日産のコンパクトSUV「キックス」が、2026年にフルモデルチェンジを迎えます。現行モデルの購入を検討している方にとって「今買うべきか、新型を待つべきか」は重要な判断ポイントです。この記事では、新型キックスの最新情報を徹底解説し、あなたの購入判断をサポートします。

新型キックスは待つべき?結論から先に
結論:2026年の新型を待つことを強くおすすめします。

理由は以下の通りです:
✅ 完全な世代交代 - マイナーチェンジではなく、プラットフォームから刷新されるフルモデルチェンジ
✅ デザインの大幅進化 - 現行モデルの古さが目立つデザインから、最新の日産デザイン言語への移行
✅ 最新e-POWERの搭載 - 1.4L e-POWERへの進化で燃費・走行性能が向上
✅ 室内空間の拡大 - 肩周り+43mm、後席足元+23mmと実用性が大幅向上
✅ 安全装備の充実 - プロパイロットなど最新の運転支援システムを搭載
ただし、**「今すぐ車が必要」「現行モデルで十分満足」**という方は、現行モデルの値引き拡大を狙うのも選択肢です。
新型キックス 2026年モデルの変更点まとめ

2025 Nissan Kicks
主な変更点一覧
| 項目 | 現行モデル | 新型(2026年) |
|---|---|---|
| デザイン | 2016年ベース | 完全新設計・最新日産デザイン |
| 全長×全幅×全高 | 4,290×1,760×1,610mm | 4,366×1,801×1,630mm |
| ホイールベース | 2,620mm | 2,660mm |
| 最低地上高 | 170mm | 213mm(+43mm) |
| パワートレイン | 1.2L e-POWER | 1.4L e-POWER(予想) |
| 燃費(FF) | 23.0km/L | 24.0km/L(予想) |
| メーター | 7インチ | 12.3インチデジタル |
| 価格(予想) | 約300万円~ | 約320万円~ |
デザインの進化:現行型との比較
フロントデザイン:別次元の進化

新型キックスの最大の特徴は、完全に生まれ変わったエクステリアデザインです。
【現行モデルの課題】
- 2016年デビューの古い設計
- 2020年の日本導入時にマイナーチェンジしたが、チグハグ感が残る
- Vモーショングリルが旧世代の印象
【新型の進化ポイント】
- デジタルVモーショングリル採用で最新の日産顔に
- 縦型LEDデイライトで押し出し感と力強さを強調
- スクエアなデザインでSUVらしい存在感を演出
- 薄型ヘッドライトで精悍な表情
サイドビュー:筋肉的なフェンダー造形

新型では、フェンダー部分に大胆なプレスラインを採用。上部を急角度で折り返すことで、ボディ幅1,801mmでありながら筋肉的な立体感を実現しています。
デザインのポイント:
- スニーカーのソールをイメージしたサイドアクセント
- ワイドでスクエアなフェンダー
- フローティングルーフデザイン
- 2トーンカラーオプション
リアデザイン:シンプルで洗練

縦型LEDテールランプがフロントとの統一感を生み出し、クーペSUVのような流麗なルーフラインを維持しながら、張り出したテールデザインで力強さも表現しています。
ボディサイズ・室内空間の変更
ボディサイズの拡大
| 項目 | 現行型 | 新型 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,290mm | 4,366mm | +76mm |
| 全幅 | 1,760mm | 1,801mm | +41mm |
| 全高 | 1,610mm | 1,630mm | +20mm |
| ホイールベース | 2,620mm | 2,660mm | +40mm |
| 最低地上高 | 170mm | 213mm | +43mm |
室内空間の大幅改善
肩周りスペース:+43mm - 大人2人が快適に座れる横幅を確保
後席足元スペース:+23mm - 大人が膝に余裕を持って座れる広さに
ラゲッジスペース - クラストップレベルの容量を実現(具体的な数値は未公表)
ライバル車種とのサイズ比較

| 車種 | 全長×全幅×全高 |
|---|---|
| 新型キックス | 4,366×1,801×1,630mm |
| トヨタ ヤリスクロス | 4,180×1,765×1,590mm |
| ホンダ ヴェゼル | 4,330×1,790×1,590mm |
| トヨタ カローラクロス | 4,490×1,825×1,620mm |
新型キックスは、ヤリスクロスより大きく、ヴェゼルとほぼ同等、カローラクロスより小さいという絶妙なサイズ感です。
パワートレイン:e-POWERの進化
日本仕様は1.4L e-POWER搭載の可能性大
現行モデル(1.2L e-POWER)
- 発電用エンジン:82PS/10.5kgm
- 駆動用モーター:136PS/28.6kgm
- 燃費:FF 23.0km/L、4WD 19.2km/L
新型予想スペック(1.4L e-POWER)
- セレナと同じ最新世代のe-POWERシステム
- ノーマルモードでも協調回生制御により燃費向上
- 予想燃費:FF 24.0km/L、4WD 20.0km/L
- より力強い加速性能
北米仕様は2Lガソリン
北米で発表されたモデルは、**2L直列4気筒ガソリンエンジン(141PS/190Nm)**を搭載。CVTと組み合わせ、スムーズな加速を実現しています。
4WDシステムの進化
新型では初めて本格的な4WDモデルを設定:
- 最低地上高213mm(クラストップレベル)
- SNOWモード搭載で雪道での走破性向上
- ビークルダイナミックコントロール採用
安全装備・先進機能
全グレード標準装備「セーフティシールド360」
✅ 自動ブレーキ(歩行者検知機能付き)
✅ ブラインドスポットワーニング(BSW)
✅ リアクロストラフィックアラート(RCTA)
✅ 車線逸脱防止支援(LDP)
✅ オートハイビームアシスト
上級グレードには「プロパイロット」搭載
新型キックスで初めてプロパイロットを設定:
- 高速道路での運転負荷を大幅軽減
- ナビ連動でカーブ前の減速制御
- 前方衝突予測アラート
- ふらつき警報
内装・インフォテインメントシステム

デジタル化が進んだコックピット

12.3インチデュアルディスプレイ
- メーター:12.3インチフルデジタル(上級グレード)
- センターディスプレイ:12.3インチ(標準は7インチ)
- 現行の「厚ぼったい」デザインから、薄型一体型へ進化
接続性の向上
- USB-Cポート最大4箇所
- ワイヤレス充電トレイ
- ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto
プレミアムオーディオ

BOSEパーソナルプラスサウンドシステム(オプション)
- 10スピーカー
- ヘッドレスト内蔵スピーカー(運転席・助手席)
- 広がりのあるプレミアムサウンド
ゼログラビティシート

全席にゼログラビティシート採用
- 長時間運転でも疲れにくい姿勢をサポート
- NASAの研究を基に開発された形状
- 現行の上級グレードのみの装備が全車標準化
価格予想と発売時期
予想価格帯
| グレード | 駆動方式 | 予想価格 |
|---|---|---|
| X(仮称) | FF | 約300万円 |
| X(仮称) | 4WD | 約326万円 |
| X ツートーンインテリア(仮称) | FF | 約310万円 |
| X ツートーンインテリア(仮称) | 4WD | 約337万円 |
| AUTECH(仮称) | FF | 約340万円 |
| AUTECH(仮称) | 4WD | 約370万円 |
現行モデルから約20万円程度の価格上昇が予想されますが、装備の充実度を考えればむしろコストパフォーマンスは向上しています。
発売時期
2026年中の日本発売が濃厚
根拠:
- 2024年3月24日に北米でワールドプレミア
- 2024年夏頃から北米で販売開始
- 現行モデルは世界戦略車として展開
- 展示会場のバーコード部分に「東京(TOKYO)」の文字
予想スケジュール:
- 2024年夏:北米で販売開始
- 2025年:その他海外市場へ展開
- 2026年前半:日本仕様の詳細発表
- 2026年後半:日本で発売開始
ライバル車種との徹底比較

トヨタ ヤリスクロスとの比較
| 項目 | 新型キックス | ヤリスクロス |
|---|---|---|
| サイズ | 4,366×1,801×1,630mm | 4,180×1,765×1,590mm |
| パワートレイン | 1.4L e-POWER(予想) | 1.5L ハイブリッド |
| 燃費 | 24.0km/L(予想) | 27.8~30.8km/L |
| 価格 | 約300万円~(予想) | 約190万円~(HV 230万円~) |
ヤリスクロスの優位点:
- 価格が安い(特にガソリン車)
- 燃費性能
- コンパクトで取り回しが良い
新型キックスの優位点:
- 室内空間が広い
- 最新のデザイン
- e-POWERの滑らかな加速
- 最低地上高が高い(213mm vs 160mm)
ホンダ ヴェゼルとの比較

| 項目 | 新型キックス | ヴェゼル |
|---|---|---|
| サイズ | 4,366×1,801×1,630mm | 4,330×1,790×1,590mm |
| パワートレイン | 1.4L e-POWER(予想) | 1.5L e:HEV |
| 燃費 | 24.0km/L(予想) | 24.8~25.0km/L |
| 価格 | 約300万円~(予想) | 約228万円~ |
ほぼ同サイズのライバルとして、価格競争力が鍵になりそうです。
現行モデルを今買うメリット・デメリット
今買うメリット
✅ 大幅な値引きが期待できる
- フルモデルチェンジ前の在庫処分で値引き額拡大
- オプションサービスの可能性
✅ すぐに乗れる
- 新型は2026年まで待つ必要がある
- 今すぐ車が必要な方には現実的
✅ e-POWERの基本性能は十分
- 1.2L e-POWERでも日常使用には問題なし
- 燃費23.0km/Lは優秀
今買うデメリット
❌ デザインが古い
- 2016年ベースの設計
- 新型登場後はさらに古さが目立つ
❌ リセールバリューの急落
- フルモデルチェンジ後は下取り価格が大幅ダウン
- 3年後の売却を考えると損失が大きい
❌ 最新装備が使えない
- プロパイロットなし
- 12.3インチディスプレイなし
❌ 室内空間が狭い
- 新型より肩周り43mm、後席23mm狭い
よくある質問(FAQ)
Q1. 新型キックスの日本導入は確実ですか?
A. 現行キックスが日本で販売されており、世界戦略車として開発されていることから、日本導入はほぼ確実と考えられます。展示会場に「東京」の文字があったことも示唆的です。
Q2. 価格はどのくらいになりますか?
A. 現行モデルから約20万円アップの300万円台前半が予想されます。ただし、装備の充実度を考えるとコストパフォーマンスは向上しています。
Q3. e-POWERとガソリン車、どちらが日本仕様?
A. 日本仕様はe-POWER専用になる可能性が高いです。現行も日本ではe-POWERのみの設定で、日産の戦略としてもe-POWERを主力としています。
Q4. 現行モデルからの乗り換えはお得?
A. 現行オーナーなら、新型登場前の下取り価格が高いうちに乗り換え検討をおすすめします。新型発売後は下取り価格が下落する可能性が高いです。
Q5. ライバル車と比べてどう?
A. ヤリスクロスより広く、ヴェゼルとほぼ同等のサイズ感。e-POWERの滑らかな走りと最新デザインが魅力ですが、価格とのバランスが判断ポイントになります。
Q6. 4WDの性能は?
A. 最低地上高213mmはクラストップレベルで、SNOWモード搭載により雪道での走破性も向上。アウトドアや降雪地域のユーザーには大きなメリットです。
Q7. いつ予約できますか?
A. 日本仕様の正式発表は2026年前半と予想されます。その時点で予約受付が開始される見込みです。
まとめ:新型キックスを待つべき理由
待つべき人
✅ デザインにこだわる
✅ 最新の安全装備が欲しい
✅ 広い室内空間が必要
✅ 長期保有を考えている(リセールバリュー重視)
✅ 今の車でもう少し待てる
今買ってもいい人
✅ 今すぐ車が必要
✅ 大幅値引きを最優先
✅ 現行デザインで満足
✅ 短期間(2~3年)の使用予定
最新情報は随時更新
新型キックスに関する最新情報は、日産公式サイトや自動車メディアで随時公開されます。特に以下のタイミングで重要な発表が予想されます:
- 2025年秋~冬:日本仕様の詳細発表
- 2026年春~夏:予約受付開始
- 2026年後半:発売開始
総合的な判断として、2026年の新型発売を待つことを強くおすすめします。完全な世代交代により、デザイン・性能・装備すべてが大幅に進化するため、数カ月~1年程度待つ価値は十分にあります。

