トヨタが誇る高級ミニバンの頂点、アルファードが2026年6月に一部改良を実施して発売されることが明らかになりました。現行の40系アルファードは2023年6月のフルモデルチェンジから約3年を経て、2回目となる一部改良が行われます。
今回の改良では、デザインの大幅変更はないものの、セキュリティ機能の大幅強化や乗り心地の向上など、実質的な価値を高める内容となっています。兄弟車のヴェルファイアも同時に改良される予定で、トヨタの最上級ミニバンがさらに進化を遂げます。
アルファード一部改良のポイント
- 発売時期:2026年6月予定
- 価格帯:510万円~1,480万円(改良により約10~15万円の値上げ見込み)
- 主な変更点:セキュリティ強化、内装加飾変更、サスペンション改良
- グレード構成:変更なし(X、Z、エグゼクティブラウンジ、スペーシャスラウンジ継続)
- パワートレイン:変更なし(2.5Lガソリン、2.5Lハイブリッド、2.5Lプラグインハイブリッド継続)
アルファード一部改良の変更点を詳しく解説
1. セキュリティ機能の大幅強化が最大の注目点
今回のアルファード一部改良で最も注目すべきは、盗難対策を目的としたセキュリティ機能の大幅強化です。近年、高級車の盗難被害が社会問題化していることを受け、トヨタは最新のセキュリティシステムを導入します。
マイカー始動ロック機能の新搭載
ランドクルーザー300で初めて採用された「マイカー始動ロック」機能がアルファードにも搭載されます。この機能は、スマートフォンの「My TOYOTA+」アプリを操作することで実現します。
マイカー始動ロックの特徴:
- 離れた場所からエンジン始動をロック可能
- スケジュール設定により、夜間など特定時間帯の始動を禁止
- 車両盗難が多い時間帯を狙った防犯対策として有効
- リアルタイムでの遠隔操作に対応
スマートキー測距システムの導入
もう一つの重要なセキュリティ強化が「スマートキー測距システム」です。この先進技術により、リレーアタックなどの電波を利用した盗難手口に対する防御力が大幅に向上します。
スマートキー測距システムの仕組み:
- スマートキー所持者の位置を高精度に認識
- 車両付近にスマートキーが無い場合、ドア開錠とエンジン始動を制限
- 電波の中継を利用した不正解錠を防止
- 正規のキー所持者のみが車両を操作可能に
これらのセキュリティ強化により、アルファードの盗難リスクが大幅に低減されることが期待されます。高級ミニバンとして人気が高いアルファードだからこそ、このようなセキュリティ対策は非常に重要です。
2. 内装の質感向上:シルバー加飾からブロンズへ
アルファード一部改良では、内装の印象を大きく左右する加飾パネルが変更されます。従来のシルバー加飾からブロンズ加飾へと変更されることで、より温かみのある上質な雰囲気を演出します。
内装加飾変更のメリット:
- ブロンズ色が高級感と落ち着きを両立
- 木目調パネルとの調和が向上
- 照明との相性が良く、夜間の室内雰囲気が向上
- 経年変化による色あせが目立ちにくい
この変更は、エグゼクティブラウンジなど上級グレードで特に効果的に演出され、アルファードの最上級ミニバンとしての存在感をさらに高めます。
3. 乗り心地の進化:サスペンションチューニングの最適化
アルファード一部改良では、サスペンション設定の見直しが行われます。これにより、すでに高い評価を得ている乗り心地がさらに洗練されます。
サスペンション改良のポイント:
- 減衰力特性の最適化による振動吸収性能の向上
- 微細な路面凹凸に対する対応力の強化
- コーナリング時の安定性向上
- 後席乗員の快適性をさらに重視したチューニング
TNGAプラットフォームの高剛性ボディと周波数感応型ショックアブソーバーの組み合わせに、さらなる改良が加えられることで、「走る高級ラウンジ」としての完成度が高まります。
4. 最新法規への対応
2026年モデルとして、最新の法規制に対応した改良が施されます。環境規制や安全基準の変更に合わせた調整が行われ、長期的な使用にも安心して対応できる仕様となります。
アルファード一部改良後の価格設定【2026年モデル】
一部改良により、アルファード全グレードで約10~15万円程度の価格上昇が見込まれています。セキュリティ機能の大幅強化や、サスペンションの改良にかかるコストが反映されます。セキュリティ機能の大幅強化を考慮すれば、この価格上昇は妥当と言えるでしょう。特に盗難被害を懸念するユーザーにとっては、安心という付加価値を得られる投資となります。
価格一覧(改良前)
| グレード | エンジン | 駆動方式 | 価格(10%) |
|---|---|---|---|
| Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +Direct Shift-CVT | 2WD | 5,550,000円 |
| Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +Direct Shift-CVT | 4WD | 5,748,000円 |
| X | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 5,100,000円 |
| X | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 5,320,000円 |
| Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 6,350,000円 |
| Z | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 6,570,000円 |
| Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 2WD | 8,600,000円 |
| Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 8,820,000円 |
| Executive Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (PHEV) | 4WD | 10,650,000円 |
| Spacious Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (ハイブリッド) | 4WD | 12,720,000円 |
| Spacious Lounge | 2.5 L 直列4気筒 直噴エンジン +モーターTHSⅡ (PHEV) | 4WD | 14,800,000円 |
アルファード一部改良のグレード構成【変更なし】
今回の一部改良では、グレード構成に変更はありません。現行モデルの充実したラインナップがそのまま継続されます。
グレード別特徴
X(エントリーグレード)
- ハイブリッドのみの設定
- コストパフォーマンスに優れる
- 基本装備は充実
- 福祉車両の設定あり
Z(スタンダードグレード)
- ガソリンとハイブリッドを選択可能
- 標準装備が充実
- 14インチディスプレイオーディオ標準装備
- JBLサウンドシステムをオプション設定可能
エグゼクティブラウンジ(最上級グレード)
- アルファードとヴェルファイア両方に設定
- ハイブリッドとPHEVを選択可能
- 電動スライド機構付きキャプテンシート
- ヒーター内蔵オットマン&アームレスト
- 最高級の内装仕上げ
スペーシャスラウンジ(アルファード専用)
- 2列シート4人乗り仕様
- 後席空間が約420mm拡大
- ヘッドレストスピーカー装備
- 冷蔵庫など特別装備
- 究極のラグジュアリー空間
アルファード一部改良でパワートレインは継続
今回の一部改良では、パワートレイン関連の変更は行われません。現行の3つのパワートレインがすべて継続されます。
2.5Lガソリンエンジン【アルファードのみ】
- エンジン形式:直列4気筒2.5L
- 最高出力:182ps/6,000rpm
- 最大トルク:24.0kgm/4,100rpm
- トランスミッション:CVT
- 駆動方式:FF / 4WD
- 燃費(WLTCモード):FF 10.6km/L、4WD 10.3km/L
特徴:エントリー向けながら、必要十分な動力性能を確保。アルファードの車格を考えれば十分実用的な選択肢です。
2.5Lハイブリッド【アルファード・ヴェルファイア】
- エンジン:直列4気筒2.5L(190ps/24.1kgm)
- フロントモーター:182ps/27.5kgm
- リアモーター:54ps/12.3kgm(E-Four)
- 駆動方式:FF / E-Four
- 燃費(WLTCモード):FF 17.7km/L、E-Four 17.5km/L
特徴:最も人気の高いパワートレイン。優れた燃費性能と静粛性、スムーズな加速フィーリングが魅力です。
2.5Lプラグインハイブリッド【アルファード・ヴェルファイア】
- システム最高出力:306ps
- エンジン:直列4気筒2.5L(177ps/22.3kgm)
- フロントモーター:182ps/27.5kgm
- リアモーター:54ps/12.3kgm
- EV航続距離:73km
- 駆動方式:E-Four(4WD)のみ
- 燃費(WLTCモード):16.7km/L
- EV走行時電費:133Wh/km
特徴:アルファード史上最高出力を誇るパワフルな走りと、日常使いでのEV走行による経済性を両立。充電環境があれば最も経済的な選択肢となります。
アルファード一部改良の競合車比較
日産エルグランド

- 価格帯:約360~830万円
- パワートレイン:2.5L直4、3.5LV6
- 特徴:伝統的な高級ミニバン、価格は割安だがモデルが古い
アルファードの優位性:最新のTNGAプラットフォーム、先進安全装備、ハイブリッド・PHEVの設定
ホンダオデッセイ

- 価格帯:約380~460万円(生産終了)
- 特徴:低全高で運転しやすいが、現在は生産終了
アルファードの優位性:継続生産、豊富なグレード展開、より高級な内装
兄弟車ヴェルファイア

- 価格帯:アルファードとほぼ同等
- デザイン:よりアグレッシブなフロントマスク
- グレード:Z PREMIERがヴェルファイア専用
選び方:デザインの好みで選択。アルファードは上品で落ち着いた印象、ヴェルファイアは力強くスポーティーな印象
レクサスLM

- 価格帯:約1,700~2,000万円
- 特徴:アルファードベースの超高級仕様
アルファードの優位性:圧倒的なコストパフォーマンス。スペーシャスラウンジでもLMの半額以下
アルファード一部改良を待つべきか?現行モデルを買うべきか?
一部改良モデルを待つべき人
- 盗難を強く懸念している方:最新のセキュリティシステムは大きな安心材料
- 最新モデルにこだわる方:改良後の最新仕様を求める
- 急いでいない方:2026年6月まで待てるのであれば改良版がおすすめ
- ブロンズ加飾の内装に魅力を感じる方:質感の向上を重視
現行モデルを検討すべき人
- 早急に車が必要な方:現行モデルは即納可能な在庫がある可能性
- 価格を重視する方:改良前なら10~15万円安く購入できる可能性
- 現行の装備で十分満足できる方:基本性能は十分に高い
- 値引き交渉を有利に進めたい方:モデル切替前は値引きが拡大する傾向
最終ロット生産のタイミング
情報によると、現行モデルの最終ロット生産が2026年5月予定となっています。つまり、2026年4月頃までに注文すれば現行モデルを購入できる可能性が高いということです。
アルファード一部改良後の納期予想
予想される納期
- 発売開始:2026年6月
- 初期納期:2~3ヶ月程度
- 安定後納期:3~6ヶ月程度
現行アルファードは非常に人気が高く、発売当初は納期が長期化しました。一部改良モデルも同様に高い人気が予想されるため、早めの注文が推奨されます。
グレード別納期の傾向
- 最も人気:Z ハイブリッド E-Four(納期が最も長くなる可能性)
- 納期が短い可能性:ガソリンモデル、エントリーグレードX
- 納期が読みづらい:エグゼクティブラウンジ、スペーシャスラウンジ(生産台数が限定的)
アルファードの魅力を再確認
一部改良を機に、アルファードの基本的な魅力を改めて確認しましょう。
TNGAプラットフォームによる高い基本性能
現行40系アルファードは、トヨタの最新プラットフォームTNGA(GA-K)を採用しています。これにより、従来型比約50%の車体剛性向上を実現し、優れた操縦安定性と乗り心地を両立しています。
広大で快適な室内空間
- 全長×全幅×全高:4,995×1,850×1,935mm
- ホイールベース:3,000mm
- 前後席間距離:従来型比で運転席-2列目間+5mm、2列目-3列目間+10mm拡大
この広大な空間に、最大8人が快適に乗車できます。スペーシャスラウンジなら究極の4人乗りラグジュアリー空間を楽しめます。
最上級の静粛性
- 低騒音タイヤの採用
- カウル部への吸音材設置
- エンジンフード・ドアミラー・フロントピラーの形状最適化
- ハイブリッドシステムの静粛性
これらにより、従来型比で振動を約3分の1まで低減。まさに「走る高級ラウンジ」と呼ぶにふさわしい静粛性を実現しています。
最新の安全技術「トヨタセーフティセンス」
- プリクラッシュセーフティ
- レーントレーシングアシスト
- レーダークルーズコントロール
- オートマチックハイビーム
- ロードサインアシスト
- プロアクティブドライビングアシスト
一部改良後はこれらに加え、強化されたセキュリティ機能が追加され、総合的な安全性がさらに向上します。
14インチ大型ディスプレイオーディオ
最新のインフォテインメントシステムを搭載し、直感的な操作性と充実したコネクティビティを提供します。
- Apple CarPlay / Android Auto対応
- T-Connect対応
- 音声認識機能
- リヤマルチオペレーションパネル(脱着可能)
アルファード一部改良に関するよくある質問
- 一部改良でデザインは変わりますか?
-
いいえ、今回の一部改良では外装デザインの変更はありません。内装では加飾がシルバーからブロンズに変更される程度です。エクステリアデザインを重視する方は、現行モデルでも満足できるでしょう。
- ガソリンモデルは廃止されませんか?
-
いいえ、ガソリンモデルは継続されます。アルファードの2.5Lガソリンエンジン搭載モデルは引き続き購入可能です。
- セキュリティ機能は後付けできますか?
-
「マイカー始動ロック」や「スマートキー測距システム」は車両システムに統合された機能のため、現行モデルへの後付けは基本的に困難です。これらの機能を重視する場合は、一部改良モデルの購入をおすすめします。
- 値引きは期待できますか?
-
発売直後の新型モデルは値引きが渋い傾向にあります。一方、2026年5月までの現行モデル最終ロットは、在庫処分の意味合いで値引きが拡大する可能性があります。価格重視なら現行モデルの購入も検討価値があります。
- リセールバリューは改良前と改良後でどう変わりますか?
-
一般的に、最新のマイナーチェンジモデルの方がリセールバリューは高い傾向にあります。特にセキュリティ機能の強化は、中古車市場でもプラス評価される要素です。長期保有ではなく、数年後の売却を考えている場合は改良後モデルがおすすめです。
まとめ:アルファード一部改良は「安心」を買う価値ある進化
トヨタ新型アルファードの2026年6月一部改良は、外観の大幅変更こそないものの、セキュリティ機能の大幅強化という実質的な価値向上が図られています。
近年の高級車盗難問題を考えると、「マイカー始動ロック」と「スマートキー測距システム」の搭載は、約10~15万円の価格上昇以上の価値があると言えるでしょう。アルファードクラスの高級ミニバンを所有する上で、盗難への不安を大幅に軽減できることは、オーナーの精神的負担を減らす大きなメリットです。
また、サスペンションチューニングの最適化により、すでに高評価の乗り心地がさらに洗練されることも注目ポイントです。内装のブロンズ加飾への変更も、より上質で落ち着いた雰囲気を演出し、最上級ミニバンとしての完成度を高めています。
購入を検討している方へのアドバイス:
- セキュリティを最重視する方:一部改良モデルを待つべき
- 価格を最重視する方:2026年5月までの現行モデル最終ロットが狙い目
- 急いでいる方:現行モデルでも十分高い完成度
いずれにせよ、アルファードは日本の高級ミニバン市場におけるベンチマークであり続けています。一部改良により「安心」という新たな価値が加わることで、さらに魅力的な選択肢となることは間違いありません。
2026年6月の発売に向けて、ディーラーでの事前相談や試乗予約など、早めのアクションをおすすめします。

