ホンダは、2024年春の発売を予定していた新型軽商用EV(電気自動車)「N-VAN e:」について、2024年秋に発売を延期すると2024年4月12日発表しました。一部部品の量産に向けた生産体制の整備遅れのためとしています。先行予約を2024年5月に開始するほか、価格、主要諸元などの詳細情報については2024年6月に発表します。
ホンダ 新型 軽商用EV「N-VAN e:」 について
- 軽自動車「N-VAN」をベースに4ナンバー貨物車に該当する電気自動車として開発。
- インテリアはデジタルメーターを採用
- 「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」対応インフォテインメントシステムを採用
軽自動車「N-VAN」をベースに4ナンバー貨物車に該当する電気自動車として開発しています。パワーユニットは電動アクスルの小型化、大容量かつ薄型化したバッテリーの採用、インテリアはデジタルメーターを採用、使いやすいスクエアな空間やニーズに合わせてフレキシブルに使える収納、エアコン操作部やシフトポジションスイッチなどの機能をドライバー席側に集中配置、「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」対応インフォテインメントシステムを採用、N-VAN同様に助手席側スライドドアにピラーレス構造を採用しました。新車オンラインストア「Honda ON」限定タイプ「e:L2」は助手席シートをなくし、より低床化により積載性と乗り降りのしやすさを高めています。
エクステリアは、従来のN-VANのデザインを踏襲しつつ、使用済み自動車のバンパーをリサイクルした「バンパーリサイクル材」をフロントグリルなどに使用し 、Hondaの循環型社会への姿勢を示しています。
N-VANの特長である商用車としての積載性や空間価値を、EVとなった「N-VAN e:」でも変わらず実現し、誰もが運転しやすいパッケージとしています。荷室のフロア下に搭載するバッテリーを薄型化し、床はフラットで低く、天井は高くすることで、広く大容量な荷室空間を実現しています。助手席からリアシートまでフラットにすることで、長尺の荷物を積むことが可能です。さらに助手席側のセンターピラーをなくした大開口部により、横からも大小さまざまな荷物の積み降ろしがしやすくなっている。先進の安全運転支援機能を全タイプに標準装備するとともに、軽商用バンとして初めてサイドカーテンエアバッグを運転席と助手席に標準装備しています。
ホンダ 新型 軽商用EV「N-VAN e:」 グレード
- N-VAN e: L4
- N-VAN e: FUN
- N-VAN e: L2(オンラインストア限定)
ホンダ 新型 軽商用EV「N-VAN e:」 ボディカラーについて
3タイプ「e:L4」「e:FUN」「e:L2」のグレードを用意。グレードによりボディカラーが異なる。
- タフタホワイトⅢ(グレード 「e: L4」「e: L2」のみ)
- ルナシルバー・メタリック(グレード 「e: L4」「e: L2」のみ)
- プラチナホワイト・パール(グレード 「e: L4」「e: FUN」のみ)
- オータムイエロー・パール(グレード 「e: L4」「e: FUN」のみ)
- ボタニカルグリーン・パール(グレード 「e: L4」「e: FUN」のみ)
- ソニックグレー・パール(グレード 「e: FUN」のみ)
- ナイトホークブラック・パール(グレード 「e: FUN」のみ)
- オータムイエロー・パール&ブラック(グレード 「e: L4」「e: FUN」のみ)
- ボタニカルグリーン・パール&ブラック(グレード 「e: L4」「e: FUN」のみ)
- ソニックグレー・パール&ブラック (グレード 「e: FUN」のみ)
ホンダ 新型 軽商用EV「N-VAN e:」 スペックについて
パワーユニットは電動アクスルの小型化、大容量かつ薄型化したバッテリーの採用、高電圧部品の集中配置により、商用車に必要な荷室空間と実用航続距離を確保。配送業務に十分対応する航続距離としてWLTCモードで210km以上を目標に開発しています。また、エアコンの消費電力を抑え、実用航続距離の延長に寄与するECONモードを設定しました。
より短時間で充電が可能な6.0kW出力の普通充電器に対応。充電時間は約5時間と、夜間に充電を行えば翌日はフル充電の状態で使用を開始することができます。また、充電時の使い勝手を考慮し、車両の前部に充電リッドを配置することで、充電・給電時にも充電コードなどを気にせずに、車の乗り降りやドアの開閉をすることが可能です。
AC車外給電用コネクターの「Honda Power Supply Connector」を使用すれば、「N-VAN e:」のバッテリーで合計1500Wまでの電化製品を使用する、停電・災害時にも簡単に電気を取り出すことができます。Hondaリモート操作アプリを使えば、スマートフォンからお出かけ前のタイマー設定や充電待機時間の調整、最大電流量や最大充電量の設定、そして外部給電下限SOCの設定が、どこからでも遠隔で行えます。これにより、快適な移動と電気代の節約、そして航続距離の最大化が可能になります。
スペック | N-VAN e: | |
---|---|---|
全長 | 3,395mm | |
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,815〜1,880mm | |
ホイールベース | 2,520mm | |
エンジン | 電気モーター | |
最高出力 | 64ps | |
最大トルク | 18.5kgm | |
WLTCモード航続距離 | 210km | |
普通充電器(6.0kW出力) | 約5時間 | |
急速充電 | 30分(80%まで) |
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→ホンダ 新型軽商用「N-VAN」ベースの軽商用 EV(電気自動車) 航続距離200km 100万円台から 2024年春に発売
交換式バッテリーを動力源に走行するHondaの軽EV「MEV-VAN Concept」
東京ビッグサイトを中心に開催された「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」に出展した。
交換式バッテリを用いた軽EV(電気自動車)の集配業務における実証を2023年11月から開始すると2023年10月19日発表した。交換式バッテリーを動力源に走行するホンダの軽EV「MEV-VAN Concept(エムイーブイバン コンセプト)」を使用。
今回の実証で使用する軽EV(電気自動車)ホンダの「MEV-VAN Concept」は、交換式バッテリーであるモバイルパワーパック8本を搭載した電動パワーユニットで走行する、軽EVのコンセプトモデル。日中に太陽光で発電した再エネ電力を充電した交換式バッテリーを使用することで、充電による待機時間の削減や電力使用ピークの緩和など、より効率的なエネルギーマネジメントの実現に貢献。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→取り外し可能なバッテリーを試用 ホンダ「MEV-VAN Concept」で集配業務の実証開始
軽自動車 商用EV の需要について
軽自動車商用EVならではの小回りの利く車両(最小回転半径が5m以下)
必要な荷室性能と積載量を確保。
走行時や起動・停車時の静粛性も高く、住宅街で使用する際にも安心して使える。
モーター駆動のEVならではの力強い走りで、重い荷物も軽快に運ぶことが可能。
軽商用バンとして必要な荷室性能と積載量を確保しながらも、モーター駆動のEVならではの力強い走りで、重い荷物も軽快に運ぶことが可能。走行時や起動・停車時の静粛性も高く、早朝や深夜をはじめ、住宅街で使用する際にも安心して使える。
街では既に、日本郵便、2019年以降、配送用車両に電気自動車(EV)と電動二輪車を本格導入しています。配送作業用の軽四輪自動車は三菱自動車工業の「ミニキャブ・ミーブ バン」、電動二輪車は本田技研工業の「BENLY e:(ベンリィ イー)」を採用し、東京都内の町で見かける機会も多くなった。ヤマト運輸ではホンダの新型「N-VAN e:(エヌバン イー)」の集配業務における実用性の検証を2023年6月から開始している。このように特に軽自動車商用EVは集配業務において小回りの利く車両が必要とされています。
詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→ホンダ 新型軽商用「N-VAN」ベースの軽商用 EV(電気自動車) 航続距離200km 100万円台から 2024年春に発売
→【2024年】軽自動車 商用EV 「トヨタ」「ホンダ」「日産」「スズキ」「三菱」「ダイハツ」など各社発売へ どのような違いがあるのか
ホンダニュースリリース