マツダは2026年1月9日から11日まで幕張メッセで開催された「東京オートサロン2026」において、2026年春に日本発売を予定する新型「CX-5」を国内初公開しました。会場では新開発の塗装色「ネイビーブルーマイカ」を採用した車両と、アクセサリーパーツを装着した車両の計2台が展示され、来場者から大きな注目を集めました。
3代目となる新型CX-5は、2025年7月に欧州で先行発表され、今回が日本国内でのお披露目となります。本記事では、東京オートサロン2026の展示車両を実際に見て分かった新型CX-5の魅力と優れている点を徹底的に解説します。

新型CX-5の開発コンセプト「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」

新型CX-5の開発コンセプトは「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」。歴代CX-5のグローバル累計販売台数は550万台以上に達し、マツダの現行ラインナップにおける最量販車種(2018年以降)に成長しています。3代目となる新型は、さらに愛される存在となることをめざし、日常での使い勝手にこだわって開発されました。
【外装デザイン】進化した魂動デザインとクーペライクなプロポーション
2段式LEDヘッドライトが存在感を主張

新型CX-5の外装は、進化したブランドデザイン「魂動(Soul of Motion)」を採用し、質感が大幅に高められています。最も印象的なのが、これまでのマツダ車にはなかった2段式のLEDヘッドライトです。グリルを囲むように配置され、内部にボディカラーのアクセントを持つヘッドライトは、一目でCX-5と分かる個性を放ちます。
力強い造形のバンパーと、より大きくなったエアインテークにより、フロントフェイスはスポーティな印象を強めています。

クーペライクなロングルーフと伸びやかなサイドビュー

ひと目でCX-5と分かるプロポーションを踏襲しつつ、リア側がより長くクーペライクな形状となったことで、伸びやかで洗練された印象を受けます。よりエッジの効いたショルダーラインと、車体下部のスタイルを引き締めるサイドスカートがスポーティさを演出。
また、2列目の乗員の乗降性を向上させるため、リアドアの開口部も拡大されており、実用性とデザイン性を高い次元で両立しています。
新ロゴとワイドなリアデザイン

リヤでは、従来のエンブレムに代えて「MAZDA」のロゴを採用。細くワイドに広がるテールランプとデュアルエキゾーストシステム、グロスブラックのアクセントにより、洗練されたモダンなデザインに仕上げられています。
足元には17インチと19インチのホイールが設定され、SUVらしい力強さを表現しています。
【新色】定番カラーとなる「ネイビーブルーマイカ」の魅力
東京オートサロン2026で国内初公開となった**「ネイビーブルーマイカ」**は、マツダが新たに開発した塗装色で、新型CX-5から順次導入されます。この新色には、マツダの青系色への深いこだわりが詰まっています。

マツダブルーの系譜を継ぐ
マツダと青系色のつながりは深く、1970年代には企業のシンボルカラーとして「マツダブルー」を採用。初代CX-5のローンチカラーにも青系色が採用されるなど、マツダはこれまで「ブルー」の名を冠したカラーを150以上世に送り出してきました。

ハイレゾリューション化による美しさの追求
ネイビーブルーマイカは、「明るいところは鮮やかなブルー」に、「暗いところは深く美しいネイビー」に見える表現を目指して開発されました。その実現手段として、「ハイレゾリューション化(高解像度化)」をテーマに開発を進行。
緻密でクリアな色味や質感と明暗差を際立たせる高コントラストを両立するために、複数種類のマイカ(雲母片)をバランス良く配合した上で水平に配置。これにより、晴天、曇天などさまざまな環境でカラーがクルマの造形を際立たせます。
この「ディープクリスタルブルーマイカ」を進化させたネイビーブルーマイカは、定番色として永く愛されることを目指しています。
【ボディサイズ】大幅拡大で室内空間が劇的に向上
全長・全幅・ホイールベースが大型化

新型CX-5のボディサイズは以下の通りです:
- 全長×全幅×全高: 4,690mm × 1,860mm × 1,695mm
- ホイールベース: 2,815mm
従来型と比較すると:
- 全長: 4,575mm → 4,690mm (+115mm)
- 全幅: 1,845mm → 1,860mm (+15mm)
- 全高: 1,690mm → 1,695mm (+5mm)
- ホイールベース: 2,700mm → 2,815mm (+115mm)
特に全長とホイールベースが115mmも拡大されており、これにより室内空間、特に後席とラゲッジスペースが劇的に広くなっています。
魅力①:デザインと居住性を両立するパッケージング
開発主査の山口浩一郎氏によると、新型CX-5の最大の魅力の一つは「デザインと居住性を両立するパッケージング」です。ホイールベースの延長により、クーペライクな美しいプロポーションを保ちながら、後席とラゲッジの空間を大幅に拡大することに成功しました。
【内装デザイン】刷新されたHMIと快適性の追求

15.6インチ巨大タッチスクリーンディスプレイを採用
新型CX-5の内装は、最新の装備を採用することで質感と使い勝手が大幅に向上しています。最も目を引くのが、15.6インチの巨大タッチスクリーンディスプレイです(一部グレードでは12.9インチ)。これまでのダイヤル式のマツダコネクトシステムから大きくUIが変わりました。
魅力②:Googleビルトインによる音声操作の進化
インフォテインメントシステムにはGoogleビルトインが搭載され、Googleアシスタント、Googleマップ、Google Playなどの使用に対応。これにより、音声操作の精度が大幅に向上し、ドライバーの負担が軽減されます。
インフォテインメントシステム周辺の物理ボタンの多くが廃止され、洗練されたデザインに。ただし、ステアリングホイールには「Mazda」の新ロゴを採用したハードボタン式のスイッチを配置し、直感的な操作が可能となっています。
10.25インチデジタルメーターとアンビエントライト

ディスプレイには10.25インチのデジタルメーターも採用され、視認性が向上。さらにパノラミックサンルーフやドアパネルまで広がる7色のアンビエントライトシステムも装備され、夜間の車内は上質な雰囲気に包まれます。
BOSEプレミアムサウンドシステム
上級グレードには、定評のあるBOSEプレミアムサウンドシステムが搭載され、クリアで迫力あるサウンドを楽しめます。
【室内空間】クラス最大級の広さと使い勝手
魅力③:車中泊も可能なフルフラット空間
ボディサイズの拡大により、リヤシートはクラス最大級の空間を確保。足元空間が広く、大人が快適に座れるスペースが実現されています。
さらに注目なのが、車中泊も可能なフルフラット空間です。前席を倒すことで後席とつながり、大人がゆったりとくつろげる空間を作り出せます。東京オートサロン2026では、デイキャンプやピクニックをイメージした内装アレンジが提案され、前席にクッションを置いてリラックスできる使い方が紹介されました。
乗降性を高めるリアドア開口部の工夫

2列目の乗員の乗降性を向上させるため、リアドアの開口部が拡大されています。特にチャイルドシートの設置や子どもの乗降がしやすくなり、ファミリー層に配慮した設計となっています。
荷室の拡大とベビーカー縦積みの実演

ラゲッジスペースも大幅に拡大されました:
- 荷室サイズ: 長さ**+51mm**、高さ**+25mm**
- 荷室容量: 通常時で前モデル**+61Lの583L**
- 後席を倒すことで最大2,019L
4:2:4可倒リヤシートやワンタッチ可倒レバーにより使い勝手も向上。東京オートサロンでは、ベビーカーを縦積みできることが実演され、日常使いでの利便性の高さがアピールされました。
【パワートレイン】2.5Lマイルドハイブリッドと将来のSKYACTIV-Z
e-SKYACTIV G 2.5マイルドハイブリッド
新型CX-5には、**マイルドハイブリッドシステム「M ハイブリッド」**を組み合わせた2.5L直噴ガソリンエンジン「e-SKYACTIV G 2.5」が搭載されます。
- エンジン: 直列4気筒2.5Lガソリン + 24Vマイルドハイブリッド
- 出力: 187ps(190PS) / 139kW
- トルク: 251Nm(25.6kgm)
- トランスミッション: 6速AT
- 駆動: FF または AWD
前モデルに設定されていた2Lガソリンモデルと2.2Lディーゼルモデルは廃止されました。
2027年にストロングハイブリッド「SKYACTIV-Z」搭載予定
朗報なのが、2027年頃には新世代エンジン「SKYACTIV-Z」とストロングハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインが追加設定される予定であることです。
- エンジン: 直列4気筒2.5Lガソリン + ストロングハイブリッド
- システム出力: 270ps
- システムトルク: 50.0kgm
- 予想燃費: 22.0km/L
このパワートレインは、世界的に厳しくなっている環境規制に対応しながら出力を高めた次世代エンジンで、新型CX-5から初めて設定される予定です。楽しみでしかありません!
柔軟性を高めた走行性能
パワートレインは「車両の運転方法に基づいて、よりシャープなレスポンスと、よりリラックスした静かな挙動の両方を提供することに重点を置き、柔軟性を高めるために調整」されており、スポーティな走りと快適な乗り心地を両立しています。
【燃費性能】走りと環境性能を両立
マイルドハイブリッドモデルの燃費(欧州値)
- FF: 7.0L/100km(約14.3km/L)
- 4WD: 7.4L/100km(約13.5km/L)
ボディサイズを拡大しながら前モデルと同等の燃費を確保しており、環境性能と走行性能を高い次元で両立しています。
ストロングハイブリッドモデルの予想燃費
2027年に追加設定されるストロングハイブリッドモデルは、22.0km/L(予想)と、前モデルのディーゼル車を大幅に上回る燃費性能が見込まれています。
【安全装備】i-ACTIVSENSEとドライバー異常時対応システム
先進安全システム「i-ACTIVSENSE」
新型CX-5には、先進安全システム「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」が搭載されます。
- 夜間の歩行者認識精度を高めた自動ブレーキ
- 左右それぞれで分割されたLEDを緻密にコントロールする「アダプティブLEDヘッドライト」
- 先行車にあわせて停止から再発進まで対応するアダプティブクルーズコントロール
ドライバー異常時対応システム(DEA)
「コ・パイロットコンセプト」の一環として、「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を採用。ドライバーの体調の急変や居眠りを検知した際はアラームで警告し、反応がない場合はクルマを自動停止させ、安全が確保されます。
OTA(Over The Air)アップデート対応
新型CX-5は、OTA(Over The Air)によるソフトウェアアップデートに対応。購入後も最新の機能を追加できる将来性の高いシステムとなっています。
【価格】予想価格帯は295万円~450万円
新型CX-5の日本での価格は正式発表されていませんが、最新装備の採用により現行モデルから値上がりすることが予想されます。
予想価格帯
- エントリーグレード: 約295万円~
- 中間グレード: 約350万円~
- 上級グレード: 約400万円~450万円
上位モデルとしてCX-60が300万円台前半から設定されているため、エントリーグレードでは15万円ほどの値上げ、最上位グレードでは450万円ほどが見込まれます。
【発売時期】2026年春に日本発売予定
フルモデルチェンジしたマツダ新型CX-5は、2025年7月10日にワールドプレミアされ、**2026年春(4月~5月頃)**の日本発売が予定されています。すでに生産も開始されており、販売店での予約受付も近日中に始まる見込みです。
新型CX-5の優れている点まとめ
デザインの進化
- 2段式LEDヘッドライトによる個性的なフロントフェイス
- クーペライクなプロポーションによる伸びやかなサイドビュー
- 新開発のネイビーブルーマイカによる高級感と深み
- 新しい「MAZDA」ロゴの採用
室内空間の大幅拡大
- ホイールベース**+115mm**による広々とした室内
- クラス最大級のリヤシート空間
- 車中泊も可能なフルフラット空間
- ラゲッジ容量583L(通常時)、最大2,019L
- ベビーカー縦積み可能な使い勝手
最新テクノロジー
- 15.6インチ巨大タッチスクリーンディスプレイ
- Googleビルトインによる進化した音声操作
- 10.25インチデジタルメーター
- OTA(Over The Air)アップデート対応
- ドライバー異常時対応システム(DEA)
パワートレインの選択肢
- 2.5Lマイルドハイブリッドによる環境性能と走行性能の両立
- 2027年にSKYACTIV-Zストロングハイブリッド追加予定
- 予想燃費22.0km/Lの高効率
安全性能
- i-ACTIVSENSE先進安全システム
- アダプティブLEDヘッドライト
- ドライバー異常時対応システム(DEA)
まとめ:日常使いを極めた新世代SUV
東京オートサロン2026で実際に見た新型CX-5は、「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」のコンセプト通り、日常での使い勝手を極めた新世代SUVに仕上がっていました。
デザインと居住性を高い次元で両立したパッケージング、刷新されたHMIによる使いやすさ、車中泊も可能なフルフラット空間など、実用性を重視したマツダらしい真面目なクルマ作りが随所に感じられました。
さらに2027年にはSKYACTIV-Zストロングハイブリッドが追加される予定で、環境性能と走行性能のさらなる向上が期待できます。
歴代累計販売台数550万台以上を誇るマツダの最量販車種が、3代目でさらに進化を遂げました。2026年春の日本発売が待ち遠しい1台です。
新型CX-5については今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!

