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【速報】三菱の新型SUV「グランディス」が欧州で登場!13年ぶりにあの名前が復活

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MITSUBISHI-GRANDIS-2025

三菱自動車工業は2025年7月1日(現地時間)、13年ぶりとなる欧州市場向けの新型SUV「グランディス」を発表しました。この新型モデルは、三菱自動車の欧州での存在感を高める重要な戦略車両として位置づけられており、マイルドハイブリッド(MHEV)とハイブリッドEV(HEV)の2つのパワートレインを搭載し、2025年内より欧州で順次販売が開始される予定です。

目次

13年ぶりに復活した「グランディス」は最新のコンパクトSUV

13年ぶりの欧州市場復活

グランディスの車名として13年ぶりの欧州市場投入となる今回の新型モデルは、三菱自動車の欧州戦略における重要な転換点を示しています。車名は「大きい」「雄大な」という意味を持つラテン語に由来し、広々とした室内空間と堂々とした力強いエクステリアデザインを象徴しています。

アライアンス戦略の活用

新型グランディスは、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受けるCMF-Bプラットフォームを採用しています。これは2023年に欧州で販売を開始したコンパクトSUV「ASX」、コンパクトハッチバック「コルト」に続く第3弾となります。スペインのルノー社バリャドリード工場で生産される予定で、効率的な生産体制を実現しています。

パワートレインは2種類のハイブリッドモデル

マイルドハイブリッド(MHEV)モデル

新型グランディスのMHEVモデルには、1.3L直噴ガソリンターボエンジンが搭載されています。このエンジンは最高出力103kW(約140PS)を発生し、トランスミッションは6速マニュアルトランスミッション仕様と7速デュアルクラッチオートマチックトランスミッション(7DCT)仕様の2つから選択できます。

マイルドハイブリッドシステムにより、エンジン始動時やアクセル時にモーターがアシストし、燃費向上とレスポンス向上を実現しています。都市部での使用においても、十分なパワーとスムーズな走行性能を提供します。

ハイブリッドEV(HEV)モデル

HEVモデルでは、より高度なハイブリッドシステムを採用しています。最高出力80kW(約109PS)の1.8L自然吸気4気筒ガソリンエンジンに、36kWの駆動用と15kWの発電用の2つのモーターを組み合わせています。

システム全体では、2つのインバーターとコンバーターを内蔵したパワーエレクトロニクスボックス、1.4kWhの駆動用リチウムイオンバッテリー、走行状況に応じて駆動を最適化するスマートマルチモードギアボックストランスミッションが統合され、システム最高出力115kW(約156PS)を実現しています。

インテリジェントハイブリッド制御

HEVシステムは、リアルタイムで走行状況を解析し、パワートレインの状態や電力使用量に応じてエンジンとモーターの最適な動力配分を自動で制御します。この高度な制御により、最適な燃費と走行性能を両立しています。

走行モードは3つに分類されます。モーターの力だけで走るEVモード、モーターとエンジンの出力を活かしたハイブリッドモード、そして減速時に回生ブレーキによって減速エネルギーを回収して電力変換し、駆動用バッテリーに蓄電する回生モードです。これらのモードは走行状況に応じて自動で選択されます。

さらに、ドライバーが任意で選択可能な「Eセーブ」モードも搭載されています。このモードでは、駆動用バッテリーの残量を40%以上に維持することで、EV走行をしたい場面や登坂路などのモーターによるエンジンアシストが必要な場面に備えて、電力を確保しておくことができます。

三菱らしさを表現したダイナミックなエクステリア

ボディサイズと基本仕様

新型グランディスのボディサイズは、全長4,410mm×全幅2,000mm×全高1,580mmとなっており、コンパクトSUVセグメントにおいて存在感のあるサイズを誇ります。この寸法は、都市部での取り回しやすさと十分な室内空間を両立するよう設計されています。

ダイナミックシールドデザイン

フロントフェイスには、三菱自動車のデザインアイデンティティである「ダイナミックシールド」を採用しています。サテンシルバーのアクセントをあしらった光沢のあるブラックグリルが、安心感とパフォーマンスの高さ、そして洗練された上質さを演出します。この特徴的なデザインは、三菱自動車の他のモデルとの統一感を保ちながら、グランディス独自の個性を表現しています。

サイドシルエットとリアデザイン

ルーフラインが後方まで流れるようなサイドシルエットは、ダイナミックさと広い室内空間を両立しています。新設計の19インチアルミホイールが大胆かつプレミアムな印象を与え、車両全体の高級感を向上させています。

リアデザインでは「スカルプチュアル ヘキサゴン」と呼ばれるデザインアイデンティティを採用しており、彫り込まれたような六角形のモチーフが力強さと三菱自動車のDNAを表現しています。水平に配したリアコンビランプが洗練とモダンな印象を演出し、全体的に統一感のある美しいリアビューを実現しています。

先進的で使いやすいインテリア

先進的なインフォテインメントシステム

新型グランディスには、縦型の10.4インチスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)が採用されています。このシステムは、Google搭載車として先進的なコネクティッドサービスを提供し、現代的なユーザーエクスペリエンスを実現しています。

Google アシスタントの音声認識機能を使用して、通話や音楽の再生、エアコンの温度調整などの操作が可能です。Google マップによるナビゲーション機能とリアルタイムの交通情報の提供により、効率的なルート案内を受けることができます。

豊富なアプリケーション対応

Google Playを通じて、音楽やゲーム、ビデオストリーミングなどの100以上のアプリケーションを利用できます。スマートフォンとの連携では、Apple CarPlayとAndroid Autoがワイヤレスで接続でき、シームレスなスマートフォン体験を車内で実現します。

カスタマイズ可能なドライブモード

SDAを通じて、ドライバーの好みや走行状況に合わせて「パーソナル」「エコ」「コンフォート」「スポーツ」の4つのドライブモードを選択できます。各モードは、パワートレインの特性、サスペンション設定、エアコン制御などを最適化し、多様な走行シーンに対応します。

モバイルアプリ連携

モバイルアプリ「Mitsubishi Motors」により、スマートフォンから様々な車両操作が可能です。駐車位置の確認ができるカーファインダー機能、遠隔での車両ロック・アンロック、エンジンの遠隔操作などのデジタルキー機能が、日常の利便性を大幅に向上させます。

シートレイアウトとラゲッジスペース

新型グランディスのインテリアは、使い勝手の良さと積載性にこだわった2列5名乗車シートレイアウトを採用しています。リアシートは最大で160mmの前後スライド機能を備えており、乗員の快適性と荷物の積載量を状況に応じて調整することができます。

ラゲッジスペースの積載容量は、標準状態で434L(VDA測定方法準拠)となっており、リアシートを一番前にスライドさせた状態では566Lまで拡大できます。さらに、リアシートバックを倒すことで最大1,455Lまで拡大可能で、大型の荷物や長尺物の積載にも対応できます。

先進的な装備と快適機能

テールゲートには、ハンズフリー機能付きエレクトリックテールゲートを採用しています。インストルメントパネル上のスイッチやテールゲートのスイッチによる操作に加え、キーレスオペレーションキーを携帯した状態でリアバンパー下に足をかざすことで、手を使わずにテールゲートの開閉が可能です。

パノラマガラスルーフ(調光機能付)は、新型グランディスの特徴的な装備の一つです。スイッチ操作でガラスの透過と調光を切り替えることができ、日差しの眩しさや熱を抑えながら開放的かつ快適な室内空間を実現します。全面透過、全面調光に加え、フロント透過・リア調光、フロント調光・リア透過といった細かな調整が可能です。

総合的な予防安全技術

新型グランディスは先進の予防安全技術を多数搭載しており、超音波センサー、カメラ、前方レーダーにより車両周辺の状況を常にモニタリングしています。これらのセンサーが連携することで、ドライバーの運転をサポートし、安全で安心なドライブを提供します。

主要な安全装備一覧

新型グランディスには、以下の先進安全装備が搭載されています:

  • レーダークルーズコントロールシステム(ACC)(全車速追従機能付)
  • マルチアラウンドモニター(AVM)
  • 高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」(AT/HEVのみ)
  • オートマチックハイビーム(AHB)
  • 後側方車両検知警報システム(BSW)
  • ふらつき警報(DAM)
  • 緊急時車線維持支援機能(ELA)
  • 衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)
  • インテリジェントスピードアシスタンス(ISA)
  • 車線維持支援機能(LCA)(AT/HEVのみ)
  • 車線逸脱警報システム(LDW)
  • 車線逸脱防止支援機能(LKA)
  • オキュパントセーフイグジットアシスト(OSEA)
  • 駐車支援システム(AT/HEVのみ)
  • 後退時ブレーキアシストシステム(Rear AEB)
  • 後退時交差車両検知警報システム(RCTA)
  • リアビューモニター(RVC)

市場展開と今後の展望

欧州市場での戦略的位置づけ

三菱自動車代表執行役副社長の中村達夫氏は、「昨年度のアウトランダーPHEVに続き、三菱自動車のダイナミックシールドデザインを採用した新型グランディスを欧州市場に投入することで、当社のラインアップを強化します」とコメントしています。

同社は新型グランディスと同時期に電気自動車「エクリプス クロス」の投入も計画しており、HEV、PHEV、BEVと豊富な電動車を揃えることで、多様な顧客ニーズに対応する戦略を展開しています。

生産体制と販売計画

新型グランディスは、スペインのルノー社バリャドリード工場で生産される予定で、2025年内より欧州で順次販売を開始します。アライアンスパートナーとの協力により、効率的な生産体制を構築し、競争力のある価格での提供を目指しています。

まとめ

三菱自動車の新型グランディスは、13年ぶりの欧州市場復活を果たす重要なモデルとして、先進的なハイブリッドシステム、充実した安全装備、最新のコネクティッド技術を搭載しています。CMF-Bプラットフォームの採用により、効率的な開発・生産体制を実現し、競争力のある価格での提供が期待されます。

MHEVとHEVの2つのパワートレインオプション、豊富な先進安全装備、Google搭載による最新のインフォテインメントシステムなど、現代の自動車に求められる要素を幅広くカバーしており、欧州のSUV市場において強い競争力を持つ製品として期待されます。

三菱自動車の欧州戦略における新型グランディスの成功は、同社の今後の成長にとって重要な鍵となるでしょう。多様な電動車ラインアップの一翼を担い、幅広い顧客層に対応できる製品として、2025年内の販売開始が注目されています。

編集部から一言

13年ぶりに復活した「グランディス」は、ルノーとのアライアンスを最大限に活用した、三菱自動車の新たな欧州戦略を象徴する一台と言えるでしょう。最新のハイブリッド技術と三菱らしいデザインを融合させた新型グランディスが、競争の激しい欧州コンパクトSUV市場でどのような存在感を示すのか、今後の展開から目が離せません。

三菱自動車

https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2025/20250702_1.html

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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