中国の電気自動車メーカーBYD Auto Japanは、電動スポーツセダン「BYD SEAL(ビーワイディー シール)」の一部をアップデートし、新価格を適用して2025年10月30日(木)から全国のBYD正規ディーラーで販売を開始します。今回の大きなトピックは、後輪駆動モデル(RWD)が495万円と500万円を切る価格設定となったことです。
2025年10月30日発売開始!BYD SEALがアップデートで495万円から
新価格体系と補助金情報
BYD SEAL RWD(後輪駆動)
- メーカー希望小売価格:495万円(税込)
- CEV補助金:45万円
- 総電力量:82.56kWh
- 一充電走行距離(WLTCモード):640km
BYD SEAL AWD(四輪駆動)
- メーカー希望小売価格:572万円(税込)
- CEV補助金:35万円
- 総電力量:82.56kWh
- 一充電走行距離(WLTCモード):575km
CEV補助金を活用すれば、RWDモデルは実質450万円、AWDモデルは実質537万円という魅力的な価格で購入可能です。
アップデート内容の詳細解説
1. 走行性能の大幅進化
今回のアップデートで最も注目すべきは、足回りの強化です。
RWDモデルの進化
これまでAWDモデルのみに採用されていた機械式油圧可変ダンパーを、RWDモデルにも標準装備。これにより、後輪駆動モデルでも優れた乗り心地と操縦安定性を実現しました。
AWDモデルの革新的サスペンション「DiSus-C」
AWDモデルには、最新の電子制御式サスペンション「DiSus-C」を新たに採用。従来の機械式油圧可変ダンパーと比較して、よりきめ細やかな減衰力制御が可能となり、滑らかな乗り心地と高い操縦安定性の双方を両立しています。この技術により、e-スポーツセダンとしての走りの質が大幅に向上しました。
2. エクステリア(外装)の変更点
新デザイン19インチアルミホイール
全モデルで新デザインの19インチアルミホイールを採用し、よりスポーティで洗練された印象を演出します。
レッドブレーキキャリパー(AWDモデル)
AWDモデルには赤く塗装されたブレーキキャリパーを装備し、スポーティさをより一層強調しています。
リアエンブレムの変更
リアエンブレムが「BYD SEAL」から「SEAL」へと変更され、よりシンプルでモダンなデザインになりました。
3. インテリア(内装)と快適装備の充実
電動サンシェード標準装備
高い解放感で人気のガラスルーフに、電動サンシェードを全車に標準装備。日差しの強い日でも快適な車内環境を実現します。
サングラスケース追加
運転席にサングラスケースを新設。日常使いでの利便性が向上しました。
エアコン性能の大幅強化
ユーザーからの声を反映し、エアコンシステムを改良:
- 冷却性能の向上
- 空気清浄機能の強化
- 静粛性の向上
これにより、より快適で静かな車内空間を実現しています。
4. エンターテインメント・接続性の向上
ワイヤレスCarPlay®対応
従来の有線接続から、ワイヤレスCarPlay®に対応。スマートフォンをケーブルで接続する必要がなくなり、利便性が大幅に向上しました。
デジタルNFCキー
スマートフォンをキーとして使用できるデジタルNFCキー機能を追加。より先進的で便利なアクセス方法が可能になりました。
5. V2H効率の向上
V2H(ビークル・トゥー・ホーム)のエネルギー効率が向上し、家庭用電源としての活用がさらに効率的になりました。災害時の非常用電源としても、より頼りになる存在となっています。
BYD SEALの基本スペックと特徴
BYD独自の先進技術
ブレードバッテリー
BYD独自のLFP(リン酸鉄リチウムイオン電池)ブレードバッテリーを搭載。高い安全性と長寿命を実現しています。
e-プラットフォーム3.0+CTB構造
CTB(Cell to Body)とは、BYDが独自開発したBEV専用シャシ「e-プラットフォーム3.0」に、ブレードバッテリーを車体の一部として搭載する革新的な技術です。これにより、大型高級車に匹敵する高いボディ剛性を実現し、衝突安全性が飛躍的に向上しています。
受賞歴と評価
BYD SEALは、2024年6月の販売開始以来、数々の賞を受賞し、高い評価を得ています:
2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー
その年の注目すべき10台である「10ベストカー」に選出されました。
第34回(2025年次)RJCカー・オブ・ザ・イヤー
BYD独自のLFPブレードバッテリーとCTBボディ構造が「RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。中国車メーカーとして初の快挙を達成しました。
Euro NCAP 5つ星評価
欧州の新車評価アセスメント「Euro NCAP」で最高評価の5つ星を獲得し、世界基準での安全性が証明されています。
ボディカラーと内装色のバリエーション
外装色(4色展開)
- アトランティスグレー
- シャークグレー
- オーロラホワイト
- コスモスブラック
※アークティックブルーは廃止となりました。
内装色
- タウマスブラック(全外装色に対応)
初期購入特典(2025年12月末まで)
アップデートモデルの発売を記念し、2025年12月末日までに成約・登録を完了したお客様には、以下の豪華特典を用意しています:
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- BYD Wall box EV用壁掛式AC充電ボックス3kW用+取り付け費用サポート8万円
- リアスポイラー+ブラックエンブレム(AWDモデルのみ)
特に、自宅充電設備の設置サポートは、EV購入時の初期費用を大幅に削減できる魅力的な特典です。
Japan Mobility Show 2025での展示・試乗情報
新型BYD SEALは、「Japan Mobility Show 2025」で実車展示されます。
イベント詳細
- プレスデー:2025年10月29日(水)・30日(木)
- 一般公開日:2025年10月31日(金)~11月9日(日)
試乗について
主催者公式プログラム「試乗プログラムASV/ZEV試乗体験・Personal Mobility Ride」では、抽選で試乗も可能です。実際の走行性能や快適性を体験できる貴重な機会となっています。
BYD SEALがおすすめな理由
1. コストパフォーマンスの高さ
640kmという長い航続距離を持ちながら、495万円(補助金活用で実質450万円)という価格は、同クラスの電気自動車と比較しても非常に魅力的です。
2. 充実した装備
500万円を切る価格でありながら、電動サンシェード、ワイヤレスCarPlay®、DiSus-C(AWDモデル)など、上級車並みの装備を標準搭載しています。
3. 高い安全性
Euro NCAP 5つ星評価、CTBボディ構造による高剛性ボディなど、世界基準の安全性能を実現しています。
4. 環境性能と経済性
ランニングコストが安く、V2H機能により家庭用電源としても活用可能。経済的かつ環境に優しい選択肢です。
5. スポーツセダンとしての走り
e-スポーツセダンとしての位置づけ通り、優れた走行性能と操縦安定性を実現。特にAWDモデルのDiSus-Cは、乗り心地と走りの楽しさを高次元で両立しています。
まとめ:BYD SEAL 2025年モデルは「買い」なのか
今回のアップデートにより、BYD SEALは価格競争力を維持しながら、装備と性能を大幅に向上させました。特に以下の点が高く評価できます:
- 500万円を切る価格設定(RWDモデル)
- RWDモデルへの可変ダンピングアブソーバー標準装備
- AWDモデルへの最新電子制御式サスペンションDiSus-C採用
- ワイヤレスCarPlay®対応
- 充実した初期購入特典
日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカー選出、RJCテクノロジー・オブ・ザ・イヤー受賞という実績も、その品質と技術力を証明しています。
電気自動車の購入を検討している方、特に長距離走行が可能で快適装備が充実したスポーツセダンを探している方には、BYD SEAL 2025年モデルは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
10月30日の販売開始に先立ち、Japan Mobility Show 2025での実車確認や試乗予約をおすすめします。
参考情報