日産自動車が誇るフラッグシップミニバン「エルグランド」が、2026年7月16日にフルモデルチェンジを実施します。現行モデル(E52型)が2010年に登場してから実に16年ぶりの全面刷新となる今回のモデルチェンジは、新型(型式:E53)として長らくアルファードの後塵を拝してきた雪辱を晴らす、日産総力を結集した一台です。
2026年5月28日(木)より先行受注受付けが開始されており、すでに各日産ディーラーには購入希望者が殺到しているとも聞こえてきます。本記事では、発売日・グレード別正式価格・スペック・デザイン・装備・AUTECH/VIPなどの特別仕様まで、新型エルグランド(E53)のすべてを徹底解説します。
【最新情報】日産 新型 エルグランド フルモデルチェンジの全容

- 全高1,975mmへの大幅拡大(現行比+160mm)
- 第3世代e-POWERの搭載によるハイブリッド化
- e-4ORCE電動4WDシステムの採用
- プロパイロット2.0による最先端安全性能
- 14.3インチ大画面ディスプレイの国内初搭載
- BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム
デザインコンセプトは「The private MAGLEV(私的なリニアモーターカー)」。リニア中央新幹線のような滑らかで静かな走り、そして圧倒的な快適性を実現した「走る高級ラウンジ」として生まれ変わります。
新型エルグランド(E53)の注目ポイント5選
新型エルグランドE53が従来モデルから劇的に進化したポイントは大きく5つにまとめられます。まず全高が先代E52の1,815mmから1,975mmへと160mmもアップし、室内空間が大幅に拡大されました。次に第三世代シリーズハイブリッド「e-POWER」と電動四輪駆動「e-4ORCE」の組み合わせにより、EVのようなリニアな加速とWLTCモード16〜20km/L台という燃費性能を両立しています。さらに日産国内モデル初となる14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイ、映画館のような臨場感を生み出すBOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム、そして高速道路でのハンズオフ走行にも対応する「プロパイロット2.0」が搭載可能となっています。
コンセプトは「The private MAGLEV(プライベート磁気浮上列車)」。まるで磁力で浮いているかのような滑らかな乗り心地と静粛性を目指した、日産らしい哲学が随所に体現されています。
新型エルグランドの発売日・予約開始時期

発売スケジュール
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2025年10月29日 | ジャパンモビリティショー2025で市販モデル公開 |
| 2026年5月28日(木) | 先行受注開始 |
| 2026年7月16日(木) | 正式発表・発売 |
2025年10月29日に開催される「ジャパンモビリティショー2025」で正式発表され、その後数ヶ月のプロモーション期間を経て、2026年前半から順次予約受注が始まります。
人気が集中することが予想されるため、早期納車を希望する方は予約開始と同時に動く必要があります。
デザイン:日本の美意識が宿る「引き算」のエクステリア
新型エルグランドE53のエクステリアデザインは、「The private MAGLEV(リニアモーターカー)」をコンセプトとし、過剰な装飾を排した「引き算の美」を体現しています。フロントには日本の伝統工芸**「組子」**をモチーフにした精緻なグリルを装備。サイドパネルの大きな面構成には日本庭園の「間(ま)」と「整(せい)」の考え方が採り入れられており、広いスペースと緻密なディテールのコントラストが独特の風格を醸し出しています。
ルーフ高は先代の低いデザインから大幅に高められ、ワイドなボディとあわせてミニバンとしての存在感と開放的な室内空間を両立しています。軽量化を追求したホイールはフィニッシャーと組み合わせることで、アルミホイール単体では表現できない緻密さと統一感を実現しています。
新色として「FUJI DAWN(フジドーン)」(富士の黎明をイメージした幻想的なカラー)と「シゴク(至極)」(日本古来の高貴さを象徴する色)の2トーンが設定されており、いずれも所有欲を満たす特別な仕上がりとなっています。
外装デザインの大進化|全高1,975mmの圧倒的存在感
「ダサい」を払拭する新世代デザイン

現行エルグランドは「走りの良さ」を追求して全高を低く抑えたデザインが採用されましたが、これが「背が低くて迫力に欠ける」「Vモーショングリルがダサい」といった批判を招いていました。

新型エルグランドは、こうした不満を完全に解消する箱型スタイルへと回帰。ミニバンの本流である「広さ」と「迫力」を重視したデザインに生まれ変わりました。

日本の美意識を取り入れた意匠

フロントグリルには、日本の伝統工芸「組子(くみこ)」をモチーフにしたパターンを採用。LEDシグネチャーランプが精緻に光り輝き、高級感と先進性を両立させています。
ボディサイドは、日本庭園の「間(ま)」と「整(せい)」の思想を反映。大きな面構成とディテールのコントラストにより、シンプルながらも品格を感じさせる造形となっています。
リアは水平基調の落ち着いたデザインで、ワイドなスタンスを強調。LED一文字ランプが夜間の存在感を高めます。
新色ボディカラー
- FUJI DAWN(フジドーン):富士山の黎明をイメージした神秘的なカラー
- 至極(シゴク):日本古来の高貴な紫を基調とした2トーンカラー
- 紫檀(シタン):気高さを象徴する紫と青のコンビネーション
ボディサイズ徹底比較|アルファードを超える大型化
サイズ比較表

| 項目 | 現行型(E52) | 新型(E53) | アルファード |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,975mm | 4,995mm | 4,995mm |
| 全幅 | 1,850mm | 1,895mm | 1,850mm |
| 全高 | 1,815mm | 1,975mm | 1,935mm |
| ホイールベース | 3,000mm | 3,000mm | 3,000mm |
最大の変更点は全高を160mm引き上げた1,975mmという数値。これはアルファードの1,935mmをも上回り、クラストップの室内高を実現しています。

また、全幅も1,895mmへと拡大。これにより、3列目シートまで十分なゆとりを確保し、「どの席に座っても快適」という理想を実現しました。
低重心設計を捨てたことで懸念される走行安定性については、新開発プラットフォームの高剛性化とe-4ORCEの電動制御により、むしろ向上しています。
先代E52から全高が160mmも高くなったことは、室内の開放感と居住空間の拡大に直結しています。ライバルのアルファード(1,935mm)をも40mm上回る1,975mmという数値は、ラージミニバン最大級の室内高を実現しています。また全幅1,895mmの堂々たるワイドボディは、e-4ORCEの前後独立制御と組み合わさることで高い走行安定性にも貢献します。
インテリア:プライベートラウンジ空間
新型エルグランドのインテリアは「特別なプライベートラウンジ」のような空間を目指して設計されました。アイポイントが高くなったことで運転席からの視界が広がり、安心感とともに誇らしさを感じさせる設計となっています。モダンで広がりのあるインストルメントパネルと、幅広・高めのセンターコンソールがオーナーの満足感を高め、広範囲にわたって表皮・木目調パネルが施された高級感は目を引きます。
インフォテイメントについては、日産国内モデル初となる14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイを採用(e-POWER G標準、e-POWER Xはオプション)。エクステリアの組子パターンと統一感を持たせたキルティングがドアトリムにも施されており、内外装のデザインに一貫したテーマが貫かれています。
また、インストルメントパネルからドアにかけて連続的に繋がる間接照明は最大64色に設定可能で、気分や用途に合わせた空間演出が楽しめます。シート表皮には「テーラーフィット」を採用し、紫と青があしらわれた「紫檀(シタン)」という日本の美意識が宿るカラーが設定されています。
内装・インテリアの豪華仕様|14.3インチディスプレイ搭載
高級ホテルのような上質空間

新型エルグランドの内装は、もはや「車」というより「高級ラウンジ」です。日産のデザイン言語「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」に基づき、伝統美と未来感を融合させています。
主要装備

14.3インチ統合型ディスプレイ
日産の国内モデルとして初となる大画面ディスプレイを採用。ナビゲーション、オーディオ、車両設定をタブレット感覚で直感操作できます。
BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム
車内全体を包み込む3Dサウンドを実現。アクティブノイズキャンセレーション機能により、外部の騒音を遮断し、映画館のような臨場感を提供します。

最大64色の間接照明
インストルメントパネルからドアトリムにかけて連続する間接照明が、気分やシーンに応じて色を変化。夜間ドライブを特別な時間へと昇華させます。
組子パターンのキルティングシート
エクステリアの組子デザインと統一感を持たせたキルティングをドアトリムに配置。上質なレザーと木目調パネルが、最上級の触感を提供します。

グレード別装備
AUTECH(オーテック)
- ドットパターンのダーククロムエクステリア
- ブルーステッチを配した専用レザーシート
- スポーティな専用サスペンション
VIP
- 本革キルティングシート
- 後席専用12.8インチモニター
- 冷蔵庫・読書灯
- 4人乗り仕様(3列目レス)も選択可能

シート配置の改善

現行モデルで不評だった「3列目シートの床下収納」を廃止し、サイド跳ね上げ式に変更。これにより荷室の深さが確保され、ゴルフバッグや大型スーツケースの積載性が飛躍的に向上しました。

パワートレイン|第3世代e-POWER+e-4ORCE採用
なぜV6エンジンをやめてe-POWERにしたのか

先代E52は2.5Lガソリン(FF/4WD)と3.5L V6ガソリン(FF/4WD)の2種類のエンジンをラインナップしていましたが、新型E53はこれを廃し、全グレード統一で「第三世代シリーズハイブリッドe-POWER+e-4ORCE」のみとしました。理由は明快で、燃費性能・走行性能・静粛性のすべてにおいてガソリンエンジン単体を圧倒できるからです。先代の3.5L V6のWLTC燃費が8.7km/L、2.5LガソリンのWLTC燃費が10.0km/Lであったのに対し、新型E53はWLTCモードで16〜20km/L台と劇的な燃費向上を果たしています。
第三世代e-POWERの「5-in-1」設計
5-in-1パワートレインユニット
- モーター
- 発電機
- インバーター
- 減速機
- 増速機

これら5つの部品を1つのコンパクトなケースに統合。従来比で音と振動を最大5.6dB低減し、圧倒的な静粛性を実現しています。
1.5L VCターボエンジン(ZR15DDTe)
日産独自の「STARC燃焼コンセプト」により、**熱効率42%**を達成。高速走行時の燃費を従来比で最大15%向上させています。
エンジンはあくまで「発電機」として機能し、タイヤを駆動するのは100%モーター。これにより、EVのような滑らかな加速と圧倒的な静粛性を両立しました。
新型E53に搭載される第三世代e-POWERは「5-in-1」と呼ばれる5つの機能を1ユニットに統合した先進的な設計を採用しています。この統合設計によりエンジン音を5.6dB低減することに成功し、ミニバンとしての静粛性を大幅に向上させています。搭載エンジンは1.5L VCターボ(ZR15DDTe型)直列3気筒で、あくまで「発電専用」として機能します。このエンジンは「STARC(Spark Controlled Compression Ignition)」技術により熱効率**42%**という驚異的な高効率を達成しており、先代e-POWERエンジンから熱効率が約15%改善されています。実際の駆動はすべてモーターが担い、前後独立のモーターがe-4ORCEを構成しています。
システム全体のスペックは出力約340ps、トルク500Nm以上。これはノーマルガソリンエンジンに換算すると約4.5L相当のパワーであり、アルファードHEVの動力性能(3.0L相当)を大きく上回る水準です。
e-4ORCE電動4WDシステム
前後2つのモーターで4輪の駆動力を1/10000秒単位で制御する最新システムです。
メリット
- 揺れの抑制:加減速時の前後の揺れ(ピッチング)を抑制し、車酔いを防止
- 圧倒的な安定感:雪道や雨天でも4輪が地面に吸い付くような接地感
- 気持ちいいコーナリング:ミニバン特有のもっさり感を解消し、ドライバーの意図通りに曲がる
e-4ORCEは前後独立した2つのモーターにより、1/10,000秒単位で前後・左右のトルク配分を制御します。この制緻密な制御によりコーナリング時の4輪接地感が高まり、車高が高くボディが重いミニバンでありながら旋回軌跡を拡大させにくいという優れた操縦安定性を実現しています。高速道路での危険回避を想定した車線変更時もボディの挙動変化が穏やかに進み、横風にあおられた際の安心感も格段に高まっています。実際にプロトタイプを試乗した専門家からも「走行安定性はアルファードよりも優れている」という評価が得られています。
6つのドライブモード
走行シーンに応じてe-POWER、e-4ORCE、インテリジェントダイナミックサスペンションの特性を変化させることが可能です。
また6つのドライブモードが用意されており、コンフォートモードではショックアブソーバーの減衰力を下げて乗り心地を優先した設定に切り替えることができます。走行安定性と乗り心地の両立という、一般的には相反する二つの目標を高次元でクリアしているのが新型E53の真骨頂です。
スペック表
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| パワートレイン | 1.5L VCターボ+e-POWER |
| システム出力 | 340ps相当 |
| 駆動方式 | e-4ORCE(電動4WD) |
| WLTCモード燃費 | 17~20km/L(予想) |
燃費性能|17km/L超えの圧倒的経済性
現行モデルとの比較
| モデル | 燃費(WLTCモード) |
|---|---|
| 現行3.5L V6 | 8.7km/L |
| 現行2.5L | 10.0km/L |
| 新型e-POWER | 17~20km/L(予想) |
新型エルグランドは、現行モデルの約2倍の燃費性能を実現します。大型ミニバンでありながら、セレナ(20.6km/L)に迫る数値は、日産のハイブリッド技術の進化を象徴しています。
| 主要スペック | 値 |
|---|---|
| エンジン | 1.5L VC ターボ(ZR15DDTe型)直列3気筒 |
| システム最高出力 | 約340ps |
| システム最大トルク | 500Nm以上(約51kgm) |
| 駆動方式 | e-4ORCE(電動4WD)のみ |
| WLTCモード燃費 | 16〜20km/L |
| 自動車税(年額) | 30,500円(1.5L以下区分) |
燃費と自動車税のメリット:
e-POWERは1.5L(1,500cc)のエンジンを搭載するため、排気量1,000cc超〜1,500cc以下の区分に該当し、年間自動車税は30,500円となります。アルファードの2.5Lエンジン(43,500円/年)と比べると年間13,000円、10年間では13万円の節約になります。大出力でありながら維持費が抑えられるという、e-POWERならではの実用的なメリットも見逃せません。
維持費のメリット
1.5Lエンジンのため、自動車税が安い(年間30,500円)
高速走行時の燃費向上により、長距離ドライブのコストが大幅削減
安全装備|プロパイロット2.0標準装備
エルグランドE53(e-POWER Gおよびオプション)には、日産の最先端運転支援システム「プロパイロット2.0」を搭載可能です。3Dハイビジョンマップと360度センサーシステムを活用し、高速道路でのハンズオフ(手放し)走行に対応。渋滞時から速度50km/h以上の状況まで幅広くサポートし、ドライバーがウインカー操作を行うことで車線変更の支援も行います。
またRCTA(後退時リアクロストラフィックアラート)やプロパイロット連動アンビエントライト(日産初搭載)なども装備され、安全性と上質な演出を両立しています。LEDライト関連はアダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、LEDリアコンビネーションランプなどが全グレード標準装備となっています。
さらに特筆すべきは、アルファード・ヴェルファイアのPHEV Executive Lounge(約1,069万円〜)にのみ設定されている「スムースストップ機能」「車両姿勢制御機能」が、エルグランドE53では全グレード標準装備となっている点です。競合の最高級グレードと同等の機能を標準で持つという事実は、E53が単なる価格競争ではなく「装備の質」で勝負していることを示しています。
プロパイロット2.0(上位グレード)
高速道路の同一車線内で**ハンズオフ(手放し運転)**が可能な最先端システムです。
機能
- 3D HDマップデータによる精密な位置特定
- 360度センサーによる周囲監視
- 渋滞時(時速50km以下)のハンズオフ走行
- ウインカー操作による車線変更支援

プロパイロット(標準グレード)
時速50km以下でのハンズオフ走行に対応。従来よりも大幅に進化した支援性能を提供します。
その他の安全装備
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- RCTA(後退時車両検知警報)
- 全方位カメラ
- アダプティブLEDヘッドライト

カスタムグレード:AUTECH・AUTECH LINE・VIP・ステップタイプ
e-POWER AUTECH(8,247,800円):
AUTECHグレードはe-POWER Gをベースに日産のカスタムブランド「AUTECH」のプレミアムスポーティなコンセプトを体現したモデルです。エクステリアには海面の煌めきを表現したドットパターンのフロントグリル、波打ち際の白波をモチーフにしたボディ下部のメタル調フィニッシュパーツを装備。今回初の試みとして、フロントプロテクターにシグネチャーLEDがビルトインされています。インテリアはブラックをベースにブルーのアクセントを随所に配し、"さざなみ"にインスパイアされた専用キルティングデザインの新開発プレミアムナッパレザーシートを採用しています。
e-POWER AUTECH LINE / G-Spec(7,179,700円〜7,784,700円):
さりげない個性やこだわりをクルマに求めるユーザー向けのカスタムモデルです。ダークメタルグレーのフロントグリル、専用フロントプロテクター、専用18インチアルミホイール、メタル調フィニッシュのドアミラーを装備。インテリアはブラックで統一されたテーラーフィットシートが採用されており、上品で控えめな個性を表現しています。
e-POWER VIP(8,698,800円):
「ショーファードリブン(専属運転手付き)」の用途を想定した、社長車・役員車・法人ニーズ向けの最上級グレードです。エクステリアにはダークメタルグレーのフロントグリル、専用18インチホイール、VIP専用エンブレム、そして特別な装飾・照明機能付きオートステップを装備。インテリアは全体がブラック基調でまとめられ、プレミアムナッパレザーシート、15.6インチ後席専用モニター、読書灯なども全標準装備されています。まさに「動く応接室」の完成形といえる仕上がりです。
ステップタイプ(快適乗降仕様):
助手席と助手席側スライドドアの両方を同時に使えるロングステップを採用した仕様で、高齢者や体が不自由な方の乗降負担を大幅に軽減します。ドアの開閉と連動してステップが自動展開・格納され、イルミネーションも内蔵されているため暗い場所でも安心して乗り降りができます。介護・送迎用途を検討しているユーザーには特に注目の仕様です。
新型エルグランド(E53)のグレード別価格・装備一覧(税込)
新型エルグランドE53は、グレードを問わず全車が直列3気筒1.5Lターボ+第三世代e-POWERと電動四輪駆動e-4ORCEの組み合わせに統一されています。ノーマルガソリンエンジン・2WD設定はなく、すべて7人乗りとなります。以下が正式なグレード別価格です(10%税込)。
- e-POWER X(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕:6,897,000円
- e-POWER G(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕:7,579,000円
- e-POWER AUTECH LINE(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕:7,179,700円(e-POWER Xベース)
- e-POWER AUTECH LINE "G-Spec"(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕:7,784,700円(e-POWER Gベース)
- e-POWER AUTECH(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕:8,247,800円(e-POWER Gベース)
- e-POWER VIP(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕:8,698,800円(e-POWER Gベース)
先代E52のスタート価格が約408万円(2.5Lガソリン、FF)であったことと比較すると、新型E53のエントリーグレードは約689万円からとなっており、価格帯が大きく引き上げられています。これはe-POWER+e-4ORCEという高度なパワートレインや専用サスペンション、先進安全装備などの標準搭載によるものです。
グレード別の主な装備内容(抜粋):
| グレード | 価格(税込) | 主な特徴・装備 |
|---|---|---|
| e-POWER X | 6,897,000円 | 12.3インチデュアルモニター、アダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド |
| e-POWER G | 7,579,000円 | 14.3インチインフォテイメント、テーラーフィットシート、後席専用モニター、プロパイロット、100V・1500W電源コンセント(標準装着) |
| e-POWER AUTECH LINE | 7,179,700円 | ダークメタルグレーグリル、専用フロントプロテクター、専用18インチホイール、メタル調ドアミラー |
| e-POWER AUTECH LINE G-Spec | 7,784,700円 | AUTECH LINE専用テーラーフィットシート、専用ステアリング(e-POWER G装備に加え) |
| e-POWER AUTECH | 8,247,800円 | AUTECH専用エクステリア、専用プレミアムナッパレザーシート、シグネチャーLED搭載フロントプロテクター |
| e-POWER VIP | 8,698,800円 | VIP専用18インチホイール、プレミアムナッパレザーシート、15.6インチ後席専用モニター、照明付きオートステップ |
メーカーオプション(e-POWER Xに対して):
| オプション内容 | 価格(税込) |
|---|---|
| インフォテイメントシステム+プロパイロット+後席専用モニター | 249,700円 |
| 100V・1500W電源コンセント | 99,800円 |
| BOSEプレミアムサウンドシステム+高遮音ガラス+プロパイロット2.0など(G専用) | 732,600円 |
| ツインガラスサンルーフ | 154,000円 |
| クリアビューパック(ワイパーデアイサー等) | 33,000円 |
有償ボディカラー(特別塗装色):
| カラー名 | 価格(税込) |
|---|---|
| プレミアムホワイト | 60,500円 |
| ミッドナイトブラック | 60,500円 |
| シゴク(至極) | 75,900円 |
| フジドーン+シゴクの2トーン | 253,000円 |
グレード選びのポイント
グレード選びにおいては、e-POWER Xにインフォテイメントシステム・プロパイロット・電源コンセントなど合計約35万円のオプションを追加するつもりであれば、それらを標準装着するe-POWER Gを最初から選ぶ方が結果的に得策です。リセールバリューの観点からも、オプションを重ねたXよりも上位グレードGの方が評価されやすい傾向にあります。
現行モデルとの価格差
現行モデルの2.5Lガソリンが408万円~だったことを考えると、最低でも約100万円以上の値上げとなります。
しかし、アルファードのハイブリッドモデル(540万円~)と同等の価格設定であり、装備内容と性能を考えれば十分に納得できる価格と言えるでしょう。
値引き情報
発売直後の値引きは5~10万円程度にとどまる見込みです。ディーラーとの交渉よりも、現在の愛車を高く売却して購入資金を最大化することが賢い選択となります。

アルファードとの価格・装備比較(要点)
アルファードのHEV Z(E-Four)の価格が6,619,800円であるのに対し、新型エルグランドXは6,897,000円と約27万円高い設定となっています。しかしエルグランドXにはアルファードHEV Zに標準装着されている運転支援機能・100V電源コンセントがオプション扱いであることを考慮すると、装備内容込みの実質的な割高感は40万円前後という見方が一般的です。
ただし、走行性能の面ではエルグランドE53が明確に上回ります。プロトタイプの試乗インプレッションでは「動力性能はアルファードよりも力強く、走行安定性も優れている」という評価が専門家からも得られており、「走りにこだわるミニバンユーザー」にとってこの価格差は十分に納得できる水準といえるでしょう。
一方で2列目シートの豪華さという点では、現状アルファードの「エグゼクティブパワーシート」が優位にあります。またアルファード陣営にはPHEV Zという選択肢もあり、日常のEV走行を重視するユーザーはアルファードPHEV Zも並行して検討する価値があります。
エルグランドの歴史|初代から現行モデルまで
初代 E50(1997〜2002年):
エルグランドが誕生したのは1997年のことです。当時のラージミニバン市場に「クラスを超えた高級感」という価値観を持ち込み、爆発的なヒットを記録しました。3.3Lもしくは2.5Lのガソリンエンジンを搭載し、日産の最上級ミニバンとしての地位を確立。特にボディの大きさと高い天井が生み出す圧倒的な存在感で、一世を風靡しました。
2代目 E51(2002〜2010年):
2002年に登場した2代目E51は、デザインの洗練と装備の充実が図られ、初代に比べて上質感が一段と高まりました。2.5Lおよび3.5L V8エンジンを搭載し、乗り心地の向上にも注力。この世代でエルグランドのブランドイメージが「高級感+快適性」として確立されていきます。
3代目 E52(2010〜2026年):
2010年登場の3代目E52は、先代から大幅に車高を低め、スポーティなシルエットを採用したことで話題を集めました。しかし2013年のアルファード・ヴェルファイア3代目(H20系)、そして2023年の現行アルファード40系の登場により、次第に競合の後塵を拝する形となりました。それでも2.5Lガソリン(FF/4WD)と3.5L V6ガソリン(FF/4WD)を擁し、約400万円台から購入できる現実的な価格設定で根強いファンを持ち続けました。結果的に16年間モデルチェンジなしという記録的なロングライフモデルとなり、フルモデルチェンジへの期待が積み重なっていきました。

4代目 E53(2026年〜):
そして2026年、実に16年ぶりのフルモデルチェンジを果たした4代目E53が登場します。「打倒アルヴェル」を目指し、e-POWER+e-4ORCEという電動化パワートレインへ全面移行。先代から最大160mmの全高アップ、システム出力340psという圧倒的なパワー、BOSE 22スピーカーやプロパイロット2.0などの先進装備を盛り込み、日産のフラッグシップミニバンとして新たな時代の扉を開きます。
まとめ|新型エルグランドを待つべき理由
日産 新型 エルグランドは、2026年7月16日の発売に向けて、あらゆる面で現行モデルを凌駕する進化を遂げています。
待つべき5つの理由
- 全高1,975mmの圧倒的な室内空間 ー アルファードを超える開放感
- 第3世代e-POWER+e-4ORCE ー EVのような滑らかさと静粛性
- 燃費17~20km/L ー 大型ミニバンとは思えない経済性
- プロパイロット2.0 ー 高速道路でのハンズオフ運転が可能
- 日本の美意識を凝縮した内外装 ー 他に類を見ない高級感
新型エルグランドE53は、単に「16年ぶりの新型」というだけではありません。e-POWER+e-4ORCEという完全電動駆動の走行システムと、専用サスペンションによる圧倒的な走りの質、そして14.3インチの大画面やBOSE 22スピーカーといった最高峰の装備によって、「ラグジュアリーなラージミニバン」というカテゴリーを超えた「ドライバーズカーとしてのミニバン」という新しい価値を提示しています。
その立ち位置はスポーツ志向に振ったヴェルファイアと、レクサスLM500hの中間的なポジション。価格面ではエントリーの6,897,000円から最上級VIPの8,698,800円という幅で、「選ばれる一台」としての矜持を感じさせるプライシングとなっています。
2026年7月16日の正式発売まであとわずか。日産が放つ渾身の新型エルグランドE53が、アルヴェル一強時代に終止符を打てるのか——今後の市場の動向に目が離せません。
日産ニュースリリース
https://global.nissannews.com/en/releases/250326-01-e
日産エルグランド

