Honda Cars India Ltd.(HCIL)が新型「Honda City(ホンダ・シティ)」のフェイスリフトモデルのティザー画像を公式公開し、2026年5月22日にインド国内で正式発表されることが明らかになりました。キャッチコピーは “It’s time for a different vibe. Get ready for a new feeling with the new Honda City.”(新しい感覚を体験する時が来た。新しいホンダ・シティで、新たなフィーリングを)というもので、従来モデルからの大きな変化を予感させます。
インド市場をリードするホンダの主力セダン、7年ぶりの大幅刷新へ
すでにディーラーにて実車が撮影・流出しており、発表前にもかかわらずフロントデザインを含む詳細な外観がほぼ明らかになっています。自動車ジャーナリストのAkbar Merchant氏がX(旧Twitter)上にカモフラージュなしのプロトタイプ画像を投稿したことで、世界中のホンダファンから注目を集めています。
EXCLUSIVE! Here's your first look at the refreshed Honda City for India ahead of the May 22 launch event. pic.twitter.com/Bsqz8MN9y7
— Akbar Merchant (@akbars600) May 13, 2026
ホンダ・シティとは:インド市場における存在感
ホンダ・シティは、インドを中心としたアジア市場向けに展開されてきたCセグメントセダンです。現行の第5世代モデルは2019年に登場し、2023年に軽微なアップデートを受けましたが、今回の2026年型は「2度目のフェイスリフト」として、より実質的な変更が加えられる見通しです。インド市場では、Hyundai Verna(ヒュンダイ・ヴェルナ)、Skoda Slavia(シュコダ・スラヴィア)、Volkswagen Virtus(フォルクスワーゲン・ヴィルトゥス)などの競合車と激しい販売競争を繰り広げており、商品力の強化は急務となっていました。

なお、Hondaは2026年5月に発表した新たなハイブリッド戦略において、北米・日本・インドを優先市場に指定しており、このタイミングでのシティ刷新は同社の戦略と完全に一致しています。
エクステリア(外観)デザインの変更点
今回のフェイスリフトにおける最大のハイライトは、フロントフェイスの大胆な刷新です。流出した実車画像やティーザー画像から判明した主な外観変更点を以下にまとめます。
- フロントグリル: ハニカム(蜂の巣)パターンを採用したグロスブラックの新デザインへと刷新。従来モデルのクローム装飾を廃し、ボディカラーのトリムに変更されています。
- ヘッドライト: スリムなLEDヘッドライトを採用し、ライトバースタイルのDRL(デイタイムランニングライト)が追加されています。よりシャープでスポーティな印象を与えます。
- フロントバンパー: バンパー下部が再設計され、縦型カットアウトが入るよりエッジの効いたデザインに変更。スプリッターも鋭く刷新されています。
- ホンダバッジ: エンブレムの位置がフロントグリル上部からノーズ部分(バンパー中央付近)へと移動しました。
- サイドビュー: ボディの基本シルエットに大きな変化はありませんが、新しいスポーティデザインのアルミホイール(約16インチ)が採用される見込みです。クローム装飾はブラックアウトに変更されており、よりモダンな印象となっています。
- リア: テールランプは形状こそ踏襲しつつも、「クリアレンズ効果」を採用した新デザインに変更。ブーツリッドスポイラーもよりスリムなデザインに刷新され、リアバンパーも改良されています。
インテリア(内装)と新機能
インテリアについては、ダッシュボードの基本レイアウトが現行モデルから大きく変わらない一方で、インフォテインメントシステムが強化されます。現行の8インチタッチスクリーンに代わり、より大型のフリースタンディング(独立型)タッチスクリーンが中央に配置されます。ステアリングホイール(3スポーク)、セミデジタルメータークラスター、ロータリー式のエアコン操作部は引き続き採用される模様です。カラースキームはブラック&ベージュが継続されながら、新しいキャビンテーマも追加される可能性があります。
引き続き搭載される既存装備として、ワイヤレス充電、ワイヤレスAndroid Auto/Apple CarPlay対応、電動サンルーフ、キーレスエントリー、オートヘッドライト、リアACベント、8スピーカーサウンドシステムなどが挙げられます。
新たに追加される主な装備として特筆すべきは、シートベンチレーション の採用です。インド市場の高温環境を考えると、ユーザーに大きな恩恵をもたらす装備追加といえます。
安全装備・ADAS(先進運転支援システム)
2026年型シティは安全面でも大幅に強化される見通しです。新たに360度カメラシステムが搭載されることが実車画像からも確認されており(フロント部にカメラが確認済み)、Honda Sensing ADASパッケージもより高度なものへとアップグレードされることが予想されます。
その他に搭載が予想される安全装備は次の通りです:6つのエアバッグ、レベル2 ADAS(先進運転支援)、タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)、電子スタビリティコントロール(ESC)、ヒルスタートアシスト(HSA)、リアパーキングセンサー、ISOFIXチャイルドシートアンカーなどが挙げられます。
パワートレイン(エンジン・ハイブリッド)
メカニカルな部分については、基本的に現行モデルが踏襲される見通しです。
ガソリンモデルには、1.5リッター自然吸気SOHC i-VTECエンジンが継続搭載されます。最高出力は121PS(89kW)、最大トルクは145Nmで、6速マニュアルトランスミッションまたは7速CVT(無段変速機)と組み合わされます。
エンジン排気量:1,498cc|最高出力:121 PS(89 kW)|最大トルク:145 Nm
ハイブリッドモデル(e:HEV)については、同様のフェイスリフトを受けてガソリンモデルと同時、または近い時期に発売される見込みです。e:HEVシステムはシステム合計出力126PS(93kW)を発生します。現行のe:HEVモデルは₹19,99,900(約20,800米ドル)からとなっており、フェイスリフト後も同様の価格帯になると予想されます。
予想価格と競合モデル
現行のホンダ・シティ(第5世代)の価格帯は₹11,99,900(約120万円相当)からとなっており、フェイスリフト後は**₹12.50ラック〜₹19.00ラック(約150万〜230万円相当)**程度になると予想されています。主な競合モデルはHyundai Verna、Skoda Slavia、Volkswagen Virtusの3車種です。いずれも近くアップデートが予定されており、インドのセダン市場は今後も熱い競争が続く見通しです。
| グレード | 予想価格(Ex-Showroom) |
|---|---|
| SV MT | ₹14.20 ラック |
| V MT | ₹15.41 ラック |
| VX MT | ₹16.34 ラック |
| ZX CVT(最上位) | ₹18.00〜19.00 ラック(予想) |
ホンダのインド市場戦略:2028年に向けた拡大計画
今回のシティ刷新はホンダのインド事業拡大戦略の一環でもあります。Hondaは2028年より、インド市場において最も人気の高いセグメントに向けた「戦略的モデル」を順次投入する計画を発表しています。また二輪車ビジネスにも引き続き注力しており、バイクユーザーが自動車にアップグレードする際のブランド移行をスムーズにする狙いもあります。
まとめ:2026年5月22日の正式発表に注目
新型ホンダ・シティ(2026年フェイスリフト)は、シャープなフロントデザイン、充実した先進装備、ベンチレーテッドシートや360度カメラの追加など、インド市場の競争激化に対応した実質的な改良が施されています。正式な価格・スペック・バリアント(グレード)構成の詳細は、2026年5月22日の公式発表にて明らかになります。今後もHCIL(Honda Cars India Ltd.)の動向から目が離せません。

