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ルノー 新型 トゥインゴ E-Tech electric 2026年モデル 完全ガイド|価格・航続距離・スペック徹底解説

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ルノーが2025年11月6日に発表した新型トゥインゴE-Tech electricは、ブランドの人気コンパクトカーが完全電動化された4代目モデルです。初代トゥインゴのアイコニックなデザインを現代的に解釈しながら、先進のEVテクノロジーと実用性を融合させた次世代シティコミューターとして注目を集めています。

従来のガソリンモデルから完全EV専用モデルへと転換した新型トゥインゴは、約20,000ユーロ(約350万円)という手頃な価格設定で、電気自動車市場に新たな選択肢を提供します。2026年初頭から欧州市場で販売開始予定で、フォルクスワーゲンのID.UpやBYDのドルフィンサーフといった競合モデルに対抗する戦略的なモデルとなります。

目次

新型トゥインゴE-Tech electricの主要な変更点と進化ポイント

Renault Twingo
Renault Twingo

デザインと構造の革新

  • 初代オマージュデザイン:1993年発売の初代トゥインゴの丸型ヘッドライトとキャラクターラインを現代的に再解釈
  • 5ドア構造:実用性を重視した5ドアボディ(初代は3ドア)
  • 新世代EVプラットフォーム:AmpR Smallプラットフォームのショートバージョンを採用
  • 軽量設計:車両重量1,200kgに抑え、EV特有の重量増を最小限に

パワートレインの全面刷新

  • 完全電動化:従来のガソリンエンジンモデルを廃止し、EV専用モデルに
  • LFPバッテリー採用:27.5kWhのリン酸鉄リチウムバッテリーでコスト削減と環境配慮を両立
  • クラス最高効率:小型バッテリーながら実用的な航続距離262kmを実現

レトロモダンな外装デザインの魅力

新型トゥインゴの外観は、初代モデルへのオマージュが随所に見られる「ネオクラシック」なアプローチが特徴です。

フロントデザインの特徴

Renault Twingo
  • 丸型ヘッドライト:初代トゥインゴを彷彿とさせる愛らしい丸目のDRLライト
  • 3つのエアインテーク:ボンネット上部に配置された初代トゥインゴのデザインモチーフ
  • 表情豊かなフェイス:「バグアイ(虫の目)」デザインと評されるユニークな表情

サイドとリヤのデザイン

Renault Twingo
  • ショートオーバーハング:全長3,790mmのコンパクトなボディサイズ
  • ワイドスタンス:1,720mmの全幅で安定感のあるスタンス
  • モダンなホイール:16インチから18インチの大径ホイールを設定
  • スポーティなリヤ:ワイドなリヤビューで軽快な走りを予感させるデザイン
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カラーバリエーションも豊富で、ポップテリアホワイト、レモンジェラート、サーモンピンクなど、個性的なボディカラーが用意されています。

コンパクトながら広々とした室内空間

新型トゥインゴの最大の強みは、クラスを超える室内の広さと実用性です。

Renault Twingo
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ボディサイズと車内空間

Renault Twingo
Renault Twingo
  • 全長×全幅×全高:3,790×1,720×1,490mm
  • ホイールベース:2,490mm(前モデルと同一)
  • 車両重量:1,200kg(EVとしては軽量)

前モデル比で全長が145mm延長されながら、全高は55mm低くなり、空力性能が向上しています。

革新的なシートアレンジメント

Renault Twingo
Renault Twingo

新型トゥインゴの目玉機能は、左右独立スライド式リヤシートです。

  • スライド量:最大170mmの前後調整が可能
  • 個別調整:左右のシートを独立して調整できる柔軟性
  • 積載性との両立:乗員スペースとラゲッジスペースを状況に応じて最適化

クラストップレベルのラゲッジ容量

  • 通常時:360リットル(フィアット500eの約2倍)
  • リヤシート収納時:最大1,000リットル
  • 床下収納:50リットルの追加収納スペース
  • 比較優位:ルノー5(326L)やフォルクスワーゲンゴルフ(381L)に匹敵

この積載能力は、全長が3.8m未満のコンパクトカーとしては驚異的な数値です。

ポップでモダンな内装デザイン

カラーコーディネートされたインテリア

Renault Twingo

新型トゥインゴの室内は、外装色と連動したカラーコーディネートが特徴です。ダッシュボード、シート、ドアトリムなどに一貫したカラーテーマが適用され、統一感のある空間を演出します。

デジタルコックピット

Renault Twingo
Renault Twingo
  • 7インチデジタルメーター:必要な情報を見やすく表示
  • 10インチインフォテインメントシステム:中央に配置された大型タッチスクリーン
  • Google統合:GoogleマップとGoogleアシスタントに標準対応
  • AIアシスタント「Reno」:充電情報や車両機能をサポートする専用アバター

ユニークな装備

  • e-popシフター:口紅型のカスタマイズ可能なギアセレクター
  • Twingoアルファベット:ルーフライニングに型押しされた専用デザイン
  • ウェルカムファンファーレ:電子音楽の巨匠ジャン=ミシェル・ジャールによる専用サウンド

これらの遊び心ある装備は、フォルクスワーゲンなどのドイツ車とは一線を画すフレンチテイストを表現しています。

EV専用パワートレインの性能詳細

電動パワートレインスペック

  • モーター配置:フロント搭載(FF駆動)
  • 最高出力:82PS(60kW)/ 81hp
  • 最大トルク:175Nm(17.8kgm)/ 129lb-ft
  • 0-50km/h加速:3.85秒
  • 0-100km/h加速:12.1秒
  • 最高速度:130km/h(約81mph)

バッテリーと航続距離

  • バッテリータイプ:27.5kWh LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリー
  • 航続距離(WLTP):262km(163マイル)
  • 充電性能:DC急速充電最大50kW
  • 充電時間:10%→80%まで約30分

LFPバッテリーのメリット

新型トゥインゴが採用するLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーは、従来のNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)バッテリーと比較して以下の利点があります。

  • コスト削減:レアメタル使用量が少なく製造コストが低い
  • 安全性向上:熱暴走のリスクが低い
  • 長寿命:充放電サイクルの劣化が少ない
  • 環境配慮:コバルトとニッケルへの依存度を低減

競合モデルとの比較

フォルクスワーゲンID.Every1コンセプト(ID.Upのプレビューモデル)と比較すると:

項目ルノー トゥインゴVW ID.Every1
航続距離262km250km
充電速度50kW未発表
想定価格約€20,000約€20,000
市場投入2026年初頭2027年予定

ルノーは航続距離でわずかに優位性を持ち、市場投入も1年早いため先行者メリットが期待できます。

競争力のある価格設定戦略

価格帯と市場ポジショニング

  • 欧州価格:約20,000ユーロ(補助金なし)
  • 日本円換算:約350万円(為替レート150円/€で計算)
  • 前モデル比較
    • 3代目MT(1Lガソリン):250万円
    • 3代目EDC(0.9Lターボ):259万円
    • 新型EV:約350万円(推定)

価格競争力の源泉

ルノーが手頃な価格を実現できる理由:

  1. プラットフォーム共用:ルノー5、4と共通のAmpR Smallプラットフォーム
  2. 小型バッテリー:高額なバッテリー容量を抑制(27.5kWh)
  3. LFP化学:安価なバッテリー技術の採用
  4. 効率的設計:無駄を省いたシンプルな構造
  5. 規模の経済:複数車種での部品共用によるコスト削減

補助金活用でさらにお得に

各国の電気自動車購入補助金を適用すれば、実質購入価格はさらに下がります。

  • フランス:最大€7,000の補助金
  • ドイツ:環境ボーナス適用可能
  • イギリス:プラグインカー補助金(制度による)

発売時期と販売戦略

市場投入スケジュール

  • 発表日:2025年11月6日
  • 販売開始:2026年初頭(欧州市場)
  • 生産拠点:ヨーロッパ(詳細未発表)
  • 日本導入:未定(前モデルは2023年に生産終了)

ルノーのEV戦略における位置づけ

新型トゥインゴは、ルノーのEVラインナップにおいて重要な役割を担います。

ルノーEVラインナップ(2026年時点)

  • メガーヌE-Tech:Cセグメントクロスオーバー
  • ルノー5 E-Tech:Bセグメントハッチバック(40/52kWhバッテリー)
  • ルノー4 E-Tech:Bセグメントクロスオーバー
  • トゥインゴE-Tech:Aセグメントシティカー(最小・最安モデル)

トゥインゴは、EVへの移行を検討する顧客に対する「エントリーモデル」として、ブランド全体のEV販売拡大に貢献することが期待されています。

トゥインゴの歴史と進化

初代トゥインゴ(1992-2007年)

  • 特徴:3ドアハッチバック、FFレイアウト
  • デザイン:丸目ヘッドライトと愛らしいフォルム
  • 評価:フランスのアイコニックなシティカーとして人気

2代目トゥインゴ(2007-2014年)

  • 特徴:引き続き3ドア、FFレイアウト維持
  • 進化:より洗練されたデザインと装備

3代目トゥインゴ(2014-2026年)

twingo
  • 革新:5ドア化、RR(リヤエンジン・リヤドライブ)レイアウト
  • 共同開発:スマート フォーツー/フォーフォーと基礎共有
  • 電動化:海外市場向けにトゥインゴZE(EVモデル)を追加
    • バッテリー:22kWh
    • 航続距離:180km
    • 出力:82PS

4代目トゥインゴ(2026年~)

twingo
  • 完全EV化:ガソリンモデル廃止
  • FFへの回帰:RRからFFレイアウトに変更
  • プラットフォーム刷新:専用EVプラットフォーム採用
  • デザイン回帰:初代オマージュデザイン

競合車種との徹底比較

フィアット500e

フィアット 新型 500e
フィアット 500e
  • バッテリー:42kWh
  • 航続距離:320km
  • ラゲッジ:185L(トゥインゴの約半分)
  • 価格:約400万円~
  • 評価:デザイン重視、実用性ではトゥインゴ優位
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BYD ドルフィン/ドルフィンサーフ

 BYD 新型「DOLPHI(ドルフィン)
BYD DOLPHI(ドルフィン)
  • バッテリー:44.9kWh
  • 航続距離:340km
  • 価格:約350万円~
  • 評価:航続距離では優位だが、デザインと欧州ブランド力でトゥインゴに魅力
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VW ID.Up(2027年予定)

  • バッテリー:推定30-40kWh
  • 航続距離:250km(予想)
  • 価格:約€20,000目標
  • 評価:直接のライバルだが投入時期でルノーが先行

ダチア スプリングエレクトリック

  • バッテリー:26.8kWh
  • 航続距離:230km
  • 価格:約200万円(欧州最安EV)
  • 評価:価格優位だが装備とデザインでトゥインゴが上

新型トゥインゴのメリットとデメリット

メリット

手頃な価格:EVとして比較的購入しやすい価格帯
優れた実用性:クラスを超える広い室内とラゲッジスペース
魅力的なデザイン:初代オマージュの個性的なスタイル
シティユースに最適:コンパクトなサイズで取り回し良好
先進装備:Google統合など最新のコネクティビティ
環境性能:LFPバッテリーによる持続可能性
カスタマイズ性:豊富なカラーとオプション

デメリット

限定的な航続距離:262kmは長距離ドライブには不向き
控えめな加速性能:0-100km/h加速12.1秒はスポーティではない
充電速度:50kW上限は最新EVとしては遅い
小型バッテリー:将来の中古車価値に影響の可能性
高速走行制限:最高速度130km/hは高速道路で余裕がない

ターゲットユーザーと使用シーン

最適なユーザー像

  • 都市部在住者:日常的な移動距離が50km以内
  • セカンドカー需要:長距離用に別の車両を所有
  • 環境意識の高い層:EVに興味があるが高額車は避けたい
  • デザイン重視派:個性的なスタイリングを求める
  • 初めてのEV購入者:手頃な価格でEV体験をしたい

理想的な使用シーン

  • 通勤・通学:往復30-40kmの日常利用
  • 買い物:週末のショッピングセンターへの移動
  • 街乗り:狭い道や駐車場の多い都市部
  • 短距離レジャー:近隣への小旅行(100km圏内)

不向きな使用シーン

  • 長距離ドライブ:往復200km以上の移動は充電計画が必要
  • 高速道路主体:最高速度と航続距離の制約
  • 寒冷地:冬季の航続距離低下が顕著
  • 充電インフラ未整備地域:自宅充電が困難な環境

新型トゥインゴに関するよくある質問

Q1: 新型トゥインゴの日本発売はいつですか?

A: 現時点で日本導入は未定です。前モデルは2023年に日本向け生産を終了しており、新型の日本導入についてルノー・ジャポンからの正式発表はありません。欧州市場では2026年初頭から販売開始予定です。

Q2: 新型トゥインゴの実質的な航続距離は?

A: WLTP値で262kmですが、実際の使用条件では以下の通りです。

  • 都市部:約250-270km
  • 高速道路:約180-200km
  • 冬季(暖房使用):約150-180km
  • 夏季(エアコン使用):約220-240km

Q3: 充電にどのくらい時間がかかりますか?

A: 充電方法により異なります。

  • DC急速充電(50kW):10-80%まで約30分
  • AC普通充電(7kW):0-100%まで約4時間
  • 家庭用コンセント(3kW):0-100%まで約9時間

Q4: 前モデルのRRレイアウトからFFに戻った理由は?

A: EVパワートレインの特性上、モーターとインバーターをフロントに配置するFF構造がパッケージング効率と製造コストの面で有利なためです。また、AmpR Smallプラットフォームとの共用化によるコスト削減も理由の一つです。

Q5: 競合のフィアット500eと比較してどちらがおすすめ?

A: 使用目的により異なります。

  • 実用性重視:トゥインゴ(ラゲッジ360L vs 185L)
  • 航続距離重視:500e(320km vs 262km)
  • デザイン:個人の好み次第
  • 価格:トゥインゴがやや安価(推定)

Q6: 冬でも安心して使えますか?

A: LFPバッテリーは低温性能がNMC系より優れていますが、それでも冬季は航続距離が20-30%低下します。日常的に100km以上走行する場合は、冬季の充電計画に注意が必要です。

Q7: 維持費はガソリン車と比べてどうですか?

A: 電気自動車は一般的に維持費が安くなります。

  • 燃料費:電気代はガソリン代の約1/3
  • メンテナンス:オイル交換不要、ブレーキパッド長寿命
  • 税金:多くの国でEV優遇税制あり
  • 保険:車両価格に応じて若干高めの可能性

まとめ:新型トゥインゴE-Techは「アーバンEV」の新基準

ルノー新型トゥインゴE-Tech electricは、完全電動化という大胆な決断により、都市型コンパクトカーの新たな可能性を示しています。

初代トゥインゴのDNAを受け継ぐ愛らしいデザイン、クラスを超える実用性、そして手頃な価格設定は、「EVは高価で実用的でない」という先入観を覆す存在です。

262kmという航続距離は長距離ドライブには物足りませんが、都市部での日常使用には十分であり、むしろ小型バッテリーによるコスト削減と軽量化が、シティカーとしての本質を追求した結果と言えるでしょう。

フォルクスワーゲンID.UpやBYDドルフィンサーフといった競合が控える中、ルノーは市場投入時期の優位性と、フランス車らしい遊び心あるデザインで差別化を図っています。

2026年の市場投入後、新型トゥインゴがヨーロッパのEV普及にどのような影響を与えるか、そして将来的に日本市場への導入が実現するか、今後の動向に注目です。

新型ルノー・トゥインゴE-Tech electricについては、今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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