日産が、大人気ミニバン「セレナ」のマイナーチェンジを行い、2025年8月に予定しています。
日産自動車の屋台骨を支える人気ミニバン「セレナ」。広々とした室内空間、多彩なシートアレンジ、そして先進技術「e-POWER」や運転支援技術「プロパイロット」などが高く評価され、ファミリー層を中心に絶大な支持を集めています。現行モデルであるC28型は2022年11月にフルモデルチェンジを果たし、翌2024年には待望のe-POWER搭載4WDモデル「e-4ORCE」を追加するなど、着実に進化を続けてきました。このC28型セレナが初の大幅改良となるマイナーチェンジを迎え、2025年8月頃の発売が予定されています。今回のマイナーチェンジでは、特にエクステリアデザインに大きな変更が加えられる見込みで、日産の最新デザイン言語を取り入れた、より洗練されたスタイルへと生まれ変わることが期待されています。本稿では、現時点で判明している新型セレナのマイナーチェンジに関する情報を、スペック、装備、価格、そして注目される変更点に至るまで、網羅的に詳しくご紹介していきます。
新型セレナマイナーチェンジ情報まとめ
- 発売時期: 2025年8月頃にマイナーチェンジモデル発売予定。
- 主な変更点:
- エクステリアデザインを大幅刷新(フロントマスク中心)。
- インテリアデザインの大きな変更はなし。
- エクステリア:
- 日産の最新デザイン言語(アリア風)を採用。
- フロントグリルはフラットでシームレスなデザインに変更。
- ヘッドライトは薄型化、LEDデイタイムランニングライトも新意匠に。
- アルミホイールのデザインを刷新。
- インテリア:
- 12.3インチデジタルメーター&インフォテインメントシステム、スイッチ式電制シフト、ヘッドアップディスプレイなどは基本的に継続。
- e-POWER FF車の8人乗り設定、3列目シートスライド、豊富な収納、デュアルバックドア、ハンズフリーオートスライドドアなど、現行の利便性は維持。
- 運転席足元スペースやスイッチ式シフトの操作性に関する変更は見送られる可能性。
- 近接時アンロック/降車時オートロック機能は継続採用の見込み。
- パワートレイン:
- 2.0Lガソリンエンジン(FF/4WD)と1.4L e-POWER(FF/e-4ORCE)を継続搭載。
- e-POWERは高い静粛性、力強い走り、優れた燃費性能(FF: 20.6km/L, e-4ORCE: 17.0km/L)が特徴。
- e-POWERにAC100V/1500Wコンセント設定あり。
- 安全装備:
- 運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク機能付)」を全車標準装備。
- 最上級グレード「ルキシオン」には高速道路でのハンズオフ走行が可能な「プロパイロット2.0」を標準装備。
- 衝突回避ステアリングアシスト、プロパイロットパーキング(メモリー機能付き)、プロパイロットリモートパーキングなども引き続き搭載(グレード別設定含む)。
- ボディサイズ・グレード:
- ベースグレードは5ナンバーサイズ、ハイウェイスター/ルキシオンは3ナンバーサイズを維持。
- グレード構成(X, XV, ハイウェイスターV, ルキシオン, AUTECHなど)は基本的に変更なし。
- LUXIONのe-4ORCE(4WD)モデル追加は見送られる見込み。
- カスタムモデル:
- 「AUTECH」(専用グリルデザイン変更あり)、「ステップタイプ」、「マルチベッド」を引き続き設定。
- 価格:
- 装備変更などにより、全体的に小幅(5万円程度)な値上げが見込まれる。
マイナーチェンジの全貌:何が変わるのか?変更点まとめ
今回のマイナーチェンジにおける最大の注目点は、エクステリアデザインの大幅な刷新です。日産の電気自動車「アリア」や、マイナーチェンジを受けた「ノートオーラ」などにも見られる最新のデザイン要素が取り入れられ、フロントマスクを中心に印象が大きく変わると予想されています。
一方で、インテリアデザインに関しては、大きな変更はない見込みとされています。使い勝手に関するユーザーからのフィードバック、例えば一部で指摘のある運転席足元のスペースやスイッチ式シフトの操作性などについては、今回の改良での変更は見送られる可能性が高いようです。
ここで、現行C28型セレナが登場してからこれまでの主な改良・変更点を振り返ってみましょう。2022年11月のフルモデルチェンジでは、エクステリア・インテリアデザインを一新し、パワートレインでは出力を向上させた第2世代「e-POWER」を搭載。このe-POWERモデルの乗車定員が7人乗りから8人乗り(FF車)に拡大されたことも大きなトピックでした。インテリアでは12.3インチの大型デジタルメーターとインフォテインメントシステムを採用し、先進性を大幅に向上。そして、高速道路でのハンズオフ走行を可能にする「プロパイロット2.0」を搭載した最上級グレード「ルキシオン」が新設され、大きな話題を呼びました。安全装備面でも「衝突回避ステアリングアシスト」やメモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」が初搭載されています。
その後も進化は続き、2023年11月には特別仕様車「ハイウェイスターV Vセレクション」を設定。2024年に入ると、まず9月にガソリン車の価格見直しとボディカラーの変更(インペリアルアンバー廃止、クリスタルブラウン新設定)が行われました。そして同年10月には、待望のe-POWER 4WDモデル「セレナ e-4ORCE」と、スポーティな走りを追求した「セレナAUTECHスポーツスペック」が追加設定され、ラインナップの魅力が一層高まりました。今回の2025年のマイナーチェンジは、これらの改良を経て、主にデザイン面でのリフレッシュを図るものと位置づけられます。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ エクステリアデザイン:アリア譲りの新世代フェイスへ
マイナーチェンジによる最大の変更点とされるエクステリアデザインについて、さらに詳しく見ていきましょう。現行セレナは、ベースグレードとハイウェイスター/ルキシオンで異なるフロントデザインを採用していますが、マイナーチェンジ後は、より先進的で存在感のあるスタイルへと進化する見込みです。
特にフロントマスクは、日産の電気自動車「アリア」を彷彿とさせる新世代のデザイン言語が色濃く反映される模様です。現行モデルの特徴である大型のVモーショングリルは、よりフラットでシームレスなデザインへと変更されると予想されています。これは近年の日産車、特に電動化モデルに見られるデザイントレンドであり、EVのようなクリーンで未来的な印象を与えるものとなりそうです。
ヘッドライト周りも大きく変更されるポイントです。現行モデルでは縦に配置されたデザインが特徴的でしたが、新型では薄型化され、水平基調のスリムなLEDデイタイムランニングライトと組み合わされることで、シャープで知的な表情を作り出すと考えられます。デイタイムランニングライト自体のデザインも変更されるとの情報もあり、点灯時の印象も現行モデルから大きく変わる可能性があります。これらの変更により、フロントビューはよりワイドで低重心なスタンスを強調し、ミニバンでありながらもスタイリッシュさを感じさせるデザインへと昇華されるでしょう。
足元を引き締めるアルミホイールのデザインも刷新される予定です。現行モデルでは、ハイウェイスターと最上級のe-POWER LUXIONで共通デザインの16インチアルミホイールが採用されていますが、マイナーチェンジによって新しい意匠のホイールが登場します。これにより、グレード間の差別化、あるいはモデル全体としての新鮮味が増すことになります。ただし、e-POWER LUXIONに専用デザインや、インチアップされた17インチホイールが採用されるかどうかについては、現時点では不明であり、今後の詳細情報が待たれるところです。
リアデザインに関する具体的な変更情報はまだ少ないものの、フロントデザインとの統一感を考慮した変更が加えられる可能性はあります。いずれにしても、エクステリア全体として、よりモダンで上質な印象を与えるデザインへと進化することは間違いないでしょう。具体的なデザイン意匠については、2025年春以降にディーラー向けに情報が配信される見込みであり、その全貌が明らかになるのが今から楽しみです。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ 最新装備はそのままに:使い勝手の良いインテリア空間
エクステリアが大幅に刷新される一方で、インテリアデザインについては大きな変更はない見込みとされています。しかし、現行C28型セレナのインテリアは、元々高い完成度と先進性を備えています。
運転席に座ると、まず目に飛び込んでくるのが、先進的なインターフェースです。オプションまたは上位グレードに設定される12.3インチのフルデジタルメーターは、多彩な情報をクリアに表示し、視認性に優れています。センタークラスターに鎮座する同じく12.3インチの大型インフォテインメントシステムは、ナビゲーションやオーディオ、車両設定などを直感的に操作でき、コネクテッド機能も充実しています。さらに、運転に必要な情報をフロントガラスに投影する10.8インチの大型ヘッドアップディスプレイも用意されており、ドライバーは視線移動を最小限に抑え、安全運転に集中することができます。
シフト操作系には、日産として初めてスイッチタイプの電制シフトが採用されています。これにより、センターコンソール周りがすっきりとし、モダンな印象を与えると同時に、軽い力で確実な操作が可能です。ただし、このスイッチ式シフトの操作性についてはユーザーの間で賛否両論あるとも言われており、今回のマイナーチェンジでの変更を期待していた声もあったかもしれませんが、継続採用される見込みです。また、一部ユーザーから指摘のあった運転席周りの足元スペースの広さについても、今回の改良での変更はないようです。
シートレイアウトは、セレナの大きな魅力の一つです。ガソリンモデルに加え、e-POWERのFFモデルでも8人乗り仕様が選択可能となり、大人数での移動ニーズに応えます。e-POWERの4WDモデル(e-4ORCE)とLUXION、AUTECHは7人乗りとなります。2列目シートはグレードによりベンチシートまたはキャプテンシートが設定され、特にe-POWERモデルでは横スライド可能なスマートマルチセンターシート(8人乗り仕様)により、多彩なアレンジが可能です。さらに、3列目シートにもスライド機構が標準装備されており、乗車人数や荷物の量に合わせて空間を最適化できます。フル乗車時でもゆったりとした居住空間を確保している点は、ファミリーミニバンとしての大きなアドバンテージです。運転席と助手席間のウォークスルー性能も考慮されており、前席から後席への移動もスムーズに行えます。
収納スペースの豊富さもセレナの美点です。インパネ周りからドアトリム、シートバックに至るまで、各所に使い勝手の良い収納が設けられており、小物の整理に困ることはありません。ラゲッジスペースはクラストップレベルの広さを誇り、3列目シートを使用した状態でも十分な容量を確保しています。さらに、日産独自の「デュアルバックドア」は、リアゲート全体を開けるだけでなく、上部のガラスハッチのみを開閉できる機構です。これにより、後方にスペースがない狭い駐車場などでも、荷物の出し入れが容易になります。C28型ではこの開口サイズが見直され、さらに使いやすさが向上しています。スライドドアには、キーを携帯していればバンパー下に足先をかざすだけで自動開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」が設定されており、両手がふさがっている状況でもスムーズに乗降できます。センサー感度も向上し、より確実に作動するよう改良されています。
このように、現行セレナのインテリアは元々高い機能性と快適性を備えており、マイナーチェンジで大きな変更がなくとも、引き続きクラストップレベルの使い勝手を提供してくれるでしょう。また、一時期話題となった、車両接近時に自動で解錠し、降車後に自動で施錠する「近接時アンロック/降車時オートロック機能」については、法規制に対応した上でe-4ORCEモデル追加時に改良されており、今回のマイナーチェンジでも引き続き採用される見込みです。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ パワートレイン:進化を続けるe-POWERと信頼のガソリンエンジン
新型セレナに搭載されるパワートレインは、現行モデルから引き続き、2.0Lガソリンエンジンと、日産独自のシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」の2種類が用意されます。
まずガソリンモデルは、最高出力150ps、最大トルク20.4kgmを発揮する2.0L直列4気筒自然吸気エンジン「MR20DD」を搭載します。これにCVTが組み合わされ、駆動方式はFF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)が選択可能です。C28型へのフルモデルチェンジ時に、先代モデルに搭載されていたマイルドハイブリッドシステム(S-HYBRID)は廃止されましたが、エンジン制御の最適化などにより、燃費性能はむしろ向上しています。WLTCモード燃費はFF車で13.4km/L、4WD車で11.6km/Lと、このクラスのガソリンミニバンとしては良好な数値を実現しています。日常的な使用において必要十分なパワーとスムーズな走りが特徴です。
そして、セレナの大きな魅力となっているのが、第2世代へと進化した「e-POWER」です。これはエンジンを発電専用とし、その電力でモーターを駆動して走行するシリーズハイブリッド方式です。C28型セレナのe-POWERでは、発電用エンジンが従来の1.2Lから新開発の1.4L直列3気筒エンジンへと排気量が拡大されました。これにより、エンジンの最高出力は98ps、最大トルクは12.5kgmへと向上。発電能力が高まったことで、エンジンを高効率な回転域で作動させる時間を増やし、同時に作動頻度を低減することが可能になりました。結果として、燃費性能の向上はもちろん、エンジン作動音の侵入が減り、室内空間の静粛性が大幅に向上しています。
駆動用モーターも強力で、フロントモーターは最高出力163ps、最大トルク32.1kgmを発生。これは先代e-POWER(136ps/32.6kgm)と比較して、出力が大幅に向上しており、電気自動車のようなスムーズで力強い発進加速、そして高速道路での追い越しなどでも余裕のある動力性能を実現しています。アクセルペダルだけで加減速をコントロールできる「e-Pedal Step」も搭載されており、運転の負担軽減にも貢献します。
さらに、2024年10月に追加されたe-POWERの4WDモデル「e-4ORCE」は、リアにも最高出力82ps、最大トルク19.9kgmを発生するモーターを搭載。前後輪の駆動力を緻密に制御することで、滑りやすい路面での発進性能や走行安定性を大幅に向上させるだけでなく、コーナリング時のライントレース性や乗り心地の向上にも寄与します。雪道や悪天候時の安心感はもちろん、日常的なドライ路面での走りにおいても、その恩恵を感じることができます。
燃費性能もe-POWERの大きな魅力です。WLTCモード燃費はFF車で20.6km/L、e-4ORCE車でも17.0km/Lを達成。これは先代e-POWER(18.0km/L)から大幅に改善されており、燃料代を抑えたいユーザーにとって非常に魅力的です。また、e-POWERモデルにはAC100V/1500Wのコンセントがオプション設定されており、アウトドアレジャーや災害時の非常用電源としても活用できる点もメリットと言えるでしょう。
スペック | 新型セレナ | 新型セレナ e-POWER |
---|---|---|
全長 | 4,690mm〜4,765mm | 4,690mm〜4,765mm |
全幅 | 1,690mm〜1,715mm | 1,690mm〜1,715mm |
全高 | 1,870mm | 1,870mm |
ホイールベース | 2,870mm | 2,870mm |
エンジン | 直列4気筒DOHC 2.0 L | 直列3気筒DOHC 1.4 L +モーター型式:EM57 |
最高出力 | 110kW(150ps)/ 6,000rpm | 72kW(98ps)/ 5,600rpm |
最大トルク | 200Nm(20.4kgm)/ 4,400rpm | 123Nm(12.5kgm)/ 5,600rpm |
モーター 最高出力 | - | 120kW(163ps)/ 4,400-5,000rpm |
モーター 最大トルク | - | 315Nm(32.1kgm)/ 2,400-4,000rpm |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
乗車定員 | 8名 | 7名~8名 |
WLCTモード燃費 | 13.0km/L~ 13.4km/L | 18.4km/L~ 20.6km/L |
今回のマイナーチェンジで、これらのパワートレインに関する大幅な変更はアナウンスされていませんが、制御系の熟成など、細かな改良が加えられる可能性はあります。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ あらゆる角度から徹底的に科学したクルマ酔い軽減技術
第2世代「e-POWER」と高剛性サスペンションが、車体の動きをなめらかにし、新開発のシートが車体の揺れの伝達を抑え、クルマ酔いにつながる頭の急な揺れを抑制。アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」の操作性も向上させました。さらに、高剛性ステアリングの採用により操縦安定性を高め、ミニバンが苦手とする横風を受け流す車体構造によりふらつきを抑えることで、高速でも安定した走りを実現。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ 運転支援システム 360°セーフティアシストについて
日産の先進運転支援システム「プロパイロット2.0」や「 360° セーフティアシスト」は、7種類の先進運転支援システムで構成される。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」「RCTA 後退時車両検知警報」「標識検知機能」を採用。
インテリジェント エマージェンシーブレーキフロントカメラで前方の車両(約10〜80km/h)や歩行者(約60km/h以下)を検知。夜間走行時にも動作。衝突の可能性が高まるとメーター内ディスプレイへの警告表示とブザーで注意を喚起し、ドライバーに回避操作を促します。万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、ブレーキによる衝突回避操作をサポート、または衝突時の被害や傷害を軽減。
踏み間違い衝突防止アシスト進行方向に壁などがある場所での駐車操作中(約15km/h未満)、ブレーキ操作が遅れたり、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込んでしまった場合、警告すると共にエンジン出力やブレーキを制御し、過度の加速や衝突防止を支援。車両や歩行者の検知。
インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)意図せず走行車線を逸脱しそうな場合、表示と音で注意を喚起。
アダプティブハイビームアシスト/ハイビームアシスト前方検知用のカメラで、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替え。
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム) 死角になりやすい隣接レーンの後側方を走行する車両を検知すると、ドライバーに表示で知らせ、さらに車線変更を開始した場合には、警報とともに車両をもとの車線内に戻すような力を発生し、隣接レーンの車両との接触を回避するようアシスト。
インテリジェント ルームミラー インテリジェント ルームミラーは、車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出す。
インテリジェント クルーズコントロール 先行車を検知している場合、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限として、停止~約100km/hの範囲で先行車との車間を保つよう追従走行。
インテリジェント アラウンドビューモニター上空から見下ろしているかのような映像をディスプレイに映し出し、スムースな駐車をサポート。
プロパイロット2.0 (最上級グレード「LUXION(ルキシオン)」に設定)車両に搭載した7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーで、白線、標識、周辺車両を検知し、更にナビゲーションシステムと3D高精度地図データを使うことで、制限速度をはじめとした道路状況を把握しながら、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフ走行を可能とし、安全でスムーズなドライビングを実現。更に、準天頂衛星システムなどからの高精度測位情報を受信し、自車位置をより高精度に把握することが可能。運転支援の状態が直感的に把握できるよう、メーターディスプレイやヘッドアップディスプレイには作動状況がリアルタイムに表示。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ プロパイロット2.0搭載:先進の安全運転支援システム
安全性能においても、日産セレナはクラストップレベルの実力を誇ります。その中核となるのが、先進運転支援技術「プロパイロット」です。C28型セレナでは、このプロパイロットが全車に標準装備されています。
標準装備されるプロパイロットは、高速道路の同一車線走行時に、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をシステムが支援する機能です。先行車との車間距離を維持しながら追従走行を行い、車線中央を維持するようにステアリング操作をアシストします。さらに、ナビゲーションシステムと連携し、カーブやジャンクションの手前で適切な速度に自動で減速する「ナビリンク機能」も備わっており、ドライバーの運転負荷を大幅に軽減します。
そして、最上級グレード「ルキシオン」には、さらに進化した「プロパイロット2.0」が標準装備されます。これは、一定の条件下(高速道路の同一車線、時速約40km以上など)において、ステアリングから手を離すハンズオフ走行を可能にする画期的なシステムです。車両に搭載された7つのカメラ、5つのレーダー、12個のソナー、そしてGPSと3D高精度地図データ(HDマップ)を組み合わせることで、車両の周囲360度の状況と道路上の正確な位置を高精度に把握します。同時に、ドライバーモニターカメラでドライバーが常に前方を注視し、安全な状態にあるかを監視します。
プロパイロット2.0作動中は、ナビゲーションシステムで設定したルートに基づき、高速道路の本線走行を支援します。ドライバーが常に前方に注意し、直ちにハンドルを操作できる状態であれば、同一車線内でのハンズオフが可能となり、長距離ドライブなどの疲労を大幅に低減します。
さらに、プロパイロット2.0は車線変更の支援も行います。前方に設定速度より遅い車両がいて、システムが追い越し可能と判断した場合、ディスプレイ表示と音でドライバーに車線変更を提案します。ドライバーがハンドルに手を添え、スイッチ操作で承認すると、システムが周囲の安全を確認しながら自動で車線変更を実行します。追い越し完了後も、同様の手順で元の車線に戻る提案を行います。また、ドライバーの意思で車線変更を行いたい場合も、ハンドルに手を添えて方向指示器を操作すれば、システムが安全を確認した上でスムーズな車線変更をアシストします。ルート走行中の分岐などもシステムが支援し、目的地となる高速道路の出口までドライバーをサポートします。
これらのプロパイロット機能に加え、新型セレナには多彩な安全装備が搭載されています。前方の障害物を検知し、衝突の危険があると判断した場合に、ドライバーの回避ステアリング操作をアシストする「衝突回避ステアリングアシスト」は全車標準装備。駐車支援システムも充実しており、「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)」や、前後ソナーに加え、「インテリジェント パーキングアシスト」も設定されています。
さらに、「ルキシオン」には、駐車したいスペースを事前に登録しておけば、ボタン一つでステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御して駐車を完了させる、メモリー機能付きの「プロパイロット パーキング」が標準装備されます。加えて、車外から専用リモコンキーで駐車・出庫操作ができる「プロパイロット リモート パーキング」も搭載。これにより、狭い駐車スペースでの乗り降りや荷物の出し入れが格段に楽になります。
これらの充実した安全装備により、日産セレナはドライバーと同乗者に高い安心感を提供します。マイナーチェンジ後も、これらの先進安全技術は引き続き搭載される見込みです。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ ボディサイズ:5ナンバー維持と3ナンバーの存在感
ミドルクラスミニバンとして、日本の道路事情における取り回しの良さは重要な要素です。新型セレナは、その点にも配慮されています。ベースグレード(X、XV)は、全長4690mm×全幅1695mm×全高1870mmと、全幅を1700mm未満に抑えた5ナンバーサイズを維持しています。これにより、狭い道でのすれ違いや駐車時の扱いやすさを確保しています。ホイールベースは2870mmです。
一方で、エアロパーツなどを装着したカスタムモデルの「ハイウェイスターV」と最上級グレード「ルキシオン」は、専用デザインを採用し、全長4765mm×全幅1715mm×全高1870mm(AUTECHは若干異なる)の3ナンバーサイズとなります。全長と全幅が拡大されることで、よりワイドで安定感のある、堂々としたスタイリングを実現しています。ただし、先代C27型のハイウェイスター(全幅1740mm)と比較すると、C28型では全幅が1715mmに抑えられており、3ナンバーサイズながらも過度な拡幅は避けていることがわかります。
最小回転半径は5.7mと、ボディサイズの割には健闘しており、Uターンや車庫入れなどでの小回り性能も確保されています。最低地上高は135mmとやや低めですが、日常的な使用で困ることは少ないでしょう。タイヤサイズは基本的に205/65R16が標準となります。
マイナーチェンジでエクステリアデザインが変更されますが、ボディサイズ自体に大きな変更はないと予想されます。引き続き、グレードによって5ナンバーと3ナンバーが選択できるラインナップとなりそうです。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ グレード構成と個性的なカスタムモデル
マイナーチェンジ後も、グレード構成に大きな変更はない見込みです。現行モデルと同様に、ガソリンモデルとe-POWERモデルそれぞれに、ベーシックな「X」、装備を充実させた「XV」、エアロパーツを装着したスポーティな「ハイウェイスターV」が設定されるでしょう。そして、e-POWERモデルには、プロパイロット2.0などを標準装備した最上級グレード「LUXION」が引き続きラインナップされると予想されます。残念ながら、一部で期待されていたLUXIONのe-4ORCE(4WD)モデルの設定は、今回のマイナーチェンジでは見送られるとの情報です。
さらに、セレナには個性豊かなカスタムモデルやライフケアビークル(LV)も用意されており、これらも継続される見込みです。
まず、日産のカスタムカー部門であるオーテックジャパン(現:日産モータースポーツ&カスタマイズ)が手がける「AUTECH」は、内外装に専用のデザインと装備を採用し、上質さとスポーティさを高めたモデルです。エクステリアでは、緻密なドットパターンが特徴的な専用フロントグリルや、ブルーに輝くシグネチャーLED、メタル調フィニッシュの専用パーツなどが装備され、エレガントでありながら存在感のあるスタイルを演出します。マイナーチェンジでは、スタンダードモデルとの差別化を図るため、フロントグリルは水平基調をベースとしたドット柄が採用されるようです。専用デザインの16インチアルミホイールもAUTECHならではの装備です。インテリアも特別仕立てで、手触りの良いレザレットシートには海面の波をモチーフにした模様が施され、インパネには紫檀(シタン)の木目調パネル(ダークグレー基調でブルーに光る)を採用。ブラック基調の内装にブルーステッチがアクセントとして加えられています。e-POWERモデルのAUTECHでは、セカンドシートがキャプテンシートとなります。さらに、専用チューニングサスペンションやボディ剛性の向上などを施し、走りの質感を高めた「AUTECH SPORTS SPEC」もe-POWER FFモデルに設定されています。
次に、「ステップタイプ」は、助手席ドアまたは助手席側スライドドアを開けると、足元にロングステップが自動で展開・格納されるモデルです。お子様や高齢の方の乗り降りを優しくサポートします。ステップにはイルミネーションも装備されており、暗い場所での安全性にも配慮されています。XVグレードとハイウェイスターVグレードをベースに設定されます。
そして、「マルチベッド」は、車中泊ニーズに応えるモデルです。3列目シートを取り外し、代わりに収納可能なベッドシステムを搭載した2列シート5人乗り(AUTECHベースは4人乗り)仕様となります。ベッドマットはシートと同じ防水性のある素材が使われており、手入れも簡単です。展開すれば長さ2mを超えるフラットなベッドスペースが出現し、大人2人がゆったりと就寝できます。XV、ハイウェイスターV、AUTECHをベースに設定され、キャンプや長距離旅行などで活躍します。
これらの多彩なグレードとカスタムモデルのラインナップにより、ユーザーは自身のライフスタイルや好みに合わせて最適な一台を選ぶことができます。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ 価格帯:マイナーチェンジに伴う変動は?
マイナーチェンジに伴い、装備の変更や原材料価格の変動などを反映して、車両価格にも若干の改定が行われる可能性があります。現時点での情報では、全体的に小幅な値上げ、おおむね5万円程度の価格上昇が見込まれています。
参考として、マイナーチェンジ前の現行C28型セレナ(2024年10月一部改良時点)の主なグレードの価格帯(消費税込)を以下に示します。
日産 新型「セレナ e-POWER」一部改良 2024年モデル 価格・グレードについて
今回のフルモデルチェンジにより「G」を廃止。新グレード「LUXION」を追加ラインナップ。「LUXION」は「プロパイロット2.0」「12.3インチメーターディスプレイ」「12.3インチコネクトナビ&6スピーカー」をはじめとする先進装備を多数採用している。
そして、2024年の一部改良により4WD(e-4ORCE)モデルを追加し、価格改定が行われます。なんとガソリンモデルは値下げとなりました。AUTECH価格はわかり次第お伝えします。
直列4気筒DOHC 2.0L エンジン 搭載モデル グレード 価格
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 乗車 定員 | 旧価格 (10%) | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|---|
X | 直列4気筒 DOHC 2.0L 直噴エンジン | CVT | 2WD | 8名 | 2,768,700円 | 2,719,200円 |
XV | 3,088,800円 | 2,988,700円 | ||||
ハイウェイスターV | 3,269,200円 | 3169,100円 | ||||
AUTECH | 3,733,400円 | 3,633,300円 | ||||
X | 4WD | 3,034,900円 | 2,985,400円 | |||
XV | 3,355,000円 | 3254,900円 | ||||
ハイウェイスターV | 3,535,400円 | 3,435,300円 | ||||
AUTECH | 3,933,600円 | 3,833,500円 |
e-POWER 搭載モデル グレード 価格
「セレナe-4ORCE」モデルは、シートレイアウトは7人乗りのみです。価格は2WDと比べて、36万6300円アップに。
グレード | エンジン | 駆動 方式 | 乗車 定員 | 旧価格 (10%) | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|---|---|
e-POWER X | 直列3気筒DOHC 1.4L +モーター(EM57) | 2WD | 8名 | 3,198,800円 | 3,248,300円 |
4WD | 7名 | - | 3,614,600円 | ||
e-POWER XV | 2WD | 8名 | 3,499,100円 | 3,548,600円 | |
4WD | 7名 | - | 3,914,900円 | ||
e-POWER ハイウェイスターV | 2WD | 8名 | 3,686,100円 | 3,735,600円 | |
4WD | 7名 | - | 4,088,700円 | ||
e-POWER AUTECH | 2WD | 8名 | 4,150,300円 | 4,199,800円 | |
4WD | 7名 | - | 4,486,900円 | ||
e-POWER LUXION | 2WD | 7名 | 4,798,200円 | 4,847,700円 | |
AUTECH SPORTS SPEC | 2WD | 7名 | - | 4,386,800円 |
マイナーチェンジ後の正式な価格は、発売が近づくにつれて発表される予定です。デザインの刷新や細かな改良を考慮すると、若干の価格上昇はやむを得ない部分かもしれませんが、その価値に見合う魅力向上が期待されます。
日産 新型セレナ マイナーチェンジ 懸念点:バッテリー上がり問題への対策は?
現行C28型セレナ、特にe-POWERモデルの一部ユーザーからは、バッテリー上がり(補機バッテリー)が頻発するという声が報告されています。短期間に複数回のバッテリー上がりを経験したという事例もあり、特に最上級グレードのLUXIONでは、プロパイロット2.0をはじめとする多くの電子制御システムが搭載されているため、暗電流(待機電力)が多いのではないか、あるいはバッテリー容量や充電制御に問題があるのではないか、といった点が指摘されていました。バッテリーが上がってしまうと、e-POWERシステムが正常に起動せず、ジャンプスターターでの復旧も困難な場合があり、ディーラーでのシステム復旧作業が必要になるケースもあったようです。
セレナepowerバッテリー上がり多すぎう
— ととぱぱ@E13(名護支店:アクリル&デザイン担当) (@RYUKYU_E13) March 14, 2025
セレナe-POWERのエンジンがかからず、ディーラーさんに診てもらった所、バッテリー上がりとのこと。毎週乗ってるけど、近所の買い物程度じゃダメみたい。 pic.twitter.com/zdeY3qp0gc
— 八巻 辰二 (@s_hachimaki) January 21, 2023
私は魔女のキキ。こっちはバッテリー上がって文鎮になったセレナe-power。 pic.twitter.com/6DSWwgkAvF
— 有職(28) (@of_high) July 14, 2024
今回のマイナーチェンジにあたり、このバッテリー上がり問題に対して何らかの対策が施されるのかどうかは、多くのユーザーや購入検討者にとって非常に気になるポイントです。もし対策が施されるのであれば、その具体的な内容や原因、そして既に納車されている車両に対するリコールやサービスキャンペーンなどの改善措置が行われるのかどうかも注目されます。現時点では、この問題に関する公式なアナウンスや、マイナーチェンジでの対策有無についての明確な情報はありません。今後の情報公開が待たれるところです。
編集部から一言
日産の主力ミニバン、セレナは、2025年8月頃にマイナーチェンジを予定しています。今回の改良では、特にエクステリアデザインが日産の最新デザイン言語を取り入れて大幅に刷新され、より先進的で洗練されたスタイルへと進化することが最大のポイントです。フロントマスクを中心に、アリアを彷彿とさせるシームレスなグリルや薄型ヘッドライトが採用されると見られ、その姿に期待が高まります。
インテリアについては大きな変更はない見込みですが、元々備わっている12.3インチの大型ディスプレイやスイッチ式シフト、多彩なシートアレンジ、豊富な収納、デュアルバックドアといった高い利便性は健在です。パワートレインも実績のある2.0Lガソリンと、静粛性とパワー、燃費性能を高い次元でバランスさせた1.4L e-POWER(FF/e-4ORCE)が引き続き搭載されます。
安全装備面では、全車標準のプロパイロット(ナビリンク機能付き)に加え、最上級グレードLUXIONにはハンズオフ走行を可能にするプロパイロット2.0が搭載されるなど、クラストップレベルの先進安全技術が魅力です。グレード構成も維持され、人気のカスタムモデルAUTECHや、ステップタイプ、マルチベッドなども引き続き選択可能です。
価格については若干の上昇が見込まれるものの、デザインの進化や熟成を考えれば、その価値は十分にあると言えるでしょう。一方で、一部で指摘されているe-POWERモデルのバッテリー上がり問題への対策が施されるかどうかが注目点となります。
ファミリーミニバンとしての確固たる地位を築いているセレナ。今回のマイナーチェンジによって、デザイン、機能、安全性の各面でさらなる磨きがかかり、ライバルひしめくミドルクラスミニバン市場において、その競争力を一層高めることは間違いありません。正式発表と発売が今から待ち遠しい一台です。