世界初の量産型ハイブリッド車として1997年に誕生したトヨタ プリウス。その革新的な技術と環境性能は、自動車業界に大きな変革をもたらしました。この記事では、プリウスの販売台数と生産台数の推移を詳しく解説し、その成功の軌跡を辿ります。
プリウスの販売台数:着実な成長と世界的な人気
初代プリウスは、その斬新さゆえに当初は販売台数が伸び悩みました。しかし、2003年に登場した2代目プリウスは、燃費性能の大幅な向上とスタイリッシュなデザインで人気を博し、販売台数は飛躍的に増加しました。3代目以降も、さらなる進化を遂げたプリウスは、世界中で高い評価を獲得し、販売台数は右肩上がりに成長を続けました。
特に、2015年に発売された4代目プリウスは、TNGAプラットフォームの採用による走行性能の向上や、先進安全技術の搭載など、大幅な進化を遂げ、販売台数はピークに達しました。現在も、プリウスはトヨタの主力車種の一つとして、安定した販売台数を維持しています。
2022年 販売台数
2022年の年間販売台数はトヨタ プリウスが32,675台となりました。
年月 | プリウス プリウスPHEV 販売台数 |
---|---|
2022年1月 | 2,892台 |
2022年2月 | 3,326台 |
2022年3月 | 5,295台 |
2022年4月 | 3,305台 |
2022年5月 | 1,939台 |
2022年6月 | 1,638台 |
2022年7月 | 2,226台 |
2022年8月 | 1,936台 |
2022年9月 | 3,011台 |
2022年10月 | 2,593台 |
2022年11月 | 2,961台 |
2022年12月 | 1,498台 |
合計 | 32,675台 |
2023年 販売台数
2023年年間の販売台数はトヨタプリウスが2023年の1月10日にフルモデルチェンジをしたことで、99,149台で6位となりました。2022年の約3倍の販売台数です。
年月 | 販売台数 |
---|---|
2023年1月 | 3,214台 |
2023年2月 | 7,681台 |
2023年3月 | 9,861台 |
2023年4月 | 7,838台 |
2023年5月 | 9,233台 |
2023年6月 | 11,008台 |
2023年7月 | 9,206台 |
2023年8月 | 7,252台 |
2023年9月 | 9,468台 |
2023年10月 | 8,767台 |
2023年11月 | 8,399台 |
2023年12月 | 7,222台 |
合計 | 99,149台 |
2024年 販売台数
2024年は生産停止が影響しており、台数が回復していません。
年月 | 販売台数 |
---|---|
2024年1月 | 8,550台 |
2024年2月 | 9,190台 |
2024年3月 | 11,316台 |
2024年4月 | 4,452台 |
2024年5月 | 1,422台 |
2024年6月 | 1,860台 |
2024年7月 | 7,046台 |
合計 | 43,836台 |
2023年1月のプリウスのフルモデルチェンジを発表し月販目標台数は4300台となっています。さらに3月に発表されたプリウスPHEVの月間目標台数は450台となっています。2023年は目標台数を上回る平均約8,262台ほどを生産しています。
プリウスの生産台数:グローバル展開と供給体制の強化
プリウスの生産は、当初は日本国内のみで行われていましたが、世界的な需要の高まりを受け、2000年には米国での生産が開始されました。その後、中国、タイなどでも生産拠点が設立され、グローバルな供給体制が構築されました。
特に、2010年代に入ると、ハイブリッド車市場の拡大に伴い、プリウスの生産台数は大幅に増加しました。トヨタは、生産効率の向上や設備投資など、供給体制の強化に積極的に取り組み、世界中の需要に応えてきました。
プリウスの販売・生産台数推移:データで見る成功の歴史
具体的な販売台数と生産台数の推移は、以下のトヨタ公式サイトで公開されているデータをご参照ください。これらのデータからは、プリウスが長年にわたり、着実な成長を遂げてきたことが読み取れます。
- 主要車名別生産台数 - トヨタ自動車株式会社:https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/data/automotive_business/production/production/japan/production_volume/main.html
トヨタ 5代目「プリウス」の受賞歴
日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会は「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」は大賞をトヨタの新型「プリウス」が受賞したとを2023年12月7日(木)15:00〜発表した。
トヨタの新型「プリウス」「プリウス プライム(日本名:プリウスPHEV)」が2024年1月8日(現地時間)2024 北米カー オブ ザ イヤー(NACTOY)を受賞した。新型「プリウス」は世界中で評価されているのがわかる。
トヨタ 新型「プリウス」について
トヨタは2023年1月10日、新型「プリウス」を発売した。旧型モデルは2015年12月9日発売を開始しており丸7年でのフルモデルチェンジとなる。新型「プリウス」の一部グレード(「KINTO Unlimited」専用)より「アップグレード」と「コネクティッド」のご提供開始。プラグインハイブリッド車(PHEV)は、2023年3月頃に発売する予定。ハンマーヘッドをモチーフとした機能性とデザイン性を高次元で両立したフロントデザインとフルモデルチェンジにより大型 ”コの字型”DRL(デイタイムランニングライト)「シグネチャーランプ」を採用。ヘッドライト標準で「Bi-BeamLEDヘッドライト+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ」「LEDフォグランプ」が採用する可能性が高い。リアは完全な横一文字テールライトを採用。トヨタ車ではハリアーやクラウンでも似た横一文字テールライトを採用する。
プリウス独自のアイコンである「モノフォルムシルエット」を引き継ぎながら、より低重心かつスタイリッシュなプロポーションに生まれ変わった。シンプルでありながら抑揚のあるボディ造形は、長く愛されるための「感性に響くエモーション」と「普遍的な美しさ」を表現。
ボディカラーは全8色を設定。うち2色は、スポーティな印象を与えるソリッドカラーベースの「アッシュ<1M2>」と「マスタード<5C5>」を新規に開発。
- アッシュ<1M2>
- マスタード<5C5>
- ダークブルー<8Q4>
- エモーショナルレッドⅡ<3U5>
- プラチナホワイトパールマイカ<089>
- アチュードブラックマイカ<218>
- スーパーホワイトⅡ<040>
- シルバーメタリック<1L0>
インテリアは「センターメーター」を廃止、正面にデジタルメーター採用、新型「MIRAI」や新型「クラウン」「ハリアー」などトヨタ車の流れとしてインパネ周りとしてはエアコンの吹き出し口を変更しナビディスプレイの位置を上にすることによりより使い勝手のいい仕様に変更する可能性が高い。「8インチor12.3インチディスプレイオーディオ」を採用する。更に、「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用する。「デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) 」 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。更に録画機能を備える。
「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立。直感的に操作ができ、ドライビングを楽しめる室内空間とした。
熟成を重ねたTNGAプラットフォームをベースに、新型プリウスのエモーショナルなデザイン・走りを実現するための改良を施した第2世代TNGAプラットフォームを開発し、低重心化や大径タイヤの採用を実現。
2.0Lモデル/1.8Lモデルとも、最新の「第5世代ハイブリッドシステム」を搭載。1.8Lモデル(Uグレード・Xグレード)は、改良を重ねつつ、全ての電動モジュールを刷新したことで、32.6km/Lの低燃費を達成。走りにも磨きをかけ、ハイブリッドならではのシームレスな加速に加え、軽やかな出足とダイレクトな駆動力レスポンスを感じられる。2.0Lモデル(Zグレード・Gグレード)は、従来型を上回る低燃費(28.6km/L)を達成しつつ、システム最高出力は従来型比1.6倍となる144kW(196PS)を実現。プリウスならではの高い環境性能と、胸のすくような加速感やドライバーの思い通りに反応するレスポンスの良さで乗った人を「虜にさせる走り」を高次元で両立。最新のE-Fourを設定。高出力モーターの採用などにより、雪道をはじめとする低μ路での登坂性能や旋回時の安定性がさらに向上。
Toyota Safety Sense については改良が施され、細かな調整がされより安全技術が向上する(夜間の歩行者も検知可能、先行車発進告知機能)。従来までの「Toyota Safety Sense P/C」の名称を「Toyota Safety Sense」に統一した衝突回避支援パッケージとする。インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)を(G“X”)以外標準装備。 「セーフティ・サポートカーS(ワイド)」(サポカーS〈ワイド〉対象車対象車となる。
4代目 「プリウス」 採用している「Toyota Safety Sense P」から、5代目 新型 「プリウス」 になり「次世代Toyota Safety Sense」を採用することで大幅に機能追加と安全性の向上を果たすことになる。
「プリクラッシュセーフティ」では夜間歩行者と自転車でも認識可能となり、「レーンディパーチャーアラート」では道路の検出項目を増やし、「レーントレーシングアシスト」によりレーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるよう、ドライバーのステアリング操作をアシスト、ドライバーの負担低減する。
ロードサインアシストにより道路標識(「制限速度」「一時停止」「進入禁止」「はみ出し禁止」)をインパネに表示することで見忘れを防止してくれる。
現在は支流となっている「電動パーキングブレーキ&ホールド」旧型モデルでは採用されていないが新型になり採用される。「パノラミックビュー&ワイドフロントビュー機能」一度使えば上から見下ろすことで駐車が楽になり停止位置の確認や死角にある障害物を簡単に見ることができる。見た目以上に、4代目と5代目では大幅な進化を果たしている。装備は同クラスの車と比較して圧倒的です。12.3インチディスプレイオーディオ(オプション)を搭載。
スペック | 新型プリウス 1.8L (X/U) | 新型プリウス 2.0L (G/Z) |
---|---|---|
全長 | 4,600mm | 4,600mm |
全幅 | 1,780mm | 1,780mm |
全高 | 1,430mm | 1,420mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,750mm |
エンジン | 直4 DOHC 1.8L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) | 直4 DOHC 2.0L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 5,200rpm | 112kW(152ps) |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm | 188Nm(19.2kgm)/ 4,400-5,200rpm |
フロントモーター 最大出力 | 70kW (95PS) | 83kW (113PS) |
フロントモーター 最大トルク | 185Nm (18.9kgfm) | 206Nm (21.0kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 30kW (41PS) | 30kW (41PS) |
リアモーター 最大トルク | 84Nm (8.6kgfm) | 84Nm (8.6kgfm) |
システム出力 | 103kW (140ps) | 144kW (190PS) |
WLTCモード 燃費 | 32.6km/L | 28.6km/L |
新しいクルマのサブスクリプションサービスとして「KINTO Unlimited」を本日立ち上げ、新型プリウスの「Uグレード(「KINTO Unlimited」専用)」よりご提供を始める。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
X | 直列4気筒 1.8L エンジン +モーター | 電気式 無段階変速機 | 2WD | 2,750,000円 |
X E-Four | 4WD (E-Four) | 2,970,000円 | ||
U | 2WD | 2,999,000円 | ||
U E-Four | 4WD (E-Four) | 3,210,000円 | ||
G | 直列4気筒 2.0L エンジン +モーター | 2WD | 3,200,000円 | |
G E-Four | 4WD (E-Four) | 3,420,000円 | ||
Z | 2WD | 3,700,000円 | ||
Z E-Four | 4WD (E-Four) | 3,920,000円 |
編集部から一言
プリウスは、ハイブリッド車のパイオニアとして、自動車業界をリードしてきました。その販売台数と生産台数の推移は、プリウスが世界中で愛され、支持されてきた証と言えるでしょう。今後も、電動化技術の進化や環境規制の強化など、自動車業界を取り巻く環境は大きく変化していくことが予想されます。
しかし、プリウスは、常に時代の変化に対応し、進化を続けてきました。これからも、トヨタの技術力と革新性を結集し、さらなる進化を遂げたプリウスが登場することが期待されます。プリウスの未来に、私たちは大きな期待を寄せています。
プリウス