スズキは、軽ハイトワゴンとなる新型「スペーシア」「スペーシア カスタム」を2023年11月22日に発売する。旧型モデルと新型とはどの様な進化を遂げたのか順番に比較してみた。購入時の参考にしていただければ幸いです。
新型と旧型 スペーシア エクステリア比較
3代目新型「スペーシア」のエクステリアは先代とほぼキープコンセプトであり、フロントデザインなどが多少変更される。
旧型スペーシア
新型 スペーシア
スペック | 2代目 スペーシア | 3代目 スペーシア | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm | 0mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm | 0mm |
全高 | 1,785mm | 1,785mm | 0mm |
ホイールベース | 2,460mm | 2,460mm | 0mm |
新型と旧型 スペーシアカスタム エクステリア比較
3代目 新型「スペーシアカスタム」のエクステリアは、大型フロントグリルは艶のあるブラックをベースに2本の太いメッキのラインを配したデザインとなり、2代目モデル同様にフロントバンパーやバックドアにメッキガーニッシュが施された。LEDヘッドランプは周辺がブラック化され、フロントターンランプの点滅方法が「LEDシーケンシャルターンランプ(流れるウインカー)」となり、ポジションランプとの機能切替式となった。リアコンビネーションランプは点灯時に広範囲に発光する厚肉導光レンズを採用。
旧型 スペーシアカスタム
新型 スペーシアカスタム
スペック | 2代目スペーシ アカスタム | 3代目スペーシア カスタム | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm | 0mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm | 0mm |
全高 | 1,785mm | 1,785mm | 0mm |
ホイールベース | 2,460mm | 2,460mm | 0mm |
新型と旧型 スペーシア インテリア比較
3代目 新型「スペーシア」ではメーターはスピード表示がデジタル化されて左側に配置され、右側には4.2インチに大型化されたカラーマルチインフォメーションディスプレイを装備。また、スピーカーに音声案内用を追加したことで音声やメロディでの案内が可能となった。メーカーオプションのスマートフォン連携メモリーナビゲーションは純正アクセサリーで用意されているドライブレコーダーとの連動、HDMI入力対応、スズキコネクト連携機能が備わり、純正アクセサリーのDVD/CDユニットを装着することで、音楽CDやDVDビデオ(CD-R/RW、DVD-R/RWを含む)の再生も可能となる。2代目モデルでは助手席側のインパネ上部がふた付きのアッパーボックスとなっていたが、間仕切りが付いたビッグオープントレーに変更された。
旧型 スペーシア インテリア
新型 スペーシア インテリア
3代目 新型「スペーシア」一部グレードにはリアシートにスズキ車初となる「マルチユースフラップ」が装備され、引き出してフラップの角度を上げると駐車などでの休憩時に脚を乗せられるオットマンモードに、引き出した状態でフラップの角度を下げると走行時の安定姿勢をサポートするレッグサポートモードに、フラップを引っ込めた状態で跳ね上げると座面に置いた荷物の落下を予防する荷物ストッパーモードと目的に応じた使い分けが可能である。
中央には左右独立となる収納式の後席センターアームレストも装備される。折りたたみ格納式のパーソナルテーブルは改良が加えられ、スマートフォンやタブレットを立てかけるためのストッパー、紙パック(500mlや小容量のスリムタイプに対応)だけでなく幼児用マグにも使用可能なマルチサイズ対応のドリンクホルダー、格納時でも使用可能なショッピングフックが設けられた。USB電源ソケット(Type-A/Type-C)はインパネに加え、後席右側のリアクォーターポケット付近にも設けられた。
最大の3代目 新型「スペーシア」変更点は「HYBRID X」に設定の「セーフティプラスパッケージ」装着車とカスタムはパーキングブレーキが電動式となり、停車中にブレーキペダルから足を離しても停車状態を保つブレーキホールドも搭載されたほか、カスタムの一部グレードにはスズキ車初となるステアリングヒーターも搭載された。
新型と旧型 スペーシア エンジン比較
2代目モデル同様にマイルドハイブリッドシステムを継続搭載する、NA車はエンジンが燃焼効率を改善したR06D型へ換装され、CVTは軽量化及び高効率化がされた新型に変更。これらにより燃料消費率が2代目モデル(2021年12月仕様変更モデル)よりも向上され、NA・2WD車は「2030年度燃費基準85%達成車」、NA・4WD車は「同80%達成車」となった。
スペック | 旧型 スペーシア | 新型 スペーシア |
---|---|---|
エンジン | 660cc直列3気筒 DOHC+モーター | 直列3気筒660cc <R06D型> +モーター |
最高出力 | 38kW(52ps)/ 6,500rpm | 36kW(49ps)/ 6,500rpm |
最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/ 4,000rpm | 58Nm(5.9kgm)/ 5,000rpm |
フロントモーター 最大出力 | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm | 1.9kW(2.6ps)/ 1,500rpm |
フロントモーター 最大トルク | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm | 40Nm(4.1kgm)/ 100rpm |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
WLTCモード 燃費 | 22.2km/L(2WD) 20.2km/L(4WD) | 25.1km/L(2WD) 22.4km/L(4WD) |
スペック | 旧型 スペーシア | 新型 スペーシア |
---|---|---|
エンジン | 直列3気筒660cc ターボ+モーター (マイルドハイブリッド) | 直列3気筒660cc <R06D型> ターボ+モーター (マイルドハイブリッド) |
最高出力 | 47kW(64ps)/ 6,000 rpm | 47kW(64ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 98 Nm (10.0 kgm)/ 3,000 rpm | 98Nm(10.0kgm)/ 3,000rpm |
フロントモーター 最大出力 | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm | 2.3kW(3.1ps)/ 1,000rpm |
フロントモーター 最大トルク | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
WLTCモード 燃費 | 19.8km/L(2WD) 19.2km/L(4WD) | 21.6km/L(2WD) 19.8km/L(4WD) |
新型 スペーシア 3代目 について思うこと
現在、スズキで最も売れている「スペーシア」であるが、2023年上半期(4~9月)軽自動車ランキングでは3位と1位のN-BOXを抜かすことがなかなかできない。しかし、今回、3代目となった新型は快適装備を多数装備、その中でも販売で関わってくるであろう、「電動パーキングブレーキ」「オートブレーキホールド」が採用はかなり市場では大きな要因となるかもしれない。更に、先代よりも新型エンジンを搭載するなど改良を行ったことでWLTCモード燃費も改善されている。同時期に「N-BOX」もフルモデルチェンジを果たしており、どちらが販売台数が伸びるのか注目である。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→【2023年】「電動パーキングブレーキ」&「オートホールドブレーキ」の搭載車はどれだ?一覧にまとめてみた
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→3代目 新型「スペーシア」 フルモデルチェンジ 打倒「N-BOX」多くの機能を搭載 2023年11月22日発売へ
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→仕様が判明 3代目 新型「スペーシア」スズキ初「電動パーキングブレーキ&ホールド」搭載 2023年11月9日発売
スズキ スペーシア