ホンダ(本田技研工業)は、2026年4月17日(金)に新型乗用EV「インサイト(INSIGHT)」を正式発売しました。1999年にホンダ初の量産ハイブリッドカーとして誕生したインサイトが、4代目にしてフルモデルチェンジ。これまでのセダン・ハイブリッドという枠組みを大きく刷新し、クロスオーバーSUV+完全電気自動車(EV)という新たなカタチで復活を遂げました。販売台数は3,000台の限定販売となっており、ホンダのEV戦略における主力モデルとして大きな注目を集めています。
ホンダ インサイト フルモデルチェンジの概要:
2026年4月16日に正式発表、翌4月17日に発売されたホンダ新型インサイトは、中国で展開するEVシリーズ「e:N(イーエヌ)シリーズ」のSUVモデル「e:NS2」の日本向け仕様をベースに開発されました。EVに最適化されたプラットフォーム「e:N Architecture F」を採用し、フラッグシップミニバン「オデッセイ」に続く中国からの輸入販売モデルとなっています。グレードは1グレードのみのシンプルな構成で、価格は550万円。CEV補助金(130万円)を活用することで、実質的な負担を抑えながら購入できることも大きな魅力です。

インサイト歴代モデルの系譜とフルモデルチェンジの意義:
インサイトは1999年に初代モデルが登場して以来、ホンダの環境技術をけん引してきた歴史あるモデルです。初代は2シーターのハイブリッドカーとして燃費性能を世界に示し、2代目・3代目においても低燃費のハイブリッドセダンとして進化を続けました。しかし今回の4代目フルモデルチェンジでは、ハイブリッドの枠を完全に超え、純粋な電気自動車として生まれ変わっています。これはホンダが掲げる「2040年にグローバルで販売する新車をすべてEVまたはFCV(燃料電池車)にする」というカーボンニュートラル戦略と完全に一致しており、インサイト復活はホンダのEV本気度を象徴するフルモデルチェンジと言えます。
ホンダ インサイト 2026年モデルの価格と補助金:
新型インサイトの価格体系はシンプルで、1グレードのみの設定となっています。
- 車両本体価格:5,500,000円(消費税10%込み)
- CEV補助金:1,300,000円(国の補助金)
- 補助金適用後の実質負担額:4,200,000円前後
CEV補助金を活用することで、500万円を切る実質負担でホンダの最新EV技術を搭載したクロスオーバーSUVを手に入れることができます。なお、Honda ON Limited Editionとして、新車販売オンラインストア「Honda ON」専用のホワイト内装仕様も数量限定で設定されており、ボディカラーはダイヤモンドダスト・パールまたはクリスタルブラック・パールの2色から選択可能です。

新型インサイトのボディサイズ:
4代目インサイトは、クロスオーバーSUVとして堂々たるボディサイズを誇ります。全長は4,785mm、全幅は1,840mm、全高は1,570mmで、ホイールベースは2,735mmに設定されています。参考として、ホンダの人気SUVであるCR-V e:HEVの全長が4,700mm、ホイールベースが2,700mmであることを考えると、新型インサイトがいかに大きく広い室内空間を実現しているかがわかります。車重は1,770kgで、最低地上高は140mmとなっています。EV専用プラットフォームを採用したことで、床下にバッテリーをフラットに配置でき、広大な室内空間の確保に貢献しています。

フルモデルチェンジで刷新されたデザイン:
新型インサイトのエクステリアは、"個性派EV"をコンセプトに一目でインサイトとわかる際立ったデザインを追求しています。シャープで伸びやかな造形が力強い躍動感を演出し、カタマリを前方へ押し出すような突進感のあるフロントフェイスが採用されました。フロントにはワイドなスタイルのヘッドライトと、光るHエンブレムが存在感を強調。リアはウィンドウを大きく傾斜させたクーペSUVスタイルとし、空力性能も向上させています。足元には18インチのホイールを装着し、全体的な引き締まった印象を演出しています。

インテリアは包み込むような造形と空間全体の繋がりを意識したラウンドデザインを採用。上質なソフトパッド素材をふんだんに使用するとともに、インパネやドアの造形に沿ったLEDアンビエントランプがキャビン全体を幻想的に彩ります。センターコンソールをドライバーと助手席の間を隔てない構造とすることで前席間のウォークスルーを実現し、利便性を高めています。

ボディカラーラインナップ:
新型インサイトのボディカラーは全5色が設定されています。ダイヤモンドダスト・パール(66,000円高)、クリスタルブラック・パール、スレートグレー・パール(44,000円高)、そしてホンダ新色となるアクアトパーズ・メタリックII(44,000円高)、オブシダンブルー・パールという個性豊かなカラーが揃っています。特に新色のアクアトパーズ・メタリックIIは、EVらしい先進的な印象を与える美しいブルーグリーン系のカラーで、新型インサイトの象徴的な色として注目されています。
パワーユニットと航続距離:
ホンダ インサイト 2026年モデルの走行性能の核心は、高出力・高トルクながらコンパクトに設計されたEVドライブユニットと、大容量かつ薄型化されたバッテリーの組み合わせにあります。電気モーターは最高出力204ps(約150kW)、最大トルク31.6kgmを発生し、バッテリー容量は68.8kWhを確保。これによりWLTCモードでの航続距離535kmという長距離走行を実現しています。日常の通勤や買い物から週末の長距離ドライブまで、充電の心配をほとんどすることなく使用できる実用的な走行距離です。
急速充電(50kW以上)対応で、充電残量警告灯点灯時から80%まで約40分での充電が可能です。また、ディーラーオプションのAC外部給電器「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」を使用することで、最大1,500Wまでの電力をアウトドアや災害時などに活用できるV2L(Vehicle to Load)機能も備えています。
走りの質感とドライブモード:
EVならではの滑らかで静かな走行フィールを活かしつつ、ホンダならではの「操る喜び」を追求した新型インサイト。走行シーンやドライバーの好みに合わせて4つのドライブモードを選択することができます。日常走行向けの「NORMAL」、燃費重視の「ECON」、雪道や滑りやすい路面に対応する「SNOW」、そして走りの楽しさを前面に押し出した「SPORT」から構成されています。SPORTモードではアクティブサウンドコントロールが作動し、滑らかで伸びやかなサウンドが加速感をさらに強調。減速時にもサウンド制御が行われることで、走行全体を通じた一体感が生まれ、静粛性と走りの楽しさを見事に両立しています。
充実した車内快適装備:
新型インサイトには、上質なドライブ体験を演出する最新の快適装備が豊富に搭載されています。
まず注目すべきはホンダ車初採用となる「インテリジェントヒーティングシステム」です。シート・ステアリング・インテリア各ヒーターの協調動作により、後席乗員の有無を自動判別して空調出力と消費電力を最適化するAUTOモードを備えています。さらに輻射熱を用いたパネルヒーターを新たに組み合わせることで、従来の温風ヒーターと比べて省電力かつ静粛性が高く、車内が乾燥しにくい快適な温暖環境を実現しています。

同じくホンダ車初採用の「アロマディフューザー機能」も新型インサイトならではの装備です。エアコン作動時に6種類のカートリッジから選んだ香りを室内に広げることができ、最大3本のカートリッジを同時装着可能です。ディスプレイオーディオ画面から気分に合わせた香りを選ぶことで、移動時間そのものを心地よい体験に変えてくれます。

音響面では、専用設計のBOSEプレミアムサウンドシステムを採用。最適配置された12個のスピーカーにより、全席で自然な広がりと臨場感あふれる音場を実現しています。インフォテインメントには12.8インチの大型ディスプレイオーディオとヘッドアップディスプレイを搭載し、最新の「Honda CONNECT」によりジェスチャー操作やAIアシスタントによる直感的なインターフェースを実現。スマートフォンやスマートウォッチからの車両状態・位置確認、リヤシートカメラによる子供の取り残し確認など、先進的なコネクテッド機能も充実しています。



Honda SENSINGによる安全装備:
新型インサイトには、ホンダの先進安全運転支援システム「Honda SENSING」が全車標準装備されています。前方を広角に検知するフロントワイドビューカメラと、車両前後に配置された計8つのソナーセンサーを組み合わせることで、従来よりも高い精度で周囲の状況を認識します。搭載される機能は衝突軽減ブレーキ(CMBS)、誤発進抑制機能(前後)、近距離衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)、車線維持支援システム(LKAS)、トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、オートハイビーム、ブラインドスポットインフォメーション、Hondaパーキングパイロット、パーキングセンサーシステムの計15項目にのぼり、日常のあらゆるシーンでドライバーをしっかりとサポートします。

ホンダ インサイト フルモデルチェンジ まとめ:

2026年4月17日発売のホンダ インサイト(4代目)は、ハイブリッドカーの先駆者としての歴史を継承しながら、完全電気自動車クロスオーバーSUVへと大胆にフルモデルチェンジした意欲作です。WLTCモード535kmの航続距離、204psのパワフルなEVモーター、ホンダ車初のアロマディフューザーやインテリジェントヒーティングシステムなど、質・量ともに充実した装備を550万円というプライスに凝縮しています。CEV補助金を活用すれば実質400万円台での購入も可能であり、3,000台の限定販売という希少性も含め、ホンダのEVラインナップの中核を担うモデルとして高い注目を集めています。ホンダがEV時代に向けて放つ渾身の一台、新型インサイトの動向から今後も目が離せません。
ホンダ ニュースリリース

