アキュラは、全く新しい電動クーペSUVのコンセプトカーを2024年8月15日に発表しました。この車は、2024年8月9日から18日までカリフォルニアで開催されているモントレー・カー・ウィークでお披露目されました。ホンダがゼネラルモーターズとのEV提携解消後に開発した新しいプラットフォームを採用した初のモデルであり、2025年後半に生産が開始、2025年末までに発売が予定されています。
アキュラ 新型 電動クーペSUV コンセプトとは?
このコンセプトカーは、クーペのスポーティーなシルエットとSUVの実用性を融合させた、革新的なデザインが特徴です。この新しいコンセプトカーは、短いオーバーハングとコンパクトなミッドセクションを備え、魅力的なデザインを持っています。アキュラによれば、フロントエンドは水中翼船スーパーヨットから、リアクォーターはNSXからインスピレーションを受けており、角度によってはリアエンドがアストンマーティンのデザインを彷彿とさせます。これらの特徴が組み合わさり、未来的な印象を与えています。
なぜかは不明ですが、EVでありながら通気孔付きのボンネットを採用しており、側面にも通気孔が見られます。また、コンセプトカーには23インチの大径ホイールが装着されており、タイヤは295/35R23サイズの高性能仕様となっています。
パフォーマンスを強調するアキュラは、ムーンリットホワイトとネオングリーンのアキュラロゴが描かれた大型4ピストンキャリパーを採用。特に、このネオングリーンのロゴは、昨年のモントレーカーウィークで発表された「アキュラ・エレクトリック・ビジョン・デザイン」とのつながりを示しているようです。
完全電動パワートレインを搭載し、環境性能にも優れたモデルとなるでしょう。生産は、北米におけるEV生産の拠点となるホンダのオハイオ工場で行われる予定です。
公開されたティーザー画像からは、洗練されたLEDグラフィックのテールライトや、全幅に渡って配置された光るアキュラのエンブレムが確認できます。傾斜したルーフラインと際立ったリアショルダーが、ダイナミックなスタイリングをさらに強調しています。
アキュラ自身も、このモデルを「セグメントを超越したスポーツユーティリティービークル」と表現しており、その斬新なコンセプトへの自信が伺えます。
アキュラ全国販売担当副社長のマイク・ランゲル氏は、「全電気式2024年モデルのアキュラZDXをベースに、次期電動SUVでもアキュラの顧客に爽快なドライビング体験を提供することに注力していきます」とコメントしています。
EV専用プラットフォーム採用、ホンダの電動化戦略を加速
このコンセプトカーは、アキュラ初のEV専用プラットフォームを採用した量産車となる予定です。これは、ホンダが昨年発表した中型から大型のEVの一環であり、2025年の市場投入が予定されています。ホンダの新しい電気電子(E&E)ソフトウェアアーキテクチャを採用し、最新のEVプラットフォーム上に構築されることで、高い走行性能と快適性を実現するでしょう。
アキュラ パフォーマンスEV、新たな電動SUV市場を切り拓く
仮称「アキュラ パフォーマンスEV」として知られるこの新型電動クーペSUVは、GMのUltiumアーキテクチャを基にしたホンダ プロローグやアキュラ ZDX SUVに続く、アキュラの電動化戦略における重要なモデルです。ティーザー画像から推測されるそのプロポーションは、BMW X6やメルセデス GLE クーペといったICE搭載モデルと類似しており、テスラ モデル Xに匹敵する存在となる可能性も秘めています。
アキュラは、この新型電動クーペSUVコンセプトを通じて、電動SUV市場に新たな風を吹き込むことを目指しています。モントレー・カー・ウィークでの全貌公開が待ち遠しいですね。今後のアキュラの電動化戦略からも目が離せません。
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