2007年に日本市場から姿を消した日産のフラッグシップSUV「パトロール(サファリ)」が、2027年5月に日本復活を果たす予定です。約20年ぶりの帰還となる新型パトロールは、トヨタ ランドクルーザー300に真正面から挑む本格オフロードSUVとして注目を集めています。
本記事では、新型パトロールの購入を検討している方に向けて、「待つべきかどうか」の判断材料となる最新情報を詳しく解説します。
新型パトロール 2027年発売:基本スペック概要

発売時期と市場投入の背景
日産は2024年9月に海外で新型パトロールをフルモデルチェンジし、日本国内では2027年5月の発売を予定しています。日本市場への再導入は、高まるSUV人気とプレミアムSUV市場の拡大を受けた戦略的な判断です。
ボディサイズ:圧倒的な存在感
新型パトロールのボディサイズは、ライバルのランドクルーザー300を大きく上回ります。
新型パトロールのボディサイズ
- 全長:5,350mm(ランクル300比+400mm)
- 全幅:2,030mm(ランクル300比+50mm)
- 全高:1,945-1,955mm
- ホイールベース:3,075mm(ランクル300比+225mm)
- 最低地上高:244-253mm
- 車重:約2,680kg
特に注目すべきは、全長5,350mm、全幅2,030mmという大型ボディです。ランドクルーザー300よりも全長で400mm、ホイールベースで225mm長く、3列シート8人乗りレイアウトでも余裕のある室内空間を実現しています。

新型パトロールの魅力:待つ価値がある5つの理由

1. GT-R由来のV6ツインターボエンジン

新型パトロールの最大の魅力は、パワートレインの充実です。
エンジンラインナップ
- V8 3.8L自然吸気エンジン:316ps/39.4kgm
- V6 3.5Lツインターボエンジン:425ps/71.4kgm(700Nm)
- V6 3.5Lツインターボ(NISMO):502ps(495hp)/71.4kgm

特にV6 3.5Lツインターボエンジンは、日産GT-Rで培った技術を応用した高性能ユニットで、425馬力という圧倒的なパワーを発揮します。トランスミッションは全車9速ATを採用し、スムーズかつパワフルな加速を実現しています。
ランドクルーザー300との比較
- ランクル300 3.5Lガソリンターボ:415ps/66.3kgm
- パトロール 3.5Lツインターボ:425ps/71.4kgm(+10ps/+5.1kgm)
パトロールはランクル300を上回るスペックを誇り、本格オフロードSUVとしては異例の動力性能を持っています。
2. ハイパフォーマンスモデル「パトロールNISMO」の存在

新型パトロールには、NISMOがチューニングを施したハイパフォーマンスモデルも設定されます。
パトロールNISMOの特徴
- V6 3.5Lツインターボを502ps(495hp)にチューニング
- 専用エキゾーストシステムで「より印象的な」サウンドを実現
- ボディサイズ:全長5,295mm(+90mm)、全幅2,070mm(+40mm)
- 22インチ鍛造アルミホイール
- レッドブレーキキャリパー
- スポーツサスペンション+専用チューニング電動パワーステアリング
- 専用エクステリア&インテリアデザイン
- 専用ボディカラー「NISMOステルスグレー」
- 最低地上高:195mm(ベースモデル比-49mm)

NISMOモデルは、オフロード性能を維持しながらオンロードでのスポーツ走行も楽しめる、他に類を見ない存在です。ランドクルーザー300のGR SPORTと比較しても、出力面で大きく上回ります。

3. 最新テクノロジーを搭載した先進的インテリア

新型パトロールの内装は、プレミアムSUVにふさわしい最新装備が満載です。
主要装備
- 14.3インチ大型デジタルメーター
- 14.3インチインフォテインメントディスプレイ
- Googleビルトイン搭載(Googleマップ、Googleアシスタント、Google Play対応)
- 後席用12.8インチデュアルディスプレイ
- 12スピーカーKlipschプレミアムオーディオシステム
- 8wayマッサージシート
- パノラマルーフ
- バイオメトリッククーリングテクノロジー(赤外線センサーで乗員の体温をスキャンし空調を最適化)
- ゼログラビティシート(日本独自開発のサポート技術搭載)

特にGoogleビルトインの搭載は、スマートフォンを接続することなく直接Googleサービスを利用できる画期的な機能です。14.3インチの大型タッチスクリーンで操作性も抜群です。
4. 本格オフロード性能と6つのドライブモード
新型パトロールは、その大型ボディにもかかわらず、本格的なオフロード走行性能を備えています。
オフロード性能
- アプローチアングル:32度
- デパーチャーアングル:25.5度
- ランプブレークオーバーアングル:24.5度
- 最低地上高:244-253mm
- リアロックディファレンシャル装備
- アダプティブエアサスペンション(車高調整機能)
6つのドライブモード
- STANDARD(標準)
- ECO(燃費重視)
- SPORT(スポーツ走行)
- SAND(砂地)
- MUD(泥濘地)
- ROCK(岩場)
これらのドライブモードを駆使することで、舗装路から悪路まであらゆる路面状況に対応できます。
5. 3列シート8人乗りの広大な室内空間
ホイールベース3,075mm(ランクル300比+225mm)という長大なサイズを活かし、新型パトロールは余裕のある3列シート8人乗りレイアウトを実現しています。
シート機能
- 1列目:ゼログラビティシート(8wayマッサージ機能付き)
- 2列目:3列目へのアクセスを容易にするスライド機能、後方へ大きくスライド可能
- 3列目:大人でも余裕を持って座れる空間確保
ランドクルーザー300の3列目シートが補助的な使用に留まるのに対し、パトロールの3列目は本格的な居住空間として設計されています。ファミリーユースでの長距離ドライブでも、全席で快適性を確保できる点は大きな魅力です。
新型パトロール vs ランドクルーザー300:徹底比較
日本市場における最大のライバルは、言うまでもなくトヨタ ランドクルーザー300です。両者を詳細に比較してみましょう。

ボディサイズ比較
| 項目 | パトロール | ランクル300 | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 5,350mm | 4,950mm | +400mm |
| 全幅 | 2,030mm | 1,980mm | +50mm |
| 全高 | 1,945mm | 1,925mm | +20mm |
| ホイールベース | 3,075mm | 2,850mm | +225mm |
| 最低地上高 | 244-253mm | 244mm | ほぼ同等 |
| 車重 | 約2,680kg | 約2,360kg | +320kg |
パトロールは全ての寸法でランクル300を上回り、特に全長とホイールベースの差が顕著です。
パワートレイン比較
パトロール
- V8 3.8L NA:316ps/39.4kgm
- V6 3.5Lターボ:425ps/71.4kgm
- V6 3.5Lターボ(NISMO):502ps/71.4kgm
- トランスミッション:9速AT
ランドクルーザー300
- V6 3.3Lディーゼルターボ:309ps/71.4kgm
- V6 3.5Lガソリンターボ:415ps/66.3kgm
- トランスミッション:10速AT
パトロールは最高出力でランクル300を上回り、NISMOモデルではさらに圧倒的な差をつけています。一方、ランクル300はディーゼルエンジンの選択肢がある点が優位です。
燃費比較
パトロール
- V6 3.5Lターボ:約7.7km/L(EPA値、米国基準)
ランドクルーザー300
- V6 3.5Lガソリンターボ:7.9-8.0km/L(WLTCモード)
- V6 3.3Lディーゼルターボ:9.7km/L(WLTCモード)
燃費性能では、ディーゼルエンジンを持つランクル300が有利です。ただし、ガソリンエンジン同士ではほぼ同等の数値となっています。
装備・機能比較
パトロールの優位点
- 14.3インチ大型ディスプレイ×2(メーター+インフォテインメント)
- Googleビルトイン搭載
- 後席用12.8インチデュアルディスプレイ
- バイオメトリッククーリングテクノロジー
- 8wayマッサージシート
- 6つのドライブモード
- より広い室内空間(特に3列目)
ランドクルーザー300の優位点
- Toyota Safety Sense 3.0(先進安全装備)
- Toyota Teammate(Advanced Drive含む)
- ディーゼルエンジンの選択肢
- 軽量なボディ(約320kg軽い)
- 豊富な実績と信頼性
- 充実したディーラーネットワーク
価格比較(予想)
パトロール(予想価格)
- ベースグレード(V8 3.8L):600-700万円
- 中間グレード(V6 3.5L):800-900万円
- 上級グレード(V6 3.5L):900-980万円
- NISMOグレード:1,100-1,200万円
※UAE(アラブ首長国連邦)での価格は239,900-322,900 UAEディルハム(約980万円~1,320万円)
ランドクルーザー300(現行価格)
- GX(3.3Lディーゼル):510万円
- AX(3.3Lディーゼル):600万円
- VX(3.5Lガソリン):730万円
- ZX(3.5Lガソリン):800万円
- GR SPORT(3.5Lガソリン):770万円
パトロールは、装備内容を考慮すると同等グレードのランクル300より170-250万円程度高価になると予想されます。ただし、現在のランクル300は納期が極端に長く、プレミア価格で取引されているケースもあるため、実質的な価格差は縮まる可能性があります。

新型パトロールを「待つべき人」の特徴
以下のような方には、新型パトロールを待つ価値が十分にあります。
1. 圧倒的なパワーを求める方
425ps(標準モデル)から502ps(NISMOモデル)という、本格オフロードSUVとしては異例の高出力を求める方。特にNISMOモデルは、オフロード性能とオンロードでのスポーツ走行を両立したい方に最適です。
2. 最新テクノロジーを重視する方
Googleビルトイン、14.3インチ大型ディスプレイ、後席用デュアルディスプレイなど、最新のインフォテインメント装備を求める方。特にAndroidユーザーであれば、シームレスな連携が可能です。
3. 広い室内空間が必要な方
3列シート8人乗りで、全席に余裕のある空間を求める方。ランクル300の3列目では狭いと感じる方や、長距離ドライブで後席の快適性を重視する方に向いています。
4. 差別化・希少性を求める方
ランドクルーザー300が街中に溢れる中、他人とは違う選択をしたい方。日本では約20年ぶりの復活となるパトロールは、高い希少性を誇ります。
5. 日産ブランドを支持する方
日産のフラッグシップSUVを待ち望んでいた日産ファンの方。GT-R由来のエンジン技術やNISMOのチューニングに魅力を感じる方。
新型パトロールを「待たない方がいい人」の特徴
一方、以下のような方は現行のランドクルーザー300や他のSUVを選択した方が良いかもしれません。
1. すぐに車が必要な方
2027年5月の発売予定まで、現在(2025年末)から約1年半待つ必要があります。さらに、発売後の納期を考慮すると、実際に手に入るのは2027年後半から2028年になる可能性が高いです。
2. 燃費を最重視する方
パトロールの約7.7km/L(V6 3.5Lターボ)は、ランクル300のディーゼル(9.7km/L)と比較すると約2km/L劣ります。年間走行距離が多い方や、ランニングコストを重視する方には不向きです。
年間燃料費の試算(年間1万km走行の場合)
- パトロール(7.7km/L、レギュラー170円/L想定):約220,780円
- ランクル300ディーゼル(9.7km/L、軽油150円/L想定):約154,639円
- 年間差額:約66,141円
3. 取り回しの良さを求める方
全長5,350mm、全幅2,030mmという大型ボディは、狭い日本の道路や駐車場では取り回しに苦労する可能性があります。特に都市部での使用が多い方や、立体駐車場を頻繁に利用する方は注意が必要です。
駐車場サイズの制約
- 一般的な立体駐車場の制限:全長5,000mm、全幅1,850mm、全高2,000-2,100mm
- パトロールは全長・全幅ともに超過するため、多くの立体駐車場に入庫不可
4. 維持費を抑えたい方
パトロールは大型SUVのため、維持費も高額になります。
主な維持費(年間概算)
- 自動車税(排気量3.5L):66,500円
- 重量税(車重2.5t超):約24,600円(2年で49,200円)
- 自賠責保険:約11,500円(2年で23,000円)
- 任意保険:100,000-150,000円(年齢・等級により変動)
- 燃料代:約220,000円(年間1万km走行)
- メンテナンス費用:200,000円程度(タイヤ交換、オイル交換等)
- 車検費用:約300,000円(2年ごと、整備内容により変動)
年間維持費合計:約600,000-650,000円
加えて、22インチの大型タイヤは1本あたり7-10万円程度と高額で、4本交換すると30-40万円の出費となります。
5. ディーゼルエンジンが必須の方
パトロールにはディーゼルエンジンの設定がありません。燃費性能や低回転からの力強いトルク、軽油価格のメリットを求める方は、ランクル300のディーゼルモデルを選択すべきです。
6. 実績と信頼性を最重視する方
ランドクルーザーは70年以上の歴史と世界中での実績を持つ、信頼性の塊のようなSUVです。新型パトロールは2024年にフルモデルチェンジしたばかりで、長期的な信頼性についてはまだ未知数です。
購入時期別の戦略:いつ買うべきか
パターン1:2027年5月の発売直後に購入
メリット
- 最新モデルを誰よりも早く手に入れられる
- 希少性が最も高い時期
- リセールバリューが高い可能性
デメリット
- 初期不良のリスク
- 納期が長い可能性(発売直後は受注が殺到)
- 価格交渉の余地が少ない
- オプション設定が限定的な可能性
おすすめ度:★★★☆☆
パターン2:2027年末~2028年に購入
メリット
- 初期不良が改善された後のモデルを購入できる
- 実際のユーザーレビューを参考にできる
- 納期が安定してくる
- オプション設定が充実
デメリット
- 発売から半年以上待つ必要がある
- 希少性は発売直後より低下
おすすめ度:★★★★★(最もバランスが良い)
パターン3:2028年以降に購入(中古または新古車)
メリット
- 中古車市場に流通し始め、選択肢が増える
- 価格交渉の余地が生まれる
- 長期的な信頼性データが蓄積される
- 年次改良モデルを選べる可能性
デメリット
- 新車の新鮮味は失われる
- 人気が高い場合、中古価格が下がらない可能性
おすすめ度:★★★☆☆
パターン4:今すぐランドクルーザー300を購入
メリット
- すぐに手に入る(納期は別として)
- 実績と信頼性が確立されている
- ディーゼルエンジンの選択肢
- 充実したディーラーネットワーク
デメリット
- パトロールの魅力を諦めることになる
- 現在は納期が1-2年と長期化
- プレミア価格での取引も散見
おすすめ度:★★★☆☆(急ぎの場合のみ)
新型パトロール購入で注意すべき5つのポイント
1. 駐車場の確保

全長5,350mm、全幅2,030mmという大型ボディに対応できる駐車スペースの確保が必須です。
確認事項
- 自宅駐車場のサイズ(推奨:幅2.5m以上、長さ6m以上)
- 近隣の駐車場(立体駐車場はほぼ不可)
- 勤務先の駐車場
- よく行く商業施設の駐車場
特に都市部在住の方は、月極駐車場の確保が困難な場合があります。事前に不動産会社や駐車場管理会社に問い合わせておくことをおすすめします。
2. 燃費とランニングコスト
年間走行距離が多い方は、燃料費の負担が大きくなります。
年間走行距離別の燃料費試算(V6 3.5Lターボ、7.7km/L、レギュラー170円/L)
- 年間5,000km:約110,390円
- 年間10,000km:約220,780円
- 年間15,000km:約331,170円
- 年間20,000km:約441,560円
年間走行距離が15,000km以上の方は、ディーゼルエンジンを持つランクル300の方がランニングコストで有利です。
3. リセールバリュー
パトロールは日本市場では約20年ぶりの復活となるため、リセールバリューについては未知数です。
リセールバリューに影響する要因
- 販売台数(希少性が高いほど有利)
- 日産ブランドの市場評価
- 競合車(ランクル300)の動向
- 初期品質と長期信頼性
- 海外市場での人気度
ランドクルーザーは世界的に高いリセールバリューを誇りますが、パトロールも中東地域などでは人気が高く、一定のリセールバリューは期待できると考えられます。
4. ディーラーネットワークとメンテナンス
日産のディーラーネットワークは充実していますが、パトロールのような大型SUVに対応できる整備工場は限られる可能性があります。
確認事項
- 最寄りの日産ディーラー(特にハイパフォーマンスカー対応店)
- 大型車対応のリフトやピットの有無
- NISMOモデル対応の整備体制
- 定期メンテナンスの費用
特にNISMOモデルを検討している場合は、NISMO認定店の有無を事前に確認しておくことをおすすめします。
5. 保険料
大型SUVは保険料も高額になる傾向があります。
保険料に影響する要因
- 車両価格(900-1,200万円と高額)
- 車両重量(2,680kg以上)
- 修理費用(部品代、工賃が高額)
- 盗難リスク
- 運転者の年齢・等級
特に若年層や保険等級が低い方は、年間保険料が20-30万円を超える可能性もあります。複数の保険会社で見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。
ランドクルーザー300からの乗り換えを検討すべきか
すでにランドクルーザー300を所有している方が、新型パトロールに乗り換えるべきかどうかも重要な判断ポイントです。
乗り換えを検討すべき人
1. より高出力を求める方
- ランクル300:415ps → パトロール:425ps(+10ps)
- NISMOモデルなら:502ps(+87ps)
2. 最新の装備・テクノロジーに魅力を感じる方
- Googleビルトイン
- 14.3インチ大型ディスプレイ×2
- バイオメトリッククーリングテクノロジー
3. より広い室内空間が必要になった方
- ホイールベース:+225mm
- 3列目シートの居住性向上
4. 希少性・差別化を求める方
- ランクル300が普及しすぎて差別化したい
- パトロールの希少性に価値を見出す
乗り換えを見送るべき人
1. ランクル300の信頼性に満足している方
- すでに所有しているランクル300で問題ない
- 新型車の初期不良リスクを避けたい
2. 燃費を重視する方(特にディーゼルモデル所有者)
- ランクル300ディーゼル:9.7km/L
- パトロール:7.7km/L(-2.0km/L)
3. 乗り換えコストが負担になる方
- ランクル300→パトロールの乗り換えで、数百万円の出費
- ランクル300のリセールバリューは高いものの、手出しは大きい
4. ランクル300の納車待ちの方
- せっかく長期間待ってランクル300を手に入れた方は、まずそれを楽しむべき
競合車との比較:他の選択肢も検討すべきか
新型パトロール以外にも、プレミアム大型SUV市場には魅力的な選択肢があります。
レクサス LX600
価格:1,250-1,300万円
メリット
- レクサスブランドの高級感と信頼性
- ランクル300と共通のプラットフォーム
- 充実した装備と上質なインテリア
デメリット
- パトロールよりさらに高額(約300-400万円差)
- 納期が長い
比較結果:予算に余裕があり、レクサスブランドの価値を重視する方向け
マツダ CX-80
価格:460-630万円
メリット
- パトロールの約半額
- 3列シート7人乗り
- 直6エンジンの上質な走り
- 取り回しの良いサイズ
デメリット
- オフロード性能はパトロールに劣る
- ボディサイズが小さい
- ブランド力はパトロールに及ばない
比較結果:価格を抑えつつ、3列シートSUVが欲しい方向け
BMW X7 / Mercedes-Benz GLS
価格:1,200-2,000万円
メリット
- ドイツプレミアムブランドのステータス
- 洗練された走行性能
- 先進的な装備
デメリット
- オフロード性能はパトロールに劣る
- 維持費が高額
- 納期が長い
比較結果:オンロード重視で、ヨーロッパブランドを好む方向け
Range Rover / Range Rover Sport
価格:1,500-2,500万円
メリット
- オフロードとオンロードの両立
- 英国プレミアムブランドの魅力
- 豪華なインテリア
デメリット
- 極めて高額
- 信頼性に不安(故障率が高いという評判)
- 維持費が高額
比較結果:予算に糸目をつけず、英国ブランドを好む方向け
よくある質問(FAQ)
Q1. 新型パトロールの納期はどのくらいですか?
A. 2027年5月の発売予定ですが、発売後の納期については未定です。人気が集中した場合、ランドクルーザー300のように1-2年待ちになる可能性もあります。早期予約が推奨されます。
Q2. 日本仕様と海外仕様で違いはありますか?
A. 詳細は発表されていませんが、日本独自の装備(ゼログラビティシート等)が採用されることが明らかになっています。また、保安基準への適合や、左ハンドル・右ハンドルの設定などで違いが出ると予想されます。
Q3. NISMOモデルは日本で買えますか?
A. はい、日本でもNISMOモデルの導入が予定されています。価格は1,100-1,200万円程度と予想され、限定生産となる可能性があります。
Q4. 試乗はいつからできますか?
A. 2027年春頃から、全国の日産ディーラーで試乗車が用意されると予想されます。正式な試乗開始時期は、発売の1-2ヶ月前に発表されるでしょう。
Q5. ランクル300と比べてどちらが良いですか?
A. 用途によります。
- パトロールが向いている人:パワー重視、最新装備重視、広い室内空間が必要、希少性を求める
- ランクル300が向いている人:燃費重視(ディーゼル)、実績・信頼性重視、取り回しの良さ重視
Q6. 中古車で前モデル(Y62)を買うのはどうですか?
A. 前モデル(2010-2024年型)は日本未発売のため、並行輸入車のみです。価格は600-1,200万円程度ですが、左ハンドルが多く、部品供給や整備面での不安があります。新型を待つ方が賢明です。
Q7. 電動化(ハイブリッド・EV)の予定はありますか?
A. 現時点では、新型パトロールにハイブリッドやEVの設定は発表されていません。ただし、将来的には電動化モデルが追加される可能性はあります。
Q8. カスタムパーツは豊富ですか?
A. 発売直後はカスタムパーツが少ないと予想されますが、中東地域での人気を考慮すると、海外製パーツを中心に徐々に充実してくるでしょう。日本市場向けのカスタムパーツは、販売台数次第で変わってきます。
まとめ:新型パトロールは「待つべき」か?
結論として、新型パトロールを待つべきかどうかは、あなたの優先順位とライフスタイル次第です。
新型パトロールを「待つべき」人(おすすめ度:★★★★★)
- 圧倒的なパワーと最新テクノロジーを求める方
- 広い室内空間(特に3列目)が必要な方
- 希少性・差別化を重視する方
- 日産ブランド・NISMOに魅力を感じる方
- 2027年まで待つ時間的余裕がある方
- 大型ボディを受け入れられる駐車環境がある方
- 維持費の高さを許容できる経済力がある方
新型パトロールを「待たない方がいい」人(ランクル300等の代替案推奨)
- すぐに車が必要な方
- 燃費を最重視する方(特にディーゼル希望)
- 取り回しの良さを求める方
- 維持費を抑えたい方
- 実績と信頼性を最重視する方
- 都市部での使用が中心で、駐車場の制約が大きい方
最終的な推奨
新型パトロールは、日本市場における本格オフロードSUVの新たな選択肢として、大きな魅力を持っています。特に、GT-R由来のV6ツインターボエンジン、Googleビルトイン搭載、NISMOモデルの存在など、ランドクルーザー300にはない独自の魅力があります。
一方で、全長5.3m超、全幅2m超という大型ボディは、日本の道路環境では扱いづらい場面もあるでしょう。また、約20年ぶりの日本復活となるため、長期的な信頼性やリセールバリューについてはまだ未知数です。
総合評価:★★★★☆(5段階中4)
新型パトロールは、「待つ価値がある」魅力的なSUVです。ただし、万人向けではなく、大型SUVのデメリットを理解した上で、そのメリットを最大限に活かせる方に向いています。
2027年5月の発売まで約1年半。その間に、より詳細な情報が公開されるでしょう。発売直前には必ず試乗を行い、実車を確認してから最終判断することを強くおすすめします。

