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日産 新型 ムラーノ フルモデルチェンジ 2026年 逆輸入で日本発売ありか!

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日産自動車が、米国で生産した車両の日本販売を検討していることが2025年10月に明らかになりました。日本経済新聞の報道によると、米国で販売する多目的スポーツ車(SUV)などが候補となっており、その中でも新型ムラーノが最有力候補として浮上しています。日本経済新聞

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目次

日産が米国生産車の「逆輸入」を検討──ムラーノが最有力候補に

2025-Nissan-Murano
2025 Nissan Murano

この動きは、米国での販売不振により稼働率の低迷に苦しむ日産にとって、日本市場への逆輸入が経営再建の後押しとなる可能性があるためです。日産の取締役である赤石永一CTO(最高技術責任者)がこの方針を明らかにしており、米日間の自動車関税交渉の中で浮上した戦略でもあります。

新型ムラーノとは?──10年ぶりのフルモデルチェンジで生まれ変わった高級SUV

洗練されたエクステリアデザイン

2025-Nissan-Murano
2025 Nissan Murano

2024年10月に発表された新型ムラーノは、2014年以来約10年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たしました。4代目となる新型は、日産独自の「デジタルVモーショングリル」を採用し、超薄型LEDヘッドライトとフルワイドLEDテールライトで近未来的なデザインを実現しています。

21インチホイールを標準装備し、ツートンカラーの塗装オプションも用意されるなど、プレミアムSUVにふさわしい上質な仕上がりとなっています。フロントノーズにはブラックのガーニッシュを配し、エレガントでモダンなスタイリングが特徴です。

2025 Nissan Murano
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高級感あふれるインテリア

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室内は全体にソフトタッチ素材を使用し、デュアル12.3インチディスプレイを装備。Google内蔵システムにより、Googleマップによるナビゲーションやアプリ連携が可能です。このシステムはBose 10スピーカーオーディオシステムとペアリングされ、プレミアムな音響体験を提供します。

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オプションとして64色アンビエント照明やマッサージ機能付きフロントシート、ベンチレーション機能付きシート、後席ヒーターなども用意され、ラグジュアリーな装備が充実しています。また、静電容量式タッチクライメートコントロールボタンやプッシュボタン式シフターなど、現代的な操作系も採用されています。

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2026年モデルで大幅進化──プロパイロット2.1搭載でハンズオフ運転が可能に

ハンズフリー運転を実現する先進技術

2025-Nissan-Murano
2025 Nissan Murano

2025年9月に発表された2026年モデルでは、さらなる進化を遂げました。最大の注目点はプロパイロットアシスト2.1の搭載です。この先進技術により、対応する道路においてハンドルから手を離し、ペダルから足を離す「ハンズオフ運転」が可能になりました。

システムがステアリング、加速、ブレーキを自動制御し、レーンチェンジアシスト機能も備えています。低速車両の追い越しを推奨・支援する機能も含まれており、高速道路での運転が大幅に快適になります。

全車4WD化とグレード構成

2025 Nissan Murano
2025 Nissan Murano

2026年モデルでは、顧客からの強い要望を受けて全グレードでインテリジェント四輪駆動システムを標準装備しました。これにより、従来の2WD(FF)仕様は廃止され、全車が4WD仕様となっています。

グレード構成はSV、SL、プラチナの3グレードで展開され、ベースグレードのSV AWDの希望小売価格は4万1,670ドル(約630万円)に設定されています。新設定のSLコンフォートパッケージにより、プラチナグレードの豪華装備がSLグレードでも選択可能になりました。

充実した安全装備

新型ムラーノは「ニッサン・セーフティ・シールド360」を標準装備し、道路安全保険協会(IIHS)のトップセーフティピック+(TSP+)評価を獲得しています。

特筆すべき技術として、エンジンルーム下の路面を仮想ビューで表示する「インビジブル・フード・ビュー」、駐車や操縦時に車両の周囲に8つの仮想視点を提供する「3D拡張インテリジェントアラウンドビューモニター」などのカメラ技術が新たに搭載されました。これらの技術により、狭いガレージでの駐車や洗車レーンでの車輪合わせなど、日常の運転がより安全で快適になります。

パワートレインの詳細──2.0L VCターボエンジン+9速AT

可変圧縮比技術を採用した先進エンジン

新型ムラーノは、従来の3.5L V6エンジンから刷新され、直列4気筒2.0L VCターボ(KR20)エンジンを搭載しています。このエンジンは日産独自の可変圧縮比技術を採用し、最高出力241hp(180kW/244PS)、最大トルク260lb-ft(352Nm)を発生します。

トランスミッションには9速ATを組み合わせ、スムーズな変速と優れた燃費性能を実現しています。燃費は23mpg(約9.8km/L)とされており、このクラスのSUVとしては良好な数値です。

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ハイブリッド設定がないことへの懸念

しかし、現時点では新世代シリーズハイブリッドe-POWERやプラグインハイブリッド(PHEV)、ピュアEVの設定がありません。これは北米市場向けのラインナップとしては珍しくありませんが、日本市場への導入を考える際には課題となる可能性があります。

実際、日産の関係者は「ムラーノの顧客層である中年女性の大部分がハイブリッドパワートレインを好む」と認めており、パワートレインの選択が販売に影響を与えている可能性が指摘されています。

北米市場での販売状況──在庫過多と生産調整

好調なスタートから一転、在庫が積み上がる

2024年後半に発売された新型ムラーノは、当初は好調なスタートを切りました。2025年第1四半期の販売台数は前年同期比84.1%増の8,702台を記録しました。しかし、その後の販売は低空飛行となり、ディーラーでの在庫車が積み上がる事態となっています。

海外カーメディアAutomotive Newsの報道によると、コックス・オートモーティブのデータに基づく調査では、日産の在庫車両は5か月分以上あり、これは2025年3月の133日分から15%増加した153日分に相当します。

大幅値引きでも売れない現実

この在庫過多の状況を受けて、日産は生産台数を21%削減することを決定しました。また、ディーラーに対して1台につき1,000ドル〜2,000ドル(約15万円〜30万円)の割引を提示していますが、それでも販売は伸び悩んでいます。

販売不振の背景にある問題点

専門家は、新型ムラーノが売れていない理由として以下の点を指摘しています。

1. 価格設定の問題
ベース価格が4万470ドル(約590万円)からとなっており、3列シートのパスファインダーよりも小型でありながら高価な設定となっています。この「小さくて高い」というポジショニングが、消費者にとって中途半端に映っている可能性があります。

2. 装備内容の不足
2025年モデルではプロパイロットアシスト2.1が未搭載であったことが大きな問題でした。この機能は価格の安いローグには提供されているにもかかわらず、ブランドのフラッグシップクロスオーバーであるムラーノには搭載されていなかったため、顧客から不満の声が上がっていました。(2026年モデルで改善)

3. ハイブリッド設定の欠如
前述の通り、ターゲット顧客層がハイブリッドを好む傾向にあるにもかかわらず、ガソリンエンジンのみの設定となっていることも販売不振の一因と考えられています。

2028年マイナーチェンジ計画が一時中止に

この販売状況の悪化を受けて、Automotive Newsは、サプライヤーへの通知メモにより2028年予定のマイナーチェンジ開発が一時中止されたことを報じています。このプログラムは来月レビューされる予定で、その判断結果は新型ムラーノの将来に重大な影響を与える可能性があります。

日本市場への逆輸入の可能性と期待

2025 Nissan Murano
2025 Nissan Murano

逆輸入のメリットとは

日産が米国からの逆輸入を検討している背景には、複数のメリットがあります。

米国工場の稼働率向上
販売不振により稼働率が低迷している米国工場にとって、日本市場という新たな販路を開拓できれば、生産台数を維持しながら工場の効率的な運用が可能になります。

関税交渉への対応
米日間の自動車関税交渉の中で、米国生産車両の日本市場への販売は、政治的にも意味のある動きとなります。

日本市場でのラインナップ強化
日産は日本市場において、プレミアムSUVのラインナップが薄いという課題を抱えています。新型ムラーノの導入は、この空白を埋める絶好の機会となるでしょう。

日本での販売価格予想

米国での販売価格が4万1,670ドル(約630万円)からであることを考慮すると、日本での販売価格は500万円〜700万円程度になると予想されます。

ただし、逆輸入車には輸送費、日本仕様への変更費用、関税(現在は無税)などが上乗せされるため、実際の価格はやや高めになる可能性もあります。競合となるトヨタ・ハリアーやマツダCX-60などとの価格競争を考慮すると、550万円〜650万円程度のレンジが妥当と考えられます。

日本市場でのニーズはあるか

プレミアムSUV市場の拡大
日本市場では近年、プレミアムSUVへの需要が高まっており、ハリアー、CX-60、レクサスNXなどが人気を集めています。新型ムラーノは、これらの競合車種と十分に戦える商品力を持っていると言えます。

日産ブランドへの期待
かつて日本でも販売されていたムラーノ(初代・2代目)は、その先進的なデザインと走行性能で一定の人気を博しました。復活を待望する声も多く、SNSでは「逆輸入してほしい」「日本でも販売してほしい」という声が多数見られます。

課題はハイブリッド設定
ただし、日本市場ではハイブリッド車へのニーズが非常に高く、ガソリンエンジンのみの設定では販売に苦戦する可能性があります。日本導入にあたっては、e-POWERの追加設定が成功の鍵となるでしょう。

日産の経営再建戦略における新型ムラーノの位置づけ

厳しい経営状況の中での決断

日産自動車は現在、厳しい経営状況に直面しています。2028年3月期までに世界で7工場を削減し、世界従業員数の15%に相当する2万人の削減を発表するなど、大規模な構造改革を進めています。

主力市場である米国と中国での販売が落ち込み、高コスト体質からの脱却が急務となっています。さらに、トランプ米政権の関税政策も重荷となっており、日産にとって非常に厳しい状況が続いています。

逆輸入戦略の意義

このような状況の中で、米国生産車の日本への逆輸入は、以下の点で戦略的な意義があります。

1. 工場稼働率の改善
米国工場の稼働率を向上させることで、生産コストの削減と効率化が図れます。

2. グローバル販売網の最適化
生産拠点と販売市場を柔軟に組み合わせることで、需給バランスの最適化が可能になります。

3. ブランド価値の向上
日本市場でプレミアムSUVを展開することで、日産ブランドの価値向上にも寄与します。

競合車種との比較──新型ムラーノの強みと弱み

主な競合車種

日本市場で新型ムラーノが投入された場合、以下の車種が主な競合となると考えられます。

  • トヨタ・ハリアー(299万円〜499万円)
  • マツダCX-60(349万円〜599万円)
  • ホンダ・ZR-V(349万円〜459万円)
  • レクサスNX(455万円〜738万円)
  • 三菱アウトランダーPHEV(462万円〜576万円)

新型ムラーノの強み

先進の運転支援技術
プロパイロットアシスト2.1によるハンズオフ運転は、競合車種の中でも最先端の技術です。レクサスのレーンチェンジアシストに匹敵する機能を持ちます。

洗練されたデザイン
デジタルVモーショングリルや21インチホイール、フルワイドLEDテールライトなど、プレミアム感のあるデザインは大きな魅力です。

充実したインフォテインメント
Google内蔵システムやBoseオーディオなど、最新のテクノロジーが満載です。

優れた安全性能
IIHSのトップセーフティピック+評価を獲得しており、安全性能は折り紙付きです。

新型ムラーノの弱み

ハイブリッド設定の欠如
日本市場で最も求められるハイブリッド設定がないことは、最大の弱点となります。

価格の高さ
予想価格帯ではハリアーやCX-60の上位グレードと競合することになり、価格競争力に課題があります。

ブランド認知度
レクサスやハリアーと比較すると、日産ブランドのプレミアム性にはやや劣る面があります。

日本導入に向けた課題と対策

必要な改良点

日本市場での成功のためには、以下の改良が必要と考えられます。

1. e-POWERの設定
日産独自のシリーズハイブリッド技術であるe-POWERを設定することで、日本市場でのニーズに応えることができます。これは技術的には十分可能であり、開発の優先度を上げるべきでしょう。

2. 右ハンドル化
日本仕様として右ハンドル化は必須です。ステアリング配置の変更に加えて、各種スイッチ類の配置も日本市場に合わせた調整が必要になります。

3. 日本の法規対応
保安基準への適合、車検制度への対応など、日本の法規に適合させるための改良が必要です。

4. 価格設定の見直し
競合車種との価格競争力を確保するため、適切な価格設定が重要です。過度に高価な設定では、販売台数の確保が困難になります。

販売戦略の重要性

単に逆輸入するだけでなく、以下のような販売戦略も重要です。

ターゲット層の明確化
40代〜50代の富裕層、デザインにこだわりを持つユーザー、最新テクノロジーを求めるユーザーなど、明確なターゲット設定が必要です。

マーケティング戦略
「10年ぶりの復活」「最先端の運転支援技術」「プレミアムデザイン」など、訴求ポイントを明確にしたマーケティングが求められます。

アフターサービスの充実
逆輸入車であっても、日本市場で販売する以上、充実したアフターサービス体制の構築が不可欠です。

結論──新型ムラーノの日本導入は実現するか?

実現の可能性は?

日産が米国生産車の日本への逆輸入を検討しているという事実、そして新型ムラーノが最有力候補として挙げられていることから、実現の可能性は十分にあると言えます。

ただし、以下の条件が満たされる必要があります。

  1. 米国での在庫問題の解決
  2. 日本仕様への改良(特にe-POWER設定)
  3. 適切な価格設定
  4. 販売・サービス体制の整備

2026年の日本導入はあるか?

2026年中の日本導入については、準備期間を考えると2026年後半から2027年が現実的と考えられます。

右ハンドル化や日本の法規対応、e-POWERの開発(導入する場合)などを考慮すると、最短でも1年〜1年半程度の準備期間が必要でしょう。

期待される効果

新型ムラーノの日本導入が実現すれば、以下の効果が期待できます。

日産の商品ラインナップ強化
プレミアムSUV市場での競争力が向上し、ブランドイメージの向上にもつながります。

米国工場の稼働率改善
日本市場という新たな販路により、生産台数の確保と工場効率の向上が期待できます。

経営再建への寄与
新たな収益源の確保により、厳しい経営状況の改善に貢献できる可能性があります。

まとめ

新型日産ムラーノは、10年ぶりのフルモデルチェンジにより、洗練されたデザインと最先端技術を備えたプレミアムSUVとして生まれ変わりました。2026年モデルではプロパイロットアシスト2.1を搭載し、ハンズオフ運転を実現するなど、さらなる進化を遂げています。

北米市場では在庫過多という課題を抱えているものの、日本市場への逆輸入は日産の経営再建戦略として重要な意義を持ちます。日本のユーザーからも「逆輸入してほしい」という声が多く、潜在的なニーズは確実に存在します。

成功の鍵となるのは、e-POWERの設定、適切な価格設定、そして効果的なマーケティング戦略です。これらの条件が満たされれば、新型ムラーノは日本のプレミアムSUV市場で確固たる地位を築くことができるでしょう。

今後の日産の動向に注目が集まります。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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