2026年2月20日に発売が予定されている日産の新型アリア マイナーチェンジモデル。先進のGoogle連携機能やV2L(Vehicle to Load)機能を搭載し、電気自動車(EV)の新たな基準を示す注目のモデルです。車両本体価格は約667万円からとなっていますが、2026年に大幅に拡充される補助金制度や税制優遇措置を活用すれば、実質500万円台前半で購入できる可能性があります。
この記事では、新型アリアの魅力と併せて、2026年の充実した支援制度を徹底解説します。

新型アリア マイナーチェンジモデルの価格体系

2026年2月に発売される新型アリアは、バッテリー容量と駆動方式によって複数のグレードが用意されています。
66kWh バッテリー搭載モデル(B6)
- B6(2WD):6,675,900円
- B6 e-4ORCE(4WD):7,280,900円
91kWh バッテリー搭載モデル(B9)
- B9(2WD):7,467,900円
- B9 e-4ORCE(4WD):8,072,900円
NISMOモデル
2026年3月19日には、走行性能を極めたNISMOモデルも追加されます。
- B6 NISMO(2WD):6,590,100円
- B6 NISMO e-4ORCE(4WD):7,195,100円
- B9 NISMO(2WD):7,382,100円
- B9 NISMO e-4ORCE(4WD):7,987,100円
- B9 NISMO e-4ORCE(最上級):8,603,100円
エントリーグレードのB6(2WD)でも約667万円という価格設定ですが、ここから2026年の充実した補助金制度を適用することで、実質的な購入価格を大幅に抑えることが可能です。
2026年のEV補助金は最大230万円!
2026年1月から、電気自動車(EV)の購入を支援する補助金制度が大幅に拡充されます。
国の補助金:日産アリアは最大129万円
2025年12月に発表された2026年度のクリーンエネルギー自動車(CEV)補助金では、電気自動車(EV)の補助額が従来の90万円から最大130万円に増額されました。
日産アリア 全グレードの補助金額(令和8年1月1日以降登録車両)
クリーンエネルギー自動車普及促進センター(CEV)の公式資料によると、日産アリアの各グレードにおける補助金額は以下の通りです:
| グレード | 補助金額 |
|---|---|
| B6(2WD) | 129万円 |
| B6 e-4ORCE(4WD) | 129万円 |
| B9(2WD) | 129万円 |
| B9 e-4ORCE(4WD) | 129万円 |
| B6 NISMO e-4ORCE | 129万円 |
| B9 NISMO e-4ORCE | 103.2万円 |
※B9 NISMO e-4ORCE(最上級グレード)のみ、車両価格が税抜840万円以上のため、補助額に0.8を乗じた金額となります。
重要なポイント:
日産アリアは、ほぼ全グレードで国の補助金129万円が受けられます。これは他メーカーと比較しても高額な補助金額です。例えば、同じ電気自動車でもBMW iXは最大68万円、テスラ モデル3は最大127万円となっており、日産アリアの補助金額の優位性が際立ちます。
東京都の補助金:最大100万円(東京都在住の方限定)
東京都は「ゼロエミッション東京」の実現に向け、2025年4月28日から独自のZEV(ゼロエミッションビークル)補助金制度を開始します。
日産アリアは東京都補助金で最大60万円
東京都の補助金制度では、メーカー別に補助額が設定されており、日産自動車は50万円、給電機能付きで60万円の補助が受けられます。
新型アリアにはV2L(Vehicle to Load)機能が標準装備されているため、給電機能付きとして認定され、基本補助60万円が適用されます。
さらに、以下の上乗せ補助が適用可能です:
- 充放電設備(V2H/V2B)導入:+10万円
- 再生可能エネルギー100%電力契約:+15万円
- 太陽光発電設備設置:+30万円
これらを組み合わせることで、東京都の補助金だけで最大100万円の支援を受けることができます。
補助金合計:最大229万円
- 国の補助金:129万円
- 東京都の補助金(基本+上乗せ):100万円
- 合計:229万円
環境性能割の非課税措置が2年間延長
さらに朗報があります。2026年4月から導入予定だった自動車の環境性能割の引き上げが、2年間停止されることが決定しました。
環境性能割とは?
環境性能割は、車両購入時に支払う税金で、車両の環境性能に応じて税率が決まります。当初、2026年4月から燃費基準が厳格化され、多くの車両で税負担が増える予定でした。
電気自動車は引き続き非課税
電気自動車(EV)は環境性能割が**非課税(0%)**となっており、この優遇措置は継続されます。通常、300万円の車両であれば約8万円、400万円の車両であれば約10万円の税金がかかりますが、EVの場合はこれが免除されます。
新型アリアの場合、車両本体価格が約667万円ですので、約20万円の環境性能割が非課税になる計算です。
出典:2026年度から実施予定の自動車の環境性能割が2年間停止
新型アリアB6(2WD)の実質購入価格シミュレーション
それでは、実際にエントリーグレードの**B6(2WD、V2L機能標準装備)**を購入した場合の実質価格を計算してみましょう。
東京都在住で充放電設備+再エネ電力を導入した場合
車両本体価格:6,675,900円
適用される補助金:
- 国の補助金
- CEV補助金:129万円
- 東京都の補助金
- 基本補助(日産、給電機能付き):60万円
- V2H充放電設備導入:+10万円
- 再エネ100%電力契約:+15万円
- 小計:85万円
- 環境性能割の非課税
- 約20万円相当
補助金合計:129万円+85万円+税制優遇20万円=234万円
実質購入価格:6,675,900円 - 2,340,000円 = 約4,335,900円
東京都在住で太陽光発電設備を設置した場合
車両本体価格:6,675,900円
適用される補助金:
- 国の補助金
- CEV補助金:129万円
- 東京都の補助金
- 基本補助(日産、給電機能付き):60万円
- V2H充放電設備導入:+10万円
- 太陽光発電設備設置:+30万円
- 小計:100万円
- 環境性能割の非課税
- 約20万円相当
補助金合計:129万円+100万円+税制優遇20万円=249万円
実質購入価格:6,675,900円 - 2,490,000円 = 約4,185,900円
東京都外在住の場合(国の補助金のみ)
東京都以外にお住まいの方でも、国の補助金は全国で利用可能です。
車両本体価格:6,675,900円
適用される補助金:
- 国の補助金
- CEV補助金:129万円
- 環境性能割の非課税
- 約20万円相当
補助金合計:129万円+税制優遇20万円=149万円
実質購入価格:6,675,900円 - 1,490,000円 = 約5,185,900円
東京都以外の自治体でも独自の補助金制度を設けている場合がありますので、お住まいの自治体のホームページで確認することをお勧めします。
他グレードの実質購入価格(東京都在住・最大補助適用時)
| グレード | 車両本体価格 | 国の補助金 | 都の補助金 | 環境性能割 | 実質価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| B6(2WD) | 6,675,900円 | 129万円 | 100万円 | 20万円 | 約418万円 |
| B6 e-4ORCE(4WD) | 7,280,900円 | 129万円 | 100万円 | 20万円 | 約479万円 |
| B9(2WD) | 7,467,900円 | 129万円 | 100万円 | 20万円 | 約497万円 |
| B9 e-4ORCE(4WD) | 8,072,900円 | 129万円 | 100万円 | 20万円 | 約558万円 |
| B6 NISMO e-4ORCE | 7,195,100円 | 129万円 | 100万円 | 20万円 | 約470万円 |
驚きの結果:新型アリアは実質400万円台から購入可能!
東京都在住で補助金をフル活用すれば、エントリーグレードのB6(2WD)が実質約418万円、最も人気が高いと予想されるB9 e-4ORCE(4WD)でも実質約558万円で購入できる計算になります。
新型アリア マイナーチェンジの注目機能
補助金制度を活用すれば実質400万円台から購入できる新型アリアですが、その魅力は価格だけではありません。2026年のマイナーチェンジで追加される新機能をご紹介します。
Google連携のNissanConnectシステム
新型アリアには、Googleの技術が統合されたNissanConnectが搭載されます。
- Googleマップ:リアルタイムの交通情報と充電スポット検索
- Googleアシスタント:音声操作でナビゲーションやエアコン操作
- Google Play:お気に入りのアプリをダウンロード可能
これにより、スマートフォンと同様の使い勝手を車内で実現できます。充電スポットの空き状況や最適なルート案内など、EVならではの便利機能が充実しています。
V2L(Vehicle to Load)機能が標準装備
新型アリアには、V2L(Vehicle to Load)機能が全グレードに標準装備されます。これは、車両のバッテリーから外部に電力を供給できる機能で、最大1,500W(AC100V)の電力を取り出すことが可能です。
活用シーン:
- アウトドア:キャンプや車中泊での家電使用(電気ケトル、炊飯器、ポータブルクーラーなど)
- 災害時:停電時の非常用電源として(冷蔵庫、照明、スマホ充電など)
- 作業現場:工具や機器の電源として
66kWhまたは91kWhの大容量バッテリーを搭載しているため、一般家庭の2〜3日分の電力を供給できます。
V2L機能による補助金の優位性
V2L機能が標準装備されていることで、東京都の補助金では「給電機能付き」として認定され、基本補助額が50万円から60万円に増額されます。この10万円の差は非常に大きなメリットです。
プロパイロット2.0搭載
先進運転支援システム「プロパイロット2.0」も搭載されます。
- 3Dマップデータによる高精度な運転支援
- 高速道路でのハンズオフ走行対応
- 7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーによる360度監視
安全性と快適性を両立した運転支援システムで、長距離ドライブの疲労を大幅に軽減します。
充実した航続距離
66kWh バッテリー(B6)
- 2WD:470km
- 4WD e-4ORCE:460km
91kWh バッテリー(B9)
- 2WD:640km
- 4WD e-4ORCE:610km
最大640kmの航続距離により、東京から大阪まで一度の充電で走行可能です(条件により異なります)。また、130kWの急速充電に対応しており、30分で約375kmの走行が可能な電力を充電できます(WLTCモード)。
高性能NISMOモデルも選択可能
走行性能にこだわる方には、2026年3月19日発売のNISMOモデルがおすすめです。
NISMO専用チューニング:
- NISMO tuned e-4ORCE:通常の4WD制御から10%向上
- B6 NISMO e-4ORCE:367ps(通常のB6 e-4ORCEは340ps)
- B9 NISMO e-4ORCE:436ps(通常のB9 e-4ORCEは394ps)
専用のエクステリア・インテリアデザイン、20インチNISMO専用アルミホイール、BOSE Premium Sound Systemなど、特別な装備が満載です。
補助金申請のポイントと注意事項
補助金を確実に受け取るために、以下のポイントに注意しましょう。
申請期間と条件
国の補助金(CEV補助金)
- 申請期間:2026年1月から(予算がなくなり次第終了)
- 申請条件:車両登録後1ヶ月以内に申請
- 申請先:一般社団法人次世代自動車振興センター
東京都の補助金(ZEV補助金)
- 申請期間:2025年4月28日~2026年3月31日
- 申請条件:2025年4月1日以降に初度登録された車両
- 申請先:公益財団法人東京都環境公社(クール・ネット東京)
補助金申請の流れ
- 車両購入・登録:販売店で車両を購入し、登録手続きを行う
- 必要書類の準備:車検証、領収書、振込先口座情報など
- オンライン申請:各補助金の申請サイトから申請(ディーラーが代行する場合もあります)
- 審査・振込:審査完了後、指定口座に補助金が振り込まれる
保有期間の義務
補助金を受け取った場合、一定期間の保有義務があります。
- 自家用車両:4年間
- 貸自動車業用車両:4年間
この期間内に車両を売却・譲渡すると、補助金の返還が必要になる場合があります。
予算には限りがある
補助金制度は予算に限りがあり、予算がなくなり次第終了します。特に増額された2026年度は申請が集中することが予想されるため、早めの購入・申請をお勧めします。
実際、2025年度のCEV補助金は予算が早期に枯渇し、年度途中で申請が締め切られた事例があります。2026年2月に新型アリアが発売されたら、できるだけ早く購入・登録することが重要です。
ディーラーに相談を
補助金申請は複雑に感じるかもしれませんが、日産ディーラーでは補助金申請のサポートを行っています。購入前に担当者に相談し、以下の点を確認しましょう:
- 補助金の申請代行サービスの有無
- 充放電設備(V2H/V2B)の導入サポート
- 再エネ電力契約や太陽光発電設備に関する情報提供
- 最新の補助金残高状況
なぜ日産アリアの補助金額は高いのか?
日産アリアが129万円という高額な補助金を受けられる理由は、2026年度のCEV補助金制度の評価基準にあります。
メーカー評価の3つのポイント
1. GX実現に向けた取組(最大20万円)
- ユーザーが安心・安全に乗り続けられる環境構築
- ライフサイクル全体での持続可能性の確保
- 自動車の活用を通じた他分野への貢献
2. 車両ラインナップ数(最大10万円)
- 非ガソリン乗用車の販売車両種類数による評価
3. ZEV乗用車の販売実績等(最大10万円)
- ZEV乗用車や非ガソリン乗用車の販売実績
4. 給電機能の有無(+10万円)
- 外部給電器・V2H充放電設備を経由して、または車載コンセント(AC100V/1500W)から電力を取り出せる機能
日産自動車は、これらの評価項目で高得点を獲得しており、基本補助額が高く設定されています。さらに、アリアにはV2L機能が標準装備されているため、給電機能による上乗せも自動的に適用されます。
他の電気自動車と比較した場合
日産アリアと競合する他の電気SUVと補助金額を比較してみましょう。
| メーカー・車種 | 国の補助金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 日産 アリア | 129万円 | V2L標準装備、Google連携 |
| トヨタ bZ4X | 130万円 | トヨタブランド、充実のディーラー網 |
| スバル SOLTERRA | 130万円 | bZ4Xの兄弟車、スバルAWD技術 |
| テスラ モデルY | 127万円 | 高性能、スーパーチャージャー網 |
| BMW iX | 52~68万円 | プレミアムブランド、高級感 |
| ヒョンデ IONIQ 5 | 89~128万円 | 先進デザイン、高速充電対応 |
日産アリアは、国内メーカーの中でもトップクラスの補助金額を誇ります。特に、V2L機能が標準装備されている点は大きなアドバンテージです。
まとめ:新型アリアは2026年が買い時!
日産の新型アリア マイナーチェンジモデルは、2026年の充実した補助金制度と税制優遇措置をフル活用することで、実質400万円台から購入できる可能性があります。
最もお得に購入するためのポイント:
- 国の補助金129万円を確実に獲得:2026年1月以降の登録で最大129万円
- 東京都在住の方は都の補助金も活用:国+都で最大229万円の補助
- V2L機能の活用:標準装備のV2L機能で給電機能による上乗せ補助
- 充放電設備や再エネ電力を導入:上乗せ補助を最大化
- 早めの申請:予算には限りがあるため、発売後すぐに購入・申請
新型アリアはこんな方におすすめ:
- 先進技術を体験したい方:Google連携、プロパイロット2.0
- 災害対策を考えている方:V2L機能で非常用電源として活用
- 長距離ドライブを楽しみたい方:最大640kmの航続距離
- 走行性能にこだわる方:NISMOモデルで436psのパワフルな走り
- 環境に配慮したい方:ゼロエミッション、再エネとの組み合わせ
新型アリアは、Google連携機能、V2L機能、プロパイロット2.0など、最先端の技術が詰め込まれた魅力的な電気自動車です。最大640kmの航続距離と130kW急速充電対応により、日常使いから長距離ドライブまで幅広く活躍します。
2026年は電気自動車購入の絶好のタイミングです。補助金制度を賢く活用して、お得に新型アリアを手に入れましょう。
購入検討のスケジュール:
- 2026年2月20日:新型アリア マイナーチェンジモデル発売
- 2026年3月19日:NISMOモデル発売
- 2026年1月~:国のCEV補助金申請開始(予算終了まで)
- 2025年4月28日~2026年3月31日:東京都ZEV補助金申請期間
発売と同時に購入を検討し、早期に申請することで、確実に補助金を獲得できる可能性が高まります。
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