スズキは新型「ハスラー」軽自動車よりも排気量をアップさせた新型「クロスビー(XBEE)」を2017年12月25日に発売した。価格:176万5,800円〜214万5,960円。第45回東京モーターショー2017(2017年10月27日(金)~11月5日(日))にて新型「XBEE」「XBEE OUTDOOR ADVENTURE」「XBEE STREET ADVENTURE」の量産モデルを正式発表した。
新型クロスビー(XBEE)エクステリア
新型クロスビー(XBEE)インテリア
新型 クロスビー(XBEE)について
軽自動車(660cc)よりも排気量をアップさせたモデルで1L 直列3気筒 VVTターボ「BOOSTERJET」とマイルドハイブリッドを搭載することになる。軽自動車の自動車税は10,800円で次に安い物は排気量1.0L以下で29,500円である。1.0〜1.5Lでは34,500円と軽自動車の3倍になる。スズキとしても1.0Lのラインナップは当然で1.0L以上であれば燃費向上が期待できるマイルドハイブリッドモデルというわけだ。エンジンはスイフトに搭載された直列3気筒 1L VVTターボ「BOOSTERJET」エンジン+モーター(マイルドハイブリッド)。
直列3気筒 1L VVTターボ「BOOSTERJET」
最高出力:73kW(99PS)/5500rpm
最大トルク:150Nm(15.3kgm)/1,700〜4,500rpm
モーター最大出力:2.3kw(3.1ps)/1,000rpm
モーター最大トルク:50Nm(5.1kgm)/100rpm
トランスミッション:6速AT
駆動方式:2WD/4WD
JC08モード燃費:22.0km/L (2WD)
JC08モード燃費:20.6km/L (4WD)
ターボエンジンとマイルドハイブリッドにより動力性能は1.5L 並みに高められている。
4WD車には、力強い走りの「スポーツモード」、雪道やアイスバーンでの発進・加速時にタイヤの空転を抑える「スノーモード」の2つのモードを新たに採用。ぬかるみや滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な坂を下る際に車速を約7km/hに維持する「ヒルディセントコントロール」の2つの機能と合わせて標準装備。
新型 クロスビー(XBEE)マイルドハイブリッドについて
発電効率に優れたISG(モーター機能付発電機)により、減速時のエネルギーを利用して発電し、アイドリングストップ車専用鉛バッテリーと専用リチウムイオンバッテリーに充電。加速時には、その電力を活かしてモーターでエンジンをアシストすることで、さらなる燃費の向上を実現するハイブリッドシステム。ISG(モーター機能付発電機)減速エネルギーを利用して効率よく発電。モーター機能を併せ持ち、発進後静かにエンジンを再始動させ、加速時にはモーターでエンジンをアシストする。専用リチウムイオンバッテリーモーターアシストに必要な大電流に対応。頻繁なアシストを可能にする。全車にマニュアルモード付パドルシフトを装備した。
新型クロスビー(XBEE)サイズについて
全高はハスラーと同様に全幅や全長を伸ばしそれに伴いホイールベースも若干伸びると思われる。全長:3,760mm (3,395mm)、全幅:1,670mm (1,475mm)、全高:1,705mm (1,665mm)、ホイールベース:2,435mm (2,425mm)、最低地上高:180mm、乗車定員:5名
ハスラーサイズ( )。次世代軽量プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し軽量化と高剛性を高めている。全車で同じタイヤ&ホイールを採用しタイヤサイズは175/60 R16 82Hだ。
新型クロスビー(XBEE)インテリアについて
常時発光式の自発光メーターを全車採用。メーターパネル右側に3.5インチの大型マルチインフォメーションディスプレイを設定する。インパネの周辺は機能的なボタン配置をしており、メーターは大径で見やすいデザインとした。ナビやその他スイッチも高い位置に配置されて操作性がよい。助手席側には小物の収納もしやすくデザインが採用されている。リアシートは5:5分割で165mm前後スライドできシートバックのリクライニングも可能。
予防安全技術 SUZUKI Safety Support「デュアルセンサーブレーキサポート」を搭載
新型スイフトや新型ワゴンRに採用された単眼カメラ+レーザーレーダーの強みを活かして危険を回避する。フロントガラスに設置した単眼カメラとレーザーレーダーの2種類のセンサーで前方を検知するシステムを採用。
1.前方衝突警報機能 約5km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが前方の車両や歩行者を検知。衝突の可能性があると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示によって警報を発する機能。
2.前方衝突警報ブレーキ機能 衝突の可能性が高まると、警報に加え自動的に弱いブレーキを作動させ、運転者に衝突回避を促す機能。
3.前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能 衝突の可能性が高いと判断したあと、運転者が強くブレーキを踏むと、ブレーキアシストが作動しブレーキ制動力を高める機能。
4.自動ブレーキ機能 衝突が避けられないと判断した場合に、自動で強いブレーキが作動し、衝突の回避、または衝突被害を軽減する機能。
誤発進抑制機能 ペダルやシフトの操作ミスによる衝突の回避に貢献。前方約4m以内の障害物をステレオカメラで検知。停車、または約10km/h以下の徐行中、障害物があるにもかかわらずアクセルを大きく踏み込んだ場合に、エンジン出力を自動で抑えて急発進、急加速を抑制する機能。
車線逸脱警報機能 車線を外れそうになるとブザー音とメーター内の表示灯で警報、約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線の左右区画線を認識。車線を逸脱すると判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。
ふらつき警報機能 車両が蛇行するとブザー音とメーター内の表示灯で警報、約60km/hから約100km/hで走行中、ステレオカメラが車線内での車両の蛇行パターンから、ふらつきと判断した場合、ブザー音とメーター内の表示灯によって運転者に注意を促す機能。
先行車発進お知らせ機能 先行車の発進をブザー音とメーター内の表示でお知らせ、停車時、先行車が発進して約4m以上離れても、自車が停止し続けた場合、ブザー音とメーター内の表示で運転者に先行車が発進したことをお知らせする機能。
後退時ブレーキサポート リヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物との距離を測り、4段階のブザー音で障害物の接近をお知らせする「リヤパーキングセンサー」を搭載。さらに、後方の障害物との衝突の可能性が高まると自動ブレーキが作動し、衝突の回避または衝突時の被害軽減を図る。
後方誤発進抑制機能 方に障害物があるにも関わらずシフトをR (後退) の位置でアクセルペダルを強く踏み込むと、エンジン出力を自動的に抑制して急な後退を防止。
全方位モニター用カメラパッケージ (セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラパッケージ装着車 メーカーオプション)
クルマの前後左右4カ所にカメラを設置。対応ナビゲーション(販売会社装着アクセサリー)を装着すれば、クルマを真上から見たような俯瞰(ふかん)の映像などをモニターに映し出す「全方位モニター」に。運転席から見えにくい場所も画面上で確認でき、狭い場所での駐車に貢献する。
アダプティブクルーズコントロール(ACC) ステアリングのACCスイッチを押せば先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、車間距離を保ちながら自動的に加速・減速。車間距離は3段階(短・中・長)で設定が可能。先行車がいない場合はあらかじめ設定した速度(約40km/h~約100km/h)をキープする。
ヒルディセントコントロール(4WD車)
エンジンブレーキでは減速できないほどの急な下り坂などで、自動的に車速を約7km/hにコントロールするシステム。細かなブレーキ操作をする必要がなく、ステアリング操作に集中できる。
グリップコントロール(4WD車)
雪道やぬかるみなど、滑りやすい路面での発進の際、グリップコントロールスイッチをONにすると、スリップが発生したタイヤのブレーキ制御を早め、グリップしているタイヤに駆動力を集中させることで、スムーズな発進をサポート。
新型クロスビー(XBEE)ボディカラーについて
ボディカラーは標準的なモノトーン(単色)をはじめ、2トーンルーフ、3トーンと沢山のバリエーションを用意。
HYBRID MX
ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ
キャラバンアイボリーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ
ファーベントレッド ブラック2トーンルーフ
クラッシーブラウンメタリック ホワイト2トーンルーフ
フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ
スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ
ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート
スーパーブラックパール 3トーンコーディネート
スーパーブラックパール
ピュアホワイトパール
ミネラルグレーメタリック
HYBRID MZ
ラッシュイエローメタリック ブラック2トーンルーフ
キャラバンアイボリーパールメタリック ホワイト2トーンルーフ
ファーベントレッド ブラック2トーンルーフ
クラッシーブラウンメタリック ホワイト2トーンルーフ
フレイムオレンジパールメタリック ブラック2トーンルーフ
スピーディーブルーメタリック ブラック2トーンルーフ
ミネラルグレーメタリック 3トーンコーディネート
スーパーブラックパール 3トーンコーディネート
スーパーブラックパール
ピュアホワイトパール
ミネラルグレーメタリック
新型クロスビー(XBEE)グレードについて
ハイブリッド MX
2WD 価格:176万5,800円 4WD 価格:190万8,360円
運転席・助手席SRSエアバック
ESP
エマジェンシーストップシグナル
走行モード(スポーツ・スノー)
グリップコントロール(4WD)
ヒルディスコンセントロール(4WD)
パドルシフト
16インチアルミホイール
ハイブリッド MZ
2WD 価格:200万3,400円 4WD 価格:214万5,960円
ハイブリッド MXに加え
SRSカーテンエアバック
フロントシートSRSサイドエアバック
デュアルセンサーブレーキサポート
LEDヘッドランプ
LEDフロントフォグランプ
クルーズコントロールシステム
本革巻ステアリングホイール
撥水加工ファンブリックシート表皮
防汚タイプランゲージフロア
など
新型クロスビー(XBEE)メーカーオプションについて
セーフティパッケージ 86,400円
全方位カメラパッケージ 43,200円
ALL GRIP 129,600円
ツートンカラー 48,600円〜64,000円
ハスラー (HUSTLER)について
ハスラーはスズキが生産・販売するクロスオーバーSUVタイプの軽乗用車である。
軽トールワゴンとSUVの双方の要素を融合させた新ジャンルの軽自動車で、アウトドアやスポーツといったレジャーを好むユーザー、あるいはわだちや雪道といった起伏のある路面を走行する機会が多いユーザーを想定した、「アクティブなライフスタイルに似合う軽クロスオーバー」をコンセプトに開発され、クロスカントリー4WDのジムニーとの棲み分けを図っている。
セダンとSUVのクロスオーバーである「Kei」が存在したが、後継モデルがなく2009年(平成21年)に生産終了していた。その後スズキの鈴木修会長が会食の席で、Keiの生産終了を惜しむ声を聞き、軽クロスオーバーの需要があると判断して開発を進めたモデルがこの「ハスラー」である。
2014-2015年次 日本自動車殿堂カーオブザイヤー RJCカーオブザイヤーを受賞した。
5代目ワゴンRと共通の新型プラットフォームを採用。
2013年12月24日公式発表(2014年1月8日販売開始)。
2014年10月30日 2014-2015年次 日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞(スズキ車では初の受賞)。
2014年11月11日 2014-2015年次 RJCカーオブザイヤーを受賞。
2014年12月25日 RJCカーオブザイヤー受賞記念特別仕様車「J STYLE」を発表(2015年1月9日販売開始)。
2015年5月13日 一部改良。
2015年12月7日 一部改良(2型)。
2017年1月10日「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備した「X」・「Xターボ」及び特別仕様車「J STYLE II」・「J STYLE IIターボ」の全方位モニター付メモリーナビゲーション装着車において、2016年度JNCAP予防安全性能アセスメントにおいて、71点満点中66.8点を獲得し、最高ランクの評価である「ASV++(ダブルプラス)」を獲得。
2017年5月25日 ハスラーのデザインである「軽ワゴンとSUVが融合した新ジャンルの車の意匠」が、公益社団法人 発明協会が主催する平成29年度「全国発明表彰 発明賞」を受賞したことを発表。スズキがこの賞を受賞するのは、20年ぶり3回目となる。
スペック | ハスラー | 新型クロスビー |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,760mm |
全幅 | 1,475mm | 1,670mm |
全高 | 1,665mm | 1,705mm |
ホイールベース | 2,425mm | 2,435mm |
エンジン | 658cc 直列3気筒エンジン | 直列3気筒 1L VVTターボエンジン |
最高出力 | 47kW(64PS)/ 6,000rpm | 73kW(99PS)/ 5,500rpm |
最大トルク | 95Nm(9.7kgm)/ 3,000rpm | 150Nm(15.3kgm)/ 1,700〜4,500rpm |
モーター 最大出力 | 1.6kW(2.2PS)/ 1,000rpm | 2.3kw(3.1ps)/ 1,000rpm |
モーター 最大トルク |
40Nm(4.1kg・m)/ 100rpm | 50Nm(5.1kgm)/ 100rpm |
トランス ミッション | CVT | 6速AT |
駆動方式 | FF/4WD | |
JC08モード燃費 | 30.4〜32.0km/L | 20.6〜22.0km/L |
乗車定員 | 4名 | 5名 |
今後、新しい情報が入り次第お伝え致します。
日刊工業新聞
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00440865
東京モーターショー2017
https://www.tokyo-motorshow.com/
スズキニュースリリース
https://www.suzuki.co.jp/release/d/2017/0922/
https://www.suzuki.co.jp/release/a/2017/1225/
スズキ
新型クロスビー(XBEE)