米国道路安全保険協会(Insurance Institute For Highway Safety:IIHS)は2015年12月9日から発売したトヨタの新型「プリウス」のクラッシュテストの結果と画像を公開した。
スモールオーバーラップ衝突試験
米国道路安全保険協会で行われている試験の一つでオフセット衝突の幅の約半分をバリアに衝突させる試験である。木や電柱など細いものへの衝突を想定して行われる。車両の衝突のダメージもオフセットと比べて激しく、Aピラーが激しく破損したり、左フロントタイヤが運転席に食い込む例、運転席エアバッグが明後日の方向を向くなど非常に厳しいテストの一つである。
トヨタ 新型プリウスのクラッシュテストの結果
走行速度は約64km/hで行い評価はクラッシュテストの最高評価「GOOD」を得ている。今回の新型プリウスはTNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームを採用しておりボディのねじり剛性が先代モデル比で約60%向上している。ボディシェルにおける980MPa(引張強度)級の超ハイテン材(高張力鋼鈑)の採用率を先代モデル比で3%から19%にまで拡大。鋼板を約900℃まで加熱後、プレス加工時に冷却(焼入れ)して引張強度を高める。TNGAプラットフォームは今後、トヨタから販売されるモデルに導入し2020年までに全世界の販売台数の約半数に導入する予定だ。
米国道路安全保険協会(IIHS)
https://www.iihs.org/iihs/ratings/vehicle/v/toyota/prius-4-door-hatchback/2016