日産は「フェアレディZ」のフルモデルチェンジを行い2022年7月発売する。日本導入記念モデルとなる特別仕様車「Proto Spec(プロトスペック)」も同時に発売する。価格:5,241,500円~6,966,300円。13年でのフルモデルチェンジとなる。
米国モデル、新型「Z」は2021年8月17日20時(現地時間)日本時間8月18日9時に発表。2022年春に米国で発売される予定。認証の関係で、届け出型式はZ35とはならず、Z34のままとなった。
新型フェアレディZ Z34型 について
「フェアレディZ」のフルモデルチェンジをはエクステリア、インテリアデザインを変更。新しいステアリングホイール、インフォテインメントディスプレイ用のタッチスクリーンディスプレイ。計器クラスターは新しく、完全にデジタル化され、以前よりも多くのカスタマイズオプションを提供する。パワートレインは新開発3リッターV6ツインターボエンジン(VR30DDTTエンジン)は、最高出力400hp(405PS)、最大トルク350lb-ft(475Nm)/5,600rpmを発生。6速MTか、新開発の9速ATを選択。専用の黄色いブレーキキャリパー(Zロゴ付)、ブロンズカラーのアルミホイール、黄色がアクセントの本革シートと、黄色のステッチをインテリアの随所に採用。
新しい会社のロゴとZスポーツカーの新しいロゴを採用。
新型フェアレディZ Z34型 エクステリア について
新型「フェアレディZ」のデザインテーマは「伝統と最新技術の融合」、ロングフードや低重心のリアスタンス、初代モデル(S30型)をはじめとする歴代「Z」へのオマージュを込めたシルエットに仕上げている。ボディサイズは全長 4,379mm (+119mm)、全幅 1,844mm (-1mm)、全高 1,316mm (+1mm)、ホイールベース 2,550mm (0mm)とした。
フードのバルジ形状やLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、S30型のデザインを彷彿とさせている。四角いジオメトリックなグリル開口も歴代Zの持つアイコンを継承、内側の楕円形のフィンはリアコンビなどにも使われている統一されたグラフィックによってZ独自の世界観を印象づけるだけでなく、スポーティーさとエレガントさを兼ね備えたデザインが表現。「LEDヘッドライトにある2つの半円のデザインは、1970年代に販売された「240ZG」をイメージ。「240ZG」はヘッドライトのドーム型レンズによって円状のリフレクションを作り出すデザインを採用。リアのデザインは、S30やZ32などいくつかの歴代Zが持つテールランプからインスピレーションを得たデザインテーマを現代風にアレンジし、より魅力的でZ特有のデザインに仕上げた。リアコンビネーションランプは、Z32型を彷彿とさせるデザインに最先端の技術を取り入れ、新たに3DシグネチャーLEDテールランプを採用。カーボンで成型されたサイドシルやリアバンパー、フロントバンパー下のチンスポイラーはスポーツカーとしてのパフォーマンスの高さを感じる、19インチのアルミホイールと左右に配されたマフラーがある。
新型フェアレディZ Z34型 インテリア について
インテリアデザインは、プロのレーシングドライバーと共に理想的なメーターデザインや室内空間の在り方を検討。それを最も特徴づける部分は、12.3インチのフルデジタルメーターディスプレイ。エンジン回転計の針が真上を示すと同時に、シフトアップインジケーターが点滅しドライバーにシフトアップを促し、スポーツドライビングをアシスト。新たにデザインされたZ専用のステアリングは、スポーツカーであることを表現するディープコーン形状とし、操作性のよいグリップ形状や視認性良くまとまったスイッチ類によってスポーツカーとしての性能を最大限引き出すポテンシャルを兼ね備えたデザインとした。
新型フェアレディZ Z34型 スペック
エンジンは 3.7Lからダウンサイジングして3.0Lツインターボとダウンサイズしながらも最高出力は大幅な69psアップを果たしている。組み合わせるトランスミッションもATモデルは新開発の9速AT を組み合わせている。
スペック | フェアレディZ |
---|---|
全長 | 4,380mm |
全幅 | 1,845mm |
全高 | 1,315mm |
ホイールベース | 2,550mm |
エンジン | 3.0L V型6気筒 ツインターボ 「VR30DDTT」 |
最高出力 | 298kW(405PS)/ 6,400rpm |
最大トルク | 475Nm(48.4kgfm)/ 1,600-5,600rpm |
トランスミッション | 9AT / 6MT |
ホイール/タイヤ | フロント255/40R19 リア285/35R19 |
特別仕様車「Proto Spec」
イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーのエクステリアには、専用カラーのレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール(チタニウムゴールド)や、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ(イエロー)などを装備しました。インテリアには、本革・スエード調ファブリックコンビシート(イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントライン)などを採用すると共に、インストパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッドなどに専用カラーステッチを施している。
モデル | エンジン | トランス ミッション |
駆動方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
フェアレディZ | 3.0L V型6気筒 ツインターボ 「VR30DDTT」 |
6MT | 2WD(FR) | 5,241,500円 |
フェアレディZ Version S |
6,063,200円 | |||
フェアレディZ Version ST |
6,462,500円 | |||
フェアレディZ Proto Spec |
6,966,300円 | |||
フェアレディZ | 9AT | 5,241,500円 | ||
フェアレディZ Version T |
5,687,000円 | |||
フェアレディZ Version ST |
6,462,500円 | |||
フェアレディZ Proto Spec |
6,966,300円 |
ライバル車について
フェアレディZのライバル車となるのは今話題となっているトヨタ新型「スープラ」とBMW 新型「Z4」がライバルとなるだろう。各社ともに、スポーツカーへの開発コストがキーワードになっておりスポーツカー市場への挑戦は自動車メーカーのイメージアップにもつながる一方で売れる車種とはなりずらい。しかし、最近では多くのスポーツカーが復活を果たしており新型「フェアレディZ」も話題となることは間違えなさそうだ。
フェアレディZについて
初代 S30型系は1969年に先代モデルであるオープンボディのダットサン・フェアレディに代わって発売された。
2代目 S130型系 1978年8月にフルモデルチェンジ、キープコンセプトで先代のロングノーズ ショートデッキスタイルを継承しながら、2代目はややワイドサイズとなって登場。
初代 S30型系、2代目 S130型系は北米市場を中心に大ヒットした。2代目 S130型系は刑事ドラマ「西部警察」に登場する警察車両、「スーパーZ」として使用され
人気を集めた。
3代目 Z31型系 ロングノーズ・ショートデッキというZのコンセプトを引き継ぎながら、空力性能を重視して、エクステリアをシェイプアップした3代目が登場。
4代目 Z32型系 1989年7月10日から、完璧なスーパースポーツカーを目指し登場。2000年12月販売終了。一時的に絶版車種となった。
5代目Z33型系 2002年7月30日発売開始。旧型モデルは6代目Z34型系2008年12月1日から発売開始。5代目を更に進化させ、スカイラインなどでも採用された3.7LのVVELエンジンを搭載した。
今後新しい情報が入りたいお伝え致します。
ソース
https://www.autoexpress.co.uk/nissan/98437/new-nissan-z-car-concept-gearing-up-for-tokyo-2017
https://www.topspeed.com/cars/nissan/2018-nissan-z-ar132433.html
日産 フェアレディZ