マツダは人気SUV、「CX-5」のフルモデルチェンジを行い、2025年12月頃に発売します。今回のフルモデルチェンジでは、マツダ初の独自開発によるフルハイブリッドシステムの搭載が期待されており、燃費性能の大幅な向上が見込まれます。現行モデルはすでに7年が経過しており、8年目でのフルモデルチェンジが予定されています。次期型は、一体どんなモデルになるのか、詳しく解説します。
CX-5 フルモデルチェンジ 記事のまとめ
- マツダ初の独自開発フルハイブリッドシステム搭載で燃費性能向上
- 走行性能と快適性を向上させる次世代車両構造技術を採用
- エレガントでダイナミックなエクステリアデザイン
- 上質なインテリアとドライバーオリエンテッドなコクピット
- 最新の安全技術やコネクティッド技術を搭載
新型 CX-5 フルモデルチェンジ について
2024年3月期決算発表では、マツダ電動化戦略の中で、次期モデルの、3代目となる「CX-5」について、マツダ製フルハイブリッド(HV)を搭載することが明らかにされました。2025年3月期上期の決算説明会にて、次期CX-5は現行モデル比較で約60%の種類数削減を目標としていると発表されました。
「MAZDA3」「CX-30」「CX-60」「CX-80」と同様に、新しい世代の製品として「CX-5」もフルモデルチェンジされ、デザインテーマとして最新の「魂動(こどう)-Soul of Motion」をさらに深化させ、よりエレガントでダイナミックなフォルムになるでしょう。車両構造技術としては「SKYACTIV マルチソリューションスケーラブルアーキテクチャー」が採用され、全方位で洗練されたダイナミック性能が実現されます。新型「CX-5」は「CX-60」「CX-80」などのラージ商品群の、エンジン縦置きの後輪駆動ベースではなく、従来のエンジン横置きの前輪駆動ベースとなるため、「CX-60」よりもコンパクトでありながら同様の室内空間を確保すると予想されます。また、新型CX-5では、最新の安全技術やコネクティッド技術が採用されることも予想されます。
マツダの新世代技術である「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブテクノロジー)」と「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」を採用した次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」の採用はもちろん、新型CX-5の最大の特徴は、マツダが独自開発したフルハイブリッドシステムの搭載です。これにより、現行モデルと比べて大幅な燃費向上が期待できます。マツダは、電動化技術を積極的に導入しており、新型CX-5もその一環として、環境性能を高めています。
このマツダが独自開発したフルハイブリッドシステムが、トヨタとの提携によるTHSⅡを改良したハイブリッドシステムにマツダのエンジンを組み合わせとの関係があるのかも注目です。
日本では発売されない「CX-50」は、米国などで求められるSUVらしい存在感やオフロード性能を持つクロスオーバーSUVとして導入されます。したがって、日本において「CX-5」は「CX-50」の後継車種というわけではありません。
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新型 CX-5 フルモデルチェンジ エクステリア について
新型CX-5は、エクステリアデザインも刷新されます。「CX-60」「CX-80」などのラージ商品群の、エンジン縦置きの後輪駆動ベースではなく、従来のエンジン横置きの前輪駆動ベースとなるため、「CX-60」よりもコンパクトなボディサイズとなります。現行CX-5よりも全長とホイールベースを伸ばし、サイズを拡大、室内空間を現行よりも確保しると思われます。
マツダのデザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」をさらに深化させ、よりエレガントでダイナミックなフォルムになるでしょう。フロントグリルは、より大型化され、存在感を増す可能性があります。ヘッドライトは、よりシャープなデザインになり、LED技術が採用されるでしょう。
サイドビューは、クーペのような流麗なルーフラインが特徴になるかもしれません。リアビューは、ワイド感を強調したデザインになると予想されます。テールランプは、LEDを採用し、先進的な印象を与えるでしょう。
スペック | 現行CX-5 | 新型CX-5 予想 | マツダ CX-60 |
---|---|---|---|
全長 | 4,545mm | 4,600mm | 4,745mm |
全幅 | 1,840mm | 1,850mm | 1,890mm |
全高 | 1,690mm | 1,690mm | 1,675mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,750mm | 2,870mm |
乗車定員 | 5名 | 5名 | 5名 |
最少回転半径 | 5.5m | 5.5m | 5.4m |
コンセプトモデル「ARATA」は次期CX-5のデザインとも言われる
2024年4月25日から開催される北京モーターショー2024で、現地時間10時40分(日本時間11時40分)に、マツダはEVセダン「MAZDA EZ-6」を正式に発表しました。同時に、「EZ-60」のコンセプトモデル「創 ARATA」もサプライズで発表されました。この「ARATA」は、2025年中に第2弾の新型電動車として量産化され、中国市場に導入される予定です。そのデザインやボディサイズは、次期CX-5とも言えるかもしれません。
新型 CX-5 インテリアについて
新型CX-5のインテリアは、上質な素材と先進技術を融合させ、ドライバーオリエンテッドなコクピットを実現するはずです。大型のタッチスクリーンディスプレイが設置され、ナビゲーション、エンターテイメント、車両情報などを表示するでしょう。また、ヘッドアップディスプレイも採用され、ドライバーは視線を移動させることなく、必要な情報を取得できるようになります。
メーターパネルを液晶化し「12.3インチフル液晶メーター(TFTカラー)」と最新の「NEW MAZDA CONNECT(ニューマツダコネクト)」「12.3インチのセンターディスプレイ」を採用。車載通信機を標準設定。コネクティッドサービスとスマートフォンアプリ「MyMazda(マイ・マツダ)」の連動が可能。
シートは、人間工学に基づいた設計により、長時間のドライブでも快適な座り心地を提供するでしょう。また、後席の居住空間も拡大され、快適性が向上すると予想されます。
新型 CX-5 エンジンについて
ラインナップ予想は「SKYACTIV-G 2.0」「SKYACTIV-X (マイルドハイブリッド車)」とマツダ製ストロングハイブリッド(2.0L)がラインナップされると予想されます。
スペック | 新型CX-5 | 新型CX-5 |
---|---|---|
エンジン名 | SKYACTIV-X | SKYACTIV-G 2.0 |
エンジン | 2.0L 直4気筒 エンジン | 2.0L 直列4気筒 エンジン |
最高出力 | 132kW(180PS)/ 6,000rpm | 114kW(155ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 224Nm(22.8kgm)/ 3,000rpm | 196Nm(20.0kgm)/ 4,000rpm |
モーター 最高出力 | 4.8kW(6.5PS)/ 1,000rpm | – |
モーター 最大トルク | 61Nm(6.2kgfm)/ 100rpm | – |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
ミッション | 6速AT/6速MT | 6速AT /6速MT |
WLTCモード燃費 | -km/L | -km/L(2WD) -km/L(4WD) |
新しいマツダ製ハイブリッドシステムについて
2024年5月10日に開催された2024年3月期の決算説明会での、電動化に向けた進捗内の資料に「次期CX-5にマツダ製のハイブリッドを搭載する計画」が記載され開発していることが明らかになりました。現状では、マツダの電動車ラインアップには、マイルドハイブリッド、PHEV、EV、ロータリーEVがパワートレインとしてありますが、今回新たに自社製のストロングハイブリッドを投入することが明言されました。注目すべきは「マツダ製のハイブリッド」の中身がどのようなものになるのか、という点です。
関連する話として、CX-50にはトヨタ製のエンジンとハイブリッドシステムが搭載されることが発表されています。また、スバルも新型フォレスターや新型クロストレックにトヨタ製ハイブリッドシステム(THS)を組み合わせたストロングハイブリッドを搭載すると明言しています。
マツダは、これまでマイルドハイブリッドシステムを採用してきましたが、新型CX-5では、より燃費性能の高いフルハイブリッドシステムを採用すると見られています。マツダのフルハイブリッドシステムは、独自の燃焼技術「SKYACTIV-X」と電動化技術を組み合わせることで、高い効率と力強い走りを両立させることが期待されます。
具体的には、高効率なエンジンとモーターを組み合わせ、状況に応じてエンジンとモーターの駆動力を最適に制御することで、燃費を向上させる仕組みです。また、EV走行モードも備えていると予想され、市街地などではモーターのみで走行することで、静粛性とゼロエミッションを実現するでしょう。
新型 CX-5 次世代の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」全車に標準搭載
ドライバーの発作・急病などの異常を検知し、事故の回避・事故の被害軽減を支援する、「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を初採用。ドライビングポジションの調整支援を行う「ドライバー・パーソナライゼーション・システム」を採用。眠りを検知し警告する「ドライバー・モニタリング」追従走行機能とステアリングアシスト機能「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」搭載。
アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間歩行者検知機能を追加。TJA(交通渋滞アシスト)FCTA(フロント・クロス・トラフィック・アラート)DM(ドライバーモニタリング)TSR(交通標識認識システム)など最新の機能を採用。
コネクティッド技術: 車載インフォテインメントシステム「Mazda Connect」は、最新のスマートフォンとの連携機能を強化するでしょう。また、OTA(Over The Air)によるソフトウェアアップデート機能も搭載され、常に最新のシステムを利用できるようになる可能性があります。
新型 CX-5 価格 予想 について
現在の2024年モデル「CX-5」は、2,909,500円~4,225,100円ですが、新型モデルのタイミングで価格改定が行われるのは間違いなさそうです。特に、新型となるCX-5は先代よりも多くの装備やフルハイブリッドモデルをラインナップするため価格が大幅にアップする可能性がたかそうです。
新型 CX-5 フルモデルチェンジはいつ?
「CX-5」は、2024年には最後の一部商品改良を予想しています。その後の、2025年にフルモデルチェンジを行い、マツダ製フルハイブリッドモデルをラインナップして発売されると予想されいます。
CX-5について
この車(クルマ)は、初代から2代目までのフルモデルチェンジは5年余りで行われました。2代目は2017年2月2日から販売されており、現行モデルはすでに7年が経過しています。このペースを考えると、8年目でのフルモデルチェンジが2025年前半に行われる可能性が高いと考えられます。
初代 KE系
2012年2月16日より販売開始。2012年9月ガソリン車に「20S L Package」を追加。2012年11月29日 「2012-2013日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2013年1月10日 – 発売開始から2012年12月までの累計販売台数が35,438台で2012年のSUV国内販売台数で第1位を獲得。2014年1月9日 2013年の販売台数が38,520台で、2012年に引き続き2年連続でSUV国内販売台数第1位になったことを発表。2014年11月20日大幅改良を発表、2015年1月7日販売開始。2017年2月1日 販売終了しました。
2代目 KF系
2016年11月16日 新型CX-5を世界初公開。2016年12月15日にフルモデルチェンジが発表、同日予約受付が開始、2017年2月2日発売。2017年8月3日商品改良。2018年2月8日商品改良。2018年3月8日発売。2018年10月11日商品改良。2019年12月12日 商品改良。同時に特別仕様車「Silk Beige Selection」を設定。2020年4月3日 マツダの創立100周年を記念した「100周年特別記念車」が発表、予約受注が開始された2020年7月以降発売、2021年3月31日までの期間限定受注。2020年5月28日 特別仕様車「SMART EDITION」が発売。2020年12月3日 商品改良。2023年9月4日発表、10月中旬 商品改良、採用エンジンはガソリンエンジンにSKYACTIV-G 2.0、ディーゼルエンジンにSKYACTIV-D 2.2を採用しています。
CX-5はマツダで2023年1番売れた車に
2023年で最も売れたマツダ車は乗用車では「CX-5」が25,714台で首位となった。2位は「CX-60」が23,941台で、3位は「MAZDA2」が20,706台となりました。
順位 | メーカー | 車名 | 販売台数 |
---|---|---|---|
1位 | マツダ | CX-5 | 25,714台 |
2位 | マツダ | CX-60 | 23,941台 |
3位 | マツダ | MAZDA2 | 20,706台 |
4位 | マツダ | CX-30 | 18,016台 |
5位 | マツダ | CX-8 | 17,181台 |
6位 | マツダ | MAZDA3 | 14,310台 |
新型 CX-5 Q&A
- CX-5のフルモデルチェンジはいつ?
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公式発表はまだありませんが、2025年以降になるという見方が有力です。一部報道では2025年末ともされていますが、詳細な時期は未定です。
- CX-5のフルモデルチェンジ価格は?
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正式な価格は発表されていませんが、現行モデルよりも高くなる可能性があります。
- CX-5のフルモデルチェンジは2025年に行われる?
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可能性は高いですが、公式発表はまだありません。
- CX-5のフルモデルチェンジでインテリアとエクステリアが変わる?
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デザインは刷新される可能性が高いです。マツダのデザインコンセプト「魂動」に基づいた、より洗練されたデザインが期待できます。
- CX-5のフルモデルチェンジが行われない可能性はある?
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可能性は低いですが、マツダの経営状況や市場動向によってはあり得ます。
- マツダは新型CX-5を開発している?HVやEVを導入する予定?
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マツダは次期CX-5に自社開発のハイブリッドシステムを搭載することを発表しています。EVモデルの導入も検討されているようですが、詳細はまだ不明です。
- CX-5のフルモデルチェンジでどのような反響が期待される?
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デザインの刷新、新技術の搭載、電動化などにより、幅広い層からの注目を集めることが期待されます。
- CX-5のフルモデルチェンジによって価格改定が行われる?
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価格改定が行われる可能性は高いです。新技術の搭載や原材料価格の上昇などにより、現行モデルよりも高くなる可能性があります。
- CX-5のフルモデルチェンジによって選択の幅が広がる可能性はある?
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パワートレインの選択肢が増える可能性があります。ハイブリッドモデルやEVモデルの追加により、より多様なニーズに対応できるようになるでしょう。
編集部から一言
CX-5はマツダで最も売れている車です。2023年度の日本での乗用車の販売台数では、「CX-5」が25,714台で首位になりました。2位は「CX-60」が23,941台で、3位は「MAZDA2」が20,706台となっています。つまり、マツダにとってCX-5は非常に重要な車種であり、今回の次期CX-5はかなり力の入ったモデルになることが予想されます。新世代アーキテクチャーやマツダ製ハイブリッドなど、多くの話題が詰まったおすすめできる、モデルになるでしょう。これらの組み合わせにより、競合他社よりも高い商品力を持つことが、期待されています。今から新型「CX-5」の登場が楽しみですね。
新しい情報が入り次第、お知らせします。
マツダ