マツダは新世代ラージ商品群の第1弾の新型クロスオーバーSUV「CX-60」を日本モデルを2022年4月7日発表、2022年9月15日に発売する。今回はプラグインハイブリッドSUVで競合車種となるトヨタ新型「RAV4 PHV」は一部改良を行い日本にて2021年12月1日発売。スペックを元に競合比較してみた。
新型 CX-60 PHEV について
エクステリア
マツダの「Kodo-Soul of Motion」のデザイン哲学に基づいており、アグレッシブなリアエンドを備えた深く彫刻されたフロントフェイシアを備えいる。目を引くのは、縦に積み上げられたヘッドライトランプとL字型のデイタイムランニングライト。FWDベースのCX-5とは異なり、「CX-60」にはフロントエンジンのRWDベースのプラットフォームであり、ボンネットを長くしてよりセクシーなプロポーションを実現する。CX-60は後輪駆動であるためCX-5よりも最小回転半径5.4mの-0.1mmとしている。また、スポーティなウィンドウライン、フロントバンパーに垂直のインテークを備えたLEDライト、サイドギル、より目立つリアオーバーハングなどの詳細を確認。日本の美的原則、「空の空間の穏やかで威厳のある美しさ」と呼ばれる「馬」の概念に触発されている。プロファイルについては、デザイナーは日本の書道からインスピレーションを得ており、新しい反射する白い色合いは、彫刻された体のラインを強調する。
ボディサイズ比較
CX-5よりもワイド&ローとなり全長+200mm、全幅+50mm、全高-15mm、ホイールベース+170mmの差がある。CX-8と比較すると全長-155mm、全幅+50mm、全高-55mm、ホイールベース-60mmと全幅以外は一回り小さいのでちょうど中間サイズといっていいサイズ感である。CX-60は後輪駆動であるためCX-5よりも最小回転半径を-0.1mとしている。
スペック | マツダ CX-5 | マツダ CX-60 | マツダ CX-8 |
---|---|---|---|
全長 | 4,545mm | 4,745mm | 4,900mm |
全幅 | 1,840mm | 1,890mm | 1,840mm |
全高 | 1,690mm | 1,675mm | 1,730mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,870mm | 2,930mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 6名~8名 |
最少回転半径 | 5.5m | 5.4m | 5.8m |
インテリア
インテリアにはフルTFT-LCDデジタルインストルメントクラスター、12.3インチのインフォテインメントディスプレイ、CX-30の3倍の大型ヘッドアップディスプレイを備えている。
カメラを使用してドライバーの目の位置を検出し、ドライバーの目の高さを入力してシート、ステアリングホイール、ヘッドアップディスプレイ、ドアミラーを自動的に調整する自動運転位置ガイドを組み込んだ興味深いドライバーパーソナライズシステムを採用。
「CX-60」のインテリアだが、日本の職人技を伝えるファブリックの装飾に関する興味深い詳細がありり、メープルウッド、ナッパレザー、織物の和織物、クロームのディテールなど、ライバルとの差別化を図った上質な素材を使用。マツダはまた、インストルメントパネルの周りのステッチのインスピレーションとなったテキスタイルをバインドする技術である「MUSUBU(ムスブ)」を採用。
エクステリアでは「ヘッドライト(シグネチャーランプ LEDライト+デイタイムランニングランプ)」のデザイン変更。アルミホイールの意匠変更した。
トヨタ 新型 RAV4 PHVについて
トヨタは新型「RAV4」のPHV(プラグインハイブリッドモデル)を追加し日本では2020年6月8日発売した。新開発のプラグインハイブリッドシステム“THSⅡ Plug-in”を搭載「直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ)」に大容量リチウムイオンバッテリー(リチウムイオン 電力量 8.8kWh)と強力なモーターを追加したモデルとなる。システム出力は302 HP(225 kW / 306 PS)となる、「RAV4」ハイブリッドモデルを83HP(62 kW / 84 PS)上回る。更に「プリウスPHV」にはない、4WDモデル「E-Four」(電気式4WDシステム)を採用。
EV走行のみの航続距離は39マイル(63 km)WLTCモード燃費95km/Lこれは市場で最も長いPHEVクロスオーバーである。さらに、このモデルの推定合計燃費評価は90 MPGeを達成。ハイブリッド燃費WLTCは22.2km/Lを達成。
加速性能は0-100km/h加速6.0秒。こRAV4ハイブリッドよりも速く、トヨタのラインナップで2番目に速い加速となる。航続距離は1,300km以上と“どこまでも行けそうな”走行距離を追求。
大容量のバッテリーに蓄えた電力を「走る」以外にも使えるRAV4 PHV。車内に設置されたコンセントによる車内での使用に加え、付属されるヴィークルパワーコネクターを普通充電インレットに挿し込めば、100Vの外部給電用コンセントに。合計1500Wまで対応。
急速充電インレット(外部給電機能[V2H]付)にV2H機器(別売)を接続することで、RAV4 PHVから建物などに電力を供給可能。
エクステリアでは通常の「RAV4」にはない「縦LEDデイライト」を標準で採用しておりすっきりとした印象と高級感を演出している。ボディカラーには新色となるRAV4 PHV専用色「エモーショナルレッドII」を採用。
インテリアでは上級グレードに「後席シートヒーター」や「カラーヘッドアップディスプレイ」を採用。「パノラミックビューモニター(一部グレード)」「9インチディスプレイオーディオ」+6スピーカーを標準装備。「Apple CarPlay」「Android Auto」標準対応している。
トヨタ 新型 RAV4 PHV 一部改良 2021年モデルについて
今回はエクステリアでは「ヘッドライト(シグネチャーランプ LEDライト+デイタイムランニングランプ)」のデザイン変更。アルミホイールの意匠変更した。
マツダ 新型「CX-60 PHEV」VS「RAV4 PHV」スペック比較
スペック | トヨタ RAV4 PHV | マツダ CX-60 PHEV |
---|---|---|
全長 | 4,600mm | 4,745mm |
全幅 | 1,855mm | 1,890mm |
全高 | 1,690mm-1,695mm | 1,675mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,870mm |
エンジン | 2.5L 直列4気筒 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) | 2.5 L Skyactiv-G 直列4気筒エンジン +モーター |
最高出力 | 130kW(177ps)/ 6,000rpm | 138kW(188ps)/ 6,600rpm |
最大トルク | 219Nm/3,600rpm | 250Nm/4,000rpm |
モーター 最高出力 | フロント:134kW(182ps) リヤ:40kW(54ps) | 175ps/5,500rpm |
モーター 最大トルク | フロント:270Nm リア:121Nm(12.3kgfm) | 270Nm/400rpm |
システム出力 | 225kW(306ps) | 241kW(327ps) 500Nm |
トランス ミッション | 電気式 無段階変速機 | 8速オートマチック |
駆動方式 | 4WD (E-Four) | 2WD (FR) |
バッテリー | リチウムイオン 電力量8.8kWh | リチウムイオン 電力量17.8kWh |
0-100km/h 加速 | 6.0秒 | 5.8秒 |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
最小回転半径 | 5.5m | 5.4m |
WLTCモード EV走行航続距離 | 95km | 75km |
WLTCモード燃費 | 22.2km/L | 14.6km/L |
価格(10%) | 4,690,000円〜 5,390,000円 | 5,390,000円~ 6,264,500円 |
今回は「SUV」「PHEV」を採用している「RAV4 PHV」と比較表を作成してみた。全長、全幅、ホイールベースが長いのは「CX-60 PHEV」となるがほぼ同クラスのサイズと言っていいだろう。しかしCX-60は後輪駆動であるため他の車種よりも最小回転半径5.4mの-0.1mmとしている。2社ともにスタンスの違いがあり、「CX-60 PHEV」は速さと気持ちのいい走りができるかを考えられており、0-100km/h加速は2車種でもっとも速い。ポルシェのSUVノーマルの「カイエン」ノーマルの「マカン」よりも速い。そして最後に価格であるがトヨタ「RAV4 PHV」の方が、70万円から87万円ほど安い。コストパフォーマンスで比較すると軍配があるが、室内の質感の違いなどを考えればプレミアムなモデルとしての差額は差ほど感じないかもしれない。
マツダ
https://fr.mazda-press.com/actualites/2022/lancement-officiel-du-nouveau-mazda-cx-60-phev/