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三菱自動車は2026年6月25日、フラッグシップSUVである「アウトランダーPHEV」の一部改良モデルを発売しました。今回の改良では運転支援機能の強化と日常の利便性向上が図られており、さらに完成度の高まった電動SUVとして注目を集めています。本記事では、2026年最新版アウトランダーPHEVの変更点、グレード別価格、スペック、内外装の特徴を詳しく解説します。
アウトランダーPHEV(プラグインハイブリッドEV)は、三菱自動車が誇るクロスオーバーSUVのフラッグシップモデルです。「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトのもと、電動車ならではの力強く滑らかで静かな走りを実現しながら、さまざまな天候・路面状況においても安全・安心かつ快適なドライブを可能にする電動SUVとして高い評価を受けています。

現行となる2代目モデルは2021年にフルモデルチェンジを実施。三菱自動車が長年培ってきた電動化技術と四輪制御技術の粋を結集し、「威風堂堂」をコンセプトに大きく進化しました。2024年10月には駆動用バッテリーの刷新によるEV航続距離の伸長や加速性能の向上、内外装デザインの質感向上、先進装備の拡充を含む大幅な改良が実施されています。さらにヤマハ株式会社と共同開発した専用オーディオシステムを全車に標準装備するなど商品力を一段と高め、2024年度・2025年度の2年連続でPHEVカテゴリー国内販売台数第1位(自販連調べ)を獲得しています。
今回の一部改良における最大のポイントは、「三菱e-Assist(運転支援機能)」の機能強化と、日常使いの利便性を高める新機能の追加です。
まず運転支援機能において、「先行車発進通知(LCDN:Leading Car Departure Notification)」が新たに追加されました。信号待ちや渋滞などで停車中に先行車が発進したにもかかわらず自車が停止し続けた場合、警報ブザーとメーター表示でドライバーに通知する機能です。いわゆる「ぼーっと運転」による発進遅れを防ぎ、後続車への迷惑を減らすとともに安全性を高めてくれる実用的な装備といえます。
もうひとつの大きな追加装備が「接近時アンロック/降車時オートロック機能」です。キーレスオペレーションキーを携帯していれば、荷物や傘で両手がふさがっている状況でも自動で解錠・施錠ができるようになります。具体的には、車両の約1m以内に近づくとドアが自動で解錠され、ハザードランプ点滅・ポジションランプ点灯・テールランプ点灯・ライセンスランプ点灯・アンサーバックブザー・ドアミラー展開により解錠状態を直感的に確認できます。また、車両から約3m以上離れると自動で施錠され、ハザードランプ点滅・アンサーバックブザー・ドアミラー格納によって離れた場所からでも施錠の確認が可能です。日常のちょっとした不便を解消してくれる、ファミリーユースに嬉しい機能強化です。
今回の改良に伴い、全グレードで74,800円の価格改定が実施されています。メーカー希望小売価格(消費税10%込)は以下の通りです。
なお、アウトランダーPHEVは令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象モデルであり、最大840,000円の補助金を受けることが可能です。補助金を活用すれば実質的な購入負担を大きく軽減できるため、電動SUVを検討している方にとって非常に魅力的な選択肢となっています。
アウトランダーPHEVには、直列4気筒2.4L「MIVEC」DOHCエンジンに前後2基の電気モーターを組み合わせたPHEVシステムが搭載されています。エンジン出力は133ps/19.9kgm、フロントモーター出力は116ps/26.0kgm、リアモーター出力は136ps/19.9kgmというスペックを誇ります。
2024年の大幅改良では、従来の容量20kWhだった走行用バッテリーを新開発の22.7kWhバッテリーへと刷新。これによりEV航続距離は従来の87kmから100km超へと大幅に延長されました。さらにバッテリー内部抵抗の低減によって出力を約60%高め、PHEVシステム全体での最高出力は約20%アップ。結果として0〜100km/h加速タイムは従来の10.2秒から8秒未満へと劇的に短縮されています。加速のレスポンスが向上したことで、高速道路での合流や追い越しも余裕を持って行えるようになりました。
また、アクセル操作時のモータートルク特性をマイルドに最適化することで車両挙動を安定させ、快適性も向上。サスペンションチューニングの見直しと新開発タイヤの採用により、路面からの振動・ショックが低減され、より上質な乗り心地が実現されています。
アウトランダーPHEVの走行性能を語る上で欠かせないのが、進化した車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」です。前後トルク配分を行うセンターカップリングに電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた最新の電子制御4WDを採用しており、停車中から前後輪を強く拘束することで走り出しの瞬間から後輪駆動力を発生させます。これにより、凍結路面での坂道発進といったシビアコンディションでもより高い走破性を発揮します。
ドライブモードはノーマル・ターマック(舗装路スポーツ)・グラベル(未舗装路)・スノー(雪道)・マッド(ぬかるみ・深雪)・パワー・エコの7モードを設定しており、路面状況や走行シーンに応じて最適な特性を選択可能です。日常のシティユースから週末のアウトドアまで、幅広いシーンで真価を発揮する万能SUVに仕上がっています。
2024年の大幅改良で採用された現行デザインは、フラットなスタイルの新フロントグリルにグリルシャッターを装備することで空力性能を向上させています。フロントとリアのスキッドプレートは立体的なデザインへと変更され、チタニウムグレーのカラーが精悍な印象を演出。リアコンビネーションランプはスモークタイプとしてTシェイプのテールランプを際立たせ、ターンランプ・バックランプもLED化されています。アルミホイールは20インチ・18インチともに上質感と力強さを表現した新デザインへ刷新されており、全体としてより堂々とした存在感を放つスタイルへと進化しました。

ボディカラーには新色「ムーンストーングレーメタリック」が設定されており、光の当たり方によってブルーのハイライトが浮かび上がる特別な質感が魅力的です。

内装では12.3インチの大型スマートフォン連携ナビゲーションを採用し、コネクティッド機能「MITSUBISHI CONNECT」によりGoogleのPlaces API(目的地検索)・ストリートビュー・航空写真ビューに対応。フルデジタルの12.3インチドライバーディスプレイと、ウインドシールドタイプの10.8インチフルカラーヘッドアップディスプレイを組み合わせることで、視認性の高い先進的なコックピットを実現しています。

オーディオシステムはヤマハと三菱自動車がアウトランダーPHEV専用に共同開発したシステムを採用。G・M・Pグレードには8スピーカーの「Dynamic Sound Yamaha Premium」を、最上級の「P Executive Package」には12スピーカーとデュアルアンプを組み合わせた「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を搭載し、クリアで解像度の高い音響体験を提供します。
シートは2列5人乗りのほか格納式3列シートによる7人乗りにも対応しており、ラゲッジ容量は3列目使用時284L・3列目収納時646L・2列目と3列目収納時には最大1,390Lという広大なスペースを確保。シートヒーター・シートベンチレーション(前席)・3ゾーンオートエアコン・デジタルルームミラーなど、快適装備も充実しています。2025年9月の改良ではセンターコンソールの肘置きスペースとコンソールボックス容量も拡大され、USB-Cポートも追加されています。
今回の改良で「先行車発進通知(LCDN)」が追加された「三菱e-Assist」は、アウトランダーPHEVに標準搭載される総合的な運転支援システムです。自動緊急ブレーキや車線逸脱防止、踏み間違い衝突防止アシスト(歩行者検知対応)など多彩な機能を網羅しており、2025年9月の改良では踏み間違い衝突防止アシストが歩行者の検知に対応するなど、継続的なアップデートが行われています。
アウトランダーPHEVは現行モデル登場以降、毎年のように着実に進化を続けてきました。2022年10月にスマートフォンによる遠隔ロック・アンロック対応と特別仕様車「BLACK Edition」の設定、2023年12月にHDMIポートやヘッドライトウォッシャーの標準装備化、2024年10月にバッテリー容量拡大・デザイン刷新・ヤマハ製オーディオ採用を含む大規模改良、2025年9月にセンターコンソールの利便性向上や安全装備の強化、2025年12月に特別仕様車「BLACK Edition」の新設定、そして2026年6月の今回の改良で先行車発進通知と接近時オートロック・アンロック機能を追加と、継続的な商品力強化が行われています。
2026年6月25日に販売開始された改良版アウトランダーPHEVは、すでに高い完成度を誇るPHEV市場のトップモデルに、さらなる安全性と日常利便性の向上を加えた仕上がりとなっています。先行車発進通知による安全強化と、接近時アンロック・降車時オートロックによるスマートキー利便性の向上は、毎日クルマを使うユーザーにとって地味ながら確実に恩恵を感じられる改良です。84万円の補助金対象であることも加味すると、電動SUVを検討している方にとってアウトランダーPHEVは引き続き最有力候補のひとつといえるでしょう。価格は5,369,100円〜6,901,400円(消費税10%込)で、全国の三菱自動車系列販売会社にて販売中です。
三菱自動車 ニュースリリース
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2026/20260625_1.html
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。