2025年6月5日、ダイハツから待望の新型「ムーヴ」が発売されました。2年の時を経てフルモデルチェンジした新型は、これまでムーヴシリーズが担ってきた役割を再編し、人気の「ムーヴキャンバス」との差別化がより明確になっています。
どちらも両側スライドドアを備えた人気の軽ハイトワゴンですが、「一体どこが違うの?」「自分にはどっちが合っているんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、新型ムーヴとムーヴキャンバスの違いを「デザイン」「走行性能」「室内空間・装備」「価格」の4つのポイントから徹底比較し、あなたに最適な一台を見つけるお手伝いをします。
コンセプトの違い:走りの「ムーヴ」か、暮らしの「キャンバス」か
今回のフルモデルチェンジで、両車の立ち位置はより鮮明になりました。提供された情報によると、ダイハツは以下のようにすみ分けを図っているようです。
- 新型ムーヴ: スタイリッシュなエアロボディ。走りの楽しさを追求したモデル。
- ムーヴキャンバス: 親しみやすいノーマルボディ。暮らしに寄り添う使い勝手を重視したモデル。
これまでの「ムーヴ」と「ムーヴカスタム」という関係から、走りを重視したスポーティな「ムーヴ」と、デザインと使い勝手を重視した「キャンバス」という、それぞれの個性を際立たせたラインナップへと進化しました。
【比較1】デザイン:凛々しいカスタム顔の「ムーヴ」 vs 愛着のわく「キャンバス」
新型ムーヴ:シャープで躍動感のあるスタイリッシュデザイン
新型ムーヴは、従来のカスタムモデルを継承する、凛々しく端正なデザインが特徴です。
- グリルとヘッドランプを一体化させた先進的なフロントフェイス
- フロントからリアへ吹き抜けるようなシャープなキャラクターライン
- 初代から受け継がれる縦型のリアコンビネーションランプ
全体的にスポーティで躍動感があり、上質さを求めるユーザーに響くデザインです。
ムーヴキャンバス:丸みのある可愛らしいデザイン
一方、ムーヴキャンバスは丸みを帯びたシルエットと愛嬌のあるヘッドライトが特徴です。特に2トーンのストライプスカラーは、自分らしさを表現したいユーザーから絶大な支持を得ています。可愛らしさやおしゃれさを重視するなら、キャンバスが第一候補となるでしょう。
【比較2】走行性能:最大の差別化ポイントは「専用チューニング」
どちらもダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」を採用し、高い基本性能を誇りますが、乗り味には明確な違いがあります。
新型ムーヴ:「きびきびした走り」を追求した専用設計
新型ムーヴは、キャンバスとの差別化を図るため、走りに特化した専用チューニングが施されています。
- 街乗りから高速までストレスのない軽快な加速性能
- 専用設定の足回りが生む、すっきりした乗り心地と正確なハンドリング
- ターボエンジン搭載の「RS」グレードを設定。D-CVTとの組み合わせで、高速道路や坂道でも力強く余裕のある走りを実現します。
運転の楽しさや、長距離移動の快適性を求めるなら、新型ムーヴが圧倒的におすすめです。
ムーヴキャンバス:快適で扱いやすい乗り心地
ムーヴキャンバスは、主に街乗りでの快適性や運転のしやすさを重視したセッティングです。誰もがリラックスして運転できる、穏やかで安定した乗り心地が魅力です。
【比較3】室内空間と装備:どちらも便利機能が満載!
インテリアは水平基調のデザインなど共通点も多いですが、細かな装備やシートにそれぞれの個性が表れています。
共通する便利な機能
- 両側パワースライドドア: 狭い場所での乗り降りに便利。新型ムーヴには、クルマに近づくだけでドアが開く「ウェルカムオープン機能」も搭載。
- 電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド: 信号待ちや渋滞時の負担を大幅に軽減。
- 最新の「スマートアシスト」: 夜間歩行者も検知する衝突回避支援ブレーキなど、17種類の予防安全機能を搭載。
- 充実した収納スペース「ポケッテリア」: 手の届く範囲に使い勝手の良い収納を配置。
新型ムーヴの特徴
- 上質な内装: RS、Gグレードでは、シルバーステッチ付きのネイビー表皮やメッキ加飾で、より上質な空間を演出。
- フィット感の高いシート: ホールド性の高いシートが、きびきびした走りを支え、長時間の運転でも疲れにくい設計になっています。
【比較4】スペック比較
スペック | ムーヴ | ムーヴ ターボ |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,655mm | 1,655mm |
ホイール ベース | 2,460mm | 2,460mm |
エンジン | 658cc 直3 DOHC エンジン | 658cc 直3 DOHC ターボエンジン |
最高出力 | 38kW(52ps)/ 6,900rpm | 47kW(64ps)/ 6,400rpm |
最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/ 3,600rpm | 100Nm(10.2kgm)/ 3,600rpm |
モーター 最高出力 | – | – |
トランス ミッション | CVT | D-CVT |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
WLTCモード 燃費 | 22.6km/L(2WD) 20.6km/L(4WD) | 21.5km/L(2WD) 19.9km/L(4WD) |
車両重量 | 860kg(2WD) 900kg(4WD) | 890kg(2WD) 940kg(4WD) |
スペック | ムーヴキャンバス (NA) | ムーヴキャンバス (ターボ) |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,655mm(2WD) 1,675mm(4WD) | 1,655mm(2WD) 1,675mm(4WD) |
ホイールベース | 2,460mm | 2,460mm |
エンジン | 直3 DOHC 660cc | 直3 DOHC 660ccターボ |
最高出力 | 38kW (52PS)/ 6,900rpm | 47kW (64PS)/ 6,400rpm |
最大トルク | 60Nm(6.1kgfm)/ 3,600rpm | 100Nm(10.2kgfm)/ 3,600rpm |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
WLTCモード燃費 | 22.9km/L(2WD) 21.6km/L(4WD) | 22.4km/L(2WD) 20.9km/L(4WD) |
車両重量 | 870-880kg(2WD) 990kg(4WD) | 920-930kg(2WD) 950kg(4WD) |
【比較5】価格帯:あなたの予算に合うのは?
最後に価格を比較してみましょう。
【2025年 新型ムーヴ 価格帯(税込)】
- 自然吸気モデル: 1,358,500円(L/2WD)~ 1,842,500円(G/4WD)
- ターボモデル(RS): 1,897,500円(2WD)~ 2,024,000円(4WD)
新型ムーヴは、走りや上質さを追求した分、ムーヴキャンバス(参考価格:約149万円~)と比較すると、特にターボモデルや上級グレードでは価格帯が上がります。
まとめ:あなたはどっち派?おすすめの選び方
ここまで比較してきた内容を元に、それぞれどんな人におすすめかをまとめました。
新型ムーヴがおすすめな人
- 運転が好きで、キビキビとした走りを楽しみたい人
- 高速道路や坂道を走る機会が多い人(特にRSグレード)
- スポーティでシャープなカスタムデザインが好みの人
- 上質な内装や乗り心地を重視する人
ムーヴキャンバスがおすすめな人
- デザインの可愛らしさや、おしゃれなカラーを選びたい人
- 街乗りがメインで、乗り降りのしやすさや日常の使い勝手を最優先したい人
- 運転に自信がない方でも安心して乗れる、穏やかな乗り心地を求める人
待望の登場となった新型ムーヴは、「走り」という明確な個性を持つことで、ムーヴキャンバスとの魅力的な選択肢を生み出しました。あなたのカーライフに寄り添うのは、スポーティに進化した「新型ムーヴ」か、それとも暮らしを彩る「ムーヴキャンバス」か。ぜひ、この記事を参考にして、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
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