マツダは、「MAZDA2」のフルモデルチェンジを行い、2025年10月に新型を発売する予定です。現行モデルである「デミオ(4代目)/ MAZDA2」は2014年7月17日に発表され、同年9月26日に発売されました。既に約10年が経ち、11年目に入るということで、待望のフルモデルチェンジとなります。次期型の予想CGも届いていますが、一体どんなモデルになるのか、徹底解説します。
新型 MAZDA2 フルモデルチェンジ について
新型では、エクステリアはキープコンセプトを踏襲しつつ、フロントとリアのデザインを変更します。デザインテーマとしては、「魂動(こどう)」を全面的に採用し、シャープで力強い印象を与える顔つきになります。特に、ヘッドライトの形状が以前のモデルと比べて切れ長なデザインに変更されます。さらに、マツダ独自のGVC(Gベクタリングコントロール)や、新しい世代の車両構造技術である「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用することで、全方位で洗練されたダイナミックな性能を実現します。ボディの環状構造を強化して剛性を飛躍的に向上することになります。
新型のインテリアでは、メーターパネルを液晶化し、最新の「NEW MAZDA CONNECT(ニューマツダコネクト)」を採用します。このシステムには、TFT 8.8インチのインフォテインメントシステムが搭載され、さらに「Android Auto」と「Apple CarPlay」にも対応します。これにより、より使いやすく、快適な車内空間が提供されます。
新型では、エンジンには「SKYACTIV-G 1.5+M-Hybrid」「SKYACTIV-D 1.5」、そして「EVモデル(RE レンジエクステンダー)」をラインナップすると予想されています。
また、先進安全技術である次世代の「i-ACTIVSENSE」は全車に標準搭載されます。これにより、高い安全性と燃費効率を兼ね備えたモデルが提供されます。
新型 MAZDA2 予想スペック について
ボディサイズは5ナンバーサイズを維持し、全長とホイールベースを30mm伸ばすことで現行よりも室内空間を確保します。
スペック | MAZDA2 | MAZDA2 |
---|---|---|
モデル | 15 | XD |
全長 | 4,095mm | 4,095mm |
全幅 | 1,695mm | 1,695mm |
全高 | 1,525mm | 1,525mm |
ホイール ベース | 2,600mm | 2,570mm |
エンジン | SKYACTIV-G 1.5 1.5L 直4気筒DOHC エンジン | SKYACTIV-D 1.5L 直4気筒DOHC ディーゼルエンジン |
最高出力 | 81kW(110ps)/ 6,000rpm | 77kW(105ps)/ 4,000rpm |
最大トルク | 141Nm(14.4kgm)/ 4,000rpm | 250Nm(25.5kgm)/ 1,500~2,500rpm |
モーター 最高出力 | 4.8kW(6.5PS)/ 1,000rpm | |
モーター 最大トルク | 61Nm(6.2kgfm)/ 100rpm | |
乗車定員 | 5名 | |
トランス ミッション | 6AT/6MT | 6AT/6MT |
駆動方式 | 2WD 4WD | 2WD 4WD |
WLTCモード 燃費 | 19.0km/L 17.2km/L | 21.6km/L 19.2km/L |
EVモデルは「e-SKYACTIV R-EV」マツダ ロータリー(RE) レンジエクステンダー
MX-30 Rotary-EVに搭載されるe-SKYACTIV R-EVを採用する可能性があります。「マツダ RE レンジエクステンダー」(Range Extender:航続距離延長装置)レンジエクステンダーとは、電気自動車(EV)に発電専用のエンジンを搭載することにより、航続距離を延ばすための装置。ハイブリッドカーがエンジンとモーターを使い分けながら走行するのに対して、レンジエクステンダーEVで車両の駆動に用いるのはモーターのみ。エンジンはあくまでもバッテリーを充電するためのみに使われる。EVでは航続距離が最大のネックといわれていますが、これを補完する技術として注目を集めている。搭載するバッテリーの容量をある程度まで抑えられるため車内スペースが確保できたり、バッテリーにかかるコストを抑えられるというメリットもある。
フロントにモーターを置き、前輪駆動する。中央にリチウムイオンバッテリー置き。後ろには排気量330ccのシングルロータリーエンジンを発電機として搭載したものになる。
スペック | MAZDA2 |
---|---|
モデル | Rotary-EV |
全長 | 4,065mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,570mm |
ホイールベース | 2,655mm |
エンジン | 水冷1ローター |
エンジン最高出力 | 72ps(53kW)/4,500rpm |
エンジン最大トルク | 112Nm/4,500rpm |
モーター最高出力 | 170ps(125kW) |
モーター最大トルク | 260Nm |
バッテリー | リチウムイオン17.5 kWh |
駆動方式 | 2WD |
WLTCモード 燃費 | 約15.4km/L以上 |
WLTC EV 航続距離 | 約107km以上 |
新型 MAZDA2 次世代の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」
新型では、「i-ACTIVSENSE」技術が標準装備されます。さらに、アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間歩行者検知機能が追加されます。また、TJA(交通渋滞アシスト)、FCTA(フロント・クロス・トラフィック・アラート)、DM(ドライバーモニタリング)、TSR(交通標識認識システム)など、最新の機能が採用されます。これにより、より安全で快適なドライブが実現されます。
- ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)
- 交通標識認識システム(TSR)
- フロント・クロス・トラフィック・アラート(FCTA)
- リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)
- スマート・シティ・ブレーキ・サポート[後退時](SCBS R)(AT車のみ)
- リアパーキングセンサー(センター/コーナー)
- アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)夜間歩行者検知機能あり
- AT誤発進抑制制御[前進時](AT車のみ)
- 先進ライト
- ハイ・ビーム・コントロールシステム(HBC)
- アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)車線逸脱警報システム(LDWS)
- 交通渋滞アシスト(TJA)
- レーンキープアシスト(LAS)
- ドライバーモニタリング(DM)
新型 MAZDA2 フルモデルチェンジ 予想 価格 について
価格についてですが、現行モデルのMAZDA2の価格は1,548,800円~2,622,400円となっていますが、次期モデルのMAZDA2は間違いなく値上げとなることが予想されます。理由としては上記記載の多くの先進装備や改良と物価上昇の影響で価格があがると予想しています。
MAZDA2 2024年モデル 価格グレード
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) | 前モデル 比較 |
---|---|---|---|---|
15C | SKYACTIV- G1.5 (高圧縮) | 2WD | 1,548,800円 | 19,800円 |
15C | 4WD | 1,768,800円 | 19,800円 | |
15 BD | 2WD | 1,741,300円 | 93,500円 | |
15 BD | 4WD | 1,961,300円 | 93,500円 | |
15 SPORT | 2WD | 2,083,400円 | 81,400円 | |
15 SPORT | 4WD | 2,303,400円 | 81,400円 | |
15MB | SKYACTIV- G1.5 | 2WD | 1,768,800円 | 19,800円 |
XD | SKYACTIV- D1.5 | 2WD | 1,955,800円 | 52,800円 |
XD | 4WD | 2,175,800円 | 52,800円 | |
XD BD | 2WD | 2,084,500円 | 93,500円 | |
XD BD | 4WD | 2,304,500円 | 93,500円 | |
XD SPORT+ | 2WD | 2,402,400円 | 81,400円 | |
XD SPORT+ | 4WD | 2,622,400円 | 81,400円 |
デミオ(4代目)/ MAZDA2について
旧型モデルである「デミオ(4代目)/ MAZDA2」は2014年7月17日に発表され、同年9月26日に発売されました。このモデルでは、エクステリアにはデザインテーマ「魂動 - Soul of Motion」が採用され、全長が160mm延長されて4,060mm、ホイールベースが80mm延長されて2,570mmとそれぞれ拡大されました。一方で、全幅は1,695mmで5ナンバーサイズを維持しています。
型式 | 発売日 | 内容 |
---|---|---|
初代 DW系 | 1996年8月27日 | 初代モデルを発売 |
1998年9月8日 | 一部改良 内外装をリフレッシュ、装備を充実。サスペンションの改良により、乗り心地も向上。 | |
2000年9月12日 | 一部改良 | |
2002年7月 | 生産終了 | |
2代目 DY系 | 2002年8月7日 | フルモデルチェンジ 17年ぶりにフォードと共同開発した新世代小型車用プラットフォームである、マツダ・DYプラットフォームを使用。 |
2003年3月27日 | 一部改良 | |
2004年4月23日 | 一部改良 | |
2005年4月13日 | マイナーチェンジ | |
2007年6月 | 生産終了 | |
3代目 DE系 | 2007年7月5日 | フルモデルチェンジ |
2008年7月14日 | 一部改良 | |
2011年6月9日 | マイナーチェンジ マツダの次世代技術SKYACTIV TECHNOLOGYが初めて市場に投入。 | |
2012年4月3日 | 一部改良 | |
2013年7月11日 | 一部改良 | |
2013年12月12日 | 一部改良 | |
2014年8月 | 生産終了 | |
4代目 DJ系 | 2014年9月11日 | フルモデルチェンジ |
2015年4月23日 | 特別仕様車「Mid Century(ミッド・センチュリー)」・「Urban Stylish Mode(アーバン・スタイリッシュ・モード)」を発売。 | |
2015年12月24日 | 商品改良。同時に特別仕様車「BLACK LEATHER LIMITED」を設定。 | |
2016年10月14日 | 商品改良 同時に特別仕様車「Tailored Brown」を設定、2016年11月17日発売。 | |
2017年4月20日 | 商品改良。同日発売。 | |
2017年11月9日 | 商品改良。同時に特別仕様車「Noble Crimson(ノーブル クリムゾン)」を設定。2018年8月30日商品改良。同時に特別仕様車「Mist Maroon(ミスト・マルーン)」を発売。 | |
2019年7月18日 | マイナーチェンジすると共に、日本国内向け名称の「デミオ」から日本国外向けと同じ「MAZDA2」に変更する。 | |
2020年4月23日 | 特別仕様車 White Comfort | |
2020年5月28日 | 特別仕様車 SMART EDITION追加 | |
2021年6月24日 | 一部商品改良 特別仕様車「Sunlit Citrus(サンリット シトラス)」 | |
2023年1月27日 | 大幅商品改良 エクステリアデザインを変更しイメージを変更 |
編集部から一言
現行モデルは既に約10年の長いサイクルを経ています。マツダのコンパクトカーラインナップで唯一の存在であるMAZDA2は、今回のフルモデルチェンジにおいて、多くの先進的な仕様を採用することで、先代モデルから大幅な仕様向上が期待されます。さらに、電動化の進展も予想されており、今後のMAZDA2にはますます期待が高まります。
今後、新しい情報が入り次第お伝え致します。
マツダニュースリリース
https://www2.mazda.com/ja/publicity/release/2018/201810/181002a.html
マツダ