トヨタの新型SUV「ライズスペース」が2027年8月頃の発売を予定していることが明らかになりました。現在のコンパクトSUV「ライズ」の上位モデルとして位置づけられる7人乗りSUVの登場は、多くの自動車ファンの注目を集めています。果たして新型ライズスペースは待つ価値があるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
新型ライズスペースとは?基本概要
商標登録から見える開発状況
2022年12月にトヨタが特許庁へ「ライズスペース」の商標を出願したことで、その存在が明らかになりました。同時に、ダイハツも「ロッキースペース」の商標を出願しており、両ブランドでの展開が予想されています。
開発遅延の背景
当初2024年の発売が予定されていましたが、ダイハツの認証不正問題による新車開発プロジェクトの大幅見直しにより、発売時期が2027年6月~8月頃に延期されました。この遅延は業界全体に大きな影響を与えていますが、逆に言えば、より完成度の高い車両として登場する可能性があります。
新型ライズスペースのスペック予想
ボディサイズと乗車定員
- 全長×全幅×全高:4,395mm×1,730mm×1,700mm(予想)
- ホイールベース:2,625mm(予想)
- 乗車定員:7人(3列シート)
- 現行ライズとの比較:全長+400mm、全幅+35mm、全高+80mm
現行ライズ(3,995mm×1,695mm×1,620mm)から大幅にサイズアップし、7人がゆったり乗車できる設計になる見込みです。
パワートレインと燃費性能
ハイブリッドモデル(注目)
- システム:e-SMART HYBRID
- エンジン:1.2L直列3気筒ガソリンエンジン
- モーター出力:78kW(106ps)
- システム最大出力:106ps
- 燃費:24km/L(WLTC モード、予想)
- 駆動方式:FF
ガソリンモデル
- エンジン:1.0L直列3気筒ガソリンターボ
- 最高出力:98ps/14.3kgm
- トランスミッション:D-CVT
- 駆動方式:FF/4WD
最新プラットフォーム「DNGA」採用
新型ライズスペースは、ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」を採用します。これにより以下のメリットが期待されます:
- 安全性の向上:衝突安全性能の大幅な向上
- 快適性の向上:振動・騒音の低減
- 燃費性能の向上:軽量化と効率的なパッケージング
- 運動性能の向上:優れたハンドリング特性
新型ライズスペースの魅力的なポイント
1. コンパクト7人乗りSUVという希少性
国内市場では、コンパクトサイズで7人乗りのSUVは非常に限られています。新型ライズスペースは、以下の特徴を持つことが予想されます:
- 取り回しの良さ:全幅1.73mで立体駐車場にも対応可能
- 経済性:200万円台からの価格設定予想
- 実用性:日常使いから レジャーまで幅広く対応
2. SUVスタイルの3列シート車
従来の3列シート車は、ミニバン的なデザインが主流でしたが、新型ライズスペースは:
- SUVらしい力強いデザイン:現行ライズの DNA を受け継ぐスタイリング
- 所有欲を満たすエクステリア:コンセプトカー「DNマルチシックス」の市販版的位置づけ
- アクティブなライフスタイル:アウトドアシーンにも映えるデザイン
3. 先進的なハイブリッドシステム
e-SMART HYBRIDシステムの採用により:
- 優れた燃費性能:7人乗りながら24km/Lの低燃費
- 静粛性:シリーズ式ハイブリッドによる静かな走行
- 加速性能:モーターによる力強い加速感
- 環境性能:CO2排出量の大幅削減
競合車両との比較
トヨタ シエンタとの差別化
- シエンタ:4,260mm×1,695mm×1,695mm(7人乗り)
- ライズスペース:4,395mm×1,730mm×1,700mm(予想)
ライズスペースの方が一回り大きく、よりSUVらしいスタイリングが期待されます。
ホンダ フリード との比較
- フリード:4,265mm×1,695mm×1,710mm
- 価格帯:約230万円~320万円
ライズスペースはよりSUVテイストが強く、価格も若干抑えられる可能性があります。
新型ライズスペースを待つべきか?判断ポイント
待つべき人の特徴
1. 7人乗りSUVを求める人
- 大家族:3世代同居や子供の多い家庭
- レジャー用途:友人や家族との旅行が多い
- SUVデザイン重視:ミニバンではなくSUVスタイルを好む
2. 燃費重視のユーザー
- ハイブリッド待ち:e-SMART HYBRID の高い燃費性能に期待
- 経済性重視:ランニングコストを抑えたい
- 環境意識:CO2排出量を気にする
3. 最新技術を求める人
- 先進安全機能:最新のトヨタセーフティセンス搭載予想
- コネクティッド機能:最新のインフォテインメントシステム
- 快適装備:DNGAプラットフォームによる上質な乗り心地
今すぐ購入を検討すべき人の特徴
1. 緊急性がある人
- 車検切れ間近:現在の車の維持費が高額
- ライフスタイル変化:転職、引越し、家族構成の変化
- 故障リスク:現在の車の信頼性に不安
2. 現行モデルで十分な人
- 5人家族以下:現行ライズやロッキーで十分
- 予算重視:200万円台後半~300万円台の予算
- 今すぐ必要:3年以上待てない事情
発売前に知っておくべき注意点
1. 価格上昇の可能性
- インフレ影響:原材料費や人件費の上昇
- 技術搭載:最新技術採用によるコストアップ
- 為替影響:部品調達コストの変動
2. 初期品質の懸念
- 新型車リスク:発売初期の品質問題の可能性
- 改良待ち:1~2年後のマイナーチェンジでの改良
- リセールバリュー:初期モデルの下取り価格
3. 競合車の進化
- 他社対応:競合メーカーの新型車投入
- 技術革新:3年後の自動車技術の進歩
- 市場変化:SUV市場のトレンド変化
2027年8月発売に向けた今後のスケジュール
2025年
- 開発最終段階:プロトタイプでの各種テスト
- 生産準備:工場での生産ライン構築
2026年
- 量産試作:最終仕様の確定
- マーケティング開始:広告・プロモーション活動
2027年前半
- 正式発表:詳細スペック・価格の公表
- 先行予約開始:ディーラーでの受注開始
まとめ:新型ライズスペースは待つ価値があるか?
待つことをおすすめする人
- 7人乗りSUVが必須条件の人
- 燃費性能を最重視する人
- 最新技術・安全装備を求める人
- 2027年まで現在の車で問題ない人
今すぐ他車を検討すべき人
- 緊急に車が必要な人
- 予算を200万円以下に抑えたい人
- 5人乗りで十分な人
- 3年以上待てない事情がある人
総合判断
新型トヨタ ライズスペースは、国内では珍しいコンパクト7人乗りSUVとして、大きな注目を集めることは間違いありません。e-SMART HYBRIDシステムによる優れた燃費性能、DNGAプラットフォームによる高い質感、そして200万円台からと予想される競争力のある価格設定など、魅力的な要素が多数あります。
ただし、2027年8月の発売まで約3年間待つ必要があり、その間に自動車業界全体が大きく変化する可能性もあります。現在の車の状態や家族構成、予算、緊急性などを総合的に判断して、待つかどうかを決めることをおすすめします。
定期的に最新情報をチェックし、発売が近づいた段階で改めて検討するのも良い選択肢でしょう。新型ライズスペースの登場により、国内のコンパクト3列シートSUV市場が活性化されることを期待したいと思います。