2026年6月18日にフルモデルチェンジして登場した日産の新型キックス(P16型)。その最上位アウトドアグレードとして北米では先行発表・発売が行われ、日本市場においても2026年8月の正式発表を経て、2026年12月に発売予定となっているのが「キックス e-POWER ROCK CREEK(ロッククリーク)」です。本記事では、北米仕様の2027年モデルと日本仕様の最新情報を合わせて徹底解説します。

ROCK CREEK(ロッククリーク)とはどんなモデルか:
「Rock Creek」とは、日産がSUVラインナップに展開するアウトドア特化型の特別グレードブランドです。2025年に北米向けのRogue(エクストレイル)に初設定され、その後X-TRAILにも展開。そして今回、コンパクトSUVであるキックスにも初設定されたことで、日産のアウトドア戦略が着実に拡大していることが分かります。ライバルとして意識されているのはSubaru Crosstrek WildernessをはじめとするタフギアSUV系のグレードであり、アウトドアユーザーへの強いアピールを狙っています。

北米仕様(2027 Nissan Kicks Rock Creek)の概要:
2026年8月13日、米国日産は2027年モデルのキックスを正式発表し、その目玉として「Rock Creek」グレードを初設定しました。北米仕様のキックスはe-POWERを搭載せず、従来の内燃機関(ICE)モデルのみのラインナップとなっています。エンジンは2.0L 直列4気筒(MR20DD型)で、最高出力141hp(約143PS)、最大トルク140lb-ft(約190Nm)を発生し、トランスミッションはXtronicCVTが組み合わされます。

Rock Creekグレードの最大の特徴は、AWD(e-4ORCE ではなく機械式AWD)が全車標準装備となる点です。さらに、専用デザインが随所に施されており、フロントグリルやプロテクター、そして専用17インチアルミホイールを装着。アウトドア派が嬉しい装備として、最大165ポンド(約75kg)の耐荷重を誇るクロスバー付きルーフラックも標準装備されており、カヤックやスキー板、マウンテンバイクなどの大型ギアを車体上部に積載できます。

ライティング面では、DRL(デイタイムランニングライト)の配置を1968年のFMVSS 108基準の位置に合わせて設計し、視認性を高めています。安全装備においてはRear Automatic Brakingや360°ビューカメラが標準装備され、SUVとしての日常使いにおける安心感もしっかり担保されています。インテリアでは12.3インチのインフォテインメントディスプレイと7インチLCDメータークラスターを組み合わせた先進的なコックピットを採用。またAWD走行時には「ヒルディセントコントロール(HDC)」も機能し、アウトドアシーンでのコントロール性を高めています。


北米仕様のグレード別価格(2027年モデル・税別MSRPベース):
S (FWD): $22,790 / S (AWD): $24,290
SV (FWD): $24,490 / SV (AWD): $26,490
SR (FWD): $26,990 / SR (AWD): $28,790
Rock Creek (AWD専用): $28,840

Rock Creekは最上位グレードであるSR AWDのわずか50ドル上という設定で、LEDライトや12.3インチナビ、各種ADASが標準装備されるにもかかわらず非常にコストパフォーマンスが高い価格設定となっています。納車は2026年中に開始される見込みです。

日本仕様(新型キックス e-POWER ROCK CREEK)の最新情報:
日本市場向けのキックス e-POWER ROCK CREEKは、2026年12月に発売予定というスケジュールが明らかになっています。北米仕様と大きく異なるのは、パワートレインが「e-POWER」専用となっている点です。搭載されるのは排気量1.4L 直列3気筒自然吸気エンジンを発電専用に使用する第三世代シリーズハイブリッドシステムで、エンジン音の静粛性と電動走行の気持ちよさを両立しています。
駆動方式は前輪駆動(2WD)と電動四輪駆動(e-4ORCE)の2種類が用意されており、アウトドアブランドでありながら2WDも選べるという幅広い需要への対応が特徴です。e-4ORCEはモーターによる緻密なトルク配分が可能な日産独自の電動AWDシステムで、雪道やオフロードでの走破性が大幅に向上します。
日本仕様のグレード構成:
日本向けロッククリークは大きく2種類のグレードで構成されます。

まず「e-POWER ROCK CREEK(2WD/e-4ORCE)」は、ROCKCREEKブランドを象徴する専用外装・内装パーツを標準装備したベースグレードです。具体的には、ROCK CREEK専用フロントグリル、ROCK CREEK専用フロントプロテクター、ROCK CREEK専用17インチアルミホイール、ROCK CREEK専用防水シート、ROCK CREEK専用アクセントが標準装備されます。

上位グレードの「e-POWER ROCK CREEK ユーティリティSpec(2WD/e-4ORCE)」では、ベースグレードの装備に加えて、12.3インチ Nissan CONNECTナビゲーションディスプレイ(シンプルタイプ)、インテリジェントアラウンドビューモニター(移動物検知・3Dビュー機能付)、インテリジェントルームミラー、ドライブレコーダー(前後方撮影)、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、インテリジェントBSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)がすべて標準装備となります。

ユーティリティSpecのみのメーカーセットオプションとしては、AC100V/1,500Wアクセサリーコンセント、ETC2.0車載器、静電容量式タッチパネル式エアコン操作パネルへの変更が選択可能です。
日本仕様のグレード別価格(消費税10%込み):
参考として、標準グレードも含めた全グレードの価格帯は以下の通りです。
- Xシンプルパッケージ(2WD):2,999,700円 /(e-4ORCE):3,349,500円
- X(2WD):3,259,300円 /(e-4ORCE):3,599,200円
- X+(2WD):3,549,700円 /(e-4ORCE):3,899,500円
- G(2WD):3,898,400円 /(e-4ORCE):4,248,200円
- ROCK CREEK(2WD):約400万円 /(e-4ORCE):約430万円
ロッククリークのベースはXグレードで、2WD車、および、4WD(e-4ORCE)車ともに設定予定で、車体本体のメーカー希望小売価格(予定)は、2WD車は約400万円(税込)~、4WD車は約430万円(税込)~となります。
日産 ニュースリリース
https://www.autech.co.jp/release/20260617_01.html
日本仕様のボディカラー展開:
日本市場向けロッククリークのボディカラーは標準グレードと比べてかなり絞られており、以下の全4色のみのラインナップとなっています。
- クリスタルブラウン
- スーパーブラック
- ピュアホワイトパール × スーパーブラックルーフ(2トーン)
- ダークメタルグレー × スーパーブラックルーフ(2トーン)
エクストレイルの同グレードで人気の高いキャニオンベージュ×スーパーブラックルーフ2トーンや、ステルスグレー×スーパーブラックルーフ2トーンといった専用カラーは残念ながら設定されていません。アウトドアらしいアースカラー系の追加を望む声もあり、今後の一部改良での追加に期待したいところです。
NISMOグレード追加の可能性について:
今回のロッククリーク追加に関連して業界内では、AUTECHやAUTECH LINEの追加も噂されていましたが、現時点での公式発表はありません。一方で日産は、e-4ORCEを搭載する車種を中心に「NISMOロードカーシリーズを現在の5車種から倍増させ、出荷台数を2028年に現在比1.5倍の規模へ拡大する」方針を公式に発表しています。キックスがe-4ORCEをラインナップしていることを踏まえると、将来的にキックス e-POWER NISMOが追加される可能性も十分にあり得ます。
まとめ|新型キックス ROCK CREEKはこんな人におすすめ:
新型キックス e-POWER ROCK CREEKは、コンパクトSUVのサイズ感と取り回しの良さを維持しながら、アウトドアでの実用性と日常使いの快適性を高い次元でバランスさせたグレードです。北米仕様はガソリンエンジン+AWDによるタフな実用性を、日本仕様はe-POWERによる低燃費・静粛性と電動AWD(e-4ORCE)の走破性を両立しています。アウトドアアクティビティを楽しみながら日常使いも求める方、またライバルのSubaru Crosstrek Wildernessや各社のアドベンチャー系グレードを検討している方にとって、有力な選択肢となるモデルです。日本での発売は2026年12月を予定しており、今後のさらなる情報アップデートにも注目です。
キックス ROCK CREEK

