2026年5月27日、トヨタ GAZOO Racing(GR)は、大人気スポーツモデル「GRヤリス」に2つの特別仕様車、**「GRヤリス MORIZO RR」と「GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」**を発表し、同日より抽選申し込みの受付を開始しました。いずれも国内向け100台限定という希少モデルで、価格はそれぞれ900万円・845万円。世界トップレベルのモータースポーツ活動から生まれた両モデルの全貌を、スペック・装備・抽選方法まで詳しく解説します。
GRヤリスとは?WRC直系の本格スポーツカー:
GRヤリスは、FIA世界ラリー選手権(WRC)参戦マシンのホモロゲーション(公認取得)を目的に開発されたトヨタの本格スポーツモデルです。市販車でありながらWRCレースカーの技術をそのまま量産化した稀有な存在であり、直列3気筒1.6Lガソリンターボエンジン、電子制御式4WDシステム「GR-FOUR」、軽量カーボン製ルーフ、アルミ製ドア・ボンネットなどを採用しています。
現行モデルは2024年4月にマイナーチェンジを実施し、エンジン出力を従来の272psから304ps/40.8kgmへと大幅に向上。さらに8速AT「GR-DAT(ダイレクト・オートマチック・トランスミッション)」を新設定するなど、性能・利便性の両面で大きく進化を遂げました。その後も継続的な改良が行われており、2026年3月の最新アップデートでは新デザインのGRステアリングの採用や、ショックアブソーバーの減衰力特性の最適化、標準タイヤを「ブリヂストン POTENZA RACE」へ変更するなど、走行性能をさらに磨き上げています。
【最新情報】限定100台!「GRヤリス MORIZO RR」とは?:

GRヤリス MORIZO RRは、モリゾウの名で知られるトヨタのマスタードライバー・豊田章男氏が、2025年に「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TGRR)」として6年ぶりにニュルブルクリンク24時間耐久レースへ挑戦した実体験から生まれた特別仕様車です。実際のレース参戦を通じて得られた知見が余すところなく市販車にフィードバックされており、単なるコスメティックな特別仕様にとどまらない「走りのための限定モデル」として仕上げられています。
走行性能の特別チューニング:
ニュルブルクリンク24時間のような路面の起伏が激しい過酷な環境で、タイヤが確実に路面追従できるよう、足まわりのセッティングが専用に最適化されています。可変式カーボン製リヤウィングによる強力なダウンフォースと組み合わせることで、スポーツ走行性能を維持しながら日常での乗り心地も確保しています。電動パワーステアリング(EPS)の制御も専用にチューニングされており、ニュルを「安心して走り切る」ためのフィードバックが随所に生かされています。

トランスミッションには、豊田章男氏が「8速ATじゃなかったら、15周走れていなかった」とコメントしたレーシングカーと同じく、8速AT「GR-DAT」を搭載。この発言一つがこのモデルの本質を物語っています。
専用の「MORIZOモード」搭載:
GRヤリス MORIZO RRの大きな特徴のひとつが、豊田章男氏とともに開発した専用の四駆制御モード「MORIZOモード」です。ベース車に備わる「GRAVEL」モードと置き換える形で設定されており、ニュルブルクリンクを安心して走り切るための最適なイニシャルトルクと、前50:後50の駆動力配分が採用されています。このモードはGRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Editionにも搭載されており、オジエ選手がラリーで試走した際に「気に入った」ことで採用が決定したというエピソードも公表されています。
専用の外装・内装デザイン:
ボディカラーはモリゾウこだわりの専用色「グラベルカーキ」を新規開発。ラジエーターグリルにはピアノブラックが採用され、重心が低く引き締まった印象を演出しています。ホイールにはマットブロンズカラーが与えられており、全体としてミリタリー調のアーシーなトーンでまとめられています。フロントスポイラー、サイドスカート、カーボン製エンジンフード(ダクト付)も専用装着されており、空力性能と視覚的インパクトを高めています。

ブレーキキャリパー、そしてインテリアのステアリングホイール・シフトノブ・パーキングブレーキレバーのステッチにはモリゾウのシグネチャーカラーであるイエローが使用され、随所にモリゾウイズムが凝縮されています。インテリアにはMORIZO RR専用シリアルナンバー入りプレートも装着され、100台それぞれが唯一無二の存在であることを示しています。

GRヤリス MORIZO RR 特別装備一覧:
性能面では、専用ショックアブソーバー・チューニング、専用電動パワーステアリング・チューニング、4WDモードセレクト専用制御(MORIZOモード)が与えられています。外装は、可変式カーボン製リヤウィング、フロントスポイラー、サイドスカート、カーボンエンジンフード(ダクト付)、専用ボディカラー「グラベルカーキ」、専用ラジエーターグリル(ピアノブラック)、専用ホイールカラー(マットブロンズ)、専用カラードブレーキキャリパー(イエロー・GRロゴ付)、MORIZO RR専用エンブレム(バックドア)、MORIZOサイン(フロントウインドゥ助手席側)が装着されます。内装はGRステアリングホイール(ウルトラスエード・イエローステッチ付)、専用刺繍入りヘッドレスト、シート表皮(イエローステッチ付・専用パーフォレーション色)、ウルトラスエードシフトノブ・シフトレバーブーツ・パーキングブレーキグリップ&カバー(イエローステッチ付)、MORIZO RR専用シリアルナンバー入りプレート、専用GR Full TFTメーター表示(MORIZOモード表示)となっています。




【限定100台】「GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」とは?:

「GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition(セバスチャン・オジエ 9xワールドチャンピオンエディション)」は、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)所属のセバスチャン・オジエ選手がWRC 2025シーズンに歴代最多タイとなる9回目のドライバーズチャンピオンを獲得したことを記念した特別仕様車です。マイナーチェンジ前のGRヤリスをベースに2022年に設定された「GRヤリス RZ"High-performance・セバスチャン・オジエ エディション"」に続く、オジエ選手冠の2モデル目にあたります。ラリーファンへの感謝を込めたモデルとして、内外装の細部までオジエ選手とともにつくり込まれているのが最大の特徴です。
専用の「SEB.モード」と「MORIZOモード」のダブル搭載:
このモデルの走行性能面の最大のトピックが、オジエ選手と共同開発した専用四駆制御「SEB.モード」です。前輪の旋回性を確保しながら後輪の駆動力による車両コントロールを可能にすることを狙い、前40:後60のトルク配分が設定されています。ベース車の「TRACK」モードと置き換える形で搭載され、ドライバーと車両の一体感を高め、高速域での車体コントロール性を向上させることで競技シーンでのタイム短縮にも寄与します。さらに、先述のMORIZOモードもベース車の「GRAVEL」モードと置き換える形で搭載。2種類の専用四駆制御モードを持つ、走行性能にこだわり抜いた仕上がりとなっています。


グラビティブラックで包む精悍なスタイリング:
内外装はオジエ選手の「上質で落ち着いた風合いとラリーシーンでの機能性を両立したい」というリクエストをもとにつくり込まれています。ボディカラーはTGRの2025年モータースポーツ活動を象徴する特別設定色「グラビティブラック」を新規開発。同系色のマットブラック塗装ホイールと組み合わさることで、精悍かつ洗練されたシルエットを形成しています。

ブレーキキャリパーはオジエ選手のシグネチャーカラーであるブルーが採用されており、ラジエーターグリルにはオジエ選手の出身国フランスの国旗をモチーフにしたトリコロール(青・白・赤)の加飾が施されています。ステアリングホイールのステッチにもブルー・グレー・レッドのトリコロール3色が使用されており、細部に至るまでフランス人ドライバーらしいエレガントなアクセントが散りばめられています。縦引きパーキングブレーキには専用のグレーステッチ付き革巻きグリップが新規開発されており、機能美と上品さを両立しています。
GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition 特別装備一覧:
性能面では4WDモードセレクト専用制御(SEB.モード/MORIZOモード)が与えられています。外装には専用ボディカラー「グラビティブラック」、専用ホイールカラー(マットブラック)、専用カラードブレーキキャリパー(ブルー・GRロゴ付)、トリコロール加飾ラジエーターグリル、MORIZOサイン(フロントウインドゥ助手席側)、Sébastien Ogier 9x World Champion Edition専用エンブレム(バックドア)、TOYOTA GAZOO Racingデカール(左右ドア)、GRデカール(左右リアフェンダー)が装着されます。内装はGRステアリングホイール(トリコロールステッチ付)、本革巻き縦引きパーキングブレーキ(手動・グレーステッチ付)+合成皮革パーキングブレーキカバー(グレーステッチ付)、Sébastien Ogier 9x World Champion Edition専用シリアルナンバー入りプレート、専用GR Full TFTメーター表示(SEB.モード/MORIZOモード)となっています。


価格・グレード一覧(2026年5月現在):
トヨタ新型GRヤリスの現行ラインアップと価格は以下のとおりです。
- RC(1.6Lターボ/6速MT):3,617,200円
- RC(1.6Lターボ/8速AT):3,967,200円
- RC+Aero performance package(MT):4,112,200円
- RC+Aero performance package(AT):4,462,200円
- RZ(1.6Lターボ/6速MT):4,537,200円
- RZ(1.6Lターボ/8速AT):4,887,200円
- RZ “High performance”(6速MT):5,037,200円
- RZ “High performance”(8速AT):5,387,200円
- RZ “High performance”+Aero performance package(MT):5,532,200円
- RZ “High performance”+Aero performance package(AT):5,882,200円
- 【限定100台・新設定】GRヤリス MORIZO RR:9,000,000円
- 【限定100台・新設定】GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition:8,450,000円
なお、2026年3月の改良に際しては全グレード共通で57,200円の価格改定が行われています。限定2モデルはいずれも通常ラインアップの上に設定される「別格」の価格帯であり、特別チューニングと希少性を考慮すれば納得の設定と言えるでしょう。
抽選申し込み方法・当選発表スケジュール:
両モデルの購入は抽選制となっており、通常のトヨタ販売店での販売は行われません。購入を希望する場合は、スマートフォン向けアプリ「GR app」からのみ申し込みが可能です。
抽選受付期間は2026年5月27日(火)13時30分〜2026年6月9日(月)23時59分まで。当選発表は2026年7月1日に行われます。国内向けにそれぞれ100台限定という極めて希少な台数設定のため、購入希望者はGR appのダウンロードを今すぐ済ませ、受付期間中に忘れず申し込みを行いましょう。
また、GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Editionについては、欧州の一部地域でも100台限定での販売が予定されています。
ラリージャパン2026での展示・限定グッズ情報:
両モデルはFIA世界ラリー選手権(WRC)日本ラウンド「フォーラムエイト・ラリージャパン2026」の会場で展示が予定されています。実車を目にする絶好の機会となりますので、ラリーファンはぜひ会場に足を運んでみてください。
また、会場では両モデルの**オリジナルミニカー(1/43スケール・各16,500円)**の販売も予定されています。このミニカーはラリージャパン会場のほか、三井アウトレットパーク岡崎内の「TOYOTA GAZOO Racing Store(愛知県岡崎市)」および「TOYOTA GAZOO Racing楽天市場店」でも販売されますが、いずれも数量限定となっています。抽選に外れてしまった方や、コレクターアイテムとしても非常に価値ある一品です。
GRヤリスの基本スペックおよびボディ概要:
GRヤリスは全長3,995mm×全幅1,805mm×全高1,455mm、ホイールベース2,560mm、車重1,280kgのコンパクトな3ドアボディを採用しています。ベースとなるヤリス(全幅1,695mm)よりも大幅に車幅を拡大し、ブリスターフェンダーやワイドボディによって高い走行安定性を確保。一方でカーボンファイバー製ルーフパネル(SMC工法)、アルミ製ボンネット・ドアパネルを採用することで重量増加を最小限に抑えています。バッテリーやインタークーラースプレーのタンクをラゲッジスペース下に配置することで前後重量配分も最適化されており、「速く走るための設計」が車体のすみずみに行き渡っています。
エンジンは直列3気筒1.6Lガソリンターボで、最高出力304ps/最大トルク40.8kgmを発生。電子制御式4WDシステム「GR-FOUR」は前後駆動配分を0:100〜100:0の範囲で連続的に可変させることができ、SNOW・TRACK・SPORT・GRAVEL(またはMORIZO)の各ドライブモードに応じて最適な配分が実現されます。前後のデフにはトルセンLSDが装備され、高いトラクション性能を発揮。サスペンションはフロントにストラット式、リアに専用開発のマルチリンク式を採用し、基礎から走行性能が徹底的に追求されています。燃費はWLTCモードで6速MT車が12.4km/L、8速AT車が10.8km/Lと、走行性能重視であることが数値からも見て取れます。
まとめ:GRヤリス限定モデル、2026年の見逃せないホットな話題:
GRヤリス MORIZO RRとGRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Editionは、いずれも「ただの記念モデル」ではなく、実際のモータースポーツ活動から生まれた走りの進化が凝縮された特別仕様車です。モリゾウがニュルのサーキットで体験した感覚が専用チューニングとなり、オジエ選手が世界最高峰のラリーで磨き上げた感覚が専用四駆制御モードとして市販車に宿っています。各100台限定という希少性も加わり、抽選倍率は相当高くなることが予想されます。購入を検討している方は受付期間(〜6月9日)を絶対に逃さないようにご注意ください。
抽選申し込みはGR appから:受付期間 2026年5月27日〜6月9日 / 当選発表 7月1日
GR GAZOO Racing

