スズキはスペーシアギアのフルモデルチェンジを行い2024年7月25日に発表・2024年9月20日発売します。価格は195万2500円~215万7100円となります。新型となりより魅力的になった新型スペーシアギアをご紹介します。ティーザ画像を公式サイトにて2024年7月25日に発表しました。25日以降は各販売店で先行販売が開始される予定です。
今回はもちろん、ベースは2023年11月22日に発売した3代目となる軽ハイトワゴンとなる新型スペーシアです。デザインや快適で居心地のよい室内空間、安全機能などの進化を果たしています。一体どんなモデルになるのか、スペックや価格を含め、詳しく解説します。
スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ について
「スペーシアギア」では、スズキ軽自動車として初めてデジタルスピードメーター&マルチインフォメーションディスプレイ(カラー)とステアリングヒーターが採用されます。プラットフォームには「HEARTECT(ハーテクト)」が採用され、環状骨格構造や構造用接着剤の導入により、ボディ剛性や操縦安定性が向上しました。また、アンダーボディ接合面には減衰接着剤が使用され、室内の静粛性が高められました。乗り降りのしやすさを考慮し、リアステップの地上高(345mm)やスライドドアの開口幅(600mm)、開口高(1250mm)が設計されました。さらに、後席の乗降性を向上させるために、持ち手部分を拡大した乗降グリップが追加されました。
- エクステリアデザインを変更
- 大型9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビゲーションを採用
- スズキ初採用となる「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」を採用
- 「後部座席センターアームレスト」「オットマン」「パーソナルテーブル」を採用
- 最新の「R06D型 エンジン」を採用
スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ エクステリア について
エクステリアはキープコンセプトですが、デザイン変更を行いイメージを一新します。
「スペーシアギア」は先代とほぼキープコンセプトであり、フロントデザインなどが多少変更されます。一目見て「スペーシア ギア」とわかる丸目のLEDヘッドランプとヘッドランプガーニッシュに加え、メッキブロックのフロントグリルを採用したことで、力強い印象を表現しています。また、フロントとリヤにスキッドプレートを採用し、SUVらしさを表現しています。
サイドドアガーニッシュにオレンジの「GEAR」ロゴを配することで、気持ちが高まるような遊びゴコロを演出しています。
ホイールは、プラスのネジをモチーフとし、「スペーシア ギア」専用のガンメタリック塗装の14インチアルミホイールを採用しました。
エンブレムは、オレンジのアクセントが効いたガンメタリックの2トーン仕様とし、全ての車体色とのマッチングを吟味したカラーコーディネートとしました。また、ビード形状を入れることで、アウトドアギアのような機能的な質感を表現しています。
ルーフレールは、ブロックが付いたような立体的な造形にし、力強さを表現しています。
ボディカラーについて
2トーンルーフ仕様車にはカラートレンドであるアースカラーにガンメタリックのルーフ色を配色しました。「スペーシア ギア」初採用のミモザイエローパールメタリック ガンメタリック2トーンルーフ、ソフトベージュメタリック ガンメタリック2トーンルーフなど2トーン6色、モスグレーメタリックなどモノトーン3色の全9パターンを設定しました。
モノトーン
- モスグレーメタリック
- ピュアホワイトパール
- ブルーイッシュブラックパール3
ツートンカラー
- ミモザイエローパールメタリックガンメタリック2トーンルーフ
- ソフトベージュメタリックガンメタリック2トーンルーフ
- オフブルーメタリックガンメタリック2トーンルーフ
- クールカーキパールメタリックガンメタリック2トーンルーフ
- デニムブルーメタリックガンメタリック2トーンルーフ
- フェニックスレッドパールガンメタリック2トーンルーフ
スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ インテリア について
- 大型9インチHDディスプレイ搭載のメモリーナビゲーション、デジタルメーター+液晶を採用
- 撥水加工ファブリックシート
- 防汚タイプラゲッジフロア
- 「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」採用
インテリアでは、より使いやすい配置やスペースを重視しています。
新しいデザインのステアリングホイールにはステアリングヒーターが採用され、大型な9インチHDディスプレイを搭載したメモリーナビゲーションやデジタルメーター+液晶など、スズキ初採用の「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」も装備されています。軽自動車としては後部座席にも快適装備が施され、「後部座席センターアームレスト」や荷物の落下防止に使える「マルチユースフラップ」はオットマンとしても活用可能です。また、「パーソナルテーブル」にはタブレットなどを置けるストッパーも付いています。「スペーシアギア」では助手席アッパーボックスアクティブには、アウトドアで遊ぶ際に役立つ防水加工のブラックシートに表皮は山の稜線や歯車、タイヤパターンなどをイメージした意匠を採用、オレンジのステッチが施されており、荷室フロアとリアシート背面も防汚仕様です。そのため、泥や雪などが付着した自転車やスノーボード、サーフボードなどもそのまま収納できます。ビッグオープントレーガーニッシュ、インパネボックスなどにカーキグリーンを採用、ツールボックスのような丈夫な印象を際立たせています。メーターは丸モチーフに多角形ディテールを組み合わせたプロテクト感のあるデザインを採用しました。
スズキ 新型 「スペーシアギア」フルモデルチェンジ SUZUKI connect(スズキコネクト)搭載
SUZUKI connect(スズキコネクト)搭載。「SOSボタンや自動での緊急通報(ヘルプネット)」「スマートフォンで車をリモート操作(エアコン/うっかり通知/ドアロック/ハザードランプ消灯)」「クルマのトラブル解決サポート」「クルマの位置確認」「クルマに何かあったらお知らせ(セキュリティアラーム/エンジン始動通知)」などに対応。
スズキ 新型「スペーシアギア」「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を搭載
「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」を採用。衝突被害軽減ブレーキに、ミリ波レーダー、単眼カメラ、超音波センサーの3種類のセンサーを採用。新たに、検知対象として、車両、歩行者に加えて自転車や自動二輪車に対応。交差点での右折、左折の出会い頭時の車両、歩行者なども検知してさまざまな衝突回避、軽減を図る。
前方衝突警報機能約5km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性があると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示によって警報を発する機能。夜間の歩行者も検知。
前方衝突警報ブレーキ機能衝突の可能性が高まると、警報に加え自動的に弱いブレーキを作動させ、運転者に衝突回避を促す機能。
前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能衝突の可能性が高いと判断したあと、運転者が強くブレーキを踏むと、 ブレーキアシストが作動しブレーキ制動力を高める機能。
自動ブレーキ機能衝突が避けられないと判断した場合に、自動で強いブレーキが作動し、衝突の回避、または衝突被害を軽減する機能。
誤発進抑制機能ペダルやシフトの操作ミスによる衝突の回避に貢献、前方約4m以内の障害物をステレオカメラで検知。停車、または約10km/h以下の徐行中、障害物があるにもかかわらずアクセルを大きく踏み込んだ場合に、エンジン出力を自動で抑えて急発進、急加速を抑制する機能。最長約5秒間、エンジン出力を自動的に抑制。
車線逸脱警報機能車線を外れそうになるとブザー音とメーター内の表示灯で警報約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線の左右区画線を認識。車線を逸脱すると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。
ふらつき警報機能車両が蛇行するとブザー音とメーター内の表示灯で警報、約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線内での車両の蛇行パターンから、ふらつきと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。
先行車発進お知らせ機能先行車の発進をブザー音とメーター内の表示でお知らせ停車時、先行車が発進して約4m以上離れても、自車が停止し続けた場合、ブザー音とメーター内の表示で運転者に先行車が発進したことをお知らせする機能。
ロードサインアシスト(RSA)前方のカメラで認識した道路標識を、マルチインフォメーションディスプレイに表示するシステム。
後方誤発進抑制機能リアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーが車両後方にある障害物を検知すると自動ブレーキを作動させる。
後退時ブレーキサポートリアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーが車両後方にある障害物を検知すると自動ブレーキを作動させる。 全方位モニター用カメラパッケージ (全方位パッケージ 全方位モニター用カメラパッケージ装着車 メーカーオプション)クルマの前後左右4カ所にカメラを設置。対応ナビゲーション(販売会社装着アクセサリー)を装着すれば、クルマを真上から見たような俯瞰(ふかん)の映像などをモニターに映し出す「全方位モニター」に。運転席から見えにくい場所も画面上で確認でき、狭い場所での駐車に貢献する。
ハイビームアシスト ステレオカメラが対向車のヘッドランプなどの明るさを検知し、自動でハイビームとロービームを切り替えます。これにより、切り替え操作なくハイビームでの走行が可能になり、街灯の少ない道路でも安心して夜間の走行ができる。
アダプティブクルーズコントロール(ACC)ステアリングのACCスイッチを押せば先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、車間距離を保ちながら自動的に加速・減速します。車間距離は3段階(短・中・長)で設定が可能。先行車がいない場合はあらかじめ設定した速度(全車速追従)をキープ。
標識認識機能 走行中、ステレオカメラが認識した道路標識を適切なタイミングでメーター内のマルチインフォメーションディスプレイに表示。「最高速度」「はみ出し走行禁止」「補助標識」「一時停止」「車両進入禁止」に対応。
ヘッドアップディスプレイ 運転席前方のダッシュボード上に、車速、シフト位置や警告などをカラーで表示。運転中、ドライバーの視線上に必要な情報表示ができるので、視線移動や焦点調節が少なくなり、安全運転に役立つ。
全方位モニター用カメラパッケージ (セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラパッケージ装着車 メーカーオプション) クルマの前後左右4カ所にカメラを設置。対応ナビゲーション(販売会社装着アクセサリー)を装着すれば、クルマを真上から見たような俯瞰(ふかん)の映像などをモニターに映し出す「全方位モニター」に。運転席から見えにくい場所も画面上で確認でき、狭い場所での駐車に貢献する。
スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ 価格 グレード について
スペーシアは「HYBRID XZ」「HYBRID XZ」の2モデルを設定されました。価格は先代モデルに比べて226,600円~234,300円アップとなりますが、電動パーキングブレーキをはじめとする先進装備を多数装備しているので決して高くはないと思います。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格(10%) |
---|---|---|---|---|
スペーシアギア HYBRID XZ | 直列3気筒660cc <R06D型> +モーター (マイルドハイブリッド) | CVT | 2WD | 1,952,500円 |
4WD | 2,072,400円 | |||
スペーシアギア HYBRID XZ ターボ | 直列3気筒660cc <R06D型> ターボ+モーター (マイルドハイブリッド) | 2WD | 2,037,200円 | |
4WD | 2,157,100円 |
スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ スペックについて
パワートレーンは、最高出力36kW(49PS)/6500rpm、最大トルク58Nm(4.1kgfm)を発生するR06D型エンジンと最高出力1.9kW(2.6PS)/1500rpm、最大トルク40Nm(4.1kgfm)/100rpmを発生するWA04C型モーターを組み合わせるマイルドハイブリッドを搭載。
ターボモデルには最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgfm)/3000rpmを発生するR06A型と、最高出力2.3kW(3.1PS)/1000rpm、最大トルク50Nm(5.1kgfm)/100rpmを発生する。
スペック | スペーシギア HYBRID XZ | スペーシアギア HYBRID XZ ターボ |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,785mm | 1,785mm |
ホイールベース | 2,460mm | 2,460mm |
エンジン | 直列3気筒660cc <R06D型> +モーター (マイルドハイブリッド) | 直列3気筒660cc <R06D型> ターボ+モーター (マイルドハイブリッド) |
最高出力 | 36kW(49ps)/ 6,500rpm | 47kW(64ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 58Nm(5.9kgm)/ 5,000rpm | 98Nm(10.0kgm)/ 3,000rpm |
モーター最大出力 | 1.9kW(2.6ps)/ 1,500rpm | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm |
モーター最大トルク | 40Nm(4.1kgm)/ 100rpm | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD(FF)/ 4WD | 2WD(FF)/ 4WD |
乗車定員 | 4名 | 4名 |
WLTCモード燃費 | 22.2km/L(2WD) 20.2km/L(4WD) | 19.8km/L(2WD) 19.2km/L(4WD) |
編集部から一言
スズキの中で現在最も力を持つのは「スペーシア」です。2023年のスズキの年間販売ランキングでは圧倒的な1位を獲得しています。しかし、同年の軽自動車販売ランキングでは「N-BOX」に大きく差をつけられ、2位に甘んじています。しかし、今回のフルモデルチェンジでスペーシアには多くの魅力的な装備が採用され、さらに魅力的なモデルとなりました。そして今回の「スペーシアギア」のラインナップ追加により、販売力を更に強化できると期待されます。2024年はダイハツ工業の不祥事の影響で「タント」の販売台数が激減し、第二のライバルであるN-BOXとの1位争いは「スペーシア」に集中することでしょう。結果がどうなるか、今後の展開が楽しみです。
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スズキ ニュースリリース
https://www.suzuki.co.jp/release/a/2024/0920
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