2018年日本自動車販売年間ランキングで軽自動車では1位はホンダ N-BOXで241,870台で首位となった。全自動車販売台数でも首位である。2位はスズキ スペーシアで152,104台で全自動車販売台数でも2位である!しかし、1位のN-BOXとの販売台数の差は89,766台もあり日本では現在太刀打ちできる車種はない状態だ。しかし、派生モデル新型「スペーシアギア」を追加し2018年12月20日発売した。今後どこまでN-BOXに近づけるか気になるスペック比較をしてみた。
スズキ 新型スペーシアにいて
スペーシア/スペーシア カスタム
スズキは新型スペーシアとスペーシアカスタムのフルモデルチェンジを行い2017年12月14日に発売した。プラットフォームを刷新し、剛性や静粛性、衝突性能、走行性能などを大幅に向上させた上で軽量化を達成している。
プラットフォームを滑らかな形状にすることで補強部品を減らし、さらに板厚を薄くするとともに骨格部を連続化することで、より少ない部品で十分なボディー剛性を確保。ボディーでは高張力鋼板を全体の約46%に使い、とくに強度の高い超高張力鋼板(1180MPa 980MPa)の使用範囲を11%から約16%まで拡大。アンダーボディーでは主要な構造と部品のレイアウトを全面刷新しており、剛性、静粛性、衝突性能、走行性能などを軽量化しつつ引き上げている。これらにより、曲げ剛性とねじり剛性を約30%向上させている。軽量化の面ではフロントフェンダーやロアクロスメンバーなどに樹脂素材をスズキ車として初めて使用。シートでもシートバックフレームの構造見直し、ボディー側に対する取付部品の溶接化を行う。
スペーシア ギア
スペーシアをベースに外観をSUVテイストに演出。見た目は今話題の新型ジムニーやハスラー、クロスビーに似たフロントマスクを採用している。ギアと名付けているが「道具」を表しており、ベースはスペーシアのためMTではなくCVTをそのまま採用している。
インテリアにはツールボックスをモチーフにした大きな助手席アッパーボックスアクティブにアウトドアを遊べるようにオレンジのステッチを施したはっ水加工のブラックシート、防汚仕様の荷室フロアとリアシート背面を採用している。
フロアが防汚仕様のため、泥のついた自転車やスノーボード、サーフボードなどもそのまま入れることができる。
スペーシアの情報はこちら
スズキ 新型 スペーシアギア SUVテイスト 2018年12月20日発売
ホンダ 新型N-BOX / N-BOX カスタム
ホンダは新型N-BOX / N-BOXカスタム のフルモデルチェンジを行い2017年8月31日に発表した。2017年9月1日に発売開始。
今回のフルモデルチェンジはキープコンセプトであるが、9割の部品を見直し、使い勝手や操作性の向上、約80kgの軽量化による燃費向上となる。気になる燃費だがJC08モード燃費 NA:27.0km/L ターボ:25.6km/Lとなる。
各パーツのレイアウト変更により助手席が後席近くまでスライドが可能になる新開発「助手席スーパースライドシート」を採用し、スライド幅57cmとなり居住空間を拡大することで競争力を維持することになる。
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ホンダ 新型 N-BOX / N-BOX カスタム フルモデルチェンジ Honda SENSING 全モデル標準搭載 2017年9月1日発売
新型スペーシアと新型N-BOX ボディサイズ比較
サイズ | 新型スペーシア | 新型N-BOX |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,800mm | 1,790~1,815mm |
ホイールベース | 2,460mm | 2,520mm |
乗車定員 | 4名 | 4名 |
サイズは軽自動車の規格制限もあるのでどちらも差がない。しかし、若干ではあるがホイールベースは新型N-BOXの方が長いので安定性や乗り心地で有利となる可能性があるだろう。
新型スペーシアと新型N-BOX NAエンジン比較
スペック | 新型スペーシア | 新型N-BOX |
---|---|---|
エンジン | 660cc直列3気筒 DOHC+モーター | 658cc 直列3気筒 DOHC i-VTECエンジン |
最高出力 | 38kW(52ps)/ 6,500rpm | 43kW(58PS)/ 7,300rpm |
最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/ 4,000rpm | 65Nm(6.6kgm)/ 4,800rpm |
モーター最大出力 | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm | - |
モーター最大トルク | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm | - |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード燃費 | 26.4〜28.2km/L | 25.0km/L〜27.0km/L |
価格 | 133万3,800円〜 173万2,320円 | 138万5,640円~ 174万9600円 |
NAモデルのスペック比較をすると、マイルドハイブリッドを採用しているスペーシアの方が燃費がいい。更に、モーターアシストがあるためトルクも高くなる。更にベースグレードの価格差はスペーシアの方が安い。
新型スペーシアと新型N-BOX ターボエンジン比較
スペック | 新型スペーシア | 新型N-BOX |
---|---|---|
エンジン | 660cc直列3気筒 DOHCターボ+モーター | 658cc 直列3気筒 DOHC i-VTECエンジン |
最高出力 | 47kW(64ps)/ 6,000rpm | 47kW(64PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 98Nm(10.0kgm)/ 3,000rpm | 104Nm(10.6kgm)/ 2,600rpm |
モーター最大出力 | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm | - |
モーター最大トルク | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm | - |
トランスミッション | CVT | CVT (7スピードモード付き) +パドルシフト |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD | 2WD(FF)/4WD |
JC08モード燃費 | 24.0〜25.6km/L | 23.4km/L〜25.6km/L |
価格 | 1,695,600円〜 1,813,320円 | 169万8,840円~ 202万6,080円 |
ターボモデルを比較するとやはり、マイルドハイブリッドを採用しているスペーシアの方が燃費がいい。更に、モーターアシストがあるためトルクも高くなる。
新型スペーシアと新型N-BOX その他スペックを比較
N-BOXとスペーシアのスライドドアを比較するとN-BOXは、開口幅640mm、スペーシアは、600mm。室内高はN-BOXは1,400mm、スペーシアは1,410mmである。室内高は10mmの差なのであまりないが、スライドドアの会計幅がスペーシアが40mm開くのが狭いため乗り降りはN-BOXの方が優位性がある。更にN-BOXには「ハンズフリースライドドア」をオプション設定しており利便性でもN-BOXに優位性がある。
新型スペーシア | 新型N-BOX | |
---|---|---|
開口幅 | 600mm | 640mm |
室内高 | 1,410mm | 1,400mm |
新型スペーシアと新型N-BOXスペック比較の感想
スペックなどトータル的に見て、室内空間を重視するならN-BOX、燃費を極限まで気にする方はスペーシアといったところだろう。あとはエクステリアやインテリアの好き好きでしか判断できないかもしれない。
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