トヨタは新型プリウスのフルモデルチェンジを行い2023年1月10日に発売する。今までハイブリッドエンジンのラインナップは1種類であったが、5代目からは「1.8L」「2.0L」のハイブリッドモデルをラインナップ。ハイブリッドシステムも「シリーズパラレルハイブリッドシステム」を採用し高出力でありながら低燃費を実現。
新型 プリウス 5代目 について
第2世代「TNGAプラットフォーム」による、より低重心化とボディサイズを拡大することで更なる走行性能と安定性を向上させた。
第5世代ハイブリッドシステムを採用した、直列4気筒DOHC 1.8L エンジン「2ZR-FXE」にモーターモデルと2.0L 直4 DOHC「M20A-FXS」 +モーターモデルを採用。
「12.3インチ 大型インフォテインメントシステム」を採用。
強化された最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。
今や伝統的となった、ワンモーションスタイルの5ドアハッチバックのボディ形状を採用、第2世代TNGAプラットフォームを採用による、さらなる低重心化。19インチ大径タイヤの採用よって、よりスタイリッシュなプロポーション。





新型 プリウス 5代目 エクステリア について
ハンマーヘッドをモチーフとした機能性とデザイン性を高次元で両立したフロントデザインと、フルモデルチェンジにより遂にDRL(デイタイムランニングライト)「シグネチャーランプ」を採用ヘッドライト標準で「Bi-BeamLEDヘッドライト+LEDターンランプ+LEDクリアランスランプ」「LEDフォグランプ」が採用する可能性が高い。薄型一文字のリヤコンビネーションランプを配したリヤデザイン。


スペック | 4代目プリウス 後期 | 5代目 プリウス | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,575mm | 4,600mm | +25mm |
全幅 | 1,760mm | 1,780mm | +20mm |
全高 | 1,470mm(2WD) 1,475mm(4WD) | 1,420mm(2WD) 1,430mm(4WD) | -50mm -45mm |
ホイールベース | 2,700mm | 2,750mm | +50mm |
完全な横一文字テールライトを採用
リアは完全な横一文字テールライトを採用。トヨタ車ではハリアーやクラウンでも似た横一文字テールライトを採用しているが、トヨタエンブレムが間にあったため完全な横一文字ではなかった。




大型 ”コの字型”デイライトを採用
大型 ”コの字型”デイライトを採用しており、今までにないトヨタのデザインを採用しており先進性を感じることができるだろう。2021年12月14日公開した新型BEV(バッテリEV)「bZ」シリーズの中には同様のヘッドライトデザインを採用したモデルがいくつかあり、今後のトヨタ車のデザインとして多く採用されるヘッドライトデザインとなりそうだ。





新型 プリウス 5代目 インテリア について
インテリアは「センターメーター」を廃止、正面にデジタルメーター採用、新型「MIRAI」や新型「クラウン」「ハリアー」などトヨタ車の流れとしてインパネ周りとしてはエアコンの吹き出し口を変更しナビディスプレイの位置を上にすることによりより使い勝手のいい仕様に変更する可能性が高い。「8インチor12.3インチディスプレイオーディオ」を採用する。更に、「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用する。「デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) 」 車両後部に取り付けたカメラの映像をルームミラーに表示する。更に録画機能を備える。









新型 プリウス 5代目 搭載エンジン
第5世代ハイブリットシステムを採用
第5世代ハイブリットシステム、直列4気筒DOHC 1.8L エンジン「2ZR-FXE」にモーターを組み合わせたリダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッドを採用。更に上級グレードには2.0L 直4 DOHC「M20A-FXS」 +モーターを採用し走りと燃費を両立している。



1.8L 直4 DOHC +モーター モデル
直4 DOHC 1.8L+モーター(リダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッド)モデルは4代目「プリウス」と比べ、フロントモーター リアモーター が大幅に強化されており、フロントのモーターは、最高出力 53kW(72ps) →70kW(95PS)、最大トルク 163Nm(16.6kgm) →185Nm(18.9kgfm)、リアモーターが最高出力 5.3kW(7.2ps) →30kW(41PS)、最大トルク 55Nm(5.6kgm) →84Nm(8.6kgfm)、システム出力90kW(122ps)→103kW(140ps)となる。0-100km/h加速は9.3秒。
2.0L 直4 DOHC +モーターモデル
そして今回の最大の変更点である直4 DOHC 2.0L+モーター(リダクション機構付きシリーズパラレルハイブリッド)を採用により、出力の高いエンジンとモーターを採用し走りと燃費に貢献している。システム最高出力144kW(190PS)、従来型比1.6倍となり、スポーティに生まれ変わった「プリウス」にふさわしい動力性能を確保。0-100km/h加速はなんと7.5秒。
スペック | 新型プリウス 1.8L (X/U) | 新型プリウス 2.0L (G/Z) |
---|---|---|
全長 | 4,600mm | 4,600mm |
全幅 | 1,780mm | 1,780mm |
全高 | 1,430mm | 1,420mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,750mm |
エンジン | 直4 DOHC 1.8L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) | 直4 DOHC 2.0L+ モーター (リダクション機構付き シリーズパラレル ハイブリッド) |
最高出力 | 72kW(98ps)/ 5,200rpm | 112kW(152ps) |
最大トルク | 142Nm(14.5kgm)/ 3,600rpm | 188Nm(19.2kgm)/ 4,400-5,200rpm |
フロントモーター 最大出力 | 70kW (95PS) | 83kW (113PS) |
フロントモーター 最大トルク | 185Nm (18.9kgfm) | 206Nm (21.0kgfm) |
リアモーター 最大出力 | 30kW (41PS) | 30kW (41PS) |
リアモーター 最大トルク | 84Nm (8.6kgfm) | 84Nm (8.6kgfm) |
システム出力 | 103kW (140ps) | 144kW (190PS) |
0-100km/h加速 | 9.3秒 | 7.5秒 |
WLTCモード 燃費 | 32.6km/L | 28.6km/L |
新型 プリウス 5代目 次世代Toyota Safety Senseについて
第2世代の「次世代 Toyota Safety Sense」全車標準搭載する。昼間の自転車や夜間の歩行も検知可能となった「プリクラッシュセーフティ」や、前方車両との車間距離を一定に保つ「レーダークルーズコントロール」の作動時に、車線維持に必要なステアリング操作を支援する「レーントレーシングアシスト(LTA)」を搭載。プリクラッシュセーフティに昼間の自転車の運転者や夜間の歩行者の検知機能を追加した。ミリ波レーダーとカメラを用いて優れた認識性能・信頼性を確保。衝突回避支援型PCS、LDA、AHBの3種類の予防安全機能に加え、PCSに歩行者検知機能を付加。対歩行者の衝突回避支援/被害軽減を可能にするとともに、レーダークルーズコントロールも装備する。
最新の「衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ」に対応、「交差点での検知」「低速時加速抑制機能」「緊急時操舵回避支援機能」にも対応。歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)ミリ波レーダーとカメラを用いて前方の車両や歩行者を検出し、警報、ブレーキアシスト、自動ブレーキで衝突回避支援および被害軽減を図る。自動ブレーキは、歩行者に対しては10~80km/hの速度域で作動し、例えば、歩行者との速度差が30km/hの場合には、約30km/h減速し、衝突回避を支援。また、車両に対しては、10km/h~最高速の幅広い速度域で作動し、例えば、停止車両に対し自車の速度が40km/hの場合には約40km/hの減速が可能。更に「低速時加速抑制機能」「交差点右折時の対向直進車、歩行者検知」「緊急時操舵回避支援機能」を追加。
第2世代の次世代Toyota Safety Sense 機能比較
システム装備 | 4代目 プリウス |
5代目 新型プリウス |
|
---|---|---|---|
Toyota Safety Sense |
衝突回避支援型 プリクラッシュ セーフティ |
◯ 昼間歩行者 |
◯ 昼・夜間歩行者 自転車・自動二輪車 |
プロアクティブ ドライビングアシスト |
– | ◯ | |
レーンディパーチャー アラート (ステアリング 制御機能付) |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 ふらつき警報 |
◯ ステアリング制御 白線/黄線 検出 道路端 検出 ふらつき警報 |
|
アダプティブ ハイビームシステム |
◯ | ◯ | |
レーダークルーズ コントロール (全車速追従機能付) |
◯ | ◯ | |
レーント レーシングアシスト |
– | ◯ | |
ロードサインアシスト 交通標識読取 |
– | ◯ | |
先行車発進告知 | – | ◯ | |
予防 安全 装備 |
ブラインドスポット モニター |
◯ | ◯ |
インテリジェント クリアランスソナー |
◯ | ◯ | |
リヤクロストラフィック |
◯ | ◯ | |
Advanced Park リモート機能付き |
– | ◯ | |
安心降車アシスト(SEA) | – | ◯ | |
ドライバー異常時 対応システム |
– | ◯ | |
ヒルスタート アシストコントロール |
◯ | ◯ | |
パノラミックビュー モニター |
– | ◯ | |
快適 装備 |
快適温熱シート+ シートベンチレーション |
◯ | ◯ |
ステアリングヒーター | – | ◯ | |
デジタルインナーミラー (前後方録画機能付) |
– | ◯ | |
ITS Connect | ◯ | ◯ | |
電動パーキングブレーキ &ホールド |
– | ◯ | |
パワーシート | ◯ | ◯ | |
ハンズフリー パワーバックドア |
– | ◯ | |
ヘッドアップ ディスプレイ |
◯ | ◯ | |
デジタルキー | – | ◯ | |
ナビレス | ◯ | – | |
トヨタ ディスプレイ オーディオ |
– | ◯ ※ベースグレード Xを除く |
|
車載通信機(DCM) | – | ◯ |
トヨタ 第2世代版 Toyota Safety Senseを2018年より導入 比較 変更点

新型 プリウス 5代目 価格グレード
新しいクルマのサブスクリプションサービスとして「KINTO Unlimited」を本日立ち上げ、新型プリウスの「Uグレード(「KINTO Unlimited」専用)」よりご提供を始める。
グレード | エンジン | トランス ミッション |
駆動 方式 |
価格 (10%) |
---|---|---|---|---|
X | 直列4気筒 1.8L エンジン +モーター |
電気式 無段階変速機 |
2WD | 2,750,000円 |
X E-Four | 4WD (E-Four) |
2,970,000円 | ||
U | 2WD | 2,999,000円 | ||
U E-Four | 4WD (E-Four) |
3,210,000円 | ||
G | 直列4気筒 2.0L エンジン +モーター |
2WD | 3,200,000円 | |
G E-Four | 4WD (E-Four) |
3,420,000円 | ||
Z | 2WD | 3,700,000円 | ||
Z E-Four | 4WD (E-Four) |
3,920,000円 |

新型 プリウス 5代目 0-100km/h加速 について思うこと
「プリウス」は、トヨタが1997年から発売している世界初の量産ハイブリッド専用車であるがいつもトヨタの最新技術を詰め込んできた。今回の5代目も最新の「ハイブリッドシステム」「安全装備」などこのクラスとしては素晴らしい装備を採用している。ハイブリッドシステムを2つ採用、かつ排気量2.0Lモデルをラインナップすることで燃費だけではなく約1.6倍の高出力を実現し、0-100km/h加速7.5秒と快適性も兼ね備えたモデルとなる。時代が変わり4代目まではトヨタの「ハイブリッドシステム」を採用している車種が「プリウス」ぐらいであったが、現在では多くの「トヨタ車」で同様の「ハイブリッドシステム」を採用しているため「プリウス」を選択する人が減ったのも事実であるが、発売がスタートしてどれだけ販売台数が伸びるか楽しみである。



トヨタ プリウス
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