トヨタは、新型「シエンタ」のマイナーチェンジを行い、2025年頃に発売される予定です。現行モデルは2022年8月23日に発売され、すでに2年が経過していますが、3年経過したタイミングでマイナーチェンジが行われる予定です。どのような仕様となるのか、考えられる内容をまとめてご紹介します。
トヨタ 新型 シエンタ マイナーチェンジ 予想 2025年頃 発売
シエンタはマイナーチェンジのタイミングで現在、不採用となっている装備を採用する可能性がありそうです。特に、要望が多いのが、「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」「デジタルインナーミラー」が採用される可能性が高いと考えられます。また、最新の「 Toyota Safety Sense 」を搭載ことは間違いないと思われます。これにより、アクティブクルーズコントロール(ACC)はどのグレードでも全車速追従付+停止保持が標準化されます。
- 電動パーキングブレーキ オートブレーキホールド搭載
- デジタルインナーミラーを採用
- 最新の「 Toyota Safety Sense 」を採用
2024年6月にフルモデルチェンジを果たすホンダのフリードは、同じコンパクトミニバンのライバル車種として注目されています。このモデルチェンジでは、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドが新たに採用される予定です。競争が激しい市場において、他社に追いつくためには、このような先進的な機能の採用は必須と言えます。
新型 シエンタ について
新型シエンタの開発において「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「低燃費」「お求めやすい価格」という魅力はそのままに、初代からの「使い勝手の良い室内空間」を一層磨き上げるとした。
型モデルよりも広い室内空間を得る。 高い空力性能を実現、新開発のプラットフォームを採用により「軽量化」「低重心化」「30%以上 ボディ剛性がUP」し旧型モデルから大幅な進化を果たす。足回りには「マクファーソンストラット式フロントサスペンション」「トーションビーム式コイルスプリングリヤサスペンション」を採用。最小回転半径を5.0mとし、狭い道や駐車場などでのスムーズな取り回しを実現した。
今回のモデルで全く違った車に進化を遂げることは間違ない。より多く防音材やボディ合成がアップすることで乗り味が変わる。5ナンバーサイズとしながらも広い室内空間となり内装周りも旧型よりも豪華な仕様となった。
日常生活での取り回しを重視し扱いやすい5ナンバーサイズはそのままに、全高を先代モデルよりも20mmアップし330mmと低いフロア地上高、パワースライドドア開口部の高さを1200mmに広げ従来型比++60mmとすることで乗り降りをしやすくした。段差のないフラットなフロアを踏襲しつつ、、後席への優れた乗降性を実現。
バックドア開口部の高さを15mm(従来型比)拡大。荷室高も20mm(従来型比)高くしたことで、よりスムーズな荷物の出し入れを実現。
「TNGA(Toyota New Global Architecture)」「GA-Bプラットフォーム」採用。
新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン M15A型」に新しい小型化されたTHSⅡを採用。発進用ギヤ付きの「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。
ハイブリッドモデルにはE-Four(4WD)モデルも採用。4WD専用リアサスペンションを新開発しダブルウィッシュボーン式を採用する。ガソリン4WDモデルを廃止する。
先進の予防安全技術、第2世代「 Toyota Safety Sense 」を搭載する。
8インチOR10.5インチのディスプレイオーディオを標準装備し「Apple CarPlay」と「Android Auto」を採用する。DCM車載通信機を標準装備。
最大で一般家庭約5.5日分の電力供給可能な外部給電機能を採用(ハイブリッド車にオプション)。
次世代Toyota Safety SenseとToyota Safety Sense C違いについて
「次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。
システム | 次世代 Toyota Safety Sense | Toyota Safety Sense C |
---|---|---|
方式 | 単眼カメラ+ ミリ波レーダー | 単眼カメラ+ レーザーレーダー |
オートマチック ハイビーム | ◯ | ◯ |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ | ◯ 昼・夜間歩行者 自転車 | ◯ |
交差点右折時 対向直進車 歩行者検知 | ◯ | × |
レーントレーシング アシスト | ◯ | × |
レーン ディパーチャー アラート | ◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 | ◯ 白線/黄線 検出 |
ロードサインアシスト | ◯ | × |
レーダークルーズ コントロール | ◯ | × |
先行車発進告知 | ◯ | ◯ |
ドライバー異常時 対応システム | ◯ 上級グレードZのみ | × |
プロアクティブ ドライビングアシスト | ◯ | × |
新型シエンタ フルモデルチェンジ 価格 グレード
今回のラインナップで一番差があるのはハイブリッド車にE-Four(4WD)モデルをラインナップすることである。逆にガソリンモデルでは4WDモデルを廃止しており、4WDを購入する場合にはハイブリッド車を選択することになる。筆者として思うことは先代モデルから新型になり、「TNGAプラットフォーム」を採用したことや、安全装備が衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense(C)」から最新の「Toyota Safety Sense」に変更になっただけでも大きな違いだ。更に、新世代「直列3気筒 1.5L 直噴 ダイナミックフォースエンジン」や新世代「ハイブリッドシステム」を採用しており、大幅な性能アップをしながらこの価格差であれば申し分ないだろう。
ガソリン車
先代のシエンタはガソリン車が1,888,500円~2,358,000円であったが、新型となり1,950,000円~2,560,000円となり61,500円~202,000円の価格差がある。先代モデルでは4WDモデルが存在したが、ガソリン車では今回新型にはラインナップしないため、そこまで価格差が生まれていない。
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 1,950,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,300,000円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,340,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,520,000円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,560,000円 |
ハイブリッド車
先代のシエンタはハイブリッド車が2,236,500円~2,580,000円であったが、新型となり2,380,000円~3,108,000円となり143,500円~528,000円の価格差がある。更に先代モデルではE-Four(4WD)モデルがなかったが今回からは新たにラインナップされており、価格差が広がっている。
グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|
X | 5人乗り | 2WD | 2,380,000円 |
X | 5人乗り | 4WD | 2,578,000円 |
G | 5人乗り | 2WD | 2,300,000円 |
G | 5人乗り | 4WD | 2,650,000円 |
G | 7人乗り | 2WD | 2,690,000円 |
G | 7人乗り | 4WD | 2,888,000円 |
Z | 5人乗り | 2WD | 2,870,000円 |
Z | 5人乗り | 4WD | 3,068,000円 |
Z | 7人乗り | 2WD | 2,910,000円 |
Z | 7人乗り | 4WD | 3,108,000円 |
トヨタ 新型「シエンタ」スペックについて
スペック | 新型シエンタ ハイブリッド | 新型シエンタ ガソリン |
---|---|---|
全長 | 4,280mm | 4,280mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) | 1,695mm(2WD) 1,715mm(4WD) |
ホイール ベース | 2,750mm | 2,750mm |
エンジン | 直3 1.5L+ モーター M15A-FXE型 | 直列3気筒 1.5Lエンジン M15A-FKS型 |
最高出力 | 67kW(91ps)/ 5500rpm | 88kW(120ps)/ 6600rpm |
最大トルク | 120Nm(12.2kgfm)/ 3800-4800rpm | 145Nm(14.8kgfm)/ 4,800-5,200rpm |
モーター 最大出力 | フロント:59kW(80ps) リヤ:2.2kW(3.0ps) | – |
モーター 最大 トルク | フロント:141Nm(14.4kgm) リア:44Nm(4.5kgm) | – |
WLCT モード燃費 | 28.2~28.8km/L(2WD) 25.3km/L(4WD) | 18.3km/L |
駆動方式 | 2WD/4WD (E-Four) | 2WD |
乗車定員 | 5名・7名 | 5名・7名 |
最小 回転半径 | 5.0m | 5.0m |
駆動方式 | 電気式 無段階変速機 | Direct Shift- CVT |
価格 | 2,380,000円~ 3,108,000円 | 1,950,000円~ 2,560,000円 |
シエンタの歴史
初代のシエンタは、当時販売されていた、日産・キューブキュービックに続くコンパクトサイズのミニバンです。ボディサイズは小型ですが、3列シートを備え、7人乗車が可能です。また、後席に両側スライドドアが採用されています。このモデルでは、フロントがCP20系ファンカーゴ用のNBCプラットフォームをベースにし、2列目・3列目シートを内包し、負荷のかかるリヤにはE120系カローラスパシオ用のMCプラットフォームが使用されています。つまり、前後で異なるプラットフォームを組み合わせています。
2代目は、初代のモデルは2003年から2015年発売、12年ぶりにモデルチェンジを行いました。2代目は、「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」として開発され、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店で販売されます。ライバル車種はホンダのフリードです。
新型のボディサイズは、先代モデルに比べて全長は135mm、ホイールベースは50mm延長され、全高は2WD車が5mm、4WD車が15mm高くなりました。全幅は1,695mmで、5ナンバー枠内のサイズを維持しています。低床フラットフロアを実現するために、ハイブリッドバッテリーをセカンドシート足元の下に、薄型燃料タンクをセカンドシート下に搭載しています。
スライドドアの乗り込み高さは、2WD車で55mm低くなり、330mmに設定されました。ドア実開口幅も50mm拡大され、665mmとなり、乗降性を向上させています。パワートレインには、1.5Lハイブリッドシステム(リダクション機構付THS-II)が採用されており、直列4気筒DOHCの1.5Lエンジン「1NZ-FXE」型とモーターには新形式の「2LM」型が組み合わせられています。サスペンション形式は、前後とも先代モデルと同じ形式を採用しています。フロントはマクファーソンストラット式、リヤは2WD車がトーションビーム式、4WD車がダブルウィッシュボーン式です。安全性能に関しては、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を全車にメーカーオプションとして設定しています。
初代のマイナーチェンジは約3年後、2代目も約3年後に行われており、各世代とも3年ほどでマイナーチェンジが行われてきました。したがって、今回のマイナーチェンジも同様のタイミングで行われる可能性が高いです。
型式 | 年 | 日付 | 内容 |
---|---|---|---|
初代 XP8#G型 | 2003年 | 9月29日 | 発売開始 |
2005年 | 8月18日 | 一部改良 | |
2006年 | 5月16日 | マイナーチェンジ | |
2011年 | 5月19日 | マイナーチェンジ | |
2013年 | 9月3日 | 一部改良 丸型ヘッドライトもプロジェクター式を採用 | |
2015年 | 7月 | 生産および販売終了 | |
2代目 XP17#G型 | 2015年 | 7月9日 | フルモデルチェンジ |
9月24日 | 助手席回転チルトシート車を追加 | ||
2017年 | 8月1日 | 特別仕様車「G "Cuero(クエロ)"」 | |
2018年 | 9月11日 | マイナーチェンジ | |
2019年 | 10月4日 | 特別仕様車「GLAMPER(グランパー)」が発売され | |
2020年 | 1月7日 | 特別仕様車「G"Safety Edition"」「FUNBASE G"Safety Edition"」 | |
2021年 | 6月2日 | 一部改良、特別仕様車「G"Safety Edition II"」「FUNBASE G"Safety Edition II"」 | |
3代目 MXP1#G型 | 2022年 | 8月23日 | フルモデルチェンジ |
編集部から一言
シエンタをはじめとする、トヨタの車はどれも素晴らしく、豊富な機能を備えていますが、個人的にはトヨタの最新テクノロジーを手頃な価格で提供している車が魅力的に感じます。特に、安全装備や新型エンジンの採用には文句のつけようがありません。ただ、ライバルであるフリードがフルモデルチェンジを行い、多くの機能改善が行われると、フリードの競争力も一段と高まりそうです。そのため、トヨタもマイナーチェンジを行い、販売力を更に強化することが重要だと思われます。今後の両車の競争が非常に注目されますね。
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トヨタニュースリリース
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/37542166.html
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