TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2026年1月10日に開催される「東京オートサロン2026」(幕張メッセ、1月9日〜11日)において、新型フラグシップモデル「GR GT」と「GR GT3」のデモ走行を世界初公開することを発表しました。この注目のデモ走行は、TOYOTA GAZOO Racingの公式YouTubeチャンネルでライブ配信される予定です。
トヨタの新たなフラグシップスポーツカーが遂に動き出す GR GTとGR GT3とは?
「GR GT」と「GR GT3」は、2025年12月5日にワールドプレミアされたばかりの最新モデルです。今回の東京オートサロン2026での展示が、一般向けの初公開となります。
この2台は、トヨタのモータースポーツ活動で培った技術を惜しみなく投入したフラグシップスポーツカーで、GR GTは公道仕様、GR GT3はレーシング仕様として開発されています。トヨタは、1967年の「TOYOTA 2000GT」、2010年の「Lexus LFA」に続く、第3のフラグシップスポーツカーとして位置づけています。
約15~20年ごとに登場するトヨタのフラグシップスポーツカーは、その時代における技術の粋を集めた象徴的存在です。GR GTは、モータースポーツで培ったノウハウを市販車に昇華させる「TOYOTA GAZOO Racing」の集大成と言えるでしょう。

圧倒的パワー!4.0L V8ツインターボで650PSを発生
エンジンスペック詳細
GR GTのパワーユニットには、V型8気筒4.0リッターツインターボエンジンを搭載。このエンジンはトヨタの新開発で、GR GTとGR GT3のために専用設計されたものです。
主要スペック:
- エンジン形式:V型8気筒 4.0リッター ツインターボ
- 最高出力:650PS
- 最大トルク:850Nm(約86.7kgf·m)
- トランスミッション:8速AT + マニュアルモード
- 駆動方式:FR(フロントエンジン・リアドライブ)

650PSという出力は、ポルシェ911カレラ S(650PS)やマクラーレン750S(750PS)と肩を並べる圧倒的なパワーです。FR駆動を採用することで、ピュアスポーツカーとしての運転の楽しさを追求しています。
東京オートサロンでは、このエンジンのカットモデルが展示され、その内部構造や精密な設計を目にすることができます。V8ツインターボならではの圧倒的なパワーとトルクが、どのような走りを生み出すのか、デモ走行での実演が期待されます。
トヨタ初のオールアルミニウム骨格を採用
GR GTとGR GT3の最大の特徴の一つが、トヨタ初採用となるオールアルミニウム骨格です。この革新的な車体構造により、軽量化と高剛性を両立。推定車両重量は約2,500kg前後とされており、この車格のスーパースポーツとしては軽量な部類に入ります。
CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)も採用
車体の一部には**CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)**も採用されており、さらなる軽量化と剛性向上を実現しています。これにより、スポーツカーに求められる優れたハンドリング性能と俊敏なレスポンスを達成しています。
東京オートサロン2026のTGRブースでは、このオールアルミニウム骨格のカットモデルが展示される予定で、その構造を間近で確認することができます。
空力性能へのこだわり
GR GTは、徹底的な空力設計が施されています。CFD(数値流体力学)シミュレーションを駆使し、ダウンフォースの最適化と空気抵抗の低減を両立。ボディラインの一つひとつが、機能美を追求した結果として形作られています。
また、アクティブエアロダイナミクスの採用も予想されており、走行状況に応じて最適な空力特性を実現する可能性があります。
ライバル車種との比較
ポルシェ911カレラ S との比較
| 項目 | GR GT | 911カレラ S |
|---|---|---|
| エンジン | V8 4.0L ツインターボ | 水平対向6気筒 3.7L |
| 最高出力 | 650PS | 650PS |
| 駆動方式 | FR | AWD |
| 予想価格 | 2,500万円 | 2,700万円 |
GR GTはFR駆動を採用することで、よりピュアな走りを追求。ポルシェのAWDとは異なる、リアドライブならではのドライビングフィールが特徴です。
フェラーリ296 GTB との比較
| 項目 | GR GT | 296 GTB |
|---|---|---|
| エンジン | V8 4.0L ツインターボ | V6 3.0L ターボ + モーター |
| 最高出力 | 650PS | 830PS |
| 駆動方式 | FR | MR |
| 予想価格 | 2,500万円 | 4,200万円 |
フェラーリ296 GTBはプラグインハイブリッドで830PSを発生しますが、価格は4,200万円。GR GTは約半額の価格帯で650PSという強力なパワーを提供します。
マクラーレン750S との比較
| 項目 | GR GT | 750S |
|---|---|---|
| エンジン | V8 4.0L ツインターボ | V8 4.0L ツインターボ |
| 最高出力 | 650PS | 750PS |
| 駆動方式 | FR | MR |
| 予想価格 | 2,500万円 | 4,600万円 |
マクラーレン750Sは750PSとより高出力ですが、価格は4,600万円。GR GTはコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

GR GT3:レーシング仕様の本格派
GR GT3は、FIA GT3規格に準拠したレーシングカーです。以下のようなレースでの活躍が期待されています:
- スーパーGT GT300クラス
- ニュルブルクリンク24時間レース
- GTワールドチャレンジ
- IMSA GTDクラス
GR GT3は、市販車のGR GTとは異なり、競技専用車両として開発されています。レース専用のエアロパーツ、軽量化された車体、レーシング専用のサスペンションセッティングなどが施されており、サーキットでの最高のパフォーマンスを発揮するよう設計されています。
予想価格は5,000万円〜7,000万円とされており、GT3カテゴリーの他のレーシングカーと同様の価格帯です。2027年シーズンからの実戦投入が予想されており、すでにTOYOTA GAZOO Racingからの参戦が検討されています。
2027年発売予定と価格予想
GR GT(市販モデル)
発売時期:2027年(予定)
予想価格:2,000万円〜3,000万円
参考までに、先代フラグシップのLexus LFAは3,750万円で販売されました。GR GTは、より戦略的な価格設定で、ポルシェ911ターボ(約2,500万円)やフェラーリ296 GTB(約4,200万円)の間を狙った価格帯になると予想されています。
Lexus LFAは500台限定生産でしたが、GR GTはより多くの台数を生産する可能性があります。
納車待ち期間:100〜200台/年の生産ペースの場合、注文から納車まで数年待ちとなる可能性があります。
GR GT3(レーシング仕様)
実戦投入:2027年シーズン(予定)
予想価格:5,000万円〜7,000万円
GT3規格のレーシングカーは一般的に5,000万円〜8,000万円の価格帯です。GR GT3もこの範囲内での販売が予想されます。
モータースポーツとの深い関係
GR GTは、単なる市販スポーツカーではありません。TOYOTA GAZOO Racingが、以下のモータースポーツで培った技術を投入しています:
- **WEC(世界耐久選手権)**での経験
- ニュルブルクリンク24時間レースでの戦い
- スーパーGTでの技術開発
- **WRC(世界ラリー選手権)**でのノウハウ
モリゾウこと豊田章男会長自身がドライバーとして参戦し、「もっといいクルマづくり」の理念のもと、過酷なレース環境で車両を鍛え上げてきました。その結果として生まれたのがGR GTです。
1月10日のデモ走行は見逃せない!ライブ配信も実施
デモ走行は1月10日の午前10時より、東京オートサロンの屋外会場で実施されます。会場に足を運べない方も、TOYOTA GAZOO Racing公式YouTubeチャンネルでのライブ配信で、その迫力ある走りを視聴することができます。
エンジンサウンド、加速性能、コーナリング性能など、GR GTとGR GT3の実力を目の当たりにできる貴重な機会となるでしょう。特に、V8ツインターボの咆哮は、会場でもオンラインでも圧倒的な存在感を示すはずです。
モリゾウ氏のミッドシップ2シーター計画も進行中
さらに、TGRは東京オートサロン2026に向けて、トヨタ自動車会長の豊田章男氏(モリゾウ氏)が手に入れたミッドシップの2シーターのカスタマイズ計画も公式SNSで明らかにしています。
このミッドシップモデルについては、2025年の東京オートサロン2025で公開された「GRヤリス M コンセプト」との関連が注目されています。GRヤリス M コンセプトは、直列4気筒2.0リッターターボエンジンをミッドシップマウントした2シーターモデルで、そのユニークなパッケージングが話題となりました。
モリゾウ氏自身がカスタマイズを進めているこのモデルが、東京オートサロン2026で披露されるのか、続報が待たれます。
//#東京オートサロン まであと「6」日
— TOYOTA GAZOO Racing (@TOYOTA_GR) January 3, 2026
\\#モリゾウ が手に入れたミッドシップ2シーターの新しいクルマとは!?
果たして東京オートサロンまでにカスタムは間に合うのか?#tokyoautosalon2026@tokyoautosalon pic.twitter.com/FvfWujEEre
//#東京オートサロン まであと「5」日
— TOYOTA GAZOO Racing (@TOYOTA_GR) January 4, 2026
\\
“売られた喧嘩なら買うよ”#モリゾウ の他にも誰かがクルマをカスタムしている!?#tokyoautosalon2026@tokyoautosalon https://t.co/5ctUi8x3PZ pic.twitter.com/qetaYw0TUT
TGRブースで展示される注目のコンセプトモデル
東京オートサロン2026のTGRブースでは、GR GTとGR GT3のほかにも、現在開発中の以下のモデルが展示される予定です:
1. GR Yaris MORIZO RR
GRヤリスの特別仕様車で、モリゾウ氏の名を冠したハイパフォーマンスモデル。軽量化と出力向上が施された、究極のGRヤリスとなる予定です。
2. GR Yaris Sébastien Ogier 9x World Champion Edition
世界ラリー選手権(WRC)で9度のチャンピオンに輝いたセバスチャン・オジエ選手を記念したエディション。オジエ選手の功績を称える特別な仕様となっています。
これらのコンセプトモデルは、TGRがモータースポーツで培った技術を市販車にフィードバックする取り組みの最新成果を示すものです。
トヨタのスポーツカー系譜とリバイバルプロジェクト
東京オートサロン2026では、GR GTの発表とともに、トヨタの歴代スポーツカーへのオマージュも展示されています。
展示される歴史的モデル(予想)
- TOYOTA 2000GT(1967年):日本初の本格的スーパーカー
- Lexus LFA(2010年):V10エンジン搭載のフラグシップ
- トヨタ スープラ A80型:伝説の4代目スープラ
- AE86(カローラレビン/スプリンタートレノ):ドリフトの代名詞
- スープラ A70/A80:2026年に復活の噂も
これらの名車と並んで展示されるGR GTは、トヨタのスポーツカー系譜の最新章として、過去の栄光と未来への期待を一身に背負っています。
GR PERFORMANCE SOFTWAREとカスタマイズ
GR GTには、GR PERFORMANCE SOFTWAREと呼ばれる専用のカスタマイズプログラムが用意される予定です。これは、オーナーの好みに合わせて車両の性格をカスタマイズできるシステムで、以下のような調整が可能になると予想されています:
- エンジン出力特性の変更
- サスペンション設定の最適化
- ステアリングフィールの調整
- トランスミッションのシフトパターン変更
このシステムにより、サーキット走行からワインディングロード、日常使いまで、様々なシーンに最適なセッティングを選択できます。
GR appとGR Passport
トヨタは、GRオーナー向けの専用アプリ**「GR app」と、サーキット走行やイベント参加を記録する「GR Passport」**システムを提供しています。
GR appの機能
- Home Garage機能:自分のGR車両の情報管理
- 走行データの記録と分析
- GRコミュニティとの交流
- イベント情報の受信
GR GTオーナーも、このエコシステムに参加することで、TOYOTA GAZOO Racingのコミュニティの一員として、様々な体験を共有できます。
特別なTVCM「THE OVERTAKE」も公開予定
TGRは、GR GTの発売に合わせて特別なTVCM「THE OVERTAKE」を1月4日から3月3日まで放映する予定です。このCMでは、3世代にわたるトヨタのフラッグシップスポーツカーが登場します:
- TOYOTA 2000GT(1960年代)
- Lexus LFA(2010年代)
- GR GT(2020年代)
CM内では、特別価格69,850円のオークリーとニューエラのコラボレーションアイテムも紹介され、GR GTの世界観を表現する演出が施されています。
まとめ:東京オートサロン2026はトヨタスポーツカーファン必見
東京オートサロン2026は、トヨタのスポーツカーファンにとって見逃せないイベントとなります。
注目ポイント:
- GR GTとGR GT3のデモ走行(1月10日10時~)YouTubeライブ配信あり
- V8 4.0Lツインターボエンジン(650PS/850Nm)のカットモデル展示
- トヨタ初のオールアルミニウム骨格のカットモデル展示
- モリゾウ氏のミッドシップ2シーターのカスタム車両
- GR Yaris MORIZO RRとSébastien Ogier 9x World Champion Editionの展示
- 歴代フラグシップスポーツカーの展示
- GR PERFORMANCE SOFTWAREの紹介
開催概要:
- イベント名:東京オートサロン2026
- 会場:幕張メッセ(千葉県)
- 会期:2026年1月9日(木)~11日(土)
- デモ走行:1月10日(金)10時~
- ライブ配信:TOYOTA GAZOO Racing公式YouTubeチャンネル
- 公式サイト:https://toyotagazooracing.com/jp/eventexhibition/tokyoautosalon/
GR GT 主要スペック(予想):
- エンジン:V8 4.0L ツインターボ
- 最高出力:650PS
- 最大トルク:850Nm
- 駆動方式:FR
- トランスミッション:8速AT + マニュアルモード
- 車両重量:約2,500kg(予想)
- 発売時期:2027年
- 予想価格:2,000万円~3,000万円
GR GTは、TOYOTA GAZOO Racingの「もっといいクルマづくり」の集大成であり、モータースポーツで培った技術を市販車に注ぎ込んだ最高傑作です。2027年の発売が待ち遠しい、トヨタの新時代フラグシップスポーツカーの誕生を、東京オートサロン2026で目撃しましょう。
会場に行けない方も、YouTubeライブ配信でデモ走行を楽しめます。トヨタが本気で作り上げた新世代のフラグシップスポーツカーの実力を、ぜひその目と耳で確かめてください。

