レクサスは新型LC500 LC500h プレミアムラグジュアリークーペを2017年3月16日に発売した。そして、更にスポーツ性能を高めた高性能バージョン「Lexus LC F」の開発が進められている。新型 LEXUS LC-Fを2020年10月に発売する。既にテストカーの走行が行われておりスパイショットの撮影もされている。2017年2月6日に欧州連合知的財産庁(EUIPO)にをすべて提出し済みである。
新型 LEXUS LC F について
通常モデルのLC500 LC500h とは差別化を行い、フロントバンパーのデザインを変更し、エンジンには新開発の4.0L V型8気筒ツインターボエンジン 最高出力447kW (608ps)を搭載しスポーツモデルとする。
新型 LEXUS LC F スペックについて
新開発4.0L V型8気筒ツインターボエンジン 最高出力:447kW (608ps)最大トルク:470lb-ft(636Nm)トランスミッションはアイシンが開発した10速オートマチックトランスミッションが組み合わせされる。
スペック | Lexus LC F |
---|---|
全長 | 4,770mm |
全幅 | 1,920mm |
全高 | 1,345mm |
ホイールベース | 2,870mm |
エンジン | 新開発4.0L V型8気筒 ツインターボエンジン |
最高出力 | 447kW (608ps) |
最大トルク | 470lb-ft(636Nm) |
トランスミッション | 10速AT (Direct-Shift 10AT) |
駆動方式 | FR |
乗車定員 | 4名 |
JC08モード燃費 | - |
価格 | - |
LEXUS LS Fを同時期に発売し、同様の4.0L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載する。
新型 LEXUS LC500 LC500h 公式発表について
2012年1月のデトロイトモーターショーにおいてLF-LCとして公開した。その後、さらに、2013年3月のジュネーブモーターショーではオパールブルー LF-LCを公開。その後、音沙汰なしとなる。公開して早2年となるがここにきてLF-LCは次期モデルの新型LCとなると言われだしている。2016年1月11日から開催したデトロイトモーターショー2016で新型LCが披露された。2016年3月1日から開催されるジュネーブモーターショー2016で世界初のマルチステージハイブリッドシステムを搭載した、新型ラグジュアリークーペ「LC500h」を出展した。
LC500hの詳細は、ジュネーブモーターショーに先駆けて、日本時間の2016年2月18日に発表した。
米国カリフォルニア州モントレーで行われている2016 Monterey Car Weekにおいて、レクサスはLexus LC500の2017年にリリースされる車輌にエンジンのパフォーマンスを僅かに向上するアップデートをし5.0L V型8気筒エンジンを、最高出力:475ps→478ps、最大トルク:54.0kgm→55.0kgmずつ強化されることを発表した。
ニュルブルクリンクサーキット北コースで走行テストも撮影された。
新型 LEXUS LC500 LC500h について
新型LCはレクサスSCの後継モデルとして販売するプレミアムラグジュアリークーペである。SCは日本ではソアラとして販売されていたもので、2010年に販売を終了したモデルである。そもそも、LF-LCはレクサスのデザイナーが試しに作成したモデルであったが、公開以降あまりの評判の良さからここにきて開発を進めることとなった様だ。また、現在トヨタとBMWが新型のスポーツカーを開発中とあり上位に位置するミッドシップの高性能スポーツカーを開発し、BMWとトヨタの「レクサス」ブランドで投入するのではないかと言われている。LF-LCに搭載されるパワートレインはハイブリッドになることが公表されている。モデルは2種類でLexus LC500とLexus LC500hである。
新型 LEXUS LC500 LC500h スペックについて
スペック | Lexus LC500 | Lexus LC500h |
---|---|---|
全長 | 4,770mm | |
全幅 | 1,920mm | |
全高 | 1,345mm | |
ホイールベース | 2,870mm | |
エンジン | 5.0L V型8気筒エンジン | 3.5L V型6気筒 エンジン マルチステージ ハイブリッドシステム |
最高出力 | 351kW (477ps) / 7,100kgm |
220kW (299ps) / 6600rpm |
最大トルク | 540Nm (55.1kgm) / 4,800~5,600rpm |
348Nm (36.3kgm) / 4900rpm |
モーター最高出力 | – | 132kW (180ps) |
モーター最大トルク | – | 300Nm (30.6kgm) |
トータル最高出力 | – | 264kW |
トランスミッション | 10速AT (Direct-Shift 10AT) |
電気式 無段変速機 |
駆動方式 | FR | |
乗車定員 | 4名 | |
JC08モード燃費 | 7.8km/L | 15.8km/L |
価格 | 13,022,000円〜 14,022,000円 |
13,522,000円〜 14,522,000円 |
マルチステージハイブリッドシステムでは、2つのモーターを使用したLEXUSのハイブリッドシステムに、有段ギアの自動変速機構を組み合わせることで、エンジンとモーター両方の出力制御が可能になった。エンジンの高回転化と合わせて、低速域ではエンジン使用領域を高回転側に拡大し、低速から力強い駆動力を生み出しパワフルな走りを実現。加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した。
新型LC500 LC500h グレードについて
Lexus LC500
グレード | 価格 |
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LC500 | 13,022,000円 |
LC500“L package” | 13,022,000円 |
LC500“S package” | 14,022,000円 |
Lexus LC500h
グレード | 価格 |
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LC500h | 13,522,000円 |
LC500h“L package” | 13,522,000円 |
LC500h“S package” | 14,522,000円 |
予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を採用
ミリ波レーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避支援および被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」、車線維持をサポートする「レーンキーピングアシスト」、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」、そして先行車との車間距離を保ちながら追従走行する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」、これら4つの先進安全技術をパッケージ化し、多面的な安全運転支援を強化。
新型 LEXUS LC500 LC500h インテリアについて
ドライビングプレジャーと快適性が融合したインテリアコックピットは、ドライバーとクルマの一体感を醸成するドライビングポジションとし、ペダル配置、ステアリング傾角、シートのホールド性など、徹底した走り込みに基づく細部にこだわったレイアウトを実現シフトバイワイヤシステムや、直感的な操作に対応した次世代マルチメディアを操作系に採用。ステアリングホイールは、握る位置に合わせて断面形状を緻密に変化させ、手にしっくりと馴染むよう配慮。パドルシフトにはマグネシウム素材を使用し操作性と質感が相まって、ドライビングプレジャーの高まりを演出助手席は、人を包み込みながら、車両前方へ視覚的に広がりを感じさせる開放的な空間づくりを目指した。レザーやアルカンターラ®を採用し、触って感じる素材感や使うたびに深まる心地良さを、LEXUS独自の感性とクラフトマンシップによる繊細で高品質なモノづくりで実現。また、ボディ骨格から考慮し開発されたオーディオシステムの採用など、上質なおもてなしの空間を提供、パイオニア製サウンドシステム「LEXUS LC Premium Sound System」が標準装備される。
LEXUS LC Premium Sound Systemのサウンドシステムについて
新開発の 8 チャンネルフルデジタル Class-D アンプと 12 個のスピーカーで構成され、当社が長年培ってきた独自の音響技術を活かして原音に忠実な再生を実現しています。TAD で培った技術に基づき新開発した車載用「CST」スピーカーは、ハイエンドオーディオに匹敵する前方音像定位と豊かに広がる自然な音場を高い次元で両立しており、心地よく上質な車室空間を提供します。
米国のオーディオブランド「Mark Levinson マークレビンソン」のサウンドシステムが、レクサス新型LC500にオプションとして採用される。
Mark Levinsonのサウンドシステムについて
13スピーカー レファレンス・サラウンドサウンドシステム
IPセンター&左右:新開発2チャンネルコアキシャルスピーカー
(ツイーター&ミッドレンジ)
ドア:180mmウーファー
リア・クオーター左右:新開発Unityスピーカー
(ポリエチレン・ナフタレート製ツイーター&ミッドレンジ)
リアシートセンター:新開発265mmサブウーファー
(ケブラー※30%混パルプウーファー。歴代マークレビンソンシステム中最大径)
QLS(Quantum Login Surround)音響テクノロジーにより、より精緻なチューニング
「Clari-Fi™」圧縮音源復元テクノロジーにより、圧縮音源もCDクオリティに近い音で再現
11チャンネルクラスDマークレビンソンアンプ(0.1%THD: Total Harmonic Distortion)
新型 LEXUS LC500 LC500h 新型プラットホームについて
新開発FRプラットフォームは、新開発の大径ランフラットタイヤを四隅に配置、そしてエンジンを車軸の後方に置き、人や重量物をより重心に近く、低い位置に下げ重量配分のバランスを調整するなど、慣性諸元をつくり込み、走りの理想形に近いフロントミッドシップのレイアウトを創造
高剛性ボディは、基本性能として、高い剛性を確保することに加え、走行中のボディへの力の入力や変形特性にも着目し、回頭性が良く、ドライバーの思い通りにラインをトレースできる性能を実現
マルチリンク式サスペンションは、上下共に2本のアームを持つ構造で、ボールジョイント配置の工夫により、ドライバーの操作や路面からの入力に対し、リニアな応答と手応えの良いステアリングフィールを実現。
軽量化では、フロントサスペンションタワー、フロントフェンダー、サイドドア外板などへのアルミ素材の採用、ルーフ、ラゲージドア、サイドドア内側にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用するなど、低重心化とヨー慣性モーメントの低減を図り、走行性能向上に寄与。
10速オートマチックトランスミッションは、シフトチェンジの際の心地良いフィードバックと、切れ味の良い変速を実現。構成部品のアルミ化による大幅な軽量化と部品の小型化を実施。また、アクセルやブレーキ、車両のG(重力加速度)から、ドライバーの意図を読み取り、最適なギヤを選択する新制御も採用 。
10速オートマチックトランスミッション
LEXUS LC