2026年は、国産ハイブリッド車の多くが一部改良や価格改定を受けた年です。アクアは2026年7月に改良されてGR SPORTが追加され、プリウスも7月1日に改良されてHEV Zにアダプティブハイビームが標準装備されました。フィットは7月のマイナーチェンジでグレード構成が見直され、シエンタは8月に改良されています。ノア/ヴォクシーとハリアーはガソリン車を廃止し、ハイブリッド専用になりました。
一方で、装備の充実や原材料費の上昇を受けて、ほぼすべての車種が値上がりしています。この記事では、各車種で最も燃費の良いグレードのWLTCモード燃費を順位の基準にしています。そのうえで、ハイブリッドのエントリー価格と年間ガソリン代の目安もあわせて紹介します。
2026年版 ハイブリッド車 燃費ランキングTOP25【一覧表】
年間燃料代は、走行距離10,000km、レギュラーガソリン169.9円/L(2026年9月14日時点の全国平均)をもとにした概算です。
| 順位 | 車種 | 最高WLTC燃費 | HV車の価格(税込) | 年間燃料代の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | トヨタ ヤリス | 36.0km/L | 224.95万円〜 | 約47,200円 |
| 2 | トヨタ アクア | 34.3km/L | 249.70万円〜 | 約49,500円 |
| 3 | トヨタ プリウス | 32.6km/L | 279.62万円〜 | 約52,100円 |
| 4 | トヨタ ヤリスクロス | 30.8km/L | 249.00万円〜 | 約55,200円 |
| 5 | ホンダ フィット e:HEV | 30.2km/L | 223.85万円〜 | 約56,300円 |
| 6 | トヨタ カローラ(セダン) | 29.8km/L | 238.04万円〜 | 約57,000円 |
| 7 | トヨタ カローラツーリング | 29.5km/L | 244.75万円〜 | 約57,600円 |
| 8 | トヨタ カローラスポーツ | 28.9km/L | 253.16万円〜 | 約58,800円 |
| 9 | 日産 ノート e-POWER | 28.4km/L | 239.91万円〜 | 約59,800円 |
| 9 | トヨタ シエンタ | 28.4km/L | 250.47万円〜 | 約59,800円 |
| 11 | スズキ アルト(マイルドHV) | 28.2km/L | 約138万円〜 | 約60,200円 |
| 12 | トヨタ ライズ HEV | 28.0km/L | 約226万円〜 | 約60,700円 |
| 12 | ダイハツ ロッキー HEV | 28.0km/L | 221.65万円〜 | 約60,700円 |
| 12 | レクサス LBX | 28.0km/L | 420.00万円〜 | 約60,700円 |
| 15 | 日産 ノート オーラ | 27.2km/L | 284.90万円〜 | 約62,500円 |
| 16 | トヨタ カローラクロス | 26.4km/L | 298.10万円〜 | 約64,400円 |
| 17 | ホンダ ヴェゼル e:HEV | 26.0km/L | 299.80万円〜 | 約65,300円 |
| 18 | 日産 キックス e-POWER | 25.7km/L | 299.97万円〜 | 約66,100円 |
| 19 | ホンダ フリード e:HEV | 25.6km/L | 302.28万円〜 | 約66,400円 |
| 20 | ホンダ シビック e:HEV | 24.2km/L | 413.30万円〜 | 約70,200円 |
| 21 | トヨタ ノア/ヴォクシー | 23.6km/L | 326.15万円〜 | 約72,000円 |
| 22 | トヨタ RAV4 | 22.9km/L | 450.00万円〜 | 約74,200円 |
| 23 | トヨタ ハリアー | 22.7km/L | 439.60万円〜 | 約74,800円 |
| 24 | ホンダ ZR-V e:HEV | 22.0km/L | 370.70万円〜 | 約77,200円 |
| 25 | 日産 セレナ e-POWER | 20.6km/L | 329.30万円〜 | 約82,500円 |
※価格はメーカー希望小売価格(税込)で、オプション・諸費用は含みません。燃費は各車種で最も燃費の良いグレード(主に2WD)の値です。
第1位〜第10位:燃費性能トップクラスのハイブリッド車
第1位 トヨタ ヤリス|WLTC 36.0km/L
ヤリスは今年もガソリン車(ハイブリッドを含む)で燃費No.1です。1.5Lのダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステムの組み合わせで、2WDは36.0km/L、E-Fourでも30.2km/Lを記録しています。全長3,940mm、最小回転半径4.8mと小回りが利くので、街乗りや通勤中心で「とにかく維持費を抑えたい」人に最適です。ただし後席と荷室は狭めなので、ファミリーで使う場合は第2位のアクアや第9位のシエンタも比べてみてください。


第2位 トヨタ アクア|WLTC 34.3km/L
2025年9月にハンマーヘッド顔のデザインへ変わり、2026年7月にも改良されてGR SPORTが追加されました。この改良でX/Uグレードのシートが上級ファブリックのヘッドレスト分離型になり、後席センターアームレストも標準装備されています。E-Fourは寒冷地仕様が標準になりました。燃費はX(2WD)が34.3km/L、Z/Gの2WDが33.6km/L、E-Fourが30.0km/Lです。
価格(2WD)は、X 249.70万円、G 268.73万円、Z 285.78万円、GR SPORT 323.84万円です。Xは改良前より1.1万円上がっています。燃費と装備のバランスでは、Xが最もコストパフォーマンスに優れます。


第3位 トヨタ プリウス|WLTC 32.6km/L
2026年7月1日の改良で、HEV Zにアダプティブハイビームが標準装備され、E-FourにはSNOW EXTRAモードが加わりました。オートブレーキホールドのメモリー機能と車速感応オートドアロックは全車標準です。1.8LのHEV X(2WD)は32.6km/Lで、2.0LのHEVも28.6km/Lと、パワーと燃費を両立しています。
改良後の価格は、HEV X 279.62万円、HEV G 332.42万円、HEV Z 399.85万円、PHEV G 388.41万円、PHEV Z 464.53万円(すべて2WD)です。Zは装備が増えた分、12.8万円の値上がりになりました。


第4位 トヨタ ヤリスクロス|WLTC 30.8km/L
SUVの中では燃費No.1です。2026年2月の改良で10.5インチディスプレイオーディオが標準になり、E-Fourは寒冷地仕様が標準化され、新色アーバンロックも加わりました。最小回転半径は5.3mで、コンパクトSUVならではの扱いやすさが魅力です。


第5位 ホンダ フィット e:HEV|WLTC 30.2km/L
2026年7月のマイナーチェンジで、ハイブリッドはe:HEV X、Z、クロスター、RSの4グレードになりました。LUXEは廃止され、Zにステアリングヒーターと前席シートヒーターが標準装備されています。e:HEV Xは223.85万円からで、今回のランキングではハイブリッド車として最も安いエントリー価格です。
※燃費は改良前モデルの最高値です。改良後の正式値はホンダ公式サイトで確認してください。


第6位 トヨタ カローラ(セダン)|WLTC 29.8km/L
2026年5月に改良され、カローラ誕生60周年の記念車も登場しました。HYBRID X(2WD)は238.04万円・29.8km/Lで、セダンらしい静かさと燃費の良さを両立しています。


第7位 トヨタ カローラツーリング|WLTC 29.5km/L
ステーションワゴンとして荷室の使いやすさと燃費を両立した1台です。2026年5月の改良でXグレードにスマートエントリーが標準装備され、新色ニュートラルブラックも追加されました。価格は244.75万〜349.69万円です。


第8位 トヨタ カローラスポーツ|WLTC 28.9km/L
2026年7月の改良では、新しいボディカラーの追加、EDRなど最新法規への対応、グレード構成の整理が行われました。253.16万円からで、スポーティなハッチバックを低燃費で楽しめます。


第9位(同率) 日産 ノート e-POWER|WLTC 28.4km/L
2026年8月の改良では、ステアリングにテーラーフィットが採用され、ヒーター類の標準装備も広がりました。エンジンを発電に使いモーターだけで走るe-POWERは、ワンペダル操作に近い独特の運転感覚が魅力です。X(2WD)は239.91万円です。


第9位(同率) トヨタ シエンタ|WLTC 28.4km/L
3列シートのミニバンで燃費No.1です。2026年8月3日の改良で全仕様が2.97万〜8.14万円値上がりしましたが、HYBRID X(FF・5人乗り)は250.47万円、7人乗りは254.43万円に抑えられています。子育て世帯の「最初のミニバン」として有力な候補です。


第11位〜第20位:燃費と実用性のバランス重視モデル
第11位 スズキ アルト|WLTC 28.2km/L
ランキングで唯一の軽自動車で、マイルドハイブリッドを搭載しています。2025年6月の改良でルーフエンドスポイラーが追加され、燃費が27.7km/Lから28.2km/Lに向上しました。車両価格も税金も最も安い、究極の節約カーです。


第12位(同率) トヨタ ライズ HEV / ダイハツ ロッキー HEV|WLTC 28.0km/L
兄弟車で、1.2Lエンジンで発電するシリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」を搭載しています。5ナンバーサイズのSUVで、ロッキーのX HEVは221.65万円、ライズのZは244.2万円です。


第12位(同率) レクサス LBX|WLTC 28.0km/L
プレミアムコンパクトSUVで、1.5L 3気筒ハイブリッドを搭載しています。Elegant(420万円)からCool/Relax(460万円)まであり、MORIZO RR(680万円)は走りを重視したモデルです。「燃費の良い高級車」を探している人に適しています。


第15位 日産 ノート オーラ|WLTC 27.2km/L
ノートをベースに3ナンバー化した上級モデルです。2026年8月の改良でBlack Editionなどが設定され、G(2WD)は284.90万円です。



第16位 トヨタ カローラクロス|WLTC 26.4km/L
2026年7月の改良でエントリーグレードのGが廃止され、ブラインドスポットモニターなどが充実しました。価格はS(2WD)298.10万円、Z(2WD)361.35万円、GR SPORT 407.77万円です。ミドルサイズSUVの中でも価格と維持費のバランスが優秀です。


第17位 ホンダ ヴェゼル e:HEV|WLTC 26.0km/L
デザインの人気が高いSUVで、e:HEV X(2WD)は299.8万円、燃費は26.0km/Lです。RSなど走りを重視したグレードもそろっています。


第18位 日産 キックス e-POWER|WLTC 25.7km/L
2026年6月に新型(3代目e-POWER)が登場しました。2WDは25.7km/Lで299.97万円から、4WDのe-4ORCEは21.5km/Lです。


第19位 ホンダ フリード e:HEV|WLTC 25.6km/L
e:HEV AIR(FF)は302.28万円・25.6km/Lです。コンパクトな3列シート車としてシエンタと人気を二分しています。


第20位 ホンダ シビック e:HEV|WLTC 24.2km/L
2026年6月の改良でe:HEV RS(466万円)が追加されました。2.0L e:HEVの走りと燃費を両立しており、e:HEV LXは413.3万円です。


第21位〜第25位:大型SUV・ミニバン部門
第21位 トヨタ ノア/ヴォクシー|WLTC 23.6km/L
2026年4〜5月の改良でハイブリッド専用になりました。S-Zのメーターは12.3インチに大型化され、E-FourにはSNOW EXTRAモードが追加されています。価格はノアのS-X(2WD)が326.15万円、ヴォクシーのS-G(2WD)が375.10万円、S-Z(2WD)が412.72万円です。8人乗りクラスのミニバンとしてはトップクラスの低燃費です。



第22位 トヨタ RAV4|WLTC 22.9km/L
2025年12月の新型登場で全車が電動化されました。HEVはAdventureが450万円、Zが490万円です。PHEVのZ(600万円)とGR SPORT(630万円)はCEV補助金の対象になります。


第23位 トヨタ ハリアー|WLTC 22.7km/L
2026年8月3日の改良でHEV専用になり、AC100V/1500Wのコンセントが全車標準になりました。価格はG 439.6万円、Z 486.6万円です。


第24位 ホンダ ZR-V e:HEV|WLTC 22.0km/L
2026年3月に改良されたモデルで、価格は370.7万円からです。2.0L e:HEVの力強い走りが魅力です。


第25位 日産 セレナ e-POWER|WLTC 20.6km/L
e-POWER X(329.3万円)が20.6km/Lです。ミドルサイズミニバンのなかでは、ノア/ヴォクシーに次ぐ燃費です。


燃費の差で年間ガソリン代はどれくらい変わる?
レギュラーガソリン169.9円/Lで年間1万km走ると、1位ヤリス(36.0km/L)は約47,200円、25位セレナ(20.6km/L)は約82,500円で、差は年間約3.5万円になります。5年乗れば約17.6万円の差です。ただし車体のサイズや定員がまったく違うため、単純に比べるより「同じクラスのなかで燃費の良い車を選ぶ」ほうが現実的です。
なお2026年9月時点では、政府の燃料価格激変緩和措置として1Lあたり51.0円(9月17日〜30日適用分)の補助が出ており、店頭価格が抑えられています。補助が縮小・終了すれば燃料代は上がるので、燃費の良い車を選ぶメリットはさらに大きくなります。
WLTCモード燃費と実燃費の違い
WLTCモードは、市街地・郊外・高速道路の走行を組み合わせた国際的な試験方法です。以前のJC08モードより実態に近いとされていますが、実燃費はカタログ値のおおむね7〜9割になるのが一般的です。ハイブリッド車は、ストップ&ゴーの多い市街地で燃費が伸びやすく、高速道路では差が縮まりやすい傾向があります。冬場はエアコンやエンジン暖機の影響で燃費が落ちやすいことも覚えておきましょう。
維持費のポイント:自動車税(種別割)の目安
2019年10月以降に新車登録した乗用車の年額は、軽自動車が10,800円、1.0L以下が25,000円、1.0〜1.5Lが30,500円、1.5〜2.0Lが36,000円、2.0〜2.5Lが43,500円です。1.5L以下のヤリス、アクア、フィット、シエンタは、燃費だけでなく税金の面でも有利です。エコカー減税やグリーン化特例は、年度や車種・グレードによって適用条件が変わるので、購入時に販売店で確認してください。
タイプ別おすすめハイブリッド車【2026年版】
とにかく燃費と維持費を重視する一人暮らしや通勤用なら、ヤリスかアクアが最有力です。後席の広さと乗り心地まで考えるならアクアが優位です。セダンやワゴンの走りを求めるならプリウスかカローラツーリング、SUVならヤリスクロスとカローラクロスが燃費と価格のバランスに優れます。ファミリーでミニバンを選ぶなら、コンパクトクラスはシエンタとフリード、ミドルクラスはノア/ヴォクシーを軸に比べるのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年に一番燃費が良いハイブリッド車は?
A. トヨタ ヤリスのハイブリッド(2WD)で、WLTCモード36.0km/Lです。2位はアクア(34.3km/L)、3位はプリウス(32.6km/L)です。
Q. 燃費が一番良いSUVは?
A. トヨタ ヤリスクロス(30.8km/L)です。ライズ/ロッキーのHEV(28.0km/L)とレクサス LBX(28.0km/L)が続きます。
Q. 燃費が一番良いミニバンは?
A. トヨタ シエンタ(28.4km/L)です。ミドルクラスではノア/ヴォクシー(23.6km/L)がトップです。
Q. ハイブリッド車は元が取れる?
A. 年間の走行距離によります。同じ車種のガソリン車との価格差が30〜40万円ほどの場合、年1万km程度の走行では燃料代の差だけで回収するのに長い年月がかかることもあります。一方で、静粛性やリセールバリューの高さも含めて考えるとメリットは大きいです。
まとめ
2026年のハイブリッド車燃費ランキングは、ヤリス・アクア・プリウスのトヨタ勢がトップ3を独占しました。各社の改良で装備は充実しましたが、ほぼ全車種が値上がりしています。ランキングの燃費と価格に加え、年間の走行距離や家族構成、使い方にあったボディタイプを踏まえて、最適な1台を選んでください。

