ダイハツが開発を進める新型「ロッキースペース」は、現行ロッキーをベースにした7人乗り3列シートSUVとして注目を集めています。当初2024年の発売予定でしたが、ダイハツの認証不正問題により大幅に延期され、2027年8月頃の発売が予想されています。この記事では、新型ロッキースペースの最新情報と、購入を検討中の方が待つべきかどうかを詳しく解説します。
ダイハツ ロッキースペースとは?
基本コンセプト
新型ロッキースペースは、人気コンパクトSUV「ロッキー」をベースに、ホイールベースと全長を拡大して3列シート7人乗りを実現したモデルです。2022年12月に商標登録が出願されており、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」を採用予定です。
商標登録の経緯
2022年12月に特許庁へ「ROCKY SPACE」の商標が出願されており、同時にトヨタからも「RAIZE SPACE(ライズスペース)」として姉妹車が投入される予定です。これは現行ロッキー・ライズと同様のOEM関係を継続することを示しています。
新型ロッキースペースのスペック予想
ボディサイズ
予想サイズ
- 全長:4,395mm(現行ロッキー比 +400mm)
- 全幅:1,730mm(現行ロッキー比 +35mm)
- 全高:1,700mm(現行ロッキー比 +80mm)
- ホイールベース:2,625mm(現行ロッキー比 +100mm)
- 乗車定員:7人(3列シート)
現行ロッキーと比較して一回り大きなサイズとなり、トヨタ シエンタを上回る全長を持つことが予想されます。
パワートレイン
搭載予定エンジン
- e-SMART HYBRIDシステム
- 1.2L直列3気筒エンジン + 電気モーター
- システム出力:106ps/17.3kgm
- 駆動方式:FF
- 予想燃費:24km/L(WLTCモード)
- 1L ガソリンターボエンジン
- 出力:98ps/14.3kgm
- トランスミッション:D-CVT
- 駆動方式:FF / 4WD
新型ロッキースペースでは、現行ロッキーで好評のシリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」の搭載が期待されており、7人乗りでありながら優れた燃費性能を実現する見込みです。
内外装デザインの特徴
エクステリア
- SUVらしい力強いデザインを継承
- 現行ロッキーの流れを汲むフロントマスク
- LEDヘッドライトを標準装備
- ルーフ高を高めた実用的なスタイリング
インテリア
- 3列シート7人乗りレイアウト
- 2列目シートスライド機能
- 多彩なシートアレンジに対応
- 拡大されたラゲッジスペース
- 最新のインフォテインメントシステム
価格予想
新型ロッキースペースの価格は、200万円台からの設定が予想されます。
グレード別価格予想
- エントリーグレード:約200万円~
- 中級グレード:約220万円~
- 上級グレード:約250万円~
- ハイブリッド車:約230万円~
現行ロッキーが167万円からの設定であることを考慮すると、3列シート化による車体拡大とコスト増を反映した価格設定となるでしょう。
競合車種との比較
トヨタ シエンタとの違い
項目 | ロッキースペース(予想) | シエンタ |
---|---|---|
全長 | 4,395mm | 4,260mm |
全幅 | 1,730mm | 1,695mm |
全高 | 1,700mm | 1,695mm |
デザイン | SUVスタイル | ミニバンスタイル |
価格帯 | 200万円~ | 2,077,900円~ |
新型ロッキースペースは、シエンタよりもSUVらしい力強いデザインが特徴となり、アウトドア志向のユーザーに訴求する商品性を持つと予想されます。
発売時期と開発状況
発売スケジュール
- 当初予定:2024年
- 現在の予定:2027年8月頃
- 遅延理由:ダイハツの認証不正問題による開発見直し
開発継続の背景
2024年4月のダイハツ会見では、新体制での小型車開発について、トヨタが開発から認証までの責任を持ち、ダイハツが実際の開発を担うことが発表されました。これにより、ロッキースペースの開発継続が確認されています。
安全装備・先進機能
新型ロッキースペースには、最新の安全装備が搭載される予定です。
予想される安全装備
- スマートアシスト最新版
- 衝突回避支援ブレーキ(対車両・対歩行者)
- 車線逸脱警報・抑制機能
- 全車速追従機能付きACC
- レーンキープアシスト
- ブラインドスポットモニター
- パーキングアシスト機能
購入を待つべきかの判断基準
待つべき理由
1. 市場に少ない7人乗りコンパクトSUV
- SUVデザインの3列シート車は選択肢が限られている
- アウトドア志向のファミリーに最適
2. 最新技術の搭載
- e-SMART HYBRIDによる優れた燃費性能
- 最新の安全装備・コネクテッド機能
3. コストパフォーマンス
- 200万円台からの価格設定
- 7人乗りSUVとしては競争力のある価格
待たない方が良い場合
1. 急ぎで7人乗り車が必要
- 発売まで約3年の期間がある
- 現在使用中の車の状態によっては現実的でない
2. 予算の制約
- 現行ロッキーより30~50万円程度高額になる予想
- 同価格帯で現在購入できる選択肢も多い
3. 実績重視
- 新型車のため初期不良のリスク
- 現行モデルの方が安心感がある
まとめ:新型ロッキースペースは待つ価値があるか
新型ダイハツ ロッキースペースは、SUVデザインの7人乗り車として非常に魅力的な選択肢となることが予想されます。特に以下の方には待つ価値があるでしょう:
待つことをおすすめする人
- アウトドア志向のファミリー
- SUVデザインを好む7人家族
- 最新のハイブリッド技術に興味がある人
- 2027年まで現在の車で十分な人
現在購入を検討すべき人
- 緊急に7人乗り車が必要
- 実績のある現行モデルを重視
- 予算を抑えたい人
2027年8月の発売予定まで約3年という期間を考慮し、現在の車の状態と家族構成の変化を総合的に判断することが重要です。新型ロッキースペースは、国内では珍しいSUVスタイルの7人乗り車として、待つ価値のある魅力的なモデルになることが期待されます。