日産はミニバン新型「エルグランド」の4代目となるフルモデルチェンジを行い2025年8月頃に発売する。 今回のエルグランドE53型には「e-POWER」モデルもラインナップされる予定だ。 3代目E52型 2010年8月18日から販売を開始。発売から丸15年でフルモデルチェンジとなる。2023年10月26日から11月5日まで、東京ビッグサイトを中心に開催する「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)」にEVコンセプトカーの第三弾となる「ニッサン ハイパーツアラー」を出展した。この「ニッサン ハイパーツアラー」は次期「エルグランド」のコンセプトモデルと言われている。
日産 新型 「エルグランド」4代目 フルモデルチェンジについて
エクステリアデザイン、インテリアデザインをフルモデルチェンジにより一新。
新しい「日産エンブレム」を採用。
ルノー・日産の新型プラットフォーム「CMF(Common Module Family)」を採用する。
次世代の「e-POWER」搭載しエンジンは「2.0L 直列3気筒 ガソリンエンジン」を採用。
「12.3インチフル液晶デジタルメーター」「9インチまたは12.3インチ タッチスクリーンディスプレイNISSAN CONNECT」を搭載。
運転支援システム「プロパイロット2.0」を新たに設定する。
4代目となる新型「エルグランド」は、ライバル車種の「アルファード」「ヴェルファイア」に勝つためにもハイブリッド化が第一である。そこで日産の現在の最新技術をフルに取り込んだモデルとして新型「ノート」「セレナ」に搭載された第2世代「e-POWER」を搭載する。これにより、既に「アルファード」「ヴェルファイア」にあるハイブリッドの燃費を超えることが期待できる。
日産 新型 「エルグランド」4代目 フルモデルチェンジ エクステリアについて
最新のVモーションデザイン言語を採用。V字型のグリルと積極的なヘッドライトが組み込まれる。大型Vモーショングリル「Vモーショングリル」を採用しブーメラン型ヘッドライト、ユニークなフローティングルーフ、力強いボディ形状といった、ニッサンデザインの特徴を多く取り入れている。更に、横長のシグネチャーLEDランプを搭載し、ヘッドランプは、特徴的なブーメラン形状をより際立たせる繊細な造りとした。
日産 新型 「エルグランド」4代目 フルモデルチェンジ インテリア について
インテリアのデザインは新しいインストルメントパネル、インフォテインメントスクリーン、ステアリングホイール、シートに対応するために作成されました。メーターにはデジタル液晶メーターの「アドバンスドドライブアシストディスプレイ」、12.3インチのフル液晶デジタルメーターを採用。スタイリッシュな総合的なインフォテインメントシステム「NISSAN CONNECT」を内蔵する中央に取り付けられた「9インチまたは12.3インチフルカラーディスプレイ(オプション)」が支配。「電動パーキングブレーキ&ホールド」を採用。
日産 新型 「エルグランド」4代目 フルモデルチェンジ 全方位運転支援システム 「360°セーフティアシスト」標準搭載
「 360° セーフティアシスト」は、7種類の先進運転支援システムで構成される。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」「踏み間違い衝突防止アシスト」「アダプティブハイビームアシスト/ハイビームア」「後退時車両検知警報 RCTA」「インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)」「RCTA 後退時車両検知警報」「標識検知機能」を採用。
日産 360° セーフティアシスト 全方位運転支援システム とは?搭載車について

ンテリジェント エマージェンシーブレーキフロントカメラで前方の車両(約10〜80km/h)や歩行者(約60km/h以下)を検知。夜間走行時にも動作。衝突の可能性が高まるとメーター内ディスプレイへの警告表示とブザーで注意を喚起し、ドライバーに回避操作を促します。万一、ドライバーが安全に減速できなかった場合には、ブレーキによる衝突回避操作をサポート、または衝突時の被害や傷害を軽減。
踏み間違い衝突防止アシスト進行方向に壁などがある場所での駐車操作中(約15km/h未満)、ブレーキ操作が遅れたり、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて踏み込んでしまった場合、警告すると共にエンジン出力やブレーキを制御し、過度の加速や衝突防止を支援。車両や歩行者の検知。
インテリジェントLI /LDW(車線逸脱警報)意図せず走行車線を逸脱しそうな場合、表示と音で注意を喚起。
アダプティブハイビームアシスト/ハイビームアシスト前方検知用のカメラで、先行車や対向車のライト、道路周辺の明るさを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替え。
インテリジェント BSI(後側方衝突防止支援システム) 死角になりやすい隣接レーンの後側方を走行する車両を検知すると、ドライバーに表示で知らせ、さらに車線変更を開始した場合には、警報とともに車両をもとの車線内に戻すような力を発生し、隣接レーンの車両との接触を回避するようアシスト。
インテリジェント ルームミラー インテリジェント ルームミラーは、車両後方のカメラ映像をミラー面に映し出す。
インテリジェント クルーズコントロール 先行車を検知している場合、ドライバーが設定した車速(約30~100km/h)を上限として、停止~約100km/hの範囲で先行車との車間を保つよう追従走行。
インテリジェント アラウンドビューモニター上空から見下ろしているかのような映像をディスプレイに映し出し、スムースな駐車をサポート。
プロパイロット2.0 (最上級グレード「LUXION(ルキシオン)」に設定)車両に搭載した7個のカメラ、5個のレーダー、12個のソナーで、白線、標識、周辺車両を検知し、更にナビゲーションシステムと3D高精度地図データを使うことで、制限速度をはじめとした道路状況を把握しながら、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でハンズオフ走行を可能とし、安全でスムーズなドライビングを実現。更に、準天頂衛星システムなどからの高精度測位情報を受信し、自車位置をより高精度に把握することが可能。運転支援の状態が直感的に把握できるよう、メーターディスプレイやヘッドアップディスプレイには作動状況がリアルタイムに表示。
日産 新型 「エルグランド」4代目 フルモデルチェンジ プロパイロット搭載
更に、2016年8月24日に発売した新型セレナに搭載された自動運転技術プロパイロット(パイロットドライブ 1.0)を更に進化させたプロパイロット(パイロットドライブ 2.0)搭載となる。新型スカイラインのマイナーチェンジを行い2019年9月発売から「プロパイロット 2.0」を搭載する。車両に搭載したカメラ、レーダー、ソナー、GPS、3D高精度地図データ(HDマップ)を組み合わせて使用することで車両の周囲360度の情報と道路上の正確な位置を把握。あわせて、高速道路上で周囲の車両の複雑な動きをリアルタイムで把握する。また、ドライバーモニターカメラを装備しており、ドライバーが前方を注視しているか常に監視する。

ナビゲーションシステムで目的地を設定、高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始。ルート走行を開始すると追い越しや分岐なども含めてシステムがルート上にある高速道路の出口までの走行を支援し、ドライバーが常に前方に注意して道路・交通・自車両の状況に応じ直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて同一車線内でハンズオフが可能となり、ドライバーの運転操作を幅広く支援します。また、ナビゲーションと周囲360度のセンシング情報に基づいて、ルート走行中の分岐や追い越しのための車線変更の適切な開始タイミングをシステムが判断し、ドライバーに提案。ドライバーがハンドルに手を添え、スイッチ操作で承認することで、車線変更支援を開始。
- Piloted Drive 1.0 高速道路の単一のレーンを自律的に走行することが出来るのみである。
- Piloted Drive 2.0 2018年にはレーンチェンジや道路上の危険を判断しての回避も出来るようになる。
- Piloted Drive 3.0 2020年には市街の交差点を安全にナビゲート出来るようなるそうだ。
- Piloted Drive 4.0 無人運転を可能にする完全自動運転だ。
日産 新型 「エルグランド」4代目 フルモデルチェンジ e-POWERシステム
新型セレナ e-POWERとは違うエンジン、モーターを採用。最高出力200psを発生する強力なモーターを採用するを組み合わせることでスポーツカー並に走りを楽しめる。
スペック | エルグランド e-POWER |
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エンジン | 発電専用2.0L直4エンジン+ モーター型式:EM57 |
モーター最高出力 | 200ps/ 3008〜10000rpm |
モーター最大トルク | 254N・m(25.9kgf・m)/ 0〜3008rpm |
JC08モード燃費 | 25km/L |
e-POWERとは
レンジエクステンダーEVシステム「Pure Drive e-Power」EV(電気自動車)+レンジエクステンダー付き(発電用エンジン)を採用、エンジンの発電と回生ブレーキの発電でバッテリーに充電を行うシステムだ。日産リーフで培ったEV(電気自動車)の技術を前面に押し出したシステムである。
Range Extender:航続距離延長装置
レンジエクステンダーとは、電気自動車(EV)に発電専用のエンジンを搭載することにより、航続距離を延ばすための装置。 ハイブリッドカーがエンジンとモーターを使い分けながら走行するのに対して、レンジエクステンダーEVで車両の駆動に用いるのはモーターのみ。エンジンはあくまでもバッテリーを充電するためのみに使われる。
EVでは航続距離が最大のネックといわれていますが、これを補完する技術として注目を集めている。搭載するバッテリーの容量をある程度まで抑えられるため車内スペースが確保できたり、 バッテリーにかかるコストを抑えられるというメリットもある。
EVミニバンコンセプト「ニッサン ハイパーツアラー」エクステリア
エクステリアは、日本の伝統美を表現する滑らかなボディパネルとシャープなキャラクターラインで構成。フロントからリアフェンダーにかけて斜めに流れるようなボディサイドは、空力性能を向上させるとともに、EVと自動運転が融合した滑らかな走りを予感させます。車体を囲むように施した白いウエストラインは、ヘッドライトやシグネチャーランプとしても機能。










EVミニバンコンセプト「ニッサン ハイパーツアラー」インテリア
インテリアは、フルフラットなフロアで広々とした空間が特徴。また、オーバーヘッドコンソールやライティングには、組子や格子をモチーフにしたデザインがあしらわれている。さらに、フロアに搭載したLEDパネルに川床や空の風景を映し出すなど、デジタルと自然を融合したラグジュアリー感とリラックス空間が演出。



エルグランドについて
初代E50型は1997年5月19日 から販売を開始。 モーター系(ローレル販売会社)が「キャラバン・エルグランド」(CARAVAN ELGRAND)プリンス系(スカイライン販売会社)が「ホーミー・エルグランド」(HOMY ELGRAND)と車名が分けられてミニバンタイプとして登場した。
2代目 E51型は2002年5月21日から販売を開始。国産乗用車の中ではロングセラーモデルとなる。 3台目E52型からのFF化が最大の壁となった事から開発が難航し時間がかかってしまった。
3代目E52型 2010年8月18日から販売を開始。 北米向けのクエストや、プレサージュとの統合により、駆動方式がFRからDプラットフォームを用いたFFと4WD(オールモード4X4)になることで低床化と全高の抑制が図られ、車内が広くなり、乗り心地が向上した。

旧型エルグランド
今後、新しい情報が入り次第お伝え致します。
日産エルグランド