2025年1月16日にマイナーチェンジしたスズキの新型ソリオ。「走り」に関する大幅な進化を遂げていることをご存知でしょうか?本記事では、新型ソリオバンディット(3型)の試乗インプレッションに基づき、パワーステアリングや足回りの変更点を深掘りします。「なぜ乗り心地が良くなったのか」「ライバルのルーミーと比べてどうなのか」といった疑問に、徹底的にお答えします。
【新型ソリオ マイナーチェンジの主要な変更点】
- パワートレインの刷新:
- 全グレードをマイルドハイブリッドに統一(ガソリン・ストロングHV廃止)
- 新型スイフトと同じ、新開発の1.2L 3気筒エンジン(Z12E型)と新開発CVTを搭載
- 運転支援・利便装備の大幅向上:
- 電動パーキングブレーキ(EPB)とオートブレーキホールドをついに採用
- 上記に伴い、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が全車速追従・停止保持機能付きに進化
- 安全装備の拡充:
- ライバルにはないブラインドスポットモニター(BSM)を新設定
- 全方位モニター付きナビに「すれ違い支援機能」を追加
- エクステリアデザインの大幅変更:
- 特にソリオバンディットは、フロントマスクを全面的に刷新し、よりダイナミックで迫力のあるデザインへ
特に、長年の懸案だった①パワートレインと②電動パーキングブレーキという2つの大きなピースが埋まったことが、このクルマの商品価値を飛躍的に高めました。さらに、後述するプレスリリースには記載のない「足回り」の改良も相まって、もはやフルモデルチェンジと言っても過言ではないほどの進化を遂げているのです。
【結論】走りの質感が大幅向上!弱点を克服した「買い」の一台
先に結論からお伝えします。今回のマイナーチェンジで、新型ソリオは従来の弱点をほぼ全て克服し、間違いなく「買い」のモデルに進化しました。
- 走りの進化: 従来の「フワフワした乗り心地」が、足回りの改良により、しっとりと安定感のある上質な走りへ激変。
- 安全装備の進化: 待望の電動パーキングブレーキを採用し、ACC(アダプティブクルーズコントロール)が全車速追従に対応。ライバルを凌駕するレベルの運転支援システムを実現。
- パワートレインの進化: 全車マイルドハイブリッド化と新開発CVTにより、静粛性と燃費性能がさらに向上。
これまでソリオの購入を迷っていた方の不満点を解消し、コンパクトハイトワゴン市場で頭一つ抜けた存在になったと言えるでしょう。
今回の改良は、なぜ「ビッグマイナーチェンジ」なのでしょうか。その理由は、変更点が多岐にわたり、クルマの根幹に関わる部分にまでメスが入っているからです。
エクステリア(外装)デザイン徹底分析 - 迫力と質感を両立
クルマの第一印象を決めるエクステリア。特にソリオバンディットは、誰もが変更に気づくほど大胆なフェイスリフトを敢行しました。
フロントデザイン:デリカにも通じるダイナミックな表情
マイナーチェンジのハイライトは、バンディットのフロントマスクです。従来モデルの上下2段ヘッドライトのイメージは残しつつ、より立体的でアグレッシブなデザインへと生まれ変わりました。
- シルバーの大型パネル: フロントグリル中央に大胆に配置されたシルバーの加飾パネルが、強烈な存在感を放ちます。これは三菱にOEM供給される「デリカD:2」との親和性を高める意図も感じられ、コンパクトカーとは思えないほどの迫力を生み出しています。
- メッキパーツとグロスパネル: スズキのSマークを挟むように配置されたメッキパーツと、その周囲を囲むグロスブラックのパネルが、デザインに深みと高い質感を与えています。一部では「プジョーの新型モデルに似ている」との声もあり、欧州車的な洗練さも感じさせます。
この複雑な造形は、単に押し出し感を強めただけでなく、光の当たり方によって表情を変える、非常に凝ったデザインと言えるでしょう。
ライティング(灯火類):先進性と改善点
夜間の表情もクルマの印象を左右します。
- 点灯時の印象: LEDポジションランプ、LEDヘッドライト(ロービーム)、LEDフォグランプが同時に点灯した際の精悍な顔つきは、非常に魅力的です。
- 惜しまれる「豆球」: 一方で、コストダウンの影響か、ウインカーは昔ながらの電球(豆球)です。近年、軽自動車のホンダ N-BOXですらシーケンシャルウインカーを含むフルLED化を果たしている中、この点は明確なウィークポイント。キレのある点滅ではないため、先進的なフロントデザインとのギャップを感じてしまいます。ここはぜひLED化してほしかった部分です。
- アダプティブハイビームは非搭載: ハイビームは、対向車や先行車を検知してハイ/ローを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」に留まります。部分的に遮光する、より高機能な「アダプティブハイビームシステム(AHS)」は搭載されていません。
サイド&リアビュー:実用性を考え抜かれた5ナンバーサイズ
- ボディサイズ: 全長3,810mm × 全幅1,645mm × 全高1,745mm。日本の道路環境で最も扱いやすい5ナンバーサイズを維持。全長が4mを大きく下回るため、狭い路地でのすれ違いや駐車場での取り回しは抜群に優れています。まさに「街乗りの優等生」です。
- 足回り: タイヤは165/65R15サイズ。バンディット専用デザインのアルミホイールは、切削加工とブラック塗装が施され、足元を引き締めています。
- 細部のこだわり:
- 耳たぶミラーなし: 360°カメラ(全方位モニター)を搭載しているため、助手席側フェンダーの補助ミラー(通称:耳たぶミラー)がなく、スッキリとしたサイドビューを実現しています。
- 視界の良さ: フロントドアの付け根にあるクォーターガラスが死角を減らし、交差点での視認性を高めています。
- ピラーの処理: Bピラーは高級感のあるピアノブラック塗装ですが、Cピラーは未塗装の樹脂となっており、若干のコストダウンを感じる部分です。
- リアビュー: リアのデザインはマイナーチェンジ前から大きな変更はありません。しかし、リアのウインカー、バックランプ、そしてナンバー灯も「豆球」です。フロント同様、今後の改良でのLED化が望まれます。マフラーは下向きで目立たない設計になっており、クリーンな印象です。
インテリア(内装)の使い勝手と質感
毎日触れるインテリアは、クルマの満足度を大きく左右します。基本デザインは踏襲しつつも、細かな改良と、元々の優れた設計思想が光ります。
運転席周りのデザインと質感
内装デザインの骨格はマイナーチェンジ前から変更ありません。
- ドアトリム: 上部は硬質なプラスチックですが、肘が触れる部分にはファブリック素材が使われており、配慮が感じられます。波のような掘り込みデザインが施され、のっぺりとした印象を与えない工夫も良い点です。ドアハンドルにはメッキ加飾が施されています。
- 残念なポイント: ウィンドウスイッチの台座は無塗装の樹脂で、質感は価格相応。また、運転席の窓のみがワンタッチで全開閉可能で、他の窓は非対応。このあたりは「軽自動車クオリティ」と言わざるを得ず、クラスを考えると少し物足りなさを感じます。
- シート: シート表皮はファブリック。バンディットはボルドーの差し色がアクセントになっており、単調に見せないデザインは好印象です。シートリフター(座面の高さ調整)も備わります。
- ドア閉鎖音: 「ビーン」という残響音が残り、ややチープな印象。静粛性が高いだけに、こうした音が少し気になります。
メーターとディスプレイ:考え抜かれた情報配置
- イグニッションONの演出: エンジンをかけると、まずナビ画面に360°カメラの映像が映し出されます。これにより、クルマの周囲に子供などがいないか自然に確認できるのは、非常に気が利いた安全機能です。他社も見習ってほしい素晴らしい配慮です。
- センターメーター: スピードメーターがダッシュボード中央にある、いわゆるセンターメーターを採用。好みが分かれる配置ですが、視線移動が少なく済むというメリットがあります。アナログのスピードメーターと、4.2インチのマルチインフォメーションディスプレイで構成されています。
- ヘッドアップディスプレイ(HUD): フロントガラスに情報を投影するHUDを装備。速度、シフト位置、時刻、そしてACCの作動状況などが表示されます。メーターとHUDで役割分担ができており、運転中に必要な情報を視線移動を最小限に確認できるため、非常に安全かつ快適です。
- 9インチコネクトナビ: メーカーオプションの「全方位モニター付きナビゲーション」は、スペーシアにも搭載されている9インチHDディスプレイ。これは**「めちゃくちゃ使いやすい」**と断言できます。パイオニア製と思われ、地図の見やすさ、ルート案内の分かりやすさは流石の一言。Apple CarPlayおよびAndroid Autoにも対応しています。
- 3カード表示とCD/DVDスロット: ナビ画面を3分割し、「地図」「音楽(アルバムアート表示対応)」「燃費情報/時計」などを同時に表示できる「3カード」機能が非常に便利。さらに、今や絶滅危惧種となりつつあるCD/DVDスロットを搭載している点は、スペーシアにもない貴重な装備であり、特定のユーザーには大きなメリットとなるでしょう。
ドライビングポジションと操作系
- 電動パーキングブレーキ(EPB)&ブレーキホールド: 筆者が購入を決めた最大の理由の一つ。シフトレバー手前の一等地にスイッチが配置されています。渋滞や信号待ちでブレーキペダルから足を離せるオートブレーキホールドは、一度使うと手放せない快適装備です。ただし、エンジンを切るとOFFになるメモリー機能はないため、乗るたびにスイッチを押す必要があります。
- ステアリングホイール: 本革巻きで握り心地は良いものの、デザインは正直なところ「少し古い」印象。スペーシアに採用された新しいデザインの方が洗練されています。また、前後調整機能(テレスコピック)がなく、上下調整(チルト)のみ。これにより、体格によっては最適なドライビングポジションが取りにくい場合があるかもしれません。
- エアコン: 温度調整はダイヤル式、風量調整はレバー式と、直感的に操作できる物理スイッチが残されているのは良い点です。もちろんオートモードも備わります。
収納と快適装備:スズキの真骨頂「気配り」の数々
スズキ車が得意とする、かゆいところに手が届く収納はソリオでも健在です。
- 豊富な収納: 運転席前の隠し収納、スマホ置きに最適なポケット、大型の助手席トレー、紙パックにも対応したドリンクホルダーなど、あらゆる場所に収納が用意されています。
- 助手席シートアンダーボックス: **「すべてのクルマに標準装備してほしい」**と絶賛したいのが、助手席の座面下に隠された収納ボックスです。取っ手が付いており、ボックスごと取り出して持ち運ぶことも可能。汚れた靴などを入れておくのに最適です。マイルドハイブリッド用のリチウムイオンバッテリーもこの下に格納されています。
- 充電環境: USBポートはType-AとType-Cを1つずつ装備。さらにアクセサリーソケットも完備しており、現代のニーズに対応しています。
- スズキコネクト: SOSコールや各種リモート操作が可能なコネクテッドサービス「スズキコネクト」が、なんと3年間も無料で利用できます。これは他社と比較しても非常に太っ腹な設定です。
インテリアの残念なポイントまとめ
完璧に見えるインテリアにも、コストとの兼ね合いでいくつか惜しい点が存在します。
- ステアリングヒーター非搭載: 軽のスペーシアには設定があるのに、ソリオにはありません。
- ルームランプが豆球: 前席・後席ともにLEDではなく電球です。スペーシアカスタムがLEDであることを考えると、見劣りします。
- サンバイザー: ビニール製で、バニティミラーに照明もありません。
- 後席USBポートなし: 後席にはアクセサリーソケットしかなく、USBポートがありません。
これらの点は、スペーシアが打倒N-BOXを掲げて装備を充実させすぎた結果、兄貴分であるソリオを一部で超えてしまった「逆転現象」と言えるかもしれません。
後席とラゲッジスペース - ファミリーカーとしての実力
コンパクトなボディに、どれだけの空間と実用性を詰め込めるか。ここはプチバンの腕の見せ所です。
後席の居住性と快適性
- 乗降性: パワースライドドアを開けると、非常に低いフロアが現れます。段差がほとんどなく、床面が完全にフラットなため、小さなお子さんから高齢者まで、誰もが楽に乗り降りできます。これは子育て世代や三世代での利用を考える方には非常に喜ばれるポイントです。
- 圧倒的な広さ: 後席は約10cmのロングスライドが可能。最も後ろまでスライドさせると、大人が足を組んでも余裕綽々の空間が広がります。膝前のスペースは、身長178cmの筆者のドライビングポジションに合わせても、拳が3.5〜4個も入るほど広大です。
- 快適装備:
- リクライニング: 角度調整の段階が非常に多く、好みの姿勢でリラックスできます。
- 手動サンシェード: 後席の窓には引き出し式の日除けが標準装備されており、強い日差しから乗員を守ります。
- シートバックテーブル: ドリンクホルダー2つとコンビニフックを備えた折り畳み式のテーブルが、両席の背面に装備されています。
- スリムサーキュレーター: 天井に設置された送風機が、前席のエアコンの風を効率よく後席へ届けます。特に夏場や冬場、後席の快適性を大きく向上させるこの装備は、ライバルのルーミーにはない、ソリオの大きな強みです。
ラゲッジスペースの広さと驚きのシートアレンジ
- 日常での広さ: 後席を一番後ろにスライドさせた状態でも、奥行きが確保されており、一般的なベビーカーなら積載可能です。
- ラゲッジアンダーボックス: ラゲッジの床板をめくると、「めちゃくちゃ深い」と声が出るほどの巨大なアンダーボックスが出現します。スーツケースを縦に収納できるほどの容積があり、洗車用品や普段使わないものを隠しておくのに最適です。
- 圧巻のフルフラットシートアレンジ: ソリオの真骨頂は、驚くほど簡単に実現できる広大なフラットスペースです。
- 後席のレバーを引いて、背もたれを前に倒す。
- 助手席のヘッドレストを外し、座面下のレバーを引くと、座面が持ち上がりながら背もたれが水平近くまで倒れる。
この2ステップだけで、助手席から荷室後端まで繋がる、ほぼフラットな空間が完成します。多少の段差はできますが、マットなどを敷けば大人が足を伸ばして寝ることも可能で、車中泊も十分に視野に入ります。 頭上空間にも余裕があるため、中で座って作業することも苦になりません。
「ミニバンは必要ないが、3列目をほとんど使わない」という家庭にとって、この使い勝手の良さは大きな魅力となるでしょう。
【激変】走りの質感が大幅向上!公表されなかった走行性能の進化
今回のマイナーチェンジで最も注目すべきは、メーカーが積極的に公表していない「走行性能」の向上です。まるでフルモデルチェンジのように、その乗り味は別物になりました。
1. パワートレイン刷新:新開発1.2L 3気筒エンジン+CVT
新型スイフトで高い評価を得ている新開発の1.2L 3気筒エンジンと、新開発CVTを搭載。従来の4気筒から3気筒になりましたが、懸念された振動やノイズは皆無。むしろ、パワートレインから車内に侵入する音は非常に静かになり、上質感が向上しています。
全グレードがマイルドハイブリッドに統一されたことで、アイドリングストップからの再始動も極めてスムーズ。「エンジンがかかったことに気づかないレベル」と評されるほど静かで、街中での快適性が大きく向上しました。
2. 乗り心地改善①:どっしり安定感のあるパワーステアリング
パワーステアリングが、スペーシアにも採用されているブラシレスモーター式に変更されました。これにより、従来の「フワフワ」「スカスカ」と評されたステアリングフィールが一変。しっとりとした節度感と、速度が上がるにつれて増す「どっしり」とした安定感を実現しています。高速道路での直進安定性も格段に向上し、ドライバーの安心感に繋がっています。
3. 乗り心地改善②:フラつきを抑えた足回り(ショックアブソーバー)
パワーステアリング同様、ショックアブソーバーの味付けも変更されています。これにより、路面の凹凸を乗り越えた際の揺れの収まりが良くなり、不快な突き上げ感を軽減。
従来の弱点だったフワフワ感が解消され、低速域から高速域まで、あらゆるシーンで快適な乗り心地を提供します。その乗り心地は、軽自動車のスペーシアと比較しても明らかに一枚上手で、車格なりの上質さを感じさせます。
【ライバル超え】待望の最新・安全運転支援システム
ユーザーからの要望が強かった先進安全装備が大幅に拡充され、ライバルに対する大きなアドバンテージとなっています。
1. 待望の「電動パーキングブレーキ」と「オートブレーキホールド」
ついに電動パーキングブレーキとオートブレーキホールドが採用されました。これにより、信号待ちや渋滞時のペダル操作から解放され、利便性が飛躍的に向上しました。
2. 高精度な全車速追従ACCとレーンキープアシスト
電動パーキングブレーキの採用に伴い、ACCは停止保持機能付きの全車速追従式に進化。さらに、車線中央を維持しようとするレーンキープアシストも搭載されました。
このシステムはトヨタと同じくデンソー製で、前方車両への追従やレーン維持の精度は非常に高く、ライバルを一歩リードしています。カーブ手前で速度を適切に抑制する機能も備わり、長距離運転の疲労を大幅に軽減します。
3. あると安心「ブラインドスポットモニター」
車線変更時に後方の死角にいる車両を検知して知らせるブラインドスポットモニターを新設定。これはライバルのトヨタ ルーミーや、スズキ スペーシアにもない安全装備であり、安全性を重視するユーザーにとって大きな魅力です。
ソリオ【比較】ライバル(ルーミー/スペーシア)と比べてどう?
新型ソリオの進化点を、主要なライバルであるトヨタ ルーミーや、軽ハイトワゴンの人気モデルであるスズキ スペーシアと比較してみましょう。
項目 | 新型ソリオ | トヨタ ルーミー | スズキ スペーシア |
走行安定性 | ◎ (大幅改善) | △ | ○ |
---|---|---|---|
乗り心地 | ◎ (上質) | △ | ○ |
静粛性 | ◎ | ○ | △ |
電動Pブレーキ | ○ | × | ○ |
ACC性能 | ◎ (全車速/停止保持) | △ (停止保持なし) | ○ (全車速/停止保持) |
ブラインドスポット | ○ | × | × |
ステアリングヒーター | × | × | ○ |
パドルシフト | × | × | ○ (カスタム) |
走りの質感(安定性、乗り心地、静粛性)では、新型ソリオが明確に優位に立っています。また、電動パーキングブレーキと高精度なACC、ブラインドスポットモニターの採用により、安全・運転支援機能でもルーミーを凌駕しました。
一方で、ステアリングヒーターやパドルシフトといった快適装備の一部では、軽自動車のスペーシアに軍配が上がるという「逆転現象」も見られます。
スズキ 新型「ソリオ」一部仕様変更 マイナーチェンジ スペックについて
スペック | ソリオ・ソリオ バンディット |
---|---|
全長 | 3,790mm |
全幅 | 1,645mm |
全高 | 1,745mm |
ホイールベース | 2,480mm |
最小回転半径 | 4.8m |
最高出力 | 60kW(82PS)/5,700rpm |
最大トルク | 108Nm(11kgfm)/4,500rpm |
モーター最高出力 | 2.3kW(3.1ps)/1,000rpm |
モーター最大トルク | 60Nm(6.1kgm)/100rpm |
トランスミッション | CVT |
駆動方式 | 2WD/4WD |
WLTCモード燃費 | 23.0km/L(2WD) 21.0km/L(4WD) |
実燃費と内装のポイント
- 燃費性能: 実燃費は、高速走行で20km/L超、市街地でも19km/L超を記録。軽のスーパーハイトワゴンを上回る可能性を秘めた、非常に優れた燃費性能です。
- ヘッドアップディスプレイ: 表示情報が豊富で、視線移動を最小限に抑えながら運転に集中できます。
- 9インチナビ: パイオニア製のメーカーオプションナビは、地図の見やすさや3画面表示の使い勝手が秀逸です。
まとめ:走りにこだわるなら新型ソリオは”買い”
今回の新型ソリオのマイナーチェンジは、単なるデザイン変更や装備追加ではありません。メーカーが声高にアピールしていない「走り」の基本性能を徹底的に磨き上げた、フルモデルチェンジ級の進化です。
これまで弱点とされてきた「フワフワした頼りない走り」を完全に払拭し、高精度な運転支援システムを手に入れたことで、ライバルに対する競争力は飛躍的に高まりました。
目に見えない部分まで妥協なく改善された新型ソリオは、走りの質と快適性、安全性を高いレベルで求めるユーザーにとって、非常に満足度の高い一台と言えるでしょう。