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2026年5月28日に先行受注が開始され、同年7月16日に正式発売された日産のフラッグシップミニバン「エルグランド(E53型)」。前モデル(E52型)が2010年に登場して以来、実に約16年ぶりとなる待望のフルモデルチェンジです。「The private MAGLEV(リニアモーターカー)」をデザインコンセプトに掲げ、第3世代e-POWER+電動4WD「e-4ORCE」という最新パワートレインを全車に標準搭載するなど、基礎から最新技術に最適化された次世代モデルとして生まれ変わりました。
価格帯は689万7,000円〜869万8,800円と、前モデルのスタート価格408万円台から大幅にアップしていますが、搭載装備や性能のレベルアップを踏まえると納得感のある価格設定とも言えます。ライバルであるトヨタ アルファード/ヴェルファイアに真っ向勝負を挑む新型エルグランドは、国産高級ミニバン市場に大きな変革をもたらすことが期待されています。
この記事では、新型エルグランドの全グレードを徹底比較し、どのグレードがあなたにとってベストな選択なのかを詳しく解説していきます。

フルモデルチェンジによって、新型エルグランドは多岐にわたる進化を遂げています。まず最も大きなトピックはパワートレインの刷新です。前モデルの2.5Lガソリン(FF/4WD)および3.5L V6ガソリン(FF/4WD)から、全車「第3世代e-POWER」+「e-4ORCE(電動4WD)」へと一本化されました。エンジンはe-POWER専用に新開発された1.5L直列3気筒VCターボエンジン(VCZR15DDTe)を採用し、熱効率42%・最高出力340ps・最大トルク500Nmという強力なスペックを実現。前モデルの3.5L V6で8.7km/L(WLTC)、2.5Lで10.0km/Lだった燃費が、新型では16〜20km/L(WLTC)と劇的に向上しています。

ボディサイズは全長4,995mm×全幅1,895mm×全高1,975mmへと拡大されました。特に全高は前モデルの1,815mmから160mm増の1,975mmとなり、ライバルのトヨタ アルファード(1,935mm)を40mm上回る堂々たる存在感を持つようになりました。ホイールベースは前モデルと同じ3,000mmを維持しながら、空間効率を高めることでより開放的な室内を確保しています。



インテリアでは、日産の国内モデル初となる14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイを採用(e-POWER Xはオプション設定、e-POWER Gは標準装備)。BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステムや最大64色の設定が可能な間接照明、インストルメントパネルからドアにかけて連続するキルティングデザインなど、プライベートラウンジのような上質空間を実現しています。安全装備面では「プロパイロット2.0」(e-POWER Gグレード以上のオプション)と「プロパイロット」(e-POWER X標準)が用意され、渋滞時のハンズオフ走行や車線変更支援機能にも対応しています。


新型エルグランド(E53型)は、全車3列7人乗り・e-4ORCE(電動4WD)のみの設定となります。グレード構成は標準車2種類+カスタムグレード4種類の計6グレードです。

e-POWER X(689万7,000円):エントリーグレードながら装備は充実
新型エルグランドのエントリーグレードとなるe-POWER Xですが、価格がエントリーというだけで、装備内容は決して貧弱ではありません。アダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、インテリジェントルームミラー、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールドなどが標準装備されています。ディスプレイは12.3インチのインフォテイメントシステムが標準装備となり、14.3インチへのアップグレードはオプション(セットオプションとして選択可能)です。安全装備は「プロパイロット」(渋滞時ハンズオフ対応+車線変更支援)が標準装備されており、先進運転支援としての基本機能は十分に備わっています。
ただし、e-POWER Xには選択できないメーカーオプションがいくつかある点に注意が必要です。具体的には「BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム」および「プロパイロット2.0(ハンズオフ走行・自動車線変更)」はe-POWER Xには設定がなく、上位グレードe-POWER G専用のオプションとなっています。ボディカラーもプリズムホワイトのほか選択可能ですが、プレミアム2トーンカラーも選べます。
外観上でe-POWER Xを見分けるポイントとなるのがサイドウィンドウモールで、e-POWER Xはシルバー加飾仕上げ、上位のe-POWER Gはカッパーゴールド仕様となっています。エントリーグレードでもサイドビューやリアビューの存在感はe-POWER Gと大きな差がなく、外装満足度は十分に高いと言えます。
オプションを最小限に絞った場合の乗り出し価格は、諸費用込みで約733万円が目安となります。フルオプション装着時は約823万円となり、トヨタ アルファード HEV Zクラスに匹敵する総額になります。
e-POWER G(757万9,000円):最も売れ筋!充実装備の上位スタンダードグレード

エルグランドの購入を検討する上で、最も人気を集めることが予想されるのがe-POWER Gです。e-POWER Xとの最大の違いは、14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイが標準装備されている点と、2列目シートに「テーラーフィットシート」が採用されている点です。テーラーフィットシートは包まれる心地よさをもたらす専用シート素材で、日本の美意識に息づく「紫檀(シタン)」カラーが設定されており、インテリアの上質感が格段に高まります。
さらにe-POWER Gでは、オプション選択により「BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム」と「プロパイロット2.0」を組み合わせたセットオプション(セットオプション④:732,600円)を装着できます。プロパイロット2.0は高速道路において時速110km/hまでのハンズオフ走行、3Dハイブリッドマップ対応、360度センシング、そして「プロパイロットリモートパーキング」(リモコン操作による自動駐車)に対応しており、運転支援技術における最高峰の体験が可能です。ヘッドアップディスプレイもe-POWER Gのオプションとして選択できます。
フルオプション仕様(BOSE+プロパイロット2.0+ツインガラスルーフ+2トーンカラー等)を装着した場合の乗り出し価格は約933万円となります。これはアルファード PHEV Zと肩を並べる水準ですが、e-POWER Gの持つ装備の質・走行性能・居住性のバランスを考えると、十分に価値ある選択と言えるでしょう。実際にエルグランドを購入・契約したオーナーの中にも、e-POWER Gを選択したケースが多数見受けられます。
e-POWER AUTECH LINE(717万9,700円):個性派スタイルをさりげなく演出

「エルグランド AUTECH LINE」は、e-POWER Xをベースとしながら、さりげない個性やこだわりをスタイリングに求めるユーザーに向けたカスタムモデルです。ダークメタルグレーのフロントグリル、専用フロントプロテクター、メタル調フィニッシュのドアミラー、専用18インチアルミホイールが装備されており、ノーマルのe-POWER Xとは一線を画す精悍な外観を実現しています。インテリアはブラックで統一されたテーラーフィットシートが採用されています。ただし、BOSE+プロパイロット2.0はAUTECH LINE(Xベース)では選択できないため、この点は購入前に必ず確認しておく必要があります。

e-POWER AUTECH LINE “G-Spec”(778万4,700円):AUTECH LINEにGの装備を融合
G-Specはその名の通り、e-POWER Gをベースとしたオーテックラインです。AUTECH LINE専用エクステリア(専用グリル・ホイール・プロテクター等)に加えて、AUTECH LINE専用テーラーフィットシートおよび専用ステアリングが装備されます。e-POWER Gをベースとしているため、BOSE 22スピーカーやプロパイロット2.0も選択可能となっており、スタイリングと走行・音響性能の両立を望むユーザーに適したグレードです。
e-POWER AUTECH(824万7,800円):プレミアムスポーティの極み

AUTECHシリーズのフラッグシップモデルとして位置づけられるe-POWER AUTECHは、「プレミアムスポーティ」をコンセプトに、エクステリア・インテリアともに独自の世界観を持つカスタムグレードです。フロントグリルには海面の煌めきを表現したAUTECHブランドを象徴するドットパターンを採用し、フロントプロテクターにはシグネチャーLEDをビルトイン(新型エルグランドにおける初の手法)。波打ち際の白波をモチーフにしたボディ下部のメタル調フィニッシュパーツが、ワイド&ローなスタンスを強調しています。ホイールはAUTECHの「A」をモチーフにしつつ、海に差し込む陽の光を表現したデザインの専用18インチを装備しています。

インテリアはブラックをベースにブルーのアクセントを随所に効かせ、新開発の専用プレミアムナッパレザーシートを採用。シートとドアトリムには"さざなみ"にインスパイアされた専用キルティングデザインが施され、フィニッシャー類はダーククロームでコーディネートされるなど、全体的に高い完成度を誇ります。e-POWER Gベースのため、BOSE 22スピーカーやプロパイロット2.0の選択も可能です。
e-POWER VIP(869万8,800円):ショーファードリブンの最高峰

ラインナップ最高峰に位置するe-POWER VIPは、社長車・役員車などの法人需要を強く意識したプレミアムショーファードリブンモデルです。外装にはダークメタルグレーのフロントグリル、VIP専用18インチホイール、VIP専用エンブレムを採用。さらに、特別な装飾と照明機能を備えた「オートステップ」を標準装備しており、後席からの乗降をより優雅なものにします。

インテリアはブラック基調で統一され、プレミアムナッパレザーをシートに採用。後席には15.6インチの大型リアモニターと読書灯が標準装備されており、後席乗員のための快適空間が徹底して追求されています。ショーファードリブン用途として見た場合、e-POWER VIPはアルファード Executive Loungeに匹敵するコンセプトを持つモデルと言えるでしょう。
| グレード | 価格(税込) | ディスプレイ | シート | プロパイロット | BOSE |
|---|---|---|---|---|---|
| e-POWER X | 689万7,000円 | 12.3インチ標準(14.3インチはOP) | 標準 | 標準 | 選択不可 |
| e-POWER G | 757万9,000円 | 14.3インチ標準 | テーラーフィット | 標準(2.0はOP) | OP可 |
| AUTECH LINE | 717万9,700円 | 12.3インチ標準(14.3インチはOP) | テーラーフィット(黒) | 標準 | 選択不可 |
| AUTECH LINE G-Spec | 778万4,700円 | 14.3インチ標準 | AUTECH LINE専用 | 標準(2.0はOP) | OP可 |
| AUTECH | 824万7,800円 | 14.3インチ標準 | プレミアムナッパ革 | 標準(2.0はOP) | OP可 |
| VIP | 869万8,800円 | 14.3インチ標準 | プレミアムナッパ革 | 標準(2.0はOP) | OP可 |
新型エルグランドの心臓部となるのは、e-POWER専用に新開発された1.5L直列3気筒VCターボエンジン(VCZR15DDTe)です。このエンジンはSTARC(Spark Controlled Compression Ignition)と呼ばれる独自の燃焼制御技術により、熱効率42%という驚異的な効率を実現しています。エンジンはあくまでも発電専用として機能し、駆動はすべてモーターが担う「シリーズハイブリッド方式」がe-POWERの基本思想です。

第3世代e-POWERの大きな特徴は「5-in-1 e-POWERパワートレーンユニット」を採用した点です。従来は個別に配置されていた5つのコンポーネントを1つのユニットに統合することで、全体の体積を約51%削減し、作動音を5.6dBも低減することに成功しています。また、e-POWER特有の課題だった高速走行時の燃費も最大15%改善されており、高速道路での長距離走行でもストレスのない燃費性能を発揮します。

システム合計出力は340ps、最大トルク500Nm(前後モーター合算)を誇り、これは4.5L自然吸気HEVや3.0Lエンジン車に匹敵するパワーです。WLTC燃費は16〜20km/Lとなっており、前モデル(3.5L V6:8.7km/L、2.5L:10.0km/L)から約2倍近い大幅な改善を達成しています。なお、1.5Lエンジンは排気量が小さいため、自動車税(年額)は30,500円となり、前モデルの2.5L(43,500円)や3.5L(51,000円+重量税差)と比較して維持費の面でも優位です。
電動4WDシステム「e-4ORCE」は前後モーターを1/10,000秒単位で精密制御し、4輪の駆動力を個別に最適配分します。走り出しや加減速による車体の揺れを最小化し、リアモーターのトルクを積極的に活用したコーナリングにより、ミニバンとは思えないほどの滑らかで気持ちのよいドライブフィールを実現しています。また、走行シーンに応じて4輪の減衰力を可変する「インテリジェントダイナミックサスペンション」と組み合わせることで、路面状況に左右されない安定した乗り心地を追求。ドライブモードは6種類が設定され、ユーザーの好みに応じた走行キャラクターを選択できます。
ボディサイズは全長4,995mm×全幅1,895mm×全高1,975mm、ホイールベース3,000mm、車重2,430kg、最小回転半径5.8m、タイヤサイズ235/60R18です。
新型エルグランドのエクステリアデザインは「The private MAGLEV(リニアモーターカー)」をコンセプトに、フラッグシップモデルとしての存在感を強調する新世代デザインが採用されています。フロントグリルには日本の伝統工芸「組子」をモチーフにした精緻なパターンが施されており、日本的な美意識と先進技術が融合したデザインとなっています。

サイドパネルは日本庭園の発想を取り入れ、「間(ま)」と呼ばれる大きな面の広がりと、「整(せい)」と呼ばれる緻密な細部仕上げのコントラストを表現しています。ルーフは前モデルよりも大幅に高く設計され、開放的な室内空間の確保と視覚的な堂々感を両立させています。アルミホイールはフィニッシャーを組み合わせることで、アルミ単体では表現できない緻密さと車両全体との統一感を実現しています。

ボディカラーは「FUJI DAWN(フジドーン)×至極(シゴク)プレミアム2トーン」と「プリズムホワイト」が新色として追加されています。FUJI DAWNは富士山の夜明けの一瞬を切り取った自然美を表現した色で、至極は日本古来の高貴・格式の色から着想したカラーです。この2色を組み合わせたプレミアム2トーンは、有償カラーとして253,000円が必要ですが、新型エルグランドの世界観を最も体現するボディカラーと言えます。
インテリアは「特別なプライベートラウンジ」のような空間を目指した設計で、ミニバンとしての使い勝手と高い上質さを高いレベルで両立しています。アイポイントが前モデルより高く設定されたことで、運転席からの視界が大きく改善され、運転のしやすさと誇らしさを同時に実現しています。

メインのインターフェースはe-POWER Gで標準採用される14.3インチ大画面統合型ディスプレイで、メーターとナビゲーション・各種情報を一つの画面にまとめた国内初の設計です。エクステリアの組子パターンと統一感を持たせたキルティングがドアトリムに施され、木目調パネルと一体となったシームレスな静電式スイッチが高級感を演出しています。最大64色から選択できる間接照明はインストルメントパネルからドア全体にかけて連続的に展開し、乗員を包み込むような上質な空間演出が可能です。

BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム(e-POWER Gのオプション)は、まるで映画館のような臨場感あふれる3Dサラウンド再生を実現する最高峰の車載オーディオです。後席向けのコンテンツとしては、天井取り付けタイプの後席モニター(オプション)や、e-POWER VIPに標準装備される15.6インチ大型リアモニター、さらにオプション設定のシートバックパーソナルリアモニター(12.8インチ×2台)など、後席乗員のエンターテインメント環境も充実しています。

新型エルグランドには、グレードに応じて2つのレベルのプロパイロットが設定されています。全グレード標準装備となる「プロパイロット」は、高速道路での単一車線における速度・車間距離・操舵の自動制御に加え、渋滞時に時速50km/h以下でのハンズオフ走行、ドライバーのウインカー操作と連動した車線変更支援に対応しています。
e-POWER Gグレード以上でオプション選択できる「プロパイロット2.0」は、さらに高機能な運転支援を提供します。具体的には3Dハイブリッドマップを活用した高速道路の分岐・合流・カーブへの対応、時速110km/hまでのハンズオフ走行対応、360度センシング、そしてスマートフォン連動による「プロパイロットリモートパーキング」(ドアが開かないほど狭い車庫でもリモートで駐車・出庫が可能)を備えています。
なお、プロパイロット2.0はトヨタ アルファード PHEV Executive Lounge(1,069万円)にのみ搭載されるトヨタドライブアシスト2(高度版)に相当する機能と比較しても遜色のない水準であり、e-POWER Gでオプション選択できる点は新型エルグランドの大きなアドバンテージです。
その他の安全装備として、全グレードにLEDヘッドライト(アダプティブタイプ)、LEDフォグランプ、緊急ブレーキ(インテリジェントエマージェンシーブレーキ)、リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)などが標準装備されています。
新型エルグランドを購入する前に、以下の3点を必ず確認しておくことをおすすめします。
ポイント①:BOSE+プロパイロット2.0はe-POWER G以上でないと選択不可
BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステムとプロパイロット2.0は、どちらもe-POWER G(および同グレードをベースとするAUTECH G-Spec、AUTECH、VIP)のみのメーカーオプションです。e-POWER XおよびAUTECH LINE(Xベース)ではこれらのオプションを装着することができません。「BOSEサウンドが欲しい」「プロパイロット2.0を使いたい」という方は、必然的にe-POWER G以上を選ぶ必要があります。


ポイント②:14.3インチディスプレイの扱いの違い
14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイはe-POWER Gでは標準装備ですが、e-POWER Xではオプションとなります(セットオプション①として249,700円で選択可能)。このオプションにはプロパイロット(ナビリンク・渋滞ハンズオフ・車線変更支援)や後席用モニター取付けパッケージも含まれているため、e-POWER Xにおける実質的な中核オプションとも言えます。

ポイント③:e-POWER XのフルオプションはほぼG価格に近づく
e-POWER Xにセットオプション①(249,700円)+ツインガラスルーフ(154,000円)+クリアビューパッケージ(33,000円)などの主要オプションを装着していくと、本体価格差は682,000円(G比)でありながら総額は徐々に接近します。最終的にBOSEとプロパイロット2.0を諦めるなら、XのフルオプションよりGを選ぶほうがコスパに優れる場合もあります。Xをあえて選ぶ理由は「できるだけ初期費用を抑えたい」「BOSEやプロパイロット2.0は不要」というケースに限定されます。
「コストを抑えて新型エルグランドのすべてを感じたい」方には→ e-POWER X
エントリーグレードながら、第3世代e-POWER+e-4ORCE、プロパイロット(渋滞ハンズオフ対応)、アダプティブLEDヘッドライト、電動パーキングブレーキなど必要十分な装備が揃っています。乗り出し価格を最小限に抑えれば約733万円から新型エルグランドオーナーになれるのは魅力的です。プリズムホワイトのe-POWER Xは、実際のテスト車としても活用されていた実績があり、エントリーながらその存在感は十分。特にBOSEやプロパイロット2.0にこだわりがない方、オプションを厳選して購入したい方に向いています。
「最もバランスがよく、装備も妥協したくない」方には→ e-POWER G(★最もおすすめ)
e-POWER Gは、本記事で最もおすすめするグレードです。14.3インチ大画面ディスプレイとテーラーフィットシートが標準装備され、BOSEサウンド・プロパイロット2.0・ヘッドアップディスプレイ・ツインガラスルーフなども選択可能。装備の自由度が最も高く、ライバルのアルファード HEV Zと真っ向から比較できる内容を持つグレードです。また、ボディカラーの選択肢も豊富で、新色のFUJI DAWN×至極プレミアム2トーンを選べる点も大きな魅力。実際に新型エルグランドを購入・契約したオーナーの多くがこのグレードを選んでおり、ファミリーユースからビジネス用途まで幅広くおすすめできます。
「スタイリングに個性を求めたい、でも価格は抑えたい」方には→ e-POWER AUTECH LINE
外観をスポーティ・精悍に仕上げながら、価格はe-POWER Gより安く抑えられるAUTECH LINEは、見た目重視のユーザーに最適。ただしBOSEとプロパイロット2.0が選べない制限があるため、これらが必要な場合はAUTECH LINE G-Specを検討しましょう。
「内外装ともに唯一無二の個性を持ちたい」方には→ e-POWER AUTECH
AUTECH専用の内外装デザインは、ラインナップの中でも最もスポーティかつ独創的です。シグネチャーLEDをフロントプロテクターにビルトインした演出や、さざなみモチーフのキルティング、プレミアムナッパレザーの質感は、お金を出す価値がある完成度。価格は824万円台ですが、他のグレードとの差別化を強く望む方に強くおすすめします。
「法人利用・後席の快適性を最重視する」方には→ e-POWER VIP
社用車・役員車・ハイヤー用途を考えている方にとっては、15.6インチリアモニター・読書灯・装飾オートステップ・プレミアムナッパレザーが標準装備されるe-POWER VIPが最適解です。869万円という価格は高額に見えますが、ショーファードリブン用途に特化した装備の充実度と法人でのステータス感を考えれば、十分に納得感があります。
実際に先行受注を行ったディーラーでの見積もり事例を参考としてご紹介します。
e-POWER X [e-4ORCE]のフルオプション仕様(メーカーオプション全選択+後席モニター追加)の場合、乗り出し価格の目安は約823万円(諸費用込み)です。対してメーカーオプションをボディカラーのみに限定した場合は約733万円(諸費用込み)となります。
e-POWER G [e-4ORCE]にBOSE+プロパイロット2.0+ツインガラスルーフ+FUJI DAWN 2トーン等を装着したフルオプション仕様では、乗り出し価格約933万円(諸費用・メンテナンスパック込み)という試算が出ています。e-POWER VIPのフルオプション仕様では、乗り出し価格が1,000万円超となる場合もあります。
新型エルグランドが最も強く意識するライバルはトヨタのアルファード・ヴェルファイアです。価格帯を比較すると、アルファード HEV Zが639万9,800円(E-Four)、ヴェルファイア HEV Z Premierが731万9,400円(4WD)となっており、新型エルグランド e-POWER Xの689万7,000円はその中間に位置します。
ボディサイズでは全高1,975mmという圧倒的な室内高がエルグランドの強みで、アルファード(1,935mm)より40mm高く、より開放的な室内空間を実現しています。パワートレインはアルファードのTHSII(トヨタ式パラレルハイブリッド)に対し、エルグランドはe-POWERという異なる方式を採用。e-POWERはEVに近いモーター駆動感(加速のレスポンスと静粛性)が特徴で、特に発進直後の滑らかさと高速走行時の静粛性において高い評価を得ています。
安全装備面では、プロパイロット2.0(オプション)がトヨタ Safety Sense系と比較して自動車線変更やリモートパーキングの完成度において一歩リードしているとも評される一方、アルファードはPHEV設定(PHEV Z:764万9,400円〜)がある点でBEV/PHEV志向ユーザーへの対応に優れます。
初代 E50型(1997〜2002年): 1997年にデビュー。3.3Lおよび2.5Lガソリンエンジンを搭載し、日産の大型ミニバン市場に新風を吹き込みました。
2代目 E51型(2002〜2010年): 2002年に登場した2代目は2.5Lおよび3.5L V8エンジンを搭載し、エルグランドの黄金時代を築きました。
3代目 E52型(2010〜2026年): 2010年に登場した3代目は低全高デザインを採用し、2.5LFF/4WDおよび3.5L V6 FF/4WDのガソリンモデルで構成されました。約16年間というロングライフモデルとなり、2026年にE53型へとバトンを渡しました。
4代目 E53型(2026年〜): 2026年に登場した4代目が本記事で紹介している新型エルグランド。e-POWER+e-4ORCE専用モデルに一本化し、全高1,975mm・出力340ps・BOSE 22スピーカー・プロパイロット2.0など、すべての面で時代を先取りするフラッグシップミニバンへと進化を遂げました。
新型エルグランド(E53型)は、全グレードが700万円台〜800万円台という価格帯から明らかなように、「誰もが気軽に買えるファミリーカー」ではなく、高品質・高機能・高存在感を求めるユーザー向けのプレミアムミニバンです。約16年ぶりの刷新で搭載されたe-POWER第3世代と電動4WD e-4ORCEのコンビネーションは、同クラスガソリンモデル比で約2倍の燃費を実現しながら、上質でスポーティな走行感覚を提供します。
グレード選びの最終的な結論として、迷った場合はe-POWER Gを選んでおけば間違いありません。14.3インチ大画面・テーラーフィットシート・BOSE・プロパイロット2.0の選択肢が全て揃っており、新型エルグランドの魅力を最大限に引き出せるのがこのグレードだからです。コストを徹底的に絞るならe-POWER X、デザインにこだわるならAUTECH系、後席重視の法人用途ならVIPと、ライフスタイルや用途に合わせた選択肢がしっかり用意されているのも新型エルグランドの魅力のひとつです。
2026年7月16日に正式発売された新型エルグランドは、国産高級ミニバン市場に16年分の進化と情熱を凝縮した一台です。ぜひ販売店でのシートアレンジや試乗を通じて、その圧倒的な完成度を肌で感じてみてください。
エルグランド
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。