2028年の日産は、全固体電池を積む電気自動車の投入と、日本向けの新しいコンパクトカーシリーズの始まりが重なる、再建に向けた勝負の年になりそうです。米国では本格オフロードSUV「エクステラ」が復活し、次期セレナや、R35型の生産を終えたGT-Rの次期型にも注目が集まります。
日産は経営再建計画「Re:Nissan」を進めながら、2026年4月14日に長期ビジョンを発表しました。モデル数を56から45に絞り込む一方、日本では2028年度以降にコンパクトカーシリーズを投入し、2030年度までに国内で55万台を販売する目標を掲げています。2028年は、その新しい計画が形になり始める年です。
この記事では、2028年に発売・発表が予想される日産の新型車とモデルチェンジ情報をまとめました(全5モデル)。全固体電池の電気自動車、コンパクトカーシリーズ、エクステラは日産が時期を公表していますが、セレナとGT-Rは日産から正式な発表がない予想の情報です。それぞれの詳しい内容は、各車種の記事でご覧ください。(2026年10月30日更新)
2028年 日産 新型車・モデルチェンジ 一覧表
まずは、この記事で紹介する5モデルを一覧で確認しましょう。日産が公表している計画と、モデルサイクルからの予想が混ざっているため、「時期」の欄で区別しています。
| 車種 | 内容 | 市場 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 全固体電池の電気自動車 | 新型車(自社開発の全固体電池) | 未発表 | 2028年度(日産の目標) |
| コンパクトカーシリーズ | 新シリーズ | 日本 | 2028年度以降(日産発表) |
| エクステラ | 復活(3代目) | 米国 | 2028年末の生産開始(日産の目標) |
| セレナ | フルモデルチェンジ(C29型) | 日本 | 2028年頃(予想) |
| GT-R | フルモデルチェンジ(R36型) | 未発表 | 2028年以降(予想) |
日産 新型 全固体電池搭載の電気自動車 2028年度投入目標
日産は、自社で開発した全固体電池を積む電気自動車を、2028年度に市場へ投入することを目標にしています。2022年4月に計画を発表し、量産に向けた試作ラインを横浜工場に設けて開発を進めてきました。
全固体電池は、今のリチウムイオン電池より多くのエネルギーをためられ、充電時間も短くできると期待される技術です。日産は2028年度に電池の費用を1kWhあたり75ドルまで下げ、その後65ドルまで下げられる可能性があるとしています。電気自動車の価格をガソリン車に近づける切り札として、どの車種に最初に積まれるかが注目されます。車種名・発売地域はまだ発表されていません。
日産 新型 コンパクトカーシリーズ 日本向け 2028年度以降投入予定
日産は2026年4月14日の長期ビジョンで、日本では2028年度以降に「コンパクトカーシリーズ」を投入すると発表しました。国内の販売を2030年度までに55万台へ伸ばす計画の柱となるモデル群です。

車名や中身はまだ発表されていません。日本の日産では、ノートやキックスなどのコンパクトなモデルが販売の中心で、2026年6月に発売された2代目キックスには、日本で初めて第3世代の「e-POWER」が積まれました。新しいシリーズにも、この第3世代e-POWERが使われるかが注目点です。2027年にフルモデルチェンジが予想される次期ノートとの関係も気になるところです。

日産 新型 エクステラ 11年ぶり復活 米国で2028年末生産開始予定
日産は2026年4月14日の長期ビジョン発表で、本格オフロードSUV「エクステラ」の復活を予告しました。2015年に販売を終えてから約11年ぶりの復活で、米国の工場で2028年末までに生産を始める計画です。
エクステラは1999年に北米で登場した、はしご形フレームの本格SUVです。日産は米国向けにV6エンジンとV6ハイブリッドを積むと説明しており、日産ブランドの個性を担う「ハートビートモデル」と位置づけています。ジープ ラングラーやフォード ブロンコ、トヨタ 4ランナーと競うモデルになりそうです。日本への導入は発表されていません。価格や詳しいスペックも未発表で、今後の正式発表が待たれます。

日産 新型 セレナ フルモデルチェンジ C29型 2028年頃発売予想
日産の人気ミニバン「セレナ」は、2028年頃にフルモデルチェンジを受けると予想されています。現行のC28型は2022年11月に登場し、2026年2月12日にはマイナーチェンジを受け、価格は278万5,200円〜499万8,400円となっています。

先代のC27型は2016年、現行のC28型は2022年の登場で、セレナはおおむね6年ごとに世代交代してきました。この流れからは2028年頃が次の目安になります。次期型には、キックスから始まった第3世代e-POWERの採用が期待されます。日産から次期型の発表はなく、時期は予想です。

日産 新型 GT-R フルモデルチェンジ R36型 2028年以降予想
日産の旗艦スポーツ「GT-R」は、2025年8月にR35型の生産を終えましたが、次期型のR36型として2028年以降に復活すると予想されています。R35型は2007年に登場し、18年間で約4万8,000台がつくられました。

日産のイヴァン・エスピノーサ社長は、生産終了の発表で、GT-Rが「いつか再び戻ってくる」ことを目指すと述べました。一方で、具体的な計画はまだ決まっていないとも説明しています。次期型は、2023年に公開されたEVスーパーカーのコンセプト「ハイパーフォース」のように、電動化したパワートレインになると予想されています。

ハイパーフォースは、全固体電池と高出力のモーターを組み合わせた次世代のスーパーカーとして提案されたコンセプトです。日産が全固体電池の実用化を2028年度に目指していることから、次期GT-Rの登場時期もこの技術の進み具合と関係してくると考えられます。ただし、エンジンを残すのかどうかも含め、中身はすべて予想の段階です。

2028年の前に登場が予想される日産の新型車
2028年の新型車を待つかどうかを考えるうえでは、その前の2027年に出てくるモデルも知っておきたいところです。2027年には、大型SUVのパトロールの日本導入、14代目となる新型スカイライン、第3世代e-POWERを積む次期エクストレイル、次期ノートなどの登場が予想されています。
つまり日産は、2027年に主力SUVやセダンを新しくし、2028年度以降にコンパクトカーと全固体電池の電気自動車へと広げていく流れになりそうです。SUVを検討している方は2027年、手ごろなコンパクトカーや次世代の電気自動車を待ちたい方は2028年以降が、ひとつの目安になります。家族向けのミニバンを考えている方は、2026年に改良されたセレナと、2028年頃と予想される次期型を比べてみるのもよいでしょう。いずれも日産が正式に発表していない内容を含むため、最新の情報を確認しながら判断してください。
なぜ2028年に日産の新型車が動き出すのか?
経営再建計画「Re:Nissan」の次の段階
日産は2025年5月に経営再建計画「Re:Nissan」を発表し、生産拠点の集約やコスト削減を進めてきました。2026年4月の長期ビジョンは、その立て直しのあとに「どんな車で成長するか」を示したもので、2028年前後はその新しい車が出そろい始める時期にあたります。
車種を絞り込み、売れる車に集中
日産はモデル数を56から45に減らし、開発の力を主要な車種に集める方針です。数を減らす代わりに、エクステラのような日産らしさを持つモデルや、各地域で台数が見込めるモデルを確実に投入していく考えです。米国と中国では、2030年度までにそれぞれ年間100万台の販売を目指しています。
日本市場の販売回復
日本では、2030年度までに国内販売55万台という目標を掲げています。その中心となるのが2028年度以降のコンパクトカーシリーズです。軽自動車のデイズやルークス、サクラに加えて、手ごろな価格の登録車を増やせるかどうかが、目標達成のカギになりそうです。
2028年の新型日産車を支える2つの技術
① 第3世代「e-POWER」
日産独自のシリーズハイブリッド「e-POWER」は、エンジンを発電だけに使い、モーターで走るしくみです。第3世代は、モーター・発電機・インバーターなどを一つにまとめた「5-in-1」ユニットを使い、日本では2026年6月に発売された2代目キックスで初めて採用されました。2027年に予想される次期エクストレイルや次期ノート、そして2028年前後の新型車に広がっていくと見られています。
② 次世代「プロパイロット」
日産は長期ビジョンで、AIを使った運転技術を将来ラインアップの約9割に広げる目標を示しました。その第一歩として、カメラやセンサーの情報からAIが運転を判断する次世代の「プロパイロット」を、2026年夏に発売したエルグランドに2027年度末までに導入する計画です。2028年以降の新型車にどこまで広がるかが注目されます。
2028年の日産 注目ポイント
2028年の日産で注目したいポイントは次の3つです。
・全固体電池の実用化:計画どおり2028年度に投入できれば、電気自動車の航続距離や価格が大きく変わる可能性があります
・日本向けコンパクトカーの立て直し:2028年度以降のコンパクトカーシリーズで、国内販売を伸ばせるかが再建のカギです
・名車の復活:米国のエクステラに続き、GT-Rが次の世代でどんな姿になるのかに期待が集まります
2028年の新型を待つべき?今買うべき?
1つ目のポイントは、今のモデルの新しさです。セレナは2026年2月、キックスは2026年6月に新しくなったばかりで、すぐに買い替える必要がある方は、現行型を選んでも十分に満足できるはずです。
2つ目は、電気自動車を考えているかどうかです。全固体電池の電気自動車は2028年度の投入が目標ですが、車種や価格はまだ分かりません。今すぐ電気自動車が欲しい方は、補助金なども含めて現行のリーフやサクラと比べるのが現実的です。
3つ目は、価格です。新型車は装備の充実とともに値上がりする傾向にあり、次期型も現行型より高くなる可能性があります。予算を重視する方は、現行型の値引きや残価設定ローンの条件と比べて判断するのがおすすめです。
2028年の日産新型車に関するよくある質問(FAQ)
Q. 全固体電池を積んだ日産の電気自動車はいつ出ますか?
A. 日産は2028年度の市場投入を目標にしています。車種名や発売する国・地域は発表されていません。
Q. 日本向けのコンパクトカーシリーズはどんな車ですか?
A. 日産は2028年度以降に日本で投入すると発表しましたが、車名や中身はまだ明らかにしていません。
Q. 新型エクステラは日本で発売されますか?
A. 米国で生産・販売する計画で、日本への導入は発表されていません。
Q. 次期セレナはいつ発売されますか?
A. 日産から発表はありません。これまでのモデルチェンジの間隔から、2028年頃と予想されています。
Q. 次期GT-Rはいつ発売されますか?
A. 日産は復活を目指すとしていますが、具体的な計画は決まっていないと説明しています。登場は2028年以降と予想されています。
まとめ:2028年の日産は「再建の成果」が見え始める年
2028年の日産は、全固体電池の電気自動車と日本向けコンパクトカーシリーズという、再建計画の大きな柱が動き出す年になりそうです。米国のエクステラ復活や、次期セレナ・次期GT-Rの行方にも注目が集まります。
2027年に登場が予想されるパトロール、新型スカイライン、次期エクストレイル・ノートなどは、2027年のまとめ記事で紹介しています。最新情報が入り次第、随時更新していきます。



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