三菱は新型 アウトランダー PHEVのマイナーチェンジ(一部改良)を2017年2月9日発売した。ビルシュタインダンパーや構造用接着剤でボディ剛性を向上させた。新グレード「S Edition」を追加。価格:365万9,472円~478万9,260円。
アウトランダーについて
初代アウトランダーは2005年-2012年まで発売されており現行モデルは2012年から現在までの販売となっていおり、2016年モデルを2015年6月18日と7月9日発売しマイナーチェンジを迎えた。
アウトランダーはエアトレックの後継車種だが、サイズは一回りほど大柄である。アウトランダーという名は元々エアトレックの輸出名であり、(日本国内での)初代の登場に合わせて名をアウトランダーに統一した。先代アウトランダー(=エアトレック)を継続販売していた日本国外ではアウトランダーEXとして販売される。
2012年にプラグインハイブリッドEVシステムを搭載した「アウトランダーPHEV」を公式発表し2013年1月24日販売開始した。プラグインハイブリッド車の発売はトヨタ・プリウスPHVに次いで日本での量産型2車種目となる。
マイナーチェンジでフロントデザインを一新したほか、パワートレイン、ボディ、シャシーなどを大幅改良することで、静粛性、加速性、操縦安定性、乗り心地、燃費などの向上を果たす。
新型アウトランダー PHEVについて
今回のマイナーチェンジ(一部改良)では多数の装備をラインナップする。
後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)後退時車両検知警報システム死角になりやすい斜め後方の車両の存在をお知らせどれだけ注意しても、走行中に斜め後ろを走っているクルマの存在には気付きにくいものです。斜め後方の車両の存在を検知してドライバーにお知らせし、安全を確保するための技術。
プラグインハイブリッドEVシステム
(1)高速道路の合流など加速時において、駆動用バッテリーからの電力供給をより持続させ、発電のためのエンジン始動を遅らせることで、今まで以上にEV走行を維持できるよう改良しました。エンジン始動性を改良したことで、従来よりも素早く、モーターへ電力供給が可能となり、高速道路の追い越しなど、強い加速が必要な状況下での加速レスポンスを向上させました。駆動用バッテリーの電力消費を抑える「バッテリーセーブモード」、充電する「バッテリーチャージモード」に加え、EV走行を優先させ、可能な限りエンジン始動を抑える「EVプライオリティモード」を新たに設定しました。充電制御を改良し、約80%までの急速充電時間を約30分から約25分に短縮したことによって利便性を向上するとともに、時間課金制の充電器を使用した際のお客様ご負担を軽減します。
(2)操縦安定性 ショックアブソーバーのバルブ構造見直しと減衰力の最適化により、操縦安定性と接地性を向上させました。また、リヤのトーコントロールアームのブッシュを変更することで、直進安定性と操舵時の手応えを向上させ、さらに快適で安心感の高い走りを実現しました。車両運動統合制御システム「S-AWC」では、雪道など滑りやすい路面で使うLOCKモードにおいて、前後のモーター駆動力制御と、ブレーキによるアクティブヨーコントロール[AYC]制御を見直すことにより、旋回性能やハンドル操作に対するコントロール性を向上させています。
e-Assist の性能を向上
歩行者も検知対象に追加。
【衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)】
先行車との車間距離が急に縮まった場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートします。
【低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)】
低速走行時(約5~約30km/h)先行車との車間距離が急に縮まった場合、自動ブレーキによって衝突の回避、または被害の軽減をサポートします。
【車線逸脱警報システム(LDW)】
走行中の車線から逸脱しそうな場合に、ドライバーに警報で注意を促します。
【レーダークルーズコントロールシステム(ACC)】
渋滞での走行時でも、先行車との車間を維持しながらの走行を可能とします。
【誤発進抑制機能】
シフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制します。
【誤発進抑制機能(前進&後退時)(UMS)】
前進時および後退時、シフトやペダルの操作ミスによる急発進を抑制します。
「Apple Car Play」「Android Auto 」対応ディスプレイオーディオCarPlayは運転に集中したまま車の中でiPhoneを使うより優れた安全な方法。Android Auto は高度な音声認識でGoogleマップなどのアプリケーションの操作が可能。ロックフォードフォズゲート プレミアムサウンドシステムはMグレード以外にオプション設定。
電動パーキングブレーキ&ブレーキオートホールド
スイッチ操作で駐車ブレーキができる。駐車時にブレーキペダルから足を話しても停車状態を維持し
アクセルペダルを踏むと自動で駐車ブレーキが解除されるブレーキオートホールドを装備。
EVプライオリティモード
エンジンを仕様せずモーターのみでEV走行ができるモードを追加。
更に、アウトランダーPHEVのスポーツ仕様をSエディション追加

S エディション
価格:4,789,260円
ビルシュタイン社製の高性能ショックアブソーバーを採用しました。構造用接着剤をボディの要所に塗布することでボディ剛性を向上させたことと相まって、接地性の大幅な向上により車両挙動を安定させ、プレミアムなスポーティグレードに相応しい上質な乗り心地と優れた操縦安定性を実現しました。
エクステリアでは、フロントラジエターグリル、アルミホイールをダーククローム調で統一し、Bピラー及びCピラーを光沢のあるブラック、前後バンパー下部のスキッドプレートをボディカラー同色とすることで、スポーティなプレミアム感を演出しました。また、ルーフパネルをブラック色とする2トーンカラー(有料色)を「S Edition」専用色の3色(除くルビーブラックパール)に設定。低重心でスポーティな印象を高めます。さらに、ブラック塗装されたルーフレール(メーカーオプション)を選択可能とし、ルーフパネルと統一できる設定としました。インテリアでは、ステアリングホイール、メーターフード、センターコンソールアームレスト、ドアアームレスト、本革シートにレッドステッチを施し、各種パネル(インパネ、ドアトリム、コンソールアッパー、センタースイッチ)をシルバーのジオメトリック調で統一することで、スポーティで上質な居住空間としています。また、ブラックのヘッドライニングと各種トリムで居住空間を引き締め、アクセル及びブレーキペダルをアルミ製とすることで、スポーティ感をいっそう高めています。
スペック | アウトランダーPHEV |
---|---|
全長 | 4,695mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,710mm |
ホイールベース | 2,670mm |
エンジン | 2.0L 直4 MIVEC DOHCエンジン +前後2モーター |
最高出力 | 118ps/4,500rpm |
最大トルク | 19.0kgm/4,500rpm |
モーター最大出力 | 前/後:82ps/82ps |
モーター最大トルク | 14.0kgm/19.9kgm |
トランスミッション | Direct Shift-CVT |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー 13.8kWh |
駆動方式 | 4WD |
乗車定員 | 5名 |
ハイブリッド JC08モード燃費 | 20.0~20.2km/L |
プラグインハイブリッド JC08モード燃費 | 60.2~60.8km/L |
ソース
三菱ニュースリリース
https://www.mitsubishi-motors.com/publish/pressrelease_jp/products/2017/news/detail5046.html
三菱アウトランダーPHEV