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ポルシェ 新型 カイエン・エレクトリック フラッグシップSUVが完全電動化 完全ガイド|価格・スペック・航続距離・発売日まとめ

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ポルシェジャパンは2025年11月20日、ブランド初のフル電動SUVとなる新型「カイエン・エレクトリック」および高性能版「カイエン・ターボ・エレクトリック」の予約受注を開始しました。従来の内燃機関モデルやハイブリッドモデルとは別ラインとして展開され、ポルシェの電動化戦略における重要なマイルストーンとなる一台です。

本記事では、新型カイエン・エレクトリックの詳細スペック、革新的な技術、価格、発売日などを徹底解説します。

目次

新型カイエン・エレクトリックの概要

ポルシェのフラッグシップSUVが完全電動化

cayenne electric
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ポルシェ・カイエンは2002年の初代デビュー以来、ブランドのフラッグシップSUVとして君臨してきました。今回発表された「カイエン・エレクトリック」は、カイエン史上初のフル電動モデルとして、従来の内燃機関モデルと並行販売される形で市場に投入されます。

新型カイエン・エレクトリックの主要特徴:

  • 完全電動パワートレイン採用
  • 最大642kmの航続距離(WLTPモード)
  • わずか16分で10%から80%まで充電可能
  • 空気抵抗係数0.25のクラストップレベルの空力性能
  • 130mm延長されたホイールベースによる広々とした室内空間
  • 14.25インチ曲面OLEDディスプレイなど最新インフォテインメント装備

内燃機関モデルとの共存戦略

ポルシェは段階的な電動化を進めており、新型カイエン・エレクトリックの投入後も、従来の内燃機関モデルやプラグインハイブリッドモデルは継続販売されます。これにより、顧客はライフスタイルや使用環境に応じて最適なパワートレインを選択できます。

グレード別価格

カイエン・エレクトリック|13,350,000円

ベースグレードとなる「カイエン・エレクトリック」は、日常使用に十分な性能を持ちながら、価格を抑えたモデルです。

主要スペック:

  • 最高出力:300kW(408PS)※通常時
  • ローンチコントロール使用時:325kW(442PS)/ 835Nm
  • 0-100km/h加速:4.8秒
  • 最高速度:230km/h
  • 航続距離:最大642km(WLTPモード)

カイエン・ターボ・エレクトリック|21,010,000円

ハイパフォーマンスモデルの「カイエン・ターボ・エレクトリック」は、スーパーカー並みの加速性能を誇ります。

主要スペック:

  • 最高出力:630kW(857PS)※通常時
  • ローンチコントロール使用時:850kW(1,156PS)/ 1,500Nm
  • 0-100km/h加速:2.5秒
  • 0-200km/h加速:7.4秒
  • 最高速度:260km/h
  • 航続距離:最大623km(WLTPモード)
  • プッシュ・トゥ・パス機能:10秒間130kW(176PS)の追加出力

内燃機関モデルとの価格比較

従来の内燃機関モデル「カイエン」が12,540,000円からであるのに対し、新型カイエン・エレクトリックは13,350,000円と、約80万円の価格差に抑えられています。最新の電動パワートレインと先進装備を考慮すると、非常に競争力のある価格設定といえるでしょう。

外観デザインと空力性能

空力性能を追求した次世代デザイン

新型カイエン・エレクトリックの外観は、電動化に伴い空力性能を徹底的に追求したデザインとなっています。

外観の主要特徴:

フロントデザイン

cayenne electric
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  • 低く構えたボンネット
  • スリムなマトリックスLEDヘッドライト
  • 可動式エアフラップ搭載のフロントノーズ

サイドビュー

cayenne electric
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  • フレームレスドア(サッシュレスドア)を採用
  • ドア表面の印象的な凹みデザイン
  • 立体的なサイドスカート(標準モデル:ボルカニックグレーメタリック、ターボモデル:ハイグロスブラック塗装)
  • なだらかに傾斜するフライライン

リアデザイン

cayenne electric
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  • 3Dスタイルのライトバー
  • 可動式ルーフスポイラー
  • ターボモデル専用:リヤフェンダーから伸びるアクティブエアロブレード

クラストップレベルの空気抵抗係数

新型カイエン・エレクトリックは、空気抵抗係数(Cd値)0.25を実現。これは大型SUVクラスではトップレベルの数値であり、航続距離の延長、エネルギー消費の削減、走行ノイズの低減に大きく貢献しています。

ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)システムにより、走行状況や速度に応じて車両の空力特性を最適化。効率性とダウンフォースのバランスを動的に調整することで、ポルシェらしいドライビングダイナミクスを実現しています。

内装・インテリア装備

最新テクノロジーと上質素材の融合

cayenne electric
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新型カイエン・エレクトリックの室内は、ポルシェの伝統的なクラフツマンシップと最新デジタル技術が見事に融合しています。

ディスプレイシステム:

  • 14.25インチ曲面OLEDディスプレイ(センターディスプレイ)
  • デジタルメータークラスター
  • 14.9インチ助手席用ディスプレイ
  • 87インチARヘッドアップディスプレイ

これら4つのディスプレイにより、ドライバーと助手席乗員の両方が豊富な情報とエンターテインメントにアクセスできます。

先進機能:

  • AI搭載音声アシスタント:自然言語による車両操作
  • ポルシェデジタルキー:最大7人のユーザーと共有可能
  • 新世代インフォテインメントシステム:直感的な操作性と高速レスポンス

ポルシェ史上最大級のガラスルーフ

新型カイエン・エレクトリックには、ポルシェ史上最大級となるパノラミックガラスルーフが採用されています。

ガラスルーフの特徴:

  • スライド式フロントエリア
  • バリアブルライトコントロール機能(クリア、半透明、マットの3段階調光)
  • 開放的な室内空間の演出

広々とした室内空間と収納能力

cayenne electric
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従来モデルから130mm近く延長されたホイールベース(3,023mm)により、特に後席の足元スペースが大幅に拡大されました。

シート:

  • リアシート:電動調整式標準装備
  • コンフォートポジションからカーゴポジションまでフレキシブルに調整可能

ラゲッジスペース:

  • 通常時:781L
  • リアシート格納時:1,588L
  • フロントラゲッジコンパートメント:90L
  • 合計最大容量:1,678L

EVならではのフロントトランク(フランク)も活用することで、大型SUVに相応しい優れた積載能力を実現しています。

パワートレインとスペック

デュアルモーター4WDシステム

新型カイエン・エレクトリックは、前後に電気モーターを配置したデュアルモーター4WDシステムを採用。電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)により、あらゆる路面状況で最適なトラクションを確保します。

カイエン・エレクトリック(ベースモデル)

パワートレイン:

  • 電気モーター×2(前後)
  • 通常時最高出力:300kW(408PS)
  • ローンチコントロール使用時:325kW(442PS)/ 835Nm
  • 駆動方式:AWD

パフォーマンス:

  • 0-100km/h加速:4.8秒
  • 最高速度:230km/h

日常使用において十分すぎる性能を持ちながら、効率性にも配慮されたバランスの取れた仕様となっています。

カイエン・ターボ・エレクトリック(高性能モデル)

パワートレイン:

  • 電気モーター×2(前後)
  • リアモーター:直接オイル冷却システム採用
  • 通常時最高出力:630kW(857PS)
  • ローンチコントロール使用時:850kW(1,156PS)/ 1,500Nm
  • 駆動方式:AWD

パフォーマンス:

  • 0-100km/h加速:2.5秒
  • 0-200km/h加速:7.4秒
  • 最高速度:260km/h

プッシュ・トゥ・パス機能:
ボタンを押すだけで10秒間、130kW(176PS)の追加出力が得られるオーバーブースト機能。サーキット走行やオーバーテイク時に威力を発揮します。

リアモーター直接オイル冷却:
ターボモデルでは、リアアクスルの電気モーターを直接オイル冷却することで、高い連続出力と効率を確保。サーキット走行でも性能低下を最小限に抑えます。

ボディサイズ

cayenne electric
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新型カイエン・エレクトリック:

  • 全長:4,985mm
  • 全幅:1,980mm
  • 全高:1,674mm
  • ホイールベース:3,023mm

参考:内燃機関モデル(標準カイエン):

  • 全長:4,930mm(+55mm)
  • 全幅:1,983mm(-3mm)
  • 全高:1,698mm(-24mm)
  • ホイールベース:2,895mm(+128mm)

エレクトリックモデルは内燃機関モデルと比較して、全長が55mm、ホイールベースが128mm延長されており、室内空間の拡大に貢献しています。

バッテリー・充電性能・航続距離

新開発113kWh高電圧バッテリー

新型カイエン・エレクトリックには、ポルシェが新開発した113kWh高電圧バッテリーが搭載されています。

バッテリーの革新技術:

フレームレス構造:
従来のフレームを廃止し、個々のモジュールを車体に直接取り付ける方式を採用。これにより重量を軽減しつつ、エネルギー密度を向上させています。

両面冷却システム:
バッテリーパックは両面から冷却されることで、最適な熱管理を実現。高出力走行時や急速充電時も安定した性能を発揮します。

モジュール構造:
各モジュールは個別に交換可能な設計となっており、メンテナンス性にも優れています。ファイバーグラス製のアンダーボディパネルを外すことで、モジュールを車体下面から取り外すことができます。

超高速充電性能

新型カイエン・エレクトリックは800V技術を採用し、最大400kWでの急速充電に対応しています。

充電性能:

  • 最大充電出力:390kW(特定条件下では最大400kW)
  • 充電規格:CCS(Combined Charging System)
  • 10%~80%充電時間:わずか16分以内
  • 10分間の充電で追加される航続距離:
    • カイエン・エレクトリック:約325km
    • カイエン・ターボ・エレクトリック:約315km

この超高速充電性能により、長距離ドライブ時の充電ストレスが大幅に軽減されます。休憩がてら10分程度充電するだけで、300km以上の航続距離を追加できるのは大きな魅力です。

充電時の推奨条件:

  • バッテリー温度:15℃~45℃
  • SoC(充電状態):10%~80%の範囲で最大出力充電が可能

航続距離

WLTPモード(欧州基準):

  • カイエン・エレクトリック:最大642km
  • カイエン・ターボ・エレクトリック:最大623km

600km超の航続距離は、大型電動SUVとして非常に優れた数値です。日常使用はもちろん、週末の長距離ドライブにも余裕を持って対応できます。

ワイヤレス充電対応

新型カイエン・エレクトリックは、オプションでワイヤレス充電システムにも対応。専用の充電パッドの上に駐車するだけで、ケーブルを接続することなく充電が可能になります。日常使用における利便性が大幅に向上します。

エネルギー回生システム

新型カイエン・エレクトリックは高いエネルギー回生能力を備えており、日常のブレーキ動作の約97%を物理ブレーキを使用せずに行うことができます。これにより、ブレーキパッドの摩耗を大幅に削減するとともに、航続距離の延長にも貢献しています。

先進技術と装備

シャシー・サスペンション技術

新型カイエン・エレクトリックには、ポルシェの最新シャシー技術が惜しみなく投入されています。

標準装備:

  • **ポルシェ・アクティブサスペンション・マネジメント(PASM)**付きアダプティブエアサスペンション
  • 電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)

ターボモデル専用装備:

  • トルクベクタリング リアディファレンシャル:コーナリング時の旋回性能を向上

オプション装備:

  • リアアクスルステアリング:低速時の取り回し性向上、高速時の安定性向上
  • ポルシェ・アクティブライド:アクティブアンチロールバー搭載で、優れた乗り心地とフラットなコーナリングを両立

ブレーキシステム

標準装備:

  • 高性能ディスクブレーキ
  • 回生ブレーキシステム(日常走行の約97%を物理ブレーキなしで対応)

オプション:

  • PCCBカーボンセラミックブレーキ:サーキット走行やハイパフォーマンス走行を楽しみたいユーザー向け

ポルシェコネクト

主要機能:

  • リモート車両情報確認
  • リモート充電管理
  • ルートプランニング(充電スポット含む)
  • ポルシェデジタルキー(最大7人と共有可能)
  • オンラインナビゲーション

ポルシェ エクスクルーシブ マニュファクトゥーア

顧客の個性に合わせたカスタマイズプログラム「ポルシェ エクスクルーシブ マニュファクトゥーア」も新型カイエン・エレクトリックで利用可能。内装色、レザーの種類、ステッチカラー、専用エクステリアパーツなど、幅広いカスタマイズオプションが用意されています。

発売日と納車時期

**予約受注開始:**2025年11月20日

**納車開始予定:**2026年夏

現在、ポルシェ正規販売店およびオンラインコンフィギュレーターで予約受付中です。人気モデルのため、早めの予約をお勧めします。

今後の展開:
ポルシェは新型カイエン・エレクトリックのラインアップとして、クーペSUV版となる「カイエンクーペ・エレクトリック」の設定も予定していると発表しています。

よくある質問(FAQ)

Q1: 内燃機関モデルとエレクトリックモデルは併売されますか?

A: はい。新型カイエン・エレクトリックの投入後も、従来の内燃機関モデルやプラグインハイブリッドモデルは継続販売されます。顧客は用途に応じて最適なパワートレインを選択できます。

Q2: 自宅での充電は可能ですか?

A: はい。一般的な200V普通充電にも対応しています。また、オプションのワイヤレス充電システムを導入すれば、さらに便利に充電できます。

Q3: 冬場の航続距離への影響は?

A: EVは一般的に低温環境で航続距離が減少しますが、新型カイエン・エレクトリックは先進的なバッテリー熱管理システムを搭載しており、影響を最小限に抑えています。

Q4: メンテナンス費用は内燃機関モデルと比べてどうですか?

A: EVは内燃機関車と比較して、エンジンオイル交換、トランスミッション整備、排気系統のメンテナンスが不要なため、一般的にメンテナンス費用は低く抑えられます。

Q5: トレーラーの牽引は可能ですか?

A: 詳細な牽引能力については正規販売店にお問い合わせください。一般的にポルシェSUVは優れた牽引能力を備えています。

まとめ

新型ポルシェ・カイエン・エレクトリックは、ポルシェの伝統的なドライビングダイナミクスと最新の電動化技術を見事に融合させた、次世代フラッグシップSUVです。

カイエン・エレクトリックを選ぶべき理由:

  1. 圧倒的なパフォーマンス:ターボモデルでは0-100km/h加速2.5秒、1,156PSの驚異的出力
  2. 実用的な航続距離:最大642kmの航続距離と超高速充電対応
  3. 先進テクノロジー:4つのディスプレイ、AI音声アシスタント、AR HUD
  4. 優れた空力性能:Cd値0.25による高効率と静粛性
  5. 広々とした室内:延長されたホイールベースによる快適空間
  6. ポルシェブランドの価値:伝統的なクラフツマンシップと革新技術の融合

ポルシェは新型カイエン・エレクトリックを通じて、電動化時代においてもブランドのアイデンティティを守りながら、新たな価値を提供することに成功しています。

2026年夏の納車開始に向けて、今から予約を検討する価値は十分にあるでしょう。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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