日産のフラッグシップミニバン、エルグランドが2026年10月にフルモデルチェンジを実施し、第4世代となる新型エルグランド(E53型)として登場する予定です。現行モデル(E52型)は2010年の発売から15年もの長きにわたり販売されてきましたが、いよいよ最新技術を満載した新型へと進化を遂げます。
今回のフルモデルチェンジでは、長年ライバルとしてしのぎを削ってきたトヨタのアルファード/ヴェルファイアに対抗すべく、電動化が最優先事項とされています。日産の主力ハイブリッドシステムであるe-POWERの搭載はもちろん、将来的にはBEV(バッテリー電気自動車)モデルの投入も視野に入れ、燃費性能の大幅な向上が見込まれています。
新型エルグランドは、日産の新しいデザイン言語を採用し、エクステリア、インテリアともに刷新されます。さらに、最新の運転支援システム「プロパイロット2.0」や、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」など、日産の持つ先進技術が惜しみなく投入される予定です。
この記事では、新型エルグランドのフルモデルチェンジに関する最新情報を、エクステリア、インテリア、パワートレイン、安全装備、価格、発売日など、多角的に詳しく解説していきます。
新型エルグランド フルモデルチェンジ まとめ
- エクステリア:
- EVミニバンコンセプト「ニッサン ハイパーツアラー」のデザイン要素を反映
- 横長のシグネチャーLEDランプ、ブーメラン形状のヘッドランプ
- 流行の横一文字リアLEDテールランプ
- 新しい日産エンブレム
- シャープでダイナミックなボディライン
- インテリア:
- 上質さと快適性を追求したデザイン
- 12.3インチフル液晶デジタルメーター
- 9インチまたは12.3インチタッチスクリーンディスプレイ(NISSAN CONNECT)
- 電動パーキングブレーキ&ホールド
- Amazon Alexa搭載
- 広々とした室内空間
- 3列シート7人乗りと8人乗りを設定
- 7人乗り仕様は2列目シートにオットマン付きキャプテンシート
- パワートレイン:
- 第2世代e-POWER搭載 (次世代の1.5L 直列4気筒 可変圧縮比ガソリンエンジン「VCR」)
- 電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」採用
- 高い燃費性能と走行性能を両立
- 安全装備:
- 最新の運転支援システム「プロパイロット2.0」
- 高速道路での同一車線内ハンズオフ走行可能
- 7種類の先進運転支援システムから構成される「360°セーフティアシスト」
- プロパイロット パーキング
- プロパイロット リモート パーキング
- 価格: 400万円台後半から (現行モデルより上昇)
- 発売時期: 2026年10月予定
- ライバル: トヨタ アルファード/ヴェルファイア
- 目標: アルファード/ヴェルファイアに負けない燃費性能と走行性能、先進技術の実現
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日産 新型 エルグランド フルモデルチェンジ エクステリアについて
新型エルグランドのエクステリアは、2023年のジャパンモビリティショーで公開されたEVミニバンコンセプト「ニッサン ハイパーツアラー」のデザイン要素を色濃く反映したものになると予想されています。
「ニッサン ハイパーツアラー」は、日産の最新のデザイン言語を採用し、エルグランドのイメージを一新するコンセプトカーです。ユニークなフローティングルーフや力強いボディ形状など、個性的で存在感のあるデザインが特徴です。
具体的には、新型エルグランドでは以下のようなデザイン要素が取り入れられる可能性が高いでしょう。
- 横長のシグネチャーLEDランプ: フロントフェイスに精悍な印象を与えるとともに、先進性をアピールします。
- ブーメラン形状のヘッドランプ: シャープな印象を与えるとともに、夜間の視認性を向上させます。
- 流行の横一文字リアLEDテールランプ: リアビューにワイド感と高級感を演出します。
- 新しい日産エンブレム: 新世代の日産を象徴するエンブレムが装着されます。
- シャープでダイナミックなボディライン: 従来のエルグランドよりもスポーティで洗練された印象を与えるデザインになります。
日産は2024年3月25日に開催した新経営計画「The Arc」説明会にて、今後発売を予定している複数の新型車のシルエットを動画で公開しました。その中に、次期エルグランドと思われる大型ミニバンのシルエットも確認されています。
このシルエットから、新型エルグランドは、新しい日産エンブレムを採用し、シャープでダイナミックなボディラインを持つことが予想されます。
日産 新型 エルグランド フルモデルチェンジ インテリア について
新型エルグランドのインテリアは、上質さと快適性を追求した空間へと進化します。デジタル化が進み、先進的な機能が充実する一方で、エルグランドらしい高級感も維持されるでしょう。
具体的な変更点としては、以下のような点が挙げられます。
- 12.3インチフル液晶デジタルメーター: 従来のアナログメーターからデジタルメーターへと変更され、先進的な印象を与えます。
- 9インチまたは12.3インチタッチスクリーンディスプレイ(NISSAN CONNECT): 大型タッチスクリーンディスプレイを採用することで、ナビゲーションやエンターテイメント機能の操作性を向上させます。
- 電動パーキングブレーキ&ホールド: 従来の足踏み式パーキングブレーキから電動パーキングブレーキへと変更され、操作性が向上します。
- Amazon Alexa搭載: 音声アシスタントAmazon Alexaを搭載することで、音声操作による利便性を向上させます。
また、室内空間は先代モデルよりも広くなり、開放感が向上する見込みです。シートレイアウトは、3列シート7人乗りと8人乗りが設定される予定です。7人乗り仕様では、2列目シートにオットマンを備えたキャプテンシートを採用し、後席の快適性をさらに高めます。。7人乗り仕様では、2列目シートにオットマンを備えたキャプテンシートを採用し、後席の快適性をさらに高めます。
日産 新型 エルグランド 全方位運転支援システム 「360°セーフティアシスト」標準搭載
新型エルグランドには、最新の運転支援システム「プロパイロット2.0」が搭載される予定です。プロパイロット2.0は、高速道路での同一車線内ハンズオフ走行を可能にするなど、高度な運転支援機能を備えています。
また、「360°セーフティアシスト」も標準搭載されます。360°セーフティアシストは、
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- アダプティブハイビームアシスト/ハイビームアシスト
- 後退時車両検知警報 RCTA
- インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)
- RCTA 後退時車両検知警報
- 標識検知機能
など、7種類の先進運転支援システムから構成されています。
これらの安全装備により、新型エルグランドは、ドライバーの安全運転をサポートし、事故のリスクを低減します。
日産 360° セーフティアシスト 全方位運転支援システム とは?搭載車について
日産 新型 エルグランド プロパイロット(パイロットドライブ 2.0)搭載
プロパイロット(パイロットドライブ 2.0)が搭載されます。このシステムでは、車両に搭載されたカメラ、レーダー、ソナー、GPS、3D高精度地図データ(HDマップ)を組み合わせて使用し、車両の周囲360度の情報と道路上の正確な位置を把握します。特に高速道路上では、周囲の複雑な車両の動きをリアルタイムで把握します。さらに、ドライバーモニターカメラを装備しており、ドライバーが前方を注視しているかを常に監視します。
ナビゲーションシステムで目的地を設定し、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行が開始されます。このシステムでは、ルート上にある高速道路の出口までの走行を支援し、ドライバーが前方に注意している限り、同一車線内でハンズオフが可能となります。さらに、ナビゲーションと周囲360度のセンシング情報に基づいて、車線変更の適切な開始タイミングをシステムが判断し、ドライバーに提案します。ドライバーがハンドルに手を添え、スイッチ操作で承認することで、車線変更支援が開始されます。
日産 新型 エルグランド パワートレイン
新型エルグランドには、日産の主力ハイブリッドシステムであるe-POWERが搭載されることが確実視されています。e-POWERは、エンジンで発電し、モーターで駆動するシステムで、電気自動車のようなスムーズな加速と優れた燃費性能を両立しています。
搭載されるエンジンは、次世代の「1.5L 直列4気筒 可変圧縮比ガソリンエンジン(VCR)」になると予想されています。このエンジンは、可変圧縮比技術を採用し、高効率な燃焼を実現することで、燃費性能をさらに向上させることが期待されます。
また、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」も採用される予定です。e-4ORCEは、4輪の駆動力を独立して制御することで、優れた走行安定性と快適な乗り心地を実現する技術です。
これらの技術により、新型エルグランドは、ライバルのアルファード/ヴェルファイアに匹敵する、あるいはそれ以上の燃費性能を実現すると予想されます。具体的には、現行エルグランドの2.5Lガソリン車の燃費が10.0km/Lであるのに対し、新型エルグランドのe-POWERモデルでは19km/Lの燃費性能が期待されています。
エルグランド まずe-POWERを採用 今後EV化もありえる
新経営計画「The Arc」によると、2024年度から2026年度にかけての電動パワートレインの新車投入モデル数が公表され、e-POWERは、2025年度には1モデル、2026年度には3モデルが投入予定です。
新型エルグランドには、日産の主力ハイブリッドシステムであるe-POWERが搭載されることが確実視されています。e-POWERは、エンジンで発電し、モーターで駆動するシステムで、電気自動車のようなスムーズな加速と優れた燃費性能を両立しています。
搭載されるエンジンは、次世代の「2.0L 直列3気筒 ガソリンエンジン」になると予想されています。このエンジンは、可変圧縮比技術を採用し、高効率な燃焼を実現することで、燃費性能をさらに向上させることが期待されます。
また、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」も採用される予定です。e-4ORCEは、4輪の駆動力を独立して制御することで、優れた走行安定性と快適な乗り心地を実現する技術です。
これらの技術により、新型エルグランドは、ライバルのアルファードやヴェルファイアに匹敵する、あるいはそれ以上の燃費性能を実現すると予想されます。
VCターボエンジン+e-POWERシステム
新型エクストレイル e-POWERに採用されるVCターボエンジンエンジンとモーターを採用し、最高出力200psを発生する強力なモーターを搭載することで、スポーツカー並みの走りを楽しむことができます。
スペック | エルグランド e-POWER |
---|---|
エンジン | 発電専用2.0L直4エンジン VCターボ+ モーター型式:EM57 |
モーター最高出力 | 200ps/ 3008〜10000rpm |
モーター最大トルク | 254N・m(25.9kgf・m)/ 0〜3008rpm |
WLTCモード燃費 | 約16km/L |
ライバル車種について
ライバル車種であるトヨタのアルファードとヴェルファイアは、2023年6月21日にフルモデルチェンジを行いました。新型モデルは好調な販売を記録しており、競合車種が不在とさえ言われるほどです。しかし、新型エルグランドに搭載されるプロパイロットとe-POWERは、レーンチェンジや危険回避などの自動運転技術と燃費向上が期待できます。そのため、これらの要素が組み合わさることで、現行モデルよりも販売力が飛躍的に向上し、販売台数が増加することが期待されます。
エルグランドについて
- 初代E50型は1997年5月19日 から販売を開始。 モーター系(ローレル販売会社)が「キャラバン・エルグランド」(CARAVAN ELGRAND)プリンス系(スカイライン販売会社)が「ホーミー・エルグランド」(HOMY ELGRAND)と車名が分けられてミニバンタイプとして登場した。
- 2代目 E51型は2002年5月21日から販売を開始。国産乗用車の中ではロングセラーモデルとなる。 3台目E52型からのFF化が最大の壁となった事から開発が難航し時間がかかってしまった。
- 3代目E52型 2010年8月18日から販売を開始。 北米向けのクエストや、プレサージュとの統合により、駆動方式がFRからDプラットフォームを用いたFFと4WD(オールモード4X4)になることで低床化と全高の抑制が図られ、車内が広くなり、乗り心地が向上した。
日産 エルグランド 販売台数と生産台数は?
2024年 販売台数
2024年(1月~12月)における販売台数が約1,300台とかなり台数が少ない様子です。ライバル車種のアルファードは2024年(1月~12月)における販売台数はなんと79,374台と圧倒的な差が出ています。
年月 | 販売台数 |
---|---|
2024年1月 | 95台 |
2024年2月 | 143台 |
2024年3月 | 224台 |
2024年4月 | 54台 |
2024年5月 | 65台 |
2024年6月 | 85台 |
2024年7月 | -台 |
2024年8月 | 71台 |
2024年9月 | 121台 |
2024年10月 | 136台 |
2024年11月 | 142台 |
2024年12月 | 164台 |
合計 | 1,300台 |
新型「エルグランド」納期は?
2026年のフルモデルチェンジ後は、新型モデルへの注目が高まり、納期がさらに長くなる可能性が考えられます。
納期期間は約2~3ヶ月
- エクストレイル 2ヶ月程度
ただし、この納期はあくまで目安であり、以下の要因によって変動する可能性があります。
日産 新型 エルグランド に対する Q&A
- エルグランドE53型のフルモデルチェンジはいつ?
-
具体的な時期は明言されていませんが、2026年頃の発売が有力視されています。日産はe-POWERを、2025年度には1モデル、2026年度には3モデルが投入予定です。
- 新型エルグランドにはどんなe-POWERモデルが搭載されるのか?
-
搭載される可能性は非常に高いですが、詳細なスペックは未発表です。 エクストレイルやセレナに搭載されているe-POWERよりも、よりパワフルで静粛性の高いシステムが期待されます。
- 新型エルグランドにはどんなBEVモデルが搭載されるのか?
-
現在のところ、BEVモデルの登場に関する公式発表はありません。 しかし、日産は電動化を推進しており、エルグランドにもBEVモデルが設定される可能性は十分にあります。
- 新型エルグランドE53型はどんな特長があるのか?
-
新型プラットフォームの採用による走行性能の向上 先進運転支援システム「プロパイロット」の進化 e-POWERシステムの搭載による優れた燃費性能 広々とした室内空間と高級感のある内装 最新の安全技術の採用
- 新型エルグランドE53型の競合車種は?
-
トヨタ アルファード/ヴェルファイア トヨタ ノア/ヴォクシー ホンダ ステップワゴン 三菱 デリカD:5
- 新型エルグランドE53型のプロパイロットはどのような機能を持つのか?
-
詳細な機能は未発表ですが、現行のプロパイロット2.0よりもさらに進化したシステムが搭載されることが予想されます。高速道路でのハンズオフ運転や、より高度な運転支援機能が期待できます。
- 日産の次期経営計画に新型エルグランドの情報は含まれていますか?
-
日産の次期経営計画「Nissan Ambition 2030」新経営計画「The Arc」には、電動化を加速させる方針が明記されています。新型エルグランドE53型もこの計画に沿って開発が進められており、e-POWERやBEVモデルの投入が検討されていると考えられます。
編集部から一言
トヨタのアルファードとヴェルファイアの新型モデルが好調な販売を続ける中、日産の新型エルグランドが注目を集めています。この新型エルグランドは、プロパイロットやe-POWERやEVなどの革新的な技術を採用し、自動運転や燃費の向上に注力しています。競争が激しい市場で、日産が果敢に新しい技術を取り入れる姿勢は素晴らしいですね。これからの日産の動向に期待が高まります。発売が楽しみですね!
今後、新しい情報が入り次第お伝え致します。
日産エルグランド