースが極端に狭い場合には、ドライバーが一旦降車し、車外からスマートフォンを使って車両を駐車スペースに出し入れできる「リモート・パーキング」機能も利用可能となり、駐車時の利便性が飛躍的に向上しています。これらの先進機能により、日々の運転から駐車まで、あらゆるシーンでドライバーを高度にサポートし、安全・安心なドライビング体験を提供します。
今回発表された新型ロングホイールベースモデルのメーカー希望小売価格(消費税込み)は以下の通りです。
これは、標準ボディのセダンで装備内容が近い「BMW 523i M Sport」(8,960,000円)と比較すると、ガソリンのロングホイールベースモデル(525Li)は約52万円の価格アップとなります。電気自動車のロングホイールベースモデル(i5 eDrive35L)は、標準ボディの「BMW i5 eDrive40 M Sport」(10,280,000円)と比較すると、20万円高い価格設定です。しかし、前述の通り、ロングホイールベースモデルにはレザー・メリノ・シートやパノラマ・サンルーフ、Bowers & Wilkinsサウンドシステムといった豪華装備が標準で備わるため、その価値を考慮すると、後席の快適性を重視するユーザーにとっては非常に魅力的な価格設定と言えるでしょう。
参考までに、その他の現行BMW 5シリーズの主要モデルの価格帯は以下のようになっています(2025年4月時点、消費税込み)。
このように、800万円台から2000万円を超える価格帯まで、幅広いラインアップを展開することで、多様な顧客層の要求に応えています。今回追加されたロングホイールベースモデルは、900万円台半ばから1000万円台半ばという価格帯で、標準ボディの上位モデルとフラッグシップの7シリーズとの間のギャップを埋める、重要な役割を担うことになります。
BMW 5シリーズは、その誕生から半世紀以上にわたり、常に時代の先を行く技術と洗練されたスタイルで、プレミアム・ビジネスセダンの指標であり続けてきました。第8世代となる現行モデルでは、デザイン、走行性能、電動化、デジタル化、そして安全性といったあらゆる面で大きな進化を遂げ、その地位を確固たるものとしています。
そして今回、日本市場に導入されたロングホイールベースモデル「BMW 525Li」と「BMW i5 eDrive35L」は、標準モデルの持つ魅力をそのままに、後席の快適性と豪華さを格段に向上させ、新たな顧客層へのアピールを強化します。特に、快適な移動空間を重視するエグゼクティブや、家族での利用を考えるユーザーにとって、この上ない選択肢となるでしょう。ガソリンと電気自動車の両方でロングホイールベースモデルが用意された点も、BMWの電動化戦略と顧客ニーズへの柔軟な対応を示すものです。
セダン、ツーリング(ワゴン)、そしてロングホイールベースセダンというボディバリエーション、ガソリン、ディーゼル、電気自動車、プラグインハイブリッド(M5)という多彩なパワートレイン、そして数々の先進技術。BMW 5シリーズは、プレミアム・ミドル・クラスにおいて、かつてないほど包括的で魅力的なラインアップを完成させました。主力モデルである5シリーズの継続的な強化を通じて、BMWは今後もプレミアムモビリティの世界をリードしていくことでしょう。新型ロングホイールベースモデルの登場は、その力強い意志を示す、新たな一歩と言えます。
BMWニュースリリース
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。