自販連(日本自動車販売協会連合会)と全軽自協(全国軽自動車協会連合会)は2025年6月5日、2025年5月の乗用車車名別販売台数と軽四輪車通称名別新車販売速報を発表しました。全販売台数ではホンダ N-BOXが13,565台で首位となりました。トヨタのコンパクトSUV「ライズ」とトールワゴン「ルーミー」がそれぞれ2位と3位にランクインし、引き続き市場での高い人気を示しました。両車種ともに前年同月比で大幅な販売増を記録しており、トヨタの国内販売を力強く牽引しています。


2025年5月度の登録新車販売台数ランキング
乗用車部門:
- トヨタ「ヤリス」が首位。
- トヨタ車が上位を多数占める。
- トヨタ「ライズ」「ルーミー」が上位にランクイン。
軽自動車部門:
- ホンダ「N-BOX」が首位。
- スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」が続く。
- 各社の人気車種が上位を争う。
乗用車ランキング
ハイブリッド車の存在感: ランキング上位には「ヤリス」「カローラ」「シエンタ」「アクア」「ヴォクシー」といったハイブリッド設定のある車種が多く見られます。
トヨタ ヤリスが首位: コンパクトカーの代表格「ヤリス」が僅差で「ライズ」「ルーミー」を抑え、トップに輝きました。燃費性能の良さや運転のしやすさが支持されています。
2位:トヨタ「ライズ」2025年5月も好調、驚異の前年比300%超え継続!
2025年5月のランキングで堂々の2位に輝いたのは、トヨタ「ライズ」です。販売台数は8,867台と、首位の「ヤリス」(11,756台)に迫る勢いを維持しています。特筆すべきは、前年同月比316.8%という驚異的な伸び率です。この数字は、ライズがいかに多くの新しい顧客を獲得し、市場でその存在感を高めているかを示しています。
ライズは、取り回しのしやすいコンパクトなボディサイズでありながら、SUVらしい力強いデザインと広い室内空間、そして使い勝手の良い荷室を兼ね備えている点が人気の秘訣と言えるでしょう。また、優れた燃費性能や先進の安全装備も、幅広い層からの支持を集める要因となっています。
3位:トヨタ「ルーミー」2025年5月も安定した人気、160%超の伸びを記録
続く3位には、トヨタ「ルーミー」が8,034台でランクインしました。こちらも前年同月比164.4%と、非常に高い伸び率を記録しており、2025年5月も安定した人気を継続しています。
ルーミーは、コンパクトな見た目ながら広々とした室内空間と、特に後部座席への乗り降りがしやすい両側スライドドアが大きな特徴です。子育て世代を中心に、日常の買い物からレジャーまで、多様なシーンで活躍する実用性の高さが評価されています。今回の販売台数は、その変わらぬ人気の高さを改めて証明する結果となりました。
トヨタ勢がトップ3独占&7車種ランクイン: ヤリス、カローラ、シエンタと続き、トップ10のうち7車種をトヨタが占める圧倒的な強さを見せています。特に「シエンタ」「アクア」「ノア」「アルファード」は前年比で大きく販売台数を伸ばしており、モデルチェンジや改良の効果が現れていると考えられます。
ミニバンの人気: トヨタの「シエンタ」「ノア」「アルファード」、ホンダの「フリード」と、多くのミニバンがランクインしており、ファミリー層からの根強い人気がうかがえます。
乗用車ベスト10
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 | 前年同月比 |
---|---|---|---|---|
1位 | トヨタ | ヤリス | 11,756台 | 86.8% |
2位 | トヨタ | ライズ | 8,867台 | 316.8% |
3位 | トヨタ | ルーミー | 8,034台 | 164.4% |
4位 | トヨタ | シエンタ | 7,415台 | 84.1% |
5位 | ホンダ | フリード | 6,723台 | 157.1% |
6位 | トヨタ | カローラ | 6,613台 | 53.9% |
7位 | トヨタ | ヴォクシー | 5,737台 | 122.3% |
8位 | トヨタ | ノア | 5,667台 | 125.4% |
9位 | 日産 | ノート | 5,478台 | 74.4% |
10位 | トヨタ | アルファード | 5,324台 | 91.6% |
軽自動車ランキング
軽自動車部門では、ホンダの「N-BOX」が堂々の1位に輝きました。2位にはスズキの「スペーシア」、3位にはダイハツの「タント」が続いています。軽自動車部門では、各社の人気車種が上位を争う形となりました。
ホンダ N-BOXが圧倒的首位: 広い室内空間と使い勝手の良さで絶大な人気を誇る「N-BOX」が、2万台を超える販売台数で他を大きく引き離しトップを維持。前年比でも増加しており、その人気は盤石です。
スーパーハイトワゴンが上位を占める: 2位「スペーシア」、3位「タント」、6位「ルークス」と、N-BOXと同様のスーパーハイトワゴンタイプが上位にランクインしており、軽自動車市場におけるこのカテゴリーの人気が高いことがわかります。
ダイハツ勢の前年比大幅増: 「タント」「ムーヴ」「タフト」が前年同月比で驚異的な伸び率を示しています。(※具体的な要因についてはデータからは判断できませんが、販売活動の状況等が影響している可能性があります。)
個性派モデルも健闘: SUVテイストの「ハスラー」や「タフト」、三菱の「デリカミニ/eK」などもランクインしており、多様なニーズに応えるモデルが支持されています。
軽自動車ベスト10
順位 | メーカー | 車種 | 販売台数 | 前年同月比 |
---|---|---|---|---|
1位 | ホンダ | N-BOX | 13,565台 | 93.0% |
2位 | スズキ | スペーシア | 12,179台 | 80.3% |
3位 | ダイハツ | タント | 8,814台 | 142.8% |
4位 | スズキ | ハスラー | 7,173台 | 119.3% |
5位 | スズキ | ワゴンR | 5,597台 | 92.7% |
6位 | ダイハツ | ムーヴ | 5,413台 | 722.7% |
7位 | 日産 | ルークス | 4,870台 | 134.6% |
8位 | スズキ | アルト | 4,580台 | 81.7% |
9位 | 三菱 | デリカミニ/eK | 4,559台 | 139.8% |
10位 | ダイハツ | ミラ | 4,413台 | 112.2% |
編集部から一言
今回の2025年5月のランキングでも、トップ3のうち2車種をトヨタの小型車が占める結果となり、同社の小型車戦略が市場のニーズを的確に捉えていることを示しています。「ライズ」の躍進と「ルーミー」の堅調な販売は、今後もトヨタの販売台数を下支えしていくことでしょう。
前年同月比を見ると、大きく販売台数を伸ばしている車種もあれば、減少している車種もあり、市場の動向が活発であることがうかがえます。
これから新車の購入を検討されている方は、ぜひこの最新販売台数ランキングを参考に、ご自身のライフスタイルに合った一台を見つけてみてください。